こんにちは!今回は、HG 1/144 ガンダムウヴァルのレビューをご紹介します!
HGガンダムウヴァルは、機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ外伝『月光』に登場するモビルスーツ『ガンダムウヴァル』の1/144スケールモデルキットです。発売日は2017年4月8日。ガンダムウヴァルはガンダムアスタロトの敵機として登場するガンダムフレーム機。体の一部にガンダムアスタロトオリジンの外装パーツを換装し、漆黒のカラーリングが特徴的な機体です。
前身黒の外装パーツに僅かな紫カラーが、ガンダムアスタロトの宿敵としてふさわしいスタイルを演出しています。外装に一部アスタロトオリジンの装甲を使用し、アスタロト以上にアスタロトオリジンに近いディテールになっています。
腕部、脚部共に左右非対称で、本編どおりのカスタマイズ感あるキットになっています。肩部には大型のスパイクシールドを装備。ガンダムフレーム4のランナーはHGガンダムアスタロトオリジンと同じです。
脚部のアーマーが厚く、膝関節部が大きな外装で覆われているので膝にやや角度が付いた形になっています。ですが直立にそれほど影響はなく、足首と共に角度を調整することでしっかりとした自立が可能です。
腕部、脚部共に左右非対称なので、左右ともに見た目が大きく異なります。
頭部。アンテナはV字型ではなく羽のようなスタイルで、先端は安全対策のため厚みがあります。額の部分にもツインアイが付属し、これまでのガンプラにない四つ目のディテールが特徴的。アイは全てシールでの色分けとなっています。その他、額のセンサーもシールによる色分けとなります。
バストアップ。胸部はアスタロトオリジンと同じ形状。エアインテークは白いパーツで色分けされています。エアインテークの間にある胸部パーツ段落ち部分は色分けされていないので、塗装による塗り分けが必要です。
腹部。ガンダムフレームおなじみのシリンダーシャフト型。腰回りのアーマーも小型でスッキリとしています。フロントアーマー中央部の一部は色分けされていないので、塗装による塗り分けが必要です。
右腕部。ショルダーアーマーを含め、内外共にガンダムアスタロトオリジンと同じです。ガンダムウヴァルのショルダーアーマーには、ブースター尾翼ではなくスパイクシールドを装備します。肘裏は紫のシールによる色分けとなります。
前腕は左右挟み込みタイプなので中央に合わせ目が出ますが、モールドによって分かりにくくなっています。アスタロトオリジンと同じく前腕裏にγ(ガンマ)ナノラミネートソード用の連結パーツを装備しています。(HGガンダムウヴァルにγナノラミネートソードは付属しません。)
スパイクシールドは表面は中央部に色違いのシールを貼り付け、裏面は区切りに合わせて各部全体にシールを貼るようになっています。裏面の左右と下部には数カ所の肉抜き穴があります。
左腕部。ほぼガンダムフレームがむき出し状態のかなり細身の形状。二の腕にのみ、小柄の外装が付いています。前腕はモナカ割なので中央に合わせ目があります。ショルダーアーマーはザクに似た形状のアーマー。こちらもモナカ割なので、真横に合わせ目が出るようになっています。
右脚部。太もも部分は左右ともアスタロトオリジンと同じ形状ですが、膝から下はガンダムフレームが半分程度露出していて、劇中での即席の外装パーツを組み合わせた感じがとても良く出ています。
左脚部。こちらは膝の外装パーツ以外はアスタロトオリジンと同じ形状。脹脛は左右挟み込みタイプなので、裏面に少し合わせ目がでるようになっています。後部スラスターの根元部分はシールによる色分けとなります。
足首から下の部分はアスタロトオリジンと同じ形状。ですが流用ではなく、新規パーツによって再現されています。かかと裏はシールによる色分けで、足裏は蛸の吸盤のような形状と先端に肉抜き穴があります。
バックパック。四角いランドセル型のバックパックで、アスタロトオリジンの尾翼がない状態と同じ形状です。取り外すとこちらにもアスタロトオリジンと同じ外装パーツが現れます。形状が同じなのでもちろんHGガンダムアスタロトオリジンのバックパックもマウント可能です。
バックパック。中央には2箇所が接続できるマウントパーツが付属し、外装にはモールドが適度に入っています。スラスターも簡易的ではありますが、別パーツによって色分けされています。
バックパックの角度を水平にし、マウントパーツの配置を変えることで飛行形態に変形可能です。
HGガンダムアスタロトオリジンと。色が大きく違うので別物感が強いです。ですが右腕部、左脚部、胸部、腰部といった多くの部分にアスタロトオリジンのパーツが流用されています。
首の可動はそこまで広くはないですが、まずまずの可動範囲かと。ある程度見上げる状態のポージングも可能です。
首周りに干渉物がないので、左右広範囲に可動させることができます。
腕部は左右でやや上げる角度が違います。さすがに軽装のほうがよく上がります。
シールドも回転、上下可動など、柔軟なポージングが可能。腕部の可動の妨げにもなりません。
肘の可動は逆に肉厚なほうがしっかりと曲がります。左腕部は軽装な割に二の腕パーツが干渉してしまっています。
前かがみ、胸張りも最低限といった感じ。ガンダムフレームの可動がダイレクトに反映されています。
腰回りがスッキリとしているので、腰の回転は360度可動します。
股関節にアクションベースを接続して固定させます。挿し込みタイプはポージングの時に折れやすいので、ネジ締め部分との兼ね合いで挿し込み部分が折れてしまわないよう調整しながらポージングする必要があります。(HGガンダムウヴァルに限ってのことではありません。)
まずまず安定。右腕部にシールドを装備している分、若干ではありますが右寄りになります。
脚部の前後開脚はそこまで柔軟性はありません。少し脚部外装パーツの影響があるようです。
膝の可動は左右で可動域が違います。ガンダムフレームが露出している方が僅かですがよく曲がります。
足首の可動域はあまり広くない感じ。外装が少し干渉します。つま先だけはかなり広く可動します。
足首もガンダムフレームがむき出しの右脚部のほうがよく曲がります。
内股は太もも外装パーツが干渉するのでこの程度。がに股は両足ともしっかりと開き、反対側に向けることも可能です。
立膝は膝外装パーツが肉厚なこともあり、なかなかバランスの良いスタイルになってくれます。
ですが脚を変えると微妙な立膝になってしまいます。
ラウンドシールド、マイニングハンマー、グレイブ、突き型のハンドパーツ、マイニングハンマー用のアタッチメントが付属。
その他、HGガンダムアスタロトオリジン用の余剰パーツも付属します。
マイニングハンマー。ロングサイズで特殊な形状をしています。動力パイプや爪状の突起は全て別パーツ化されていない一体型。
ハンマー先端部分はモナカ割で中央に合わせ目が出ます。根元部分にも肉抜き穴のような形があります。
片手持ちでも問題なく保持してくれます。ただし、マニピュレーターに少し隙間ができるので、ハンマーがクルッと回転してしまいます。
マイニングハンマーは、マウントパーツを使用して腰部サイドアーマーにマウント可能です。
反対側にもマウント可能。
両手持ちも問題なく可能。
ラウンドシールド。紫とグレーのパーツで色分けされ、モールドも適度に入っています。裏面にはグリップ兼(腕部に固定する)アタッチメント型パーツが接続されています。
グリップをつかみ、前腕に固定することで安定してラウンドシールドを保持できます。
スパイクシールドにラウンドシールドと、これで左右別物のシールドを保有した形となります。
グレイブ。ロングサイズで、ホッケーのスティックのような形状をしています。左右とも刃の役割を果たす薙刀型。
こちらはマニピュレーターにしっかりと固定できるので、かっちりと保持できます。特に腕部にも影響はなし。
では適当に何枚かどうぞ。
腕部接続パーツを利用して、HGガンダムアスタロトオリジンに付属するγ(ガンマ)ナノラミネートソード(スレッジハンマー)を保持可能です。
腰部サイドアーマーには連結パーツがマウント可能で、ショットガンも一緒に保有できます。かっこいいですね♪
以上です。関節強度はHG鉄血のオルフェンズシリーズ他キットと同じくやや不安定さはあるものの、 複眼やマイニングハンマー、グレイブに2枚のシールドなど、他キットにはない魅力があるのがいいですね。左腕部がガンダムフレームのみというのも面白いです。
外装はアスタロトオリジンと似ているので流用感はより強いですが、これは逆にカスタマイズが自在に楽しめるということでもあります。また、外伝のストーリー的なものを見ても、鉄血のオルフェンズ本編以上にカスタマイズ指向が織り交ぜられているので、このキットではそういった部分も大いに楽しめるのではないでしょうか。
⇒楽天でHGガンダムウヴァルを探す
⇒駿河屋でHGガンダムウヴァルを探す