今回は、HG 1/144 ガンダム端白星 第2形態のレビューをご紹介します!
HG ガンダム端白星 第2形態は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』より、MS『ガンダム端白星 第2形態』の1/144スケールモデルキットです。端白星の改修された姿を新規パーツを交えて再現。フレキシブルに可動する背部スラスターユニットの他、リード線によるワイヤーアンカー射出状態が再現可能なキットになっています。クロスメイスやスマートクローシールドといった武装も付属。価格は2,860円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
MAの一部と思わしき、無人兵器との戦闘で損傷した端白星を、一時的に金星で改修。バックパックを一新し、肩部装甲の軽量化によって機動性、俊敏性が向上した機体『ガンダム端白星 第2形態』がHGでキット化。
2020年8月に発売されたHGガンダム端白星をベースに、胸部や肩部、背部スラスターユニットといった第2形態の特徴的な各部、クロスメイス、スマートクローシールドといった武装が新規造形で再現されています。
成型色はベースのガンダム端白星と同じ。パープルホワイトを基調に、各部に明るめのレッドやブラックを配色。その他、頭部アンテナや胸部エアインテーク、脚部スラスターなどがイエロー、内部フレームや関節類はダークグレー成型色での再現となっています。
シールは頭部アンテナや胸部ダクト、フロントアーマーやスマートクローシールドの一部などを補いますが多くはありません。スラスターユニットのダクトなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
ABSは不使用。ダークグレーとブラック成型色パーツにはKPS素材が使用されています。
ポリキャップはPC-002を首や肩、足の付根、足首などに使用します。肘・膝関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に大柄なスラスターユニットを装備しているため、やや後方に負荷がかかりますが、左右に広げるなど負荷を分散することで自立は可能です。
クロスメイス、スマートクローシールド、ワイヤーアンカー✕2が付属。
HGガンダム端白星用のパーツや武装類が余剰で付属。ガンダム端白星のパーツが一通り付属するので、組み替えることで通常のガンダム端白星を再現することができます。(シールが付属しないので色分けは出来ません。)
全身各部にKPSによる内部フレームが造形。内部フレームはガンダム端白星と全く同じで、ガンダムフレーム4を部分的に使用しつつ、頭部や前腕、腰部が端白星用のフレームで構成されています。ガンダム・フレーム4はこの他に、HGガンダムバルバトス第6形態、HGガンダムバルバトスルプス、HGガンダムダンタリオンなどに使用されています。
胴体内部フレーム。腰部はガンダム端白星で新造された箇所になります。その他はバルバトス第6形態などと同じ。
腕部内部フレーム。肩と上腕はガンダムフレーム4ですが、前腕は端白星用のメカニカルなフレームが再現されています。
脚部はガンダム・フレーム4がそのまま使用されています。足首はポリキャップを外装で挟み込む仕様なため、内部フレーム単体でグリグリ動かす場合は外装を組み付ける必要があります。
背部スラスターユニットを外した状態で全身から。
形状の異なる部分のみ、通常のガンダム端白星(以下、端白星)と比較しながら各部を見ていきます。
頭部形状は端白星から変わらず。特徴的な3本アンテナやへの字スリットの無いマスク、カラーリングなどにより、ヒロイックさとクールさを併せ持つデザインになっています。左右アンテナの先端は赤いシールでの色分け。
メット部は左右の組み合わせで頭頂部に少し合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどの加工が必要。左右装甲の内側には肉抜き穴あり。
胸部・腹部を端白星と並べて。形状自体は同じですが、胸元や腹部が色分けされているため、パーツ分割された装甲が新造されています。胸元のダクトは黒いシールでの色分け。
腰部は端白星と同じ。フロントアーマーにはシャープな装甲が造形されています。一部は赤と黒のシールで色分けします。リアーアーマーにはスラスターユニット用のジョイント穴が造形。
腰アーマー裏は簡易的で特にモールドなどはありません。サイドアーマーはなく、武器マウント用のホルダーを装備しています。第2形態にはマウントする武装がないので、余剰のスマートメイスやショートレンジライフルをマウントしても良さそうですね。
腕部を端白星と並べて。端白星は厚みのあるショルダーアーマーを装備していましたが、第2形態はフレームに少し装甲を継ぎ足したような軽装スタイル。上腕以下の形状は同じです。
上腕は筒型で合わせ目はなし。従来のHG鉄血のオルフェンズシリーズでは比較的合わせ目が多かった前腕も、この端白星は合わせ目が出来ないパーツ構成になっています。
前腕のハードポイントはロール可能。
ショルダーアーマーをアップで端白星と並べて。フレームとはヒンジ接続で、適度に展開させることができます。
脚部は端白星と同じ。膝やアキレスなど部分的にフレームが露出しますが、全体的にはゴツゴツした厚みのある装甲で覆われた形になっています。
大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、モールドっぽいのでそのままでも十分かと。膝から下は合わせ目が出来ないパーツ構成です。
ソール部はHG鉄血のオルフェンズシリーズでよく見られるハイヒール型ですが、外側には黄色いダクト付きの装甲が造形。かかとの内側に少し肉抜き穴があります。
側面の装甲はボールジョイント接続で、前後ロールなど適度に可動します。黄色いダクトはパーツで、その下の黒い装甲部分はシールでの色分けとなっています。内側の肉抜き穴が見えるのはちょっともったいない感じですね。
足裏は適度なモールドが造形。つま先に少し肉抜き穴がありますが、埋めるのはラクそうです。つま先は角度変更が可能。
バックパックは比較的軽装で薄型。ですが簡単な2枚パーツ構成ながらも、部分的に装甲がパーツで色分けされるなど見栄え良く仕上がっています。
バックパックへは2ダボ接続。HG鉄血のオルフェンズシリーズ各種と同じ構造なので、HGバルバトスルプスのバックパックなども装備させることができます。バルバトス系のバックパックを装備させると似合いますね。
リアアーマー裏を端白星と並べて。端白星は左右に羽つきの大型スラスターを装備していましたが、第2形態では左右に厚みのあるウイング状のスラスターユニットが新造されています。特殊な装備で、端白星に装備させるとシルエットが大きく変化します。
中央は左右のスラスターユニットをアーム接続するだけの簡単な構造。アームはパーツをつなぎ合わせて左右で挟み込む構造なため、スラスターユニットを分離させる場合はアームをバラす必要があります。
スラスターユニット。エッジの効いたウイング状のユニットで、下部の3枚フィンが特徴的に造形。パーツによって設定通りの色分けが再現されています。
装甲は左右の組み合わせですが、上下にできる合わせ目は各部とも段落ちモールド化。
下部の3枚フィンは個別に可動させることができます。
内側にダクトはスリットフィンが深めに造形。黄色く塗り分ける必要があります。
下部の赤い装甲をスライドさせることで、ワイヤーアンカーのリード線接続穴が露出。ここにワイヤーアンカーを接続して射出状態を再現します。ワイヤーアンカーの先端部は簡単な1個パーツ構成。どちらもリード線を深くまで差し込めるため、簡単に抜けたりすることはありません。
アームの基部は左右にスイング可能。
アームも各部が上下などフレキシブルに可動します。
ウイングユニット側の接続部はロールさせることも可能。
ベースのHGガンダム端白星と並べて。改修前と改修後の機体ということで、成型色や大部分の形状は同じ。ですが第2形態では肩部が軽装になり、背部ウイングが巨大化するなどより機動性に優れた機体である事が分かります。
原型機とされるHGガンダムマルコシアスと並べて。カラーリングは同じで雰囲気は似ていますが、形状自体は各部とも細かく違っています。マルコシアスは経年で関節がヘロヘロで自立が難しかったため、各部にパーマネントマットバーニッシュを塗って補強しておきました。
各部可動域を端白星と比較して。首や腹部の可動域は通常の端白星と同じで広めに反らすことができます。一方、第2形態はショルダーアーマーが軽装で干渉がないため、腕を高くまで上げることができます。肘は1重関節でV字程度まで曲がります。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で、装甲が干渉するまで深く曲げることができます。立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。足首も90度以上に深くまで角度変更することが可能。
可動域の総括的には、膝など部分的に装甲が干渉してぎこちないところはあるものの、HG鉄血のオルフェンズシリーズ特有の幅広い可動域でかなり柔軟に可動します。なのでちょっとしたコツを掴むだけで、躍動感あるポーズを再現することができます。
クロスメイス。MSの全長を超えるほどの大型近接武装で、クロスした3方が柄の役割を果たし、両手で使用することも可能とのこと。その名の通り、十字架のようにクロスしたメイスになっています。
簡単な2枚パーツ構成ですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。メイス先端は凹凸のある面白い造り。
クロスメイスは前腕のハードポイントにマウントさせることができます。
スマートクローシールド。細長い軽量のシールドになります。機体の機動性と俊敏性を阻害しないよう、細長く造形されているとのこと。表面装甲は黒いパーツで、先端のクロー部分は黄色いシールでの色分けです。
一通り武装して。
クロスメイスはグリップにハンドパーツの手甲パーツをバラして組み付けます。手甲パーツのダボが深いので、ある程度は分解することなく保持させることができます。柄の太さがハンドパーツと合っているので、スルッと移動したりすることも頻度としては少なめ。
そこそこ重量がありますが、肩のボールジョイントをしっかりと押し込んでおけば、片手保持でも腕が垂れることなく保持させることができます。
両手持ちは少しぎこちない感じはありますが、一応振りかぶるようなポーズも再現可能でした。
背部のスラスターユニットにはなかなか味があってよいですね。簡単なポーズでも迫力が出ますし、ハネモノ機体のような造形美を感じさせるデザインでポーズを格好良く演出してくれます。浮かせてディスプレイさせる場合は、一般的なキットと同じく、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。
フレキシブルに可動するので、腕の可動を妨げることもないですし、後部に並行させるなど、好みの位置に配置することが出来ます。
スマートクローシールドは前腕にダボ固定します。まずまずの固定強度で簡単に外れたりすることはありません。上下の向きに注意。黄色いクロー側を下にして装備させます。
ハードポイントの可動ギミックによっていろんな向きに配置できるためポージングの幅が広がります。
スラスターユニットにワイヤーアンカーを組み付けて射出状態を再現。アンカーの先端部分は軽量なので、細身のリード線でも特に垂れたりすることはなく好みの位置に配置し易いです。
余剰でクラブシールドやスマートメイス、110mmショートレンジライフルも付属するので、射撃ポーズや近接戦闘をイメージしたポーズも再現出来ます。お得感もあって良いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。全身の大部分はベースである端白星と大きな違いはないものの、背部スラスターユニットに存在感があって良いですね。簡単なポーズでも格好良くダイナミックに演出してくれますし、アームでフレキシブルに可動するため、表情も付けやすいです。腕との干渉が避けられるので、武器の取り回しもラク。
気になる点はそんなにないですが、HG鉄血のオルフェンズシリーズのフォーマットなのでどうしても経年でヘタレてくると思います。なので、長期で楽しむ場合は適度に補強しつつということになりそうです。それと肩や股間部などの可動域は広いですが、ゴツゴツした脚部装甲で立て膝などは不向きだったりするので、特徴を考慮しつつ、うまくポーズを取らせる必要がありますね。
スラスターユニットによって羽根モノ機体のような造形美が感じられますし、素立ちでディスプレイさせておくだけでも十分に格好良さを楽しむことができます。専用のクロスメイスやワイヤーアンカーはもちろん、余剰で端白星用の武装も付属するなど武装類も充実。あらゆる面で期待以上の良さを味わせてくれるキットなのが良いですね。
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2 件のコメントがあります。
ひふみん
on 2023年11月22日 at 21:12 -
端白星は第1形態もいいけど第二形態も味があっていいですね。自分も再販時に買ってみようと思います。
nori
on 2023年12月2日 at 00:03 -
コメントありがとうございます!
第二形態はかなり良くなっていると思います。個人的にも好み。
ぜひご入手を!