今回は、HGUC 1/144 キュベレイMk-II(プルツー専用機)のレビューをご紹介します!
HGUC キュベレイMk-II(プルツー専用機)は、『機動戦士ガンダムZZ』に登場するMS「AMX-004-3 キュベレイMk-II(プルツー専用機)」の1/144スケールモデルキットです。プルツー専用機の特徴的な赤いカラーリングを成型色で再現。3本ビーム照射状態のビーム刃が付属し、印象的な攻撃シーンが再現可能となっています。Mk-II特有の肩部マーキングも付属。価格は1,980円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
キュベレイのマイナーチェンジ版として試作されたNT専用機で、劇中ではエルピー・プルのクローンである「プルツー」が搭乗。幾度となくジュドーのダブルゼータの前に立ちはだかり、戦闘を繰り広げた機体「AMX-004-3 キュベレイMk-II(プルツー専用機)」がHGUCでキット化。
2015年12月に発売されたHGUC キュベレイ(REVIVE版)をベースに、赤を基調としたカラーリングと3本刃のビームサーベル、Mk-Ⅱ(プルツー専用機)特有の肩部マーキングが再現されています。
成形色はレッドを基調に、各部にイエローを配色。その他、胸部周りがダークグレー、内部や関節、バインダーの裏打ちパーツ、動力パイプなどがグレー成型色での再現となっています。赤い外装パーツはグロスインジェクションのようなツヤ仕様で上品さがありますね。
ホイルシールが付属し、頭部デュアルアイやバインダーの小型スラスター、ジオンエンブレム、踵のスラスターを補いますが多くはありません。塗装も一部もモールドを塗り分けるくらいでわずか。素組みで十分なくらいの色分けが再現されています。
グレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。全体的にパーツの組み合わせ強度が高いので、仮組みで分解する場合は注意が必要です。多少バラけやすいような対策をしておいたほうが良いかも。
ポリキャップはPC-002を使用し、胴体部や四肢各部に組み込みます。肘はKPS、膝はKPSとポリキャップの組み合わせで関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかるような装備はなく、自立は安定します。ただ、肩や股間部がポリキャップを交えた構造なので、経年などで多少ヘタレやすいところはありますね。
■付属品
3本ビーム照射と3本収束状態のビームサーベル刃、握り手(左右)が付属。
おそらく包装の関係だと思いますが、ビーム刃がやや反った状態でした。曲げればある程度修復できますが、できればきれいな状態で付属しているとありがたいのですが・・・;
■各部形状
HGUC キュベレイMk-II(プルツー専用機)の各部を見ていきます。形状自体はベースのHGUC キュベレイ(REVIVE版)とほぼ同じです。
■頭部
頭部。モールドは殆どなく、鳥の頭部をイメージしたようなキュベレイ特有のデザインで造形。スリット入りのデュアルアイもどことなく禍々しい雰囲気を醸し出しています。
後頭部は鳥の尾をイメージしたような長いスタビライザーが造形。こちらも表面にはほとんどモールドがありません。流線型の独特のデザインになっています。
頭部はデュアルアイパーツを挟んでの上下2枚パーツ構成ですが、合わせ目は底面でモールド化されています。
デュアルアイはモールドにシールを貼っての色分け。スリットスキャン端末としてのモールドもきっちりと造形されています。首は左右の簡単なモナカ割で中央に合わせ目ができます。分解できるので合わせ目消しはラク。
■胴体部
胸部・腹部はエッジの効いた厚みのある装甲が造形。ヒートシンクのようなスリットフィンや棘状の装甲でどことなく荒い感じもありますね。動力パイプは各部とも別パーツ化されているので塗り分けがしやすいかと。
説明書に記載はありませんが、表面の黄色い装甲を組み替えることで展開状態にすることができます。内側はコックピットハッチのモールドのみ造形。
首は前後にスイング可能。肩はポリキャップ接続で上下に可動します。
腰アーマーも同様、曲状の装甲と中央のトゲ感ある装甲が印象的。フロントアーマーのスリットモールドは旧HGUCではシールでの色分けでしたが、こちらはREVIVE版ベースなのでパーツできっちりと色分けされています。
サイドアーマー裏は簡易的でモールドや裏打ちパーツはないですが、フロントアーマーはモールドの色分けを兼ねた裏打ちパーツが造形。
■腕部
腕部。肩にはキュベレイ特有の曲状バインダーを装備。上腕以下も円筒状の装甲が造形されるなど、どことなく貴婦人服のような気品を感じさせるデザインになっています。
上腕は黄色い部分は左右の組み合わせですが、合わせ目はスリット入りのモールドで段落ちモールド化。前腕も左右の組み合わせですが、前面の合わせ目は段落ちモールド化されています。(あまり見えないですね;)
前腕後面には合わせ目ができます。肘から分離しますが、内部にパーツを組み込むので後ハメなどの加工が必要そう。
ハンドパーツは親指と残り4指が可動するタイプ。キュベレイ特有の手のひらが開いた状態になっています。手首は上下にスイング可能。サーベル柄は取り外せ、武器として使用することができます。
説明書に記載はないですが、前腕のサーベル柄には一応付属のビーム刃が組み付け可能。ですが少しはめ込みがきついので、HGUCキュベレイ(REVIVE)から拝借するなどして組み付けたほうが良いかもです。
前腕部は内側が見えないよう、スリットモールド入りのカバーパーツで蓋をするようになっています。手首も一部装甲が展開可能。
前腕を引き伸ばすことで干渉が避けられ、肘を深くまで曲げられるようになっています。
グレーの関節部分は左右の組み合わせで合わせ目ができますが、前腕内に収納するので殆ど目立ちません。
肩のバインダー。曲状のシルエットが特徴的。かなり幅のあるバインダーで存在感があり、キュベレイの象徴のような装備になっています。機体の機動力を支えるフレキシブルスラスターバインダー及びシールドとして機能するとのこと。
片面は縦3本のスリットモールド、片面は円形のスリットダクトと前後で形状が異なり、それぞれパーツで丁寧に色分けされています。裾の小型スラスターは黄色いシールでの色分け。
ウイングバインダー内部はグレーの裏打ちパーツがきっちりと造形され、メカニカルなモールドもデザインされています。動力パイプの部分もパーツで色分けされているので塗り分けてみても良さそうですね。
肩内部は簡単な前後の組み合わせで中央に合わせ目ができます。分解できるのでシンプルに合わせ目を消すだけで良さそう。
バインダーのアームは多数パーツの組み合わせでフレキシブルに可動。シンプルに上下に可動しますし、ハの字に展開させることもできます。
腕はバインダー内部に収納可能。全てを覆い隠すことはできませんが、それなりに隠すことはできます。
バインダーを閉じた状態も再現可能。
■脚部
脚部。こちらもトゲ感があって禍々しくもあり、丸みのある装甲で貴婦人の衣服のような品を感じさせるデザインになっています。大腿部の小型アポジや裾のスリットモールドはパーツでの色分けです。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は左右の組み合わせですが、こちらもスネにできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
後部の蛇腹状の装甲は適度に展開可能。表情を変化させることができます。
膝の棘状装甲は上下に可動。簡単なヒンジ接続ですが、モールド入りの裏打ちパーツが造形されていて作りが丁寧です。
ソール部はシャープなつま先と丸みのある踵が印象的に造形。かかと部分は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。
足裏にはメカニカルなモールドが造形。つま先は適度に角度変更が可能です。
踵左右と後部のスラスター口は別パーツ化されていますが、同色でパーツの上からシールを貼って色分けするようになっています。可能であれば塗装で塗り分けても良いかと。脚の付け根はポリキャップを交えた構造で柔軟に可動。
■背部
背部には動力パイプや「LMES2」のモールドが造形。動力パイプは別パーツ化されているので塗り分けがし易いかと。「LMES2」は「エルメスⅡ」の略でエルメスの発展型という意味です。
後部にはバインダー状のファンネルコンテナを装備。こちらも表面のスリットモールドはパーツできっちりと色分けされています。ファンネルコンテナは適度に上下します。
内側には10基のファンネルが格納されています。格納部も裏打ちパーツで細かく再現されていますし、モールドも入っていて造りが丁寧。
ファンネルは1個パーツ構成の簡易的な造り。ですが漏斗型で特徴的ですし、モールドも適度に入っています。小さいので紛失に注意。3.0mm穴ではないため、専用のHGUC キュベレイ用 ファンネルエフェクトセット(別売り)を使ってディスプレイさせます。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。バインダーに存在感がありますが、大きさ自体は普通サイズ。RX-78-2よりも少し大きいくらいです。キュベレイの全高は18.9m。
HGUC キュベレイ(REVIVE)と並べて比較。形状は同じですが、白いキュベレイはやはり上品さというか風格がありますね。成形色はプルツーがツヤ感あるレッドなのに対し、通常キュベレイはツヤ無しの白になります。
HGUC キュベレイMk-II(エルピー・プル専用機)と並べて。こちらとも形状は同じですがカラーリングが対称的。外装はどちらもツヤツヤでいい感じに光が反射しています。
旧HGUCのキュベレイMk-Ⅱと並べて比較。フォルムやプロポーションはそこまで違いはないですが、各部のスリットラインの色分けがパーツとシールで違っていますし、旧版は裏打ちパーツなどもなく造りが簡素。
劇中で戦闘を繰り広げたHGUC ダブルゼータガンダムと並べて。HGUCダブルゼータは2010年発売なのでそろそろリメイク対象かなと。
■各部可動域
HGUCキュベレイと形状が同じなので各部可動域も同じ。頭部は広めに上下しますし、腕は水平以上に上げることができます。肘は1重関節ですが、引き出しギミックによってV字程度まで曲げることが可能。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節でV字程度まで曲げることができます。立膝はまずまずな姿勢で再現可能。
左右への開脚も水平程度まで幅広く展開させることができます。足首はそこまで曲がらないので、自立ポーズは少し制限されそうですね。
簡単にポージング。腕を動かしてもバインダーとの干渉が少ないですし、肩もボールジョイントで柔軟に可動します。
脚部も広めに可動するのでポージングでの不自由さはあまりないですね。頭部の左右への可動がやや干渉して制限されやすいかなというくらいです。
ただ、付属武装が少ないぶん、ポージングバリエーションがそんなにないのがちょっと寂しいかも。
ですがバインダーが柔軟に可動するので表情が付きやすいですし、画像のように閉じた状態での飛行シーンを再現することもできます。
裏打ちパーツがきっちりと造形されているので、背面や底面からもかなり見応えがありますね。
3本ビーム照射状態のビームサーベル刃。エルピー・プル専用機に付属するものと同じで、ビームサーベル3本刃の特殊な武装になっています。
3本ビーム照射状態のビームサーベルは付属の握り手で保持します。握り手は保持穴の一部に凹凸があり、柄をはめ込んで固定。底面から前腕のサーベル柄を組み付けて使用します。
多少ビーム刃の組み付けが甘く外れることがありますが、ポージングでストレスになるようなことはあまりなかったです。
3本収束状態のビームサーベル。こちらも付属の握り手を使って保持します。特に保持に不自由な感じはありません。3本のサーベル刃が束になったようなデザインで特徴的。
ビーム刃はクリアイエロー成形色での再現ですが、ブラックライトには反応しませんでした。キュベレイMk-Ⅱがビームサーベルを使っていた記憶があまりない・・・;
HGUC キュベレイ用 ファンネルエフェクトセット(別売り)を使ってディスプレイ。ファンネルを射出する印象的なシーンを再現することができます。
クリアブルーのエフェクトパーツは角度変更が可能。ファンネルの軌道を変化させることができます。エフェクトパーツがポロリしやすいのが難点ですが、迫力あるシーンが演出できるのでオススメです。
Figure-rise Standard プルツーと組み合わせて遠隔操作シーンを再現。劇中でもルチーナを逃がすなど、プルツーの心情の変化が印象的でした。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。形状は通常のREVIVE版キュベレイと全く同じなため、新鮮味は薄いですが、赤ツヤのカラーリングはプルツー専用機独特の禍々しさを感じさせますし、気品も感じられて格好良いですね。赤い中に黄色が点在しているのが何気によく、味があって印象深いです。
気になる点は、肩や股間部がポリキャップを交えた構造なので、経年などで多少ヘタレやすいところはありますね。通常版の白いキュベレイが経年で関節が弱っていたので、このキットもある程度補強は考慮しておいたほうが良いかと。それとビーム刃が曲がっていたので、もう少し丁寧な包装を心がけていただければ・・・;
ファンネルエフェクトパーツやFigure-rise Standard プルツーと飾ると華がありますし。サイコガンダムMk-ⅡなどZZ関連のアイテムが増えてきているので、このキュベレイMk-Ⅱを見直しつつ、様々なアイテムと組み合わせてZZの世界観を広げていくのも良いですね。
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