今回は、2012年7月に発売されたHG 1/144 BMS-004 Gエグゼス ジャックエッジのレビューをご紹介します!
HG Gエグゼス ジャックエッジは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するMS『Gエグゼス ジャックエッジ』の1/144スケールモデルキットです。特徴的な黒いカラーリングを成型色で再現。宇宙海賊の特徴的な頭部や肩部、武装類が新規造形で再現されたキットになっています。銃剣が脱着可能なドッズライフルIIBが付属。価格1,320円(税込み)です。
宇宙海賊ビシディアンに所属する、マッドーナ工房によって製作、量産化されたGエグゼス改修機『Gエグゼス ジャックエッジ』がHGでキット化。2011年12月に発売されたHG Gエグゼスをベースに、特徴的なカラーリングや宇宙海賊をイメージした頭部や肩部、ドッズライフルⅡBの銃剣が新規造形で再現されています。
成型色は宇宙空間での低探知性を重視したとされる黒いカラーリングで、ダークブルーがベース。関節や腹部などはグレー成型色での再現で、色種はわずか2色となっています。
シールは頭部や腰部、脚部モールド、バックパックのダクトなどを補いますが、多くはありません。地味なカラーリングで色分け箇所が少ないため、部分塗装もほぼ必要なし。素組みで十分な色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。全てPS素材で構成されています。
ポリキャップはPC-001を関節各部に使用し、関節強度はまずまず高め。背部にバックパックを装備していますが負荷はかからず、細身で自立は安定しています。
シールド、ドッズライフルⅡB(銃剣付き)、ビームサーベル刃✕2、平手(左)が付属。
HG Gエグゼス用の余剰パーツがいくつか付属します。ツインアイセンサーパーツは付属しませんが、それ以外のパーツは付属しているので、ツインアイなしのG エグゼスカラバリキットが再現できます。
形状の異なる箇所のみ、Gエグゼスと比較しながら各部を見ていきます。
頭部はGエグゼス ジャックエッジ用に新造。髑髏(どくろ)歯や海賊帽を模した特徴的な形状が再現されています。
メット部は左右の組み合わせで後頭部に合わせ目ができます。ツインアイと後頭部センサーがシールでの色分け。
頭部をGエグゼスと並べて比較。形状が全く異なります。Gエグゼスはヒロイックですが、ジャックエッジは海賊感が強いです。
胴体部はGエグゼスと同じ。デザインはシンプルですが、ダークブルー成型色で締まった印象になっています。フロントアーマーやリアアーマーダクトの黒いラインはシールでの色分け。
サイドアーマーにはミサイルポッドが造形。内部には弾頭モールドも造形されています。
腰アーマー裏は簡易的な作り。
腕部をGエグゼスと比較して。ショルダーアーマーが海賊感あるデザインになっています。二の腕以下はGエグゼスと全く同じ。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕はグレーパーツを左右から挟む構造ですが、手首側も筒型パーツで合わせ目はありません。見た目的にもしっかりとした作りになっています。
ショルダーアーマーは曲型シルエットでスリットモールドが造形された海賊感あるデザイン。基部、側面装甲ともに前後の組み合わせで、上部や側面に合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどが必要そう。
側面の装甲は上下にスイングが可能です。
脚部はGエグゼスと全く同じ。細身で軽装感あるデザインになっています。左右や後部のモールドは黒いシールでの色分け。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。
ソール部もGエグゼスと同じ。シンプルで機械的なデザインです。足裏はつま先側が肉抜き穴。
バックパックもGエグゼスと同じ。左右のボックスは中央に合わせ目ができます。手前のモールドは黒いシールでの色分け。バックパックは縦型の2ダボ接続で、他キットとバックパックを交換することはできないようです。
上部はグレーのシールでの色分け。下部にはバーニアノズル、左右にはサーベルホルダーが造形されています。
サーベルホルダーは鉤型ダボ接続。なのでダボを加工することで可動させることができます。
付け根がボールジョイント接続で、上下に広くスイング可能。左右へも少し可動します。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムと対して変わらず、比較的小柄です。ジャックエッジの全高は18.2m。
HG Gエグゼスと並べて。カラーリングが対称的なだけでなく、頭部や肩部装甲が新造されているので印象も少し違っています。
宇宙海賊ビジディアン所属のHGガンダムAGE-2ダークハウンドと並べて。ビジディアン所属機を並べると海賊感が強調されていいですね。
新造された頭部の可動は、深くまで顎を引くことはできますが、見上げる動きはそれなり。左右へは多少顎と襟が干渉しますが、ほとんど影響なくスイングが可能です。
その他の箇所の可動はGエグゼスと比較しながら見ていきます。腕は新造されたショルダーアーマーが干渉するため可動が制限され、水平まで上がらなくなっています。肘はGエグゼスと同じ2重関節で深くまで曲げることが可能。ただし多少ショルダーアーマーの影響を受けます。
腰は360度回転可能。膝も深くまで曲げることができます。立膝はまずまずの姿勢で再現可能。
左右への開脚は水平まで展開可能。足首の可動もまずまずです。細身ということもあって全体的な可動域は広め。ジャックエッジ用に新造されたショルダーアーマーによって腕の可動が制限されますが、ポージングに関して大きな影響が出るものではないようです。
その他の可動についてはGエグゼスと同じなので、以下のリンクからHG Gエグゼスのレビューをご参考くださいm(_ _)m
ドッズライフルⅡB。ジャックエッジの主兵装になります。本体形状はGエグゼスのビームライフルと同じですが、銃身下部の銃剣が新造されています。
銃剣は脱着可能。ハンドパーツで保持すれば、ナイフとして使用することもできます。
ドッズライフルⅡB本体は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは可動式。センサーは黄色いシールでの色分けです。
リアアーマーのカバーパーツを下げ、ドッズライフルⅡB側面のダボを展開することで、リアアーマーにマウントさせることができます。
シールド。Gエグゼスのものと同じですが、成型色がダークブルーに変更されています。シンプルな2個パーツ構成。
一通り武装して。
ドッズライフルⅡBは通常のハンドパーツで握らせて保持します。銃身下部に銃剣が追加されていますが、特に腕が重量に負けることもなく、安定したポージングが可能です。
シールドはハンドパーツにグリップを差し込むだけで保持が可能。前腕の角度によっては干渉して少し抜け気味になるので注意が必要です。(完全に抜けてしまうことはありません。)ドクロフェイスにかなりのインパクトがありますね。
ライフルとして使用するだけでなく、銃剣によって切り裂くようなポーズも演出できるのがいいですね。銃剣も銃身にカチッとはまり込んでいるので外れることなくポーズを取らせることができます。
両手持ちは多少ぎこちなさはありますが、一応前方に構えて射撃するポーズも再現することができます。
銃剣を分離させ、単体武器として使用。手軽な武装なのででポージングもしやすいです。グリップも上下にスライドすることなく保持が出来ています。
ビームサーベル刃はGエグゼスと同じく、クリアピンク成型色の平型サーベル刃。柄が太めなので、抜け落ちることなくポーズを取らせることができます。平手が付属するので、表情豊かに演出可能。
ビーム刃は2本付属するので、二刀流も再現可能です。ドッズライフルⅡBを背部にマウントしていると多少腕が干渉しますが、固定強度があるので、特に外れ落ちてストレスを感じるようなことはなかったです。
頭部と肩部を余剰パーツと組み替えて、HG Gエグゼスのカラバリキットを再現。まさにティターンズ所属機のようなカラーリングが印象的です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。胴体以下はほぼGエグゼスと同じですが、ダークブルーのカラーリングや特徴的なドクロ頭部、肩部装甲によって海賊感の強いキットに仕上がっています。特に頭部は骸骨ような口元スリットが印象的で、不気味さを感じさせるようなインパクトのあるデザインになっているのがいいですね。
気になる点はあまりないですが、肩や脚部に合わせ目があるのでもう少し意識した構造だと良かったですね。それと徐々に手甲パーツが外れて武装類が保持しづらくなってくるので、気になるならある程度補強しておくと良いかと。
柔軟なフォーマットなの攻撃的なポージング演出がし易いですし、躍動感あるポーズもラクに再現可能。ビジディアン所属機と組み合わせることでより海賊感が高まるなど、劇中シーンの再現や映えるディスプレイ演出にもってこいのキットになっているのではないでしょうか。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら