今回は、MG 1/100 ガンダムF90用 ミッションパック Cタイプ&Tタイプのレビューをご紹介します!
MG ガンダムF90用 ミッションパック Cタイプ&Tタイプは、企画『機動戦士ガンダムF90』に登場するMS『ガンダムF90』用Cタイプ&Tタイプミッションパックの1/100スケールモデルキットです。26種類のミッションパックのうち、寒冷地仕様のC(コールドネス)タイプ、追撃戦仕様のT(トレーサー)タイプを新規造形で再現。価格は2,530円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
寒冷地仕様のC(コールドネス)タイプと追撃戦仕様のT(トレーサー)タイプがセットになった『ミッションパック Cタイプ&Tタイプ』がキット化。『MGガンダムF90』(別売り)に装備することで CタイプとTタイプが再現可能なキットになっています。内容物はCタイプとTタイプの装備一式。ポリキャップは不使用。一部パーツにはKPSが使用されています。
余剰パーツ2個が付属。
専用の水転写デカールが付属します。ホイルシールはなし。
まずはC(コールドネス)タイプから見ていきます。
■C(コールドネス)タイプ
C(コールドネス)タイプ。肩部ユニット(防寒用マント)、ヒーターユニット、スキーユニットで構成された寒冷地仕様のユニットになります。局地戦に対応するミッションパックのひとつで、ユニットから発せられる熱によって雪の付着や氷結を防ぎ、運動性能の低下を最小限に留めるとのこと。大降雪地帯での機動性が大幅に向上し、硬度のある雪原や凍土でもスムーズな移動や滑走が可能なユニットになっています。
成型色は大部分がホワイト。ヒーターユニットやスキーユニットの一部はシルバーやパープルグレー成型色での再現となっています。すべてパーツによる色分けで塗装は必要ありません。
肩部ユニット。肩部から腰部にかけて装備するユニットで、両肩にはヒーターユニットを装備。その周りにはヒーターの熱を行き渡らせるための白い防寒用マントが造形されています。ケーブル(リード線)の接続先には腰部用のヒーターユニットが造形。
防寒用マントは不織布での再現で、一部を折り曲げるようになっています。比較的折り目は付きにくいですが、しっかりと織り込むと折り目が付きます。なので保管時などは折り目が付いて雑にならないように注意します。
肩部のヒーターユニットはホワイトとシルバーの2色構成で簡単な作り。
腰部に組み付けるヒーターユニットも同様です。腰部の筒状ヒーターユニットはシルバー部分の合わせ目はモールド化されているようです。
スキーユニット。脚部に装着するユニットで、ユニット底(ソール)にはその名の通り、スキー板のような装甲が造形されています。
ソール裏は簡単なラインモールドのみ造形。表面にはメカニカルなモールドが造形されています。
ソールの後部は折りたたみが可能。
ユニット側面には脚部用のヒーターユニットが造形。表面の特徴的なモールドはパーツできっちりと色分けされています。
アームがフレキシブルに可動するため、ソールのスキーユニットを自由に可動させることができます。
脚部後部のヒーターユニットは簡単な2個パーツ構成。ですがスリット状のダクトは各部ともパーツで色分けされています。
肩部ユニットはショルダーアーマーのカバーパーツを外して上から組み付けます。バックパックのサーベルホルダーや頭部アンテナが干渉しやすいので、うまく被せて通すようにしてから組み付けることになります。リード線が少し突っ張りますが、うまく曲げて干渉を緩和させてから組み付けるとラク。
腰部のヒーターユニットは後部のフックを展開してから組み付け、フックを元に戻します。
フロントアーマーのヒーターユニットは黄色いカバーパーツを外して組付け。経年でヘタれているとヒーターユニットがリード線の干渉で外れる場合があるので注意です。
スキーユニットは脚部側面のカバーパーツを外してヒーターユニット部分を組み付けます。
組み付けたらスキーユニットの足底に合うように設置。そして後部にもヒーターユニットを組み付けます。各部ともしっかりと固定されるので、スキーユニットを弄っても簡単には外れません。
ヒーターユニット組み付け後はスキーユニットを側面から上部に展開。
更に手前に曲げて脚部全体を隠すように配置します。
C(コールドネス)タイプを装備することで前面が白で統一されます。迷彩を兼ねている感じもありますね。スキーユニットを前方に配置していることでディフェンス面でも強化された印象も。
特に一方に負荷がかかるようなこともなく、自立は安定しています。
肩部ユニットは防寒用マントで構成されているため、干渉などがないので、腕は高くまで上げることができます。その他の装備は特にF90の可動に影響しません。F90の可動域を最大限に活かすことができます。
C(コールドネス)タイプを装備してポージング。なかなか面白い装備で、F90の各部を覆い隠すように装備されていることから独特のフルアーマー感みたいなものも感じられていいですね。
特に可動に不自由な箇所はなく、ビームライフルを構えるポーズもラクに再現可能です。ただしF90が経年でヘタれていると、ポロリの連鎖でかなり難儀になるので予め補強しておいたほうが無難です。
スキーユニットを展開することで、スキーをしているようなアクティブなポーズが再現可能。実際の雪中戦でもスキー板を使用することはあるようなので、ある意味実戦らしいといえばらしいかも。
どことなくアヴァランチエクシアダッシュ的な雰囲気も。
MG ガンダムF902号機に装備して。カラーリング的な相性は良さそうです。2号機のパープルとCタイプのホワイトで差がはっきりとしているので、1号機とはまた違った雰囲気になっていいですね。
続いて追撃戦仕様のT(トレーサー)タイプです。
■T(トレーサー)タイプ
T(トレーサー)タイプ。背部長距離用推進器と左右の大型シールドで構成された追撃戦仕様のユニットになります。圧倒的な火力と防御力、爆発的な加速性能を持つミッションパック。
成型色はシルバーとパープルグレーがメイン。その他、三角モールドやバーニアなどはレッド成型色での再現となっています。一部にホワイトのパーツも使用されています。
大型シールド。派手ではないですが、大型で存在感のあるシールドになっています。表面の一部やアポジはパーツでの色分け。
裏面には2連ビーム・ガンが造形。こちらも派手では無いですが、メカニカルに造形されていてディテールはしっかりとしています。動力パイプや砲口部分などはお好みで塗り分けてみても良さそうですね。
アームはヒンジ接続で各部が可動。ロールも可能で、大型シールドを自由に配置することができます。
長距離用推進器。中央の大型ブースターと左右のバーニアユニット、各部のプロペラントタンクで構成された重量感あるユニットになっています。
左右のバーニアユニット。簡易的な基部パーツとプロペラントタンク、バーニアで構成されています。プロペラントタンクのシルバーは左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。
側面の三角モールドや丸モールドなどもパーツで細かく色分けされています。各部バーニア内部も赤いパーツで色分けしますが、一度組み込むと外れなくなる場合があるので仮組みする場合は注意です。
プロペラントタンクは脱着可能。
中央の大型ブースター。縦長で存在感のあるユニットですが、アルミ装甲を組み付けたような即席感も感じられますね。こちらもプロペラントタンクのシルバー装甲は中央の合わせ目が段落ちモールド化されています。
こちらもバーニア内部は赤いパーツでの色分けです。バーニア基部にはメカニカルなモールドが造形。
前後のプロペラントタンクは着脱が可能。各面のモールドは赤や白のパーツでおしゃれに色分けされています。
ちなみに各部のプロペラントタンクはF90の四肢にも装着可能でした。A(アサルト)タイプのものと同形状なので、Aタイプに改造する場合にも使えそうですね。
プロペラントタンク用のストッパーは上下に可動します。
各部のプロペラントタンクを外した状態で。
F90への組付けは、大型シールドは肩部のカバーパーツを外して組み付けます。
背部の長距離用推進器はバックパック中央のカバーパーツを外して組み付けます。ジョイント部分がバックパックに沿った形状になっているのである程度しっかりと固定させることができます。
長距離用推進器の左右バーニアスラスターはボールジョイント接続で上下や左右などフレキシブルに可動します。
中央の大型ブースターも前後にスイングが可能です。
T(トレーサー)タイプを装備した状態で全身から。
わずか3種のユニットで構成されているため、組付けがかなりラク。短時間でサクッと組み付けることができます。左右の大型シールドによって特徴的なシルエットになっているのも面白いですね。
背部の長距離用推進器に重量があるので、経年でヘタれているF90だと重量に耐えられず膝が曲がって倒れたり、腹部が反ったりするので注意です。ヘタれていても少し前傾姿勢にすることで自立は可能。
シールドが左右などフレキシブルに可動するので、羽を展開するような特徴的なポーズが再現できていいですね。デザインの良さからか、どんなポーズでも格好良く見えます。
背部の長距離用推進器も左右のバーニアユニットや中央大型ブースターの角度が変えられるので表情が付きやすいです。
シールドなのでもちろんディフェンス用の装備としても使用可能。大型なのでF90の全身を覆ってくれます。どこかで見たような装備で既視感も。こちらはサンボル版FAガンダム?
大型シールドを前方に向けて2連ビーム・ガン射撃体勢に。大型シールド一つで様々な形態に変化するのは効率的でいいですね。
F90 2号機に装備して。こちらも違和感なく装備できていますね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。どちらのユニットもとにかく個性的。Sタイプはスキーをしているような装備で面白みがありますが、ディスプレイさせるとしっかりと格好良いですし、全身が白く、表面が覆われているため、どことなくフルアーマーっぽい装備にも見えなくはないですね。肩の不織布マントも自然な感じで違和感が無いですし、可動を妨げないのでポーズも取らせやすいです。
気になる点は、他のミッションパックも同様ですが、F90が経年でヘタれているとポロリが激しく、ポージングどころではなくなります。なので発売初期に購入したF90などであるなら補強は必須。予め補強してからミッションパックを楽しむのが良いと思います。それと不織布のマントはシワが入りにくい素材ではありますが、しっかりと折り目が付くと汚くなる場合があるので注意です。
Tタイプは大型シールドの表現力が高く、羽を展開したりキャノン砲で射撃したりシールドでディフェンスしたりと様々なポーズを演出することができます。それに造形がいいのか、ポーズも決まりやすいのでポージングが楽しくなってきますね。どちらのミッションパックもクセが強いですが、いい意味で裏切られる、思った以上にF90を引き立ててくれる装備になっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら
3 件のコメントがあります。
匿名
on 2023年2月21日 at 09:09 -
レビューお疲れ様です。
TタイプのプロペラントタンクはAタイプ用の腕部と脚部用のプロペラントタンクと同形状ですね(ちなみにF90にもちゃんと取り付けもできるので改造する人とかにも役立つかも?)
nori
on 2023年2月21日 at 14:05 -
コメントありがとうございます!
ねぎらいのお言葉感謝ですm(_ _)m
そうなんですよね!Aタイプのものと同じなので、腕部と脚部に装着した画像を追加してみました!
改造する場合も助かりますし、Aタイプキット化のための布石なのかも!?
匿名
on 2023年2月25日 at 07:19 -
ご丁寧にありがとうございます! 今からAタイプがたのしみになりますよね!