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HGUC キュベレイ Mk-Ⅱ レビュー

今回は、2000年6月に発売されたHGUC 1/144 キュベレイ Mk-Ⅱのレビューをご紹介します!

HGUC キュベレイ Mk-Ⅱは、『機動戦士ガンダムZZ』に登場するMS「キュベレイMk-II」の1/144スケールモデルキットです。カトキハジメ氏によるコンセプトデザインと、「エルピー・プル」専用機の黒いカラーリングを成型色で再現。ファンネル、ビームサーベルが付属する他、飛行形態への変形が可能なキットになっています。価格は1,620円(税込み)です。

キュベレイのマイナーチェンジ版として試作されたNT専用機で、劇中ではエルピー・プルが搭乗。ファンネルによるオールレンジ攻撃でジュドー達を苦戦させるなど活躍を見せた機体「AMX-004-2 キュベレイMk-II」がHGUCでキット化。

1999年9月に発売されたHGUC キュベレイをベースに、Mk-Ⅱの特徴的なダークブルーカラーが成形色で再現されています。ちなみにこのキットは旧HGUC版になります。2016年9月にプレミアムバンダイからREVIVE版HGUC キュベレイMk-II(エルピー・プル専用機)が発売されています。

成型色はダークブルーを基調に、胸部や腕部、踵部にピンクを配色。その他、胸部や脚部後部などがダークブルー、内部や関節、動力パイプなどがグレー成型色での再現となっています。素材は殆どPSでABSは使用されていません。なので塗装も破損を気にせず、安心してできると思います。

ホイルシールが付属し、頭部デュアルアイや全身各部のピンクのラインモールドを補います。デュアルアイは2種類が付属し、お好みでチョイスすることができます。

接地状態も良く、自立は問題なく可能です。ただ、ポリキャップ(PC-116)を使用しているものの、股間部や膝部、足首などが少し弱め。なので自然に足が少し開いたり前後に傾いたりすることがあるかもしれません。多少補強してやったほうがポージングに安心感が出ると思います。

■付属品

ビームサーベル✕2、平手(左右)が付属。

ジオンエンブレムが収録されたガンダムデカールが付属します。ガンダムデカールは擦って転写するタイプ。

■各部形状

頭部。キュベレイ特有の曲型デザインで、2枚パーツを上下で組み合わせる簡易的な構造。デュアルアイは左右からシールを貼っての色分けです。シールを貼らなくてもアイのモールドが造形されてるので塗り分けはラクそう。アイのスリットが印象的。

表裏共にモールドはなく簡易的な造りです。

胴体部。胸部は動力パイが別パーツで色分けされるなど、メカニカルなデザインで造形されています。腰部はシンプルな曲状アーマーが造形。フロントアーマーのラインモールドはピンクのシールでの色分けです。

胸部のピンクの装甲は展開が可能。内部にはコックピットハッチのモールドが造形されています。ハッチの開閉ギミックはありません。

■腕部

腕部。肩にはキュベレイ特有の大柄なバインダーを装備。腕部も曲型で特徴的に造形されています。バインダーは機体の機動力を支えるフレキシブルスラスターバインダー及びシールドとして機能し、計12基のスラスターを内蔵するとのこと。

肩のバインダーを外した状態で。上腕、前腕共に左右の組み合わせですが、上腕の合わせ目はラインモールド化。前腕は内外2重構造になっているため、塗装や合わせ目消しをする場合は後ハメなどの加工が必要です。

肩はバインダーを可動させるためのアームが造形。ポリキャップ接続でフレキシブルに可動します。

なので、バインダーも柔軟に展開させることができます。

バインダーがなくても思いの外かっこよかったので撮影してみました^_^

バインダーの前後にはモールドが造形。片面は丸型のスリットダクト、片側は3本の縦モールドになっています。丸モールドは別パーツで色分けされていますが、3本の縦モールドはピンクのシールでの色分けです。

バインダーの内側は動力パイプモールド入りの裏打ちパーツが造形。ダークブルーの装甲内側にはモールドがデザインされるなど、簡易的ですが見えても良いくらいの造りになっています。アーム接続部はポリキャップ仕様。

説明書に記載はありませんが、腕部を上げることでバインダー内に格納することができます。

■脚部

脚部。キュベレイ特有のシャープな装甲と、気品を感じさせるスカート状の装甲が造形。膝やスカート左右のピンクラインモールドはシールでの色分けです。

大腿部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。スネの合わせ目は段落ちモールド化。膝から下が分離可能なので、大腿部の合わせめ消しはしやすいかと。

ソール部はつま先とかかとで色味が分かれていて特徴的。つま先は角度変更が可能です。かかとは左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。つま先側はモールド入りの裏打ちパーツで蓋がされていて肉抜き穴はありません。

■背部

エルメスを小型化するというコンセプトのもと開発された機体ということで、左背中には「LMES2」という文字が印字されています。

背中から下部にかけて大型のアーマーを装備。表面のラインモールドはピンクのシールによる色分けです。アーマーの裏面にはファンネルコンテナを装備。ファンネルはすべて取り外せますが、特に単体で浮かせてディスプレイできるようにはなっていません。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。特別大きいわけでもなく、陸ジムよりも少し大きいくらい。キュベレイの全高は18.9mと、設定どおりのキットサイズです。フレキシブルバインダーがあるので横幅はありますね。

HGUC キュベレイMk-Ⅱ(エルピー・プル専用機)(REVIVE版)(画像左)と並べて。(REVIVE版)はダークブルーがツヤ感のある成型色になっている他、全体的にバランス調整されてプロポーションが良くなっています。シールでの色分けだった各部スリットモールドもパーツで再現されるなど、完成度が高いです。(画像右がこのキット。)

■各部可動域

頭部は飛行ポーズ用に広く上下することができます。左右への可動は、両脇の装甲が干渉するためわずかにスイングする程度。

首部はボールジョイント接続。

腕は水平程度にまで上げることができます。肘は90度にも曲げることができず。上腕はロールしませんが、肘関節がロールするようになっています。

肩は適度に前後スイングが可能です。

胸部と腹部の付け根が可動し、上半身を広く前後スイングさせることができます。

腰は干渉で45度程度までと制限されます。股間部に浮かせてディスプレイさせるためのジョイント穴はないので、アクションベースなどに付属しているコの字パーツを使ってディスプレイさせます。

フロントアーマーが可動しないので、干渉で前方への開脚は45度程度と制限されます。後方へはリアアーマーがないので広く展開させることができます。

膝はくの字程度まで曲げることが可能。膝の装甲も適度に上下可動します。

足首はそれなりに前後、左右に可動します。

左右への開脚はハの字程度まで展開可能。

内股、ガニ股共に45度程度までの可動です。

立膝はなぜかきれいな姿勢でこなせました。形状の妙というのか、可動域のバランスか・・・。

可動域の総括としては、全体的にそれほど柔軟というわけでもないですが、最低限の可動域は確保されているようです。劇中でも特別激しいポーズは取っていないので、特に肘や膝を深く曲げたり、派手な射撃シーンを演出したりということは必要ないかと。

■ポージング

ビームサーベルはクリアーイエロー成型色の1個パーツ構成。なので柄をダークブルーで塗り分ける必要があります。サーベルが細く、ハンドパーツで保持させてもスルッと抜け落ちやすいので注意です。

可動域はそれほど広くないですが、バインダーに存在感があるので簡単なポーズでも迫力が出ます。

左右のバインダーを展開することで、印象的な飛行ポーズも再現可能。バインダーに裏打ちパーツが造形されているので見栄えがして良いですね。

画像のように浮かせてディスプレイさせる場合、アクションベースのコの字パーツを股間部に挟みますが、スカスカしてキュベレイがクルッと回って落下することがあります。多少ディスプレイに不自由さがあるので、斜めにしてディスプレイさせたい場合は少し補強したほうが良いかもですね。

ファンネルはアクションベースでディスプレイできるようになっていないので、真鍮や細身のリード線などを使って工夫しつつディスプレイさせる必要がありそうです。

ジュドーとエルピー・プルとの劇中シーンを演出。大気圏突入シーンもそれなりに再現してみました。

以上です。部分的に合わせ目はありますが、旧キット版とはいえシャープで妖艶さがあり、造形的には満足できるキットになっていると思います。プロポーションもいいですし、フレキシブルバインダーの表現力も高いです。

欠点としては、やはりアクションベースへのディスプレイが難しいので、飛行ポーズがメインのキットでありながら表現が難しいのは痛いですね。ファンネルもディスプレイがし難いので、劇中シーンの再現性に乏しいのも厳しいところです。関節が緩めなのはポージングにそれほど影響はないので問題ないかと。

全体的に見ても素直にREVIVE版を入手するのがいいのかもしれませんが、旧キットでも結構楽しめますし、それほど劣っていると感じない、なかなか優秀なキットでした。

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