今回は、HG 1/144 Gディフェンサー&フライングアーマーのレビューをご紹介します!
HG Gディフェンサー&フライングアーマーは、『機動戦士Zガンダム』に登場するユニット「Gディフェンサー」と「フライングアーマー」の1/144スケールモデルキットです。両ユニットの特徴的な機体形状を忠実に再現。RGやHGUCのガンダムMk-Ⅱと組み合わせることで、Gフライヤーやスーパーガンダムが再現可能なキットになっています。価格は1,980円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
アナハイム・エレクトロニクス社がガンダムMk-II用の重戦闘装備として開発した可変戦闘機「Gディフェンサー」と、ウェイブライダーの試験運用も兼ねてガンダムMk-Ⅱの大気圏突入用に試作された「フライングアーマー」がセットで登場。
ホイルシールはGディフェンサーのウイングやダクト、一部モールドなどを補うものが付属。フライングアーマー用のシールはありません。
フライングアーマー用のスタンド、GディフェンサーとRGガンダムMk-Ⅱを組み合わせるためのジョイントパーツが付属。
HGUCスーパーガンダム用の余剰パーツがいくつか付属します。
RGガンダムMk-Ⅱと連動したディスプレイが楽しめるリアルティスックデカールが付属。貼り付けることで情報量が増し、メカニカルなデザインに変化します。
Gディフェンサー。カツ・コバヤシが搭乗し、グリプス戦役の戦場を駆け抜けた可変戦闘機です。ガンダムMk-ⅡとドッキングすることでGフライヤーやスーパーガンダムが再現可能。
キット自体は2002年11月下旬に発売されたHGUCスーパーガンダムと同じ。元が古いキットなので、左右の簡単な組み合わせ部分があったりと全体的に大味なところがあります。ですが変形用の各部可動ギミックはしっかりと再現されていて構造としては申し分なし。
成形色はブルー、ホワイト、ダークグレーの3色がメインで、一部ダクトはイエロー成形色での再現となっています。左右の赤いダクトやウイングなどはシールで補いますが、細部のダクトや一部装甲などは塗装が必要です。
一部、強度の必要な箇所のダークグレー成形色パーツにはABSが使用されています。KPSは不使用。ポリキャップはPC-123を使用し、Gディフェンサーの各部に組み込みます。
■Gディフェンサーの各部
コア・ファイター(機首)は左右の組み合わせで、白いパーツの中央に合わせ目ができます。前面のキャノピー部分はパーツで丁寧に色分けされていて申し分なし。左右の三角モールドはシールで色分けします。左右ダクトのスリットモールドも細かい作り。
Gディフェンサー本体とコアファイターは3基の横長ダボなどでしっかり固定させることができます。
ウイングは上下に可動。コアファイターのシルエットを変化させることができます。細身なので組み立て中に力を入れすぎて折ってしまわないように注意。
Gフライヤー時のMS格納用に下部の装甲は展開可能。後部の小羽も展開させることができます。
後部に3.0mmのポリキャップ穴があるので、コアファイターを単体でディスプレイさせることができます。これを見ると隕石にぶつかったカツが想起されて感慨深い気持ちに;
側面の厚みのあるスラスターユニットは前後のダクトやスラスターなどが別パーツ化。ユニット自体は上下の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、あまり目立たない作りにはなっています。
側面のウイングは上向きにスイング可能。上部スラスターの後部はダークグレーのパーツを組み合わせるようになっていますが、ノズル以外は白く塗り分けが必要です。
左右にはミサイルベイやスタビライザー、バインダーといった役割を持つポンツーンを装備。ポンツーンとは小舟や箱船、桟橋などの意味があり、ここではおそらく着水ユニットの意味があると思われます。シールドとしても機能する多目的ユニット。
ポンツーン本体は簡単な左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。裏面中間部のダクト内部はグレーに塗り分けが必要。
前面ミサイルベイのハッチは展開可能。内部から14連装ミサイル・ポッドが露出します。ミサイルの塗装見本は確認できませんでしたが、赤などで塗り分けるとより良く見えそうです。別パーツ化されているので塗り分けもラクそう。
ハッチは若干浮き気味になりやすいので、しっかりと抑えて閉じておきます。左右の大型バルカンは赤く塗り分けが必要。
Gディフェンサー本体との接続部や後部のランディングギアは可動式。ポンツーンを柔軟に可動させることができますし、後部ランディングギアはGフライヤーやスーパーガンダム時にスタイルを変化させることができます。内側が肉抜き穴なのと、ポリキャップが丸見えなのは少し気になるところ。
ユニット側もポンツーンへの接続アームが上下に可動。アームや内部は負荷がかかる部分なので、ABS素材で強度が確保されています。
ユニットはGフライヤーやスーパーガンダム用に前後にスライド。後部のアームもポリキャップ接続で展開させることができます。
上部の白い装甲部分はスーパーガンダム時に可動させる箇所なので、ABS素材のアームで可動時の強度が保たれています。
ポンツーンの右側面には特徴的なロングライフルを装備。銃身がかなり長く、左右対称のGディフェンサーにあってかなり存在感のある武装になっています。
青い装甲部分は上下とも展開可能。上部装甲の付け根には角型センサーがあり、グリーンのシールで色分けします。ポンツーンとは3.0mm軸と赤◯のダボ穴で固定できるため、垂れたり向きが変わったりすることなく組み付けておけます。
砲先は別パーツ化されているため、合わせ目はありません。一部装甲は白いシールでの色分けとなっています。
内側のグリップは引き出しが可能。ロング・ライフルの砲身は全体的に左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
説明書にGディフェンサーを浮かせてディスプレイさせる方法は記載されていませんが、内側のMk-Ⅱ接続用の3.0mm軸を利用すれば浮かせてディスプレイさせることができます。
特に形態を変えたりするような部分はありませんが、前面のミサイルハッチを展開することで表情を変化させることができます。ハッチには適度な強度があり、自然に閉じたりということはなかったです。
HGUCメタスと組み合わせて初登場シーンを再現したり、ガンダムMk-Ⅱと組み合わせて戦闘シーンをイメージしたディスプレイをしても良いですね。
■Gフライヤー
Gフライヤーへの合体は、左右のバインダー(ポンツーン)を上部に展開。ユニット下部の白いアームは展開して内側に向けておきます。
そしてコアファイター下部の装甲を展開し、ポンツーンのランディングギアを収納。白いユニット部分は後方にスライドさせます。
今回はHGUCガンダムMk-Ⅱ(REVIVE)に装備させるため、REVIVE版Mk-Ⅱのバックパックのカバーパーツを外して3.0mm穴を露出。Gディフェンサーの内側の3.0mm軸を組み付けます。
GディフェンサーをREVIVE版Mk-Ⅱに組み付けてGフライヤーに。コアファイター下部の装甲を展開し忘れていますがご了承くださいm(_ _)m
Gフライヤー。Gディフェンサーが1年戦争時のGファイターのコンセプトを継承し、更に発展させたということで、Gフライヤーも構造的に少しそれを感じさせるところがあります。
背部にしっかりと固定されているため、特に不自由な感じはありません。ただ、自分のREVIVE版Mk-Ⅱは経年で腰部や足の付根などがへたれていたため、少し姿勢が崩れやすいところがありました。
脚部も白いアームを引っ掛けるだけなので、ヘタれていると脚が垂れたりすることもあるので注意です。
Gフライヤーを浮かせてディスプレイさせる場合はREVIVE版Mk-Ⅱの股間部に3.0mm軸を組み付けます。
REVIVE版Mk-Ⅱだとディテールバランスが丁度よいので、組み合わせても全く違和感がないですね。REVIVE版はマッシブさがありますが、Gディフェンサーを装着してもきつい感じはないですし、造形的な不自然さもありません。
■スーパーガンダム
スーパーガンダムへの変形は、コアファイターを取り外し、背部の白い装甲を上側に移動。大腿部を支えていた白いアームを収納。ロング・ライフルはポンツーンから取り外してハンドパーツで保持させます。
ロング・ライフルはREVIVE版Mk-Ⅱのハンドパーツではサイズが合わず保持できないので、HGUCスーパーガンダムの武器持ち手を使用しています。手首ボールジョイントの大きさが若干異なるため、マスキングテープで調整しました。
左右のバインダー(ポンツーン)が柔軟に可動するので、ポージング時の表情が付きやすいですし、ロング・ライフルを保持する腕も干渉なく自由に動かすことができます。
HGUCバーザムやHGヴァイスバーザムはMk-Ⅱとバックパック接続部の形状が同じなため、このGディフェンサーを装備できるようですね。
HGUCスーパーガンダム(画像右)と並べて比較。スーパーガンダムのガンダムMk-Ⅱは旧版になります。(Gディフェンサーの)形状は全く同じですが成形色はブルーが少し濃いめ。RGのスタイリッシュなカラーパターンに合わせてあるようです。
GディフェンサーはRGガンダムMk-Ⅱにも装備可能。バックパック上部のカバーパーツを外して付属のジョイントパーツを組み付けます。
RGガンダムMk-Ⅱに装備して。ただ、HGUCよりも組付け位置が少し高くなるのと、ジョイントパーツを間に挟んでいるため、強度の面では少し不安があってふらつきが感じられます。
RGガンダムMk-Ⅱに組み付けた状態でGフライヤーを再現。RGガンダムMk-Ⅱが複雑な構造で繊細なぶん、Gディフェンサーの重量に少し耐えにくいところがあります。
浮かせてディスプレイさせると少し傾いたり姿勢が崩れたりしやすいので、そのあたりを上手く調整しつつディスプレイするようになるかと。
それとロング・ライフルは可動手で握らせるようになっていますが、握力が弱いため保持がかなり難しいです。グリップを握らせてもすぐに垂れて落としてしまいますし、固定式の持ち手(RGに付属)もサイズが合いません。HGUCスーパーガンダムの持ち手も手首ボールジョイントが合わないの使えず。
なので平手を添えて両手持ちさせたり、脇に抱えるようにすると保持がラクになります。
RGは外装に情報量が多く目立ちますが、Gディフェンサーはモールドが少ないぶん少し物足りない感じがあります。作りに少し差を感じるところがあるので、気になる場合はリアリスティックデカールを貼るなどしてうまく調整すると良いですね。
続いてフライングアーマーのレビューです。
フライングアーマー。ゼータのウェイブライダーの試験運用を兼ね、ガンダムMk-IIの規格に合わせて開発された大気圏再突入用のフライトユニットになります。薄型で幅があるのが特徴。
こちらもキット自体は2005年5月下旬に発売されたHGUC ガンダムMk-II+フライングアーマーに付属しているものと同じ。少ないパーツ数ながらも、大気圏突入時の抵抗や機動性を意識したユニット形状が再現されています。
成形色はホワイト、レッド、ダークグレーのわずか3色。ですが全体的にバランスよく配色されているため、物足りない感じはありません。ホイルシールは使用せず。特に塗装の必要もありません。
ポリキャップも使用せず、PSパーツを組み合わせるだけで完成します。Gディフェンサーと同様、パーツの組み合わせ強度が高いので、仮組みで分解する場合は破損などに注意します。
機首は先端にかけて細身になっています。厚みのある装甲を上下で組み合わせますが、合わせ目は気にならない程度。中央にはMk-Ⅱのシールドをマウントさせるダボ、左右にはMk-Ⅱの手を入れ込めるスペースがあります。
左右のウイングは1枚パーツ構成ながら、表裏にきっちりとパネルラインが造形されています。
底面の中央はスリットダクトがメカニカルに造形。各部とも赤いパーツできっちりと色分けされています。
後部は起伏のある装甲で、こちらも表面にメカニカルなモールドがデザインされています。各部ともパーツを上下で組み合わせる簡単な構造ながら、赤いパーツなどで丁寧に色分けされています。
フライングアーマーには単体でディスプレイできる専用スタンドが付属。簡単な3個パーツ構成ですが、シリンダーシャフトなどがデザインされていてチープな感じはありません。
支柱は角度調整が可能。フライングアーマー底面のカバーパーツを外し、支柱上部のダボを組み付けて手前にスライドさせることで、機体をロックさせることができます。
スタンド裏には取り外したカバーパーツが組み付け可能。紛失が防げます。
スタンドを組み付けた状態で。キットを組み付けた状態で角度を変えても、重たい感じもなくしっかりと支えてくれます。支柱とキットとの組み付けが甘いと角度が変わったりするので、はずれないようにしっかりとスライドロックさせておきます。
REVIVE版ガンダムMk-Ⅱのシールドが組み付け可能。ふらつくほどではないですが、固定強度はあまり高くないので干渉などで外れることがありました。
REVIVE版のMk-Ⅱを搭乗させて。Mk-Ⅱ専用のフライトユニットなだけあって丁度よい大きさでした。
少し余裕を感じるくらいなので、つま先をしっかりと収め、腕を少し伸ばしてハンドパーツを差し込みます。特にグリップなどはないですが、左右に突起があるのでハンドパーツがうまく引っかかります。
角度を付けた状態でもふらつくことなくしっかりと搭乗させておけます。
左右に角度を付けることができないため、斜めに倒した状態でディスプレイさせてみましたが、それなりに様になるようです。この状態でもキットが落下することなく搭乗させられました。
寝そべった状態でビームライフルを構えさせることもできます。劇中のメッサーラとの戦闘シーンや大気圏突入時の雰囲気を表現しても良さそうですね。
一応フライングアーマーの上に立たせることもできますが、装甲が斜めになっているため、ツルッと滑って落下しやすいです。再現したい場合はうまく引っ掛けてディスプレイさせるようになるかと。
少しせせこましい感じはありますが、比較的サイズの大きいHGUC νガンダムもなんとか搭乗できました。大体の1/144キットはこれよりも小さいので問題なく搭乗できるかと思います。
Gディフェンサーとフライングアーマーを陸戦型ジムと並べて。Gディフェンサーは1/144サイズのキットと同じくらいの大きさですが、フライングアーマーはかなり大柄。
HG νガンダム用 ブースターベッドと並べて。ブースターベッドよりもまだ大きいです。
続いてRGガンダムMk-Ⅱを搭乗させてみます。
RGガンダムMk-Ⅱ用のシールドはしっかりと固定させることができます。簡単には外れないので、フライングアーマーを斜めにしてもしっかりと保持してくれます。
RGガンダムMk-Ⅱを搭乗させても特に不自由な感じはないですね。RGは少し情報量が多いので、フライングアーマーもそれに合わせ、リアリスティックデカールを貼って密度感を高めると良いかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。どちらも一般発売されたキットからの流用ではありますが、劇中の印象的なシーンを再現するためには必要なアイテムです。Gディフェンサーは単機でも戦闘機として格好良くディスプレイできますし、GフライヤーやスーパーガンダムなどでMk-Ⅱの魅力を高めてくれます。
一方のフライングアーマーも大型で存在感があり、Mk-Ⅱを搭乗させると良い雰囲気になりますね。寝そべった状態で搭乗させても様になりますし、支柱の角度を変えて降下シーンを再現するのも重厚感があって格好良いです。
気になる点は、Gディフェンサー、フライングアーマー共にアクションベースが使えず、ポージングが制限されるので、その点は何かしら対応があると良かったかなと思います。それとRGに装着できると謳っていますが、RGだとロング・ライフルの保持が難しかったりするので、できれば専用のハンドパーツもあると良かったですね。
こちらを購入すればHGUCのガンダムMK-Ⅱとのセット買う必要もないですし、RGでもREVIVEでも手元に1体あれば、両方のユニットと組み合わせて楽しむことができます。何気に重宝するアイテムで、ちょっとしたシーンの演出にも良いですね。
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