今回は、2015年2月に発売されたSDBF スターウイニングガンダムのレビューをご紹介します!
SDBF スターウイニングガンダムは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ「スターウイニングガンダム」のSDキットです。フミナの新ガンプラを完全新規設計でSDBF化。劇中で明らかとなった新ギミックが全て再現されている他、他のHGシリーズとの連動ギミックや変形など、SDガンダムならではのプレイバリューが満載のキットになっています。価格は1,320円(税込み)です。
ガンプラバトル選手権全国大会用にウイニングガンダムを改修したガンプラで、劇中ではホシノ・フミナが製作・使用。劇中ではチームトライファイターズとして統立学園や天大寺学園など、幾多のバトルを繰り広げた機体「スターウイニングガンダム」がSDBFでキット化。
前身のウイニングガンダムがSDBFでキット化されていますが特にパーツの流用はありません。組み替えによってリアル形態への変形が可能な他、コアファイターやコアブースター、メガコア・ブースターといった飛行形態への変形も可能となっています。
成形色は淡めのイエローとホワイトを基調に、頭部や胸部などにレッド、背部バックパックの一部に蛍光クリアグリーンを配色。ホシノ・フミナが当初使用していたガンプラ「ジムカーディガン」と同じようなカラーリングが再現されています。
ホイルシールはツインアイや装甲各部を細かく補います。量はかなり多め。ニッパーや接着剤を使う必要はなく、サクッと短時間で組み立てることができます。ですがシール量がそこそこ多いので、貼るのに少し時間がかかるかもです。
殆どのパーツはPS素材。KPSは使用されていません。ABSも不使用なので、塗装やスミ入れによる破損を気にする必要はなさそうです。
ポリキャップはSD系でよく使われているPC-303をスターウイニングガンダム各部に、ボールジョイント型ポリキャップをバックパック(リアル形態用四肢パーツ)各部に組み込みます。背部に大柄なバックパックを装備しているため、後方に負荷がかかりますが、クリアグリーンのエフェクトパーツが支えになるため、自立は可能です。
■付属品
マシンガン、ブレードパーツ、、バイザーが付属。
シールを貼らない状態で。少し大味な感じはしますが、各部がバランスよく色分けされているため、この状態でも違和感はありません。
■各部形状
まずはスターウイニングガンダムのSDガンダム形態から各部を見ていきます。リアル形態の各部がご覧になりたい場合は以下のリンクから、記事後半のリアル形態のレビューをご覧ください。
背部バックパックを外した状態で。この状態だと形状が通常のウイニングガンダムに近いです。
■頭部
頭部。キリッとした表情と4本のアンテナが印象的。ストライクガンダムをイメージしたようなデザインになっています。ですが後頭部側はメカニカル。各部ともパーツが細かく組み合わさっているため、合わせめなどはありません。アンテナ中央の装甲は赤、センサーはグリーンのシールでの色分け。
SDガンダム形態の頭部内部にはリアル形態用の頭部が格納されています。このあたりの構造も面白いですね。
ツインアイは瞳が横を向いたものや笑顔のシールが付属し、選択式で違った表情を楽しむことができます。貼り替えていろいろと試してみても良さそう。
■胴体部
胴体部。こちらもエアインテークなどガンダムの基本的なスタイルは維持しつつ、オリジナルのデザインで造形されています。エアインテークは赤いパーツでの色分けですが、胸板のグリーン、フロントとリアアーマーの装甲は黄色いシールでの色分けです。
首と肩はポリキャップ構造。首はダブルボールジョイントで柔軟に可動し、肩はボールジョイント接続で前方に展開させることができます。背部は2ダボ接続ですが、他のHGなどとはダボ幅が異なるため、組み替えてのカスタマイズはできないようでした。
頭部がデカいため干渉しやすく、黒い襟の部分から外れやすいので注意です。腰部は2個パーツ構成。腰アーマー裏の造りは簡易的です。
■腕部
腕部は肩の長いウイングが特徴的。上腕以下は比較的シンプルな装甲になっています。
肘にはポリキャップによる可動ギミックがあり、少しですが角度を変更することができます。前腕は一部が黄色いシールでの色分け。肉抜き穴はハンドパーツ裏と上腕の内側に少しできる程度です。
ショルダーアーマーは前後の2個パーツ構成で上部中央に合わせ目ができます。前後の六角形モールドはグリーンのシールでの色分け。
ショルダーアーマーはコアブースターへの変形用に角度変更が可能です。
■脚部
さほど派手さはないですが、適度に丸みがあり、まとまりのあるデザインで造形されています。モールドは物足りなくない程度に造形。膝周りは1個パーツ構成ですが、肉抜き穴などはなくうまくまとめられていますね。
脚底も肉抜き穴などはなく、モールド調に造形されています。つま先にはジョイント用の3.0mm穴が造形。
■バックパック
背部に装備するバックパック。シンプルなバックパック基部、ガンビット✕2、ガードビット✕2で構成された大型ユニットになっています。
バックパック基部。リアル形態で腹部になる部分で、3.0mmジョイントパーツを交えたシンプル構造になっています。3.0mmジョイント部分は可動式。角度を変えることで3.0mm穴が露出します。
ガンビット。スターファンネルの一つで、ハイパービームキャノンを搭載。粒子ジェネレーターからパワー供給を受けることで高い破壊力のビームが発射できるとのこと。リアル形態の脚部になる部分になります。側面の六角形モールドはグリーンのシールでの色分け。
本体部分は左右の組み合わせでスネの部分にのみ合わせ目ができます。後部の合わせ目はモールド化。グリーンのエフェクトパーツはコアブースター用に取り外しが可能です。
各部ともボールジョイント型ポリキャップ接続で展開が可能。内部構造も面白いですね。
ジョイント部分が砲口やスラスターに見立てられています。
ガードビット。こちらもスターファンネルの一つで、ビームバリアで攻撃を防ぐ機能を持つユニットになります。防御だけでなく攻撃にも使え、粒子の刃が展開されるので敵機に突っ込んで突き刺すという戦法も可能とのこと。こちらも側面や小型シールドのの六角形モールドはグリーンのシールでの色分けです。
こちらも左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。小型シールドやエフェクトパーツは取り外しが可能。リアル形態の肘になる部分は角度変更が可能です。
背部に装備するビット各種は3.0mm接続で適度に角度変更が可能。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。SDなので低頭身。通常のHGに比べると2/3程度の大きさしかありません。
トライバーニングガンダムが手元にないので、ビルドバーニングガンダムとライトニングガンダムと並べて。別売りのユニットを含め、これらを組み合わせることで劇中の共闘シーンなどもリアルに再現できそうです。
SD系のSDEXエールストライクガンダム、SDCSフリーダムガンダムと並べて。SDEX、SDCSどちらともプロポーションが異なりますし、ウイニングガンダム自体、どの機体とも異なるふみなオリジナルのガンダムになっています。
■各部可動域
頭部は少し上下する程度。左右へは干渉なくラクにスイングさせることができます。
腕は水平程度まで上げることが可能。肘は少し角度変更が可能です。
肩はボールジョイント接続で少し前後スイングが可能。前方へはポリキャップの可動ギミックによって広く展開させることができます。
腰はダブルボールジョイント型のポリキャップ接続ですが、少ししか動かないので画像は省きました。回転も殆どできません。
浮かせてディスプレイさせる場合は、通常のHGなどと同じく股間部に3.0mm軸を差し込みます。脚の付け根や足首はボールジョイント型ポリキャップ接続で少し可動。SDらしいバタバタとした感じが表現できます。
左右への開脚はハの字程度まで広めに展開可能。
内股、ガニ股は共に広く可動するようでした。
可動域の総括としては、頭部がデカいため、首や腕部の可動が干渉で制限されますが、他の部分はSDにしては広く可動する印象。腰の可動が制限されるので他で補いつつ、うまくポーズを取らせたいところです。
■武装類
マシンガン。携行式の銃になります。簡単な1個パーツ構成で造りはやや簡易的。下部のフレーム部分はライトブルーに塗り分けが必要です。
合わせ目はありません。
センサーはグリーンのシールでの色分け。
ブレードパーツ。マシンガンに装着可能な実体剣パーツになります。
こちらも1個パーツ構成で造りは簡易的。ブレード部分をライトブルーに塗り分けが必要です。
マシンガンとブレードパーツを前後に組み合わせることで、ビームマシンガンやメガブレードが再現可能。組み替えギミックが楽しめるようになっています。
■ポージング
マシンガンを装備して。
マシンガンやビームマシンガン、目がブレードはジョイント軸をハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。説明書にはマシンガン単体で装備する画像や説明はありませんが、これだけでも軽武装として使えそうですね
マシンガンなどの側面に3.0mm軸がありますが、両手持ちするのは難しいようでした。3.0mm軸が頭部と干渉し易いのは少し気になるかも。
ビームマシンガンを装備して。やはり武器は組み合わせて大きくしたほうが迫力が出て良いですね。背部のバックパックにマントっぽく、ヒロイックさが感じられるデザインになっています。
メガブレードを装備して。目がブレードはグリップが少し細いので、若干角度が変わりやすいです。ですが抜け落ちるほどではないのでポージング時のストレスは特にありません。
各部に3.0mm穴や3.0mm軸があるので、スターファンネル各種を単体でディスプレイさせることが可能でした。劇中のようなビットを使ったダイナミックな演出も楽しむことができます。
エフェクトパーツと小型シールドは組み合わせることでスタークロスとして使用可能。スタークロスは手裏剣状の武装になっていて、対象を両断する他、空いてをデブリなどに縫い付けて身動きを取れなくすることも可能とのこと。
一応ハンドパーツで保持して携行武装としても使用できますが、抜けやすいので少し注意が必要です。
蛍光クリアグリーンのエフェクトパーツはブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。
■コアファイター
コアファイターへの変形は、頭部と背部バックパックをバラしておきます。
頭部はツインアイにバイザーパーツを組み付け、
機首とウイングを展開。上部にアンテナを組み付けたらコアファイターへの変形完了です。
コアファイター。SDらしく丸々としていますが、ディテールが細かく、メカらしい雰囲気が感じられる戦闘機になっています。可愛らしくもあり、格好良さもあるユニット。
コアファイターは額のアンテナジョイント部分に3.0mm軸を差し込んでディスプレイさせるようになっています。
ですがその箇所にはメガブレードもマウントできるようになっていて武装が可能。ただしこの場合、ジョイント穴が目がブレードで塞がれるため、ウイングの3.0mm穴を使ってディスプレイするようになりそうです。(説明書に記載はなし。)
■コアブースター
コアブースターを再現する場合は、胴体部のショルダーアーマーを下げて脚部を反転させます。
そしてコアファイターの後部に胴体部を組み付けます。これでコアブースターの完成となります。こちらは背部にスターウイニングガンダムの胴体部が組み付くことで重厚感あるフォルムに変化。
特にロック機構はないですが、弄る箇所もないのでそんなに形状が崩れるようなことはないかと。こちらは通常どおり股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
後部から見るとスターウイニングガンダムの形状がそのままなのでちょっとシュール(笑)
■メガコアブースター
メガコアブースターへを再現する場合はコアブースターの状態から、股間部にロック機構があるので組み合わせて固定。
バックパックのスターファンネルの角度を変えてつま先裏に組み付けます。
スターファンネルの各部にエフェクトパーツを組み付けたらメガコアブースターへの変形完了です。
メガコアブースター。コアブースター以上に重厚なユニットになっています。
SDとは思えないほどの重厚感。通常のHGに匹敵するかそれ以上のボリュームを持ったユニットですね。
後部バックパックはつま先で2ダボ固定されているため、割としっかりと固定できています。弄ってもそんなに形状が崩れることはありませんでした。
リアル形態への変形は、まず背部バックパックの各部をばらしておきます。エフェクトパーツは取り外しておきます。
SDの頭部各部パーツをバラしてリアル形態の頭部を露出。額にバラした小型アンテナを組み付けます。組み替え途中ですが、この短足形態がなかなか面白みがあって良いですね(笑)
バラした頭部は組み合わせて簡易的なコアファイターにしておきます。
上半身と下半身を分離させ、下半身はリアアーマーが前になるように反転。間にバックパックの基部(腹部パーツ)を組み付けて固定します。ソール部はポリキャップごと外しておきます。
脚部はガンビットの足首接続部分を展開してソール部と組み合わせ、SDガンダム形態の脚部と組み合わせます。
腕部は肩のポリキャップを残してSDガンダム形態の腕部を引き抜き、前腕部分を反転。小型シールドとジョイントを外したガードビットと組み合わせます。
背部に組み合わせたコアファイター、肘と膝にエフェクトパーツを組み付けたらリアル形態への変形完了です。
リアル形態を全身から。SDガンダム形態の各部を組み替えることで、HGにも匹敵するようなリアルな機体形状に変化。各部とも違和感がなく、バランスの良い頭身スタイルになっているのが良いですね。
■リアル形態の各部形状
頭部はウイングゼロのようなマスクと幅のあるアンテナが造形。ヒロイックなイケメンフェイスになっています。メット部は前後の簡単な組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。左右ウイングの一部装甲はグリーンのシールでの色分け。
胴体部はウイニングガンダムの胴体部をそのまま高頭身化したようなスタイル。腰アーマーはSD時とは前後が逆になっているので組み替え時は注意が必要です。
腕部は前腕の六角型装甲と肘のエフェクトパーツが印象的。SDガンダム形態用の腕部とガードビットがうまく組み合わさっています。
脚部も膝のエフェクトが印象的。こちらもSDガンダム形態の脚部とガンビットがバランスよく組み合わさっていてアイデア性の高さを感じさせますね。
■リアル形態の各部可動域
頭部は適度に上下させることができます。腕は水平以上に上げることが可能。肘は1重関節の部分だけが可動し、V字程度まで曲げることができます。腰部はボールジョイント接続ですが、さほど反らすことはできませんでした。
腰は干渉するため、殆ど回転させることができません。膝は1重関節で90度程度曲げることが可能。足首は広く前後させることができます。腰アーマーが可動しないため、干渉で前後開脚ができず、立膝も難しい状態になっています。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。足首は左右へは適度に可動するので接地はある程度安定しそうです。
総括的には、やや少し腰回りに不安要素がありますが、腕部や脚部などは柔軟に可動しますし、この特殊な構造の中うまく可動域が確保されていると思います。なのでこの状態でも十分にポージングは楽しめそうですね。
■リアル形態でポージング
ビームマシンガンを装備して。
SDとは異なり、長い四肢を活かしたダイナミックなポージングを楽しむことができます。これだけいろんなパーツが組み合わさっていますが、関節強度が高くポーズが取らせやすいのが良いですね。
少し肘のエフェクトパーツが干渉し易いので、うまく交わすようにしてポーズを取らせます。肩と上腕の接続部が抜けやすいので注意が必要。
少しぎこちなさはありますが、リアル形態だとビームマシンガンの両手持ちが再現可能でした。
腰アーマーが可動しないぶん前後開脚が制限されますが、膝が深く曲がるのでそのあたりでポーズに動きを付けることができます。
メガブレードを装備して。
スタークロスは前腕にマウント可能。シールドっぽくも使えそうですし、2枚を重ねることで、手裏剣のように投擲武装としても使用することができます。(画像は1枚の状態。)
もちろん剣型の武装としても使用可能。SDガンダム形態と同様、ハンドパーツから抜けやすいのでうまく角度を調整しつつポーズを取らせるようにします。
背部のコアファイターを分離させることで、サポートメカとしても使用することができます。ポージングの幅が広がりますし、SDガンダム頭身やコアファイター、コアブースター、リアル頭身など、ギミックが盛り沢山で遊びに全く困らないのが良いですね。
ウイニングビーーーーム!!!
適当に何枚かどうぞ。
以上です。SDガンダム形態は頭がだいぶ大きいですが、それが逆に可愛らしく感じられて親しみがありますね。背部ユニットも重苦しい感じはなく、マントのようなスタイルでしなやかさが感じられますし、ヒロイックさもうまく表現されていると思います。それでいて重厚感も併せ持つ印象的なユニットになっているのが良いですね。
気になる点は、頭部が大きいため、襟ごと頭部が外れやすいので注意です。それとリアル頭身時に上腕部分が肩から抜けやすいのも少し注意が必要。
リアル形態は組み替え式ですが、SDからリアルな頭身に変化するという構造やアイデアが凄いですし、デザインも全く破綻していないのが良いですね。合わせ目も極力少なくなるようにしてありますし、更にコアファイターやコアブースター、メガコア・ブースターまで再現されているのは見事という他ありません。様々なギミックによって飽きないほどに楽しめますし、コストパフォーマンスも申し分なし。SDの枠を超えたスーパーなSDになっているのが良いですね。
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2 件のコメントがあります。
匿名
on 2024年10月10日 at 22:50 -
コアファイター単体の時って首周りのパーツも付けてませんでした?
nori
on 2024年10月12日 at 22:19 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝ですm(_ _)m
また時間があるときに修正しておきます;