今回は、ENTRY GRADE 1/144 RX-78-2 ガンダム(フルウェポンセット)のレビューをご紹介します!
ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム(フルウェポンセット)は、 『機動戦士ガンダム』に登場する主人公機『RX-78-2 ガンダム』の1/144スケールモデルキットです。組み立てやすさを追求したENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム本体に加え、ビーム・ジャベリン、ハイパー・バズーカ、ガンダム・ハンマーなどが付属したフルウェポン仕様のキットになっています。通常版に付属するビームライフルやシールドも付属。価格は1,100円(税込み)です。
地球連邦軍がV作戦で開発した試作MS『RX-78-2ガンダム』がENTRY GRADEのフルウェポンセットとして登場。2020年9月に発売されたENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム(以下、通常版)をベースに、成型色がアニメカラーに変更され、ハイパー・バズーカ(ENTRY GRADE RX-78-3 G-3ガンダム ソリッドクリアにも付属)、ビーム・ジャベリン、ガンダム・ハンマー、ビームサーベル刃といった劇中でも使用した武装類が新たに付属しています。
成型色は通常版に比べ、白が少しグリーン気味に、青や赤は淡めに、黄色は少し濃いめになるなど、フルウェポンセット独自のアニメカラーとなっています。(ライトパッケージは通常版と同じカラーリング。)シールは付属せず、ツインアイや額のセンサーまでパーツで細かく色分けされています。関節や内部、ハンドパーツ、バックパックの成型色も通常版とは異なり、少しグリーンが混じったようなグレーになっています。
高品質な色分けが再現され、パーツ強度を保ちつつも十分な可動域を確保。短時間での組み立てが可能な効率のいいパーツ構成になっています。
ポリキャップは不使用で、全てパーツによる構成となっています。関節強度はまずまず高めで、負荷のかかる装備はなく自立は安定しています。
通常版にも付属しているビーム・ライフルとシールド、通常版には付属していないビーム・サーベル刃×2、ハイパー・バズーカ、ビーム・ジャベリン、ガンダム・ハンマーが付属。
RX-78-2ガンダム本体は通常版と同じ形状なので、各部は簡単に見ていきます。
頭部。ツインアイや額のセンサー、アンテナ中央部まで各部がパーツで細かく色分けされています。メット部も1個パーツ構成で合わせ目はなし。こめかみのバルカンや左右のダクト、後頭部センサーは塗り分けが必要です。
胴体部。エアインテークや腰のヘリウムコア、V字までパーツで細かく色分けされています。フルウェポンセット仕様で、胸部・腹部は淡めのブルーとレッド、エアインテークやヘリウムコアなどは少し濃い目のイエロー成型色での再現。アニメに登場したヒロイックで馴染み深いカラーリングになっています。
腰アーマー裏にモールドはなく、構造に伴う作りになっています。リアアーマーにマウントラッチは造形されていません。
腹部は隙間はできますが、上下に反らせ、左右へも幅広くスイングさせることができます。
腕部。モールドの少ないプレーンなデザインとなっています。ショルダーアーマーも1個パーツ構成で軽装。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで合わせ目は端でモールド化されています。ハンドパーツも1個パーツ構成で簡略的。脇はボールジョイント接続で固定がなく、ポーズを取っているとたまに外れることがあるので注意が必要です。
脚部。効率のいいパーツ構成ながらも、安定したバランスのいいシルエットで造形されています。膝のダクトはグレーに塗り分けが必要。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールド化。膝から下は左右の組み合わせで後部やスネに合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目消しやしやすいかと。
膝は2重関節である程度深くまで曲げることができます。肘は1重関節で90度よりも少し深く曲がります。
ソール部。アンクルアーマーを含め4個パーツ構成で簡易的ながらも、HGUCに見劣りしないような作りになっています。足裏はつま先側に肉抜き穴があります。
かかともかなり広く可動させることができます。
バックパック。こちらもマルイチモールドやバーニアなどがリアルに造形。
バーニアは別パーツ化されていないので、下部や側面から見ると作りが簡易的なのがわかります。
通常の2ダボ接続なので、陸ジムなど一部のHGUCキットのバックパックも装備可能です。バックパック本体は1個パーツ構成で内側は肉抜き穴。一応逆に陸ジムにENTRY GRADEのバックパックを装備することもできます。
通常版(ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム)と並べて。フルウェポンセットの方はカラーリングが全体的に少し淡めで柔らかい雰囲気がありますね。
塗装済みですが、HGUC RX-78-2 ガンダム(021)(もとはエコプラ HG 1/144 RX-78-2 ガンダム)、HGUC RX-78-2 ガンダム(REVIVE)(以下、REVIVE版)と並べて。デザイン、造形的にはENTRY GRADEが一番安定しているかもですね。アニメカラーなのでヒロイックさもあります。
その他のガンダム(HG RX-78-2ガンダム THE ORIGIN版、1/144 RX-78F00 ガンダム、
HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]、HG RX-78-2 ガンダム[2020年ドバイ国際博覧会 日本館PRアンバサダー])とも並べて。ガンダムはあと何体キット化されるんですかね・・・・;
REVIVE版と合わせて可動域を比較。肘や膝、左右への開脚など、HGUCのREVIVE版に比べると劣る部分はありますが、それでもかなりの可動域を持っています。これだけ動けば十分ですね。
フルウェポンセットのガンダム本体は通常版と同じなので、可動域の詳細は以下のリンクから通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m
⇒ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム レビュー
シールド。通常版に付属しているものと同じです。ただし表面はアニメカラーの淡い赤、少し濃い目の黄色十字となっています。裏面は別パーツ化された箇所はなく、グリップのみで構成されています。
グリップは組み換えによって角度変更が可能。これによって干渉がなくなり、背部へのマウントが可能となります。
通常版、REVIVEのシールドと並べて。ENTRY GRADEのものはREVIVE版よりも少し細身。裏面の作りも簡易的です。
ビームライフル。こちらも通常版に付属しているものと同じ。ですが成型色は少しグリーン気味のグレーになっています。
本体部分は最中割で上下に合わせ目ができます。造形的に起伏が激しいので、狭い箇所の合わせ目を消すのが難しそうですね。
センサーは左右にスイングが可能。フォアグリップの可動はオミットされています。
通常版、REVIVEのビームライフルと並べて比較。ENTRY GRADEはREVIVE版に比べ、比較的シャープなシルエットになっています。センサーが色分けされていないので、こちらも塗装が必要です。
ハイパー・バズーカ。ENTRY GRADE RX-78-3 G-3ガンダム ソリッドクリアに付属していたものと同じです。成型色はグリーン気味のグレー成型色での再現。
砲口から後部マガジンまで一体で分割箇所はなし。グリップを挟んでの2個パーツ構成なので、上下全体に合わせ目ができます。
グリップはスイングが可能。マガジンは後部も細かく造形されています。左右の組み合わせで合わせ目ができます。
ハンドパーツが分割構造ではないため、グリップの裾を外してハンドパーツに差し込みます。そして保持後に外した裾パーツを組み付けます。
REVIVE版のハイパー・バズーカと並べて。REVIVE版のものよりも作りは簡易的ですが、見た目はほぼ同じ。成型色が異なります。
ビームジャベリン。このウェポンセットで新規付属の武装です。ダークグレー成型色のみなので、柄部分を白、先端のビーム刃部分をピンクに塗り分ける必要があります。
先端部。シャープなビーム刃で見た目はいいですね。球状部分には合わせ目ができます。
グリップ部分も適度に起伏があり、見た目よくデザインされています。
ガンダム・ハンマー。こちらもこのウェポンセットから新規で付属する武装になります。
イカリのようなグリップが印象的。モールドも細かく入っています。
鉄球本体は最中割で合わせ目ができます。スパイクが全て別パーツ化されているので、組み合わせるのは少し手間かも。簡易的な構造のENTRY GRADEらしくはないですが、凝った作りなのはいいですね。
グリップとチェーンの接続部を外し、グリップを保持させて装備します。
まずは通常版と同じ装備で。
ENTRY GRADEですが、REVIVE版にも負けないくらいの柔軟なポーズを再現することができます。
ビームライフル、シールド共にグリップにしっかりと差し込めて保持できるので、ポーズを取っていても全く抜け落ちることがなく、煩わしさやストレスは一切ありません。取り扱いやすいです。
ハイパー・バズーカもグリップに隙間なく差し込めるので、しっかりとした保持が可能です。肘の曲げる角度が制限されるため、担ぐポーズは多少難しさがありますが、それでも射撃するポーズは問題なく可能です。
脇に構えるポーズも問題なく再現できました。平手が付属していると、バズーカに添えるシーンなども再現できて良かったかもですね。
ビーム・ジャベリンも問題なく保持できます。長いですが、足首の可動域が広くキットの接地状態がいいので、接地した状態でのポーズもしやすいです。ハンドパーツが固定式で両手持ちできないのはちょっと残念かも。両手持ちさせたい場合はHGUCのハンドパーツを使うと良さそうですね。
ガンダム・ハンマーも他の武装と同じく、保持はしっかりとしています。チェーンが固定式で自在には動かせませんが、ある程度表情がついているので投げるポーズも様になります。HGCCターンエーガンダムにも持たせたかったですが、ターンエーはハンドパーツにダボがあるため、無改造ではグリップの保持が難しかったです。
通常版やライトパッケージにはなかったビームサーベル刃が付属するので、他のキットから拝借することもなく構えるポーズや振り下ろすシーンなどを再現することができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。簡易的な構造のENTRY GRADEですが、HGUCにも見劣りしないくらいの造形や可動域があって表現力は高いです。フルウェポンセット独自のアニメカラーということで、劇中シーンを再現すれば、より馴染み深い、印象的なシーンに仕上がるのもいいですね。
気になる点はあまりないですが、平手がないので手を添えるような表現ができないのと、ハンドパーツの手甲パーツが分割できず、ジャベリン両手持ちができないので、その点はちょっともったいない感じがしました。
武装類は組み合わせこそ簡易的ですが、造形がしっかりとしていて取り扱いやすいですし、ビーム・ジャベリンやガンダム・ハンマーを投げる、突き刺すポーズなどは新鮮で演出力が高いです。各武装とも保持もしやすいですし、両手持ちした重武装スタイルのRX-78-2ガンダムが安価に楽しめるのは嬉しいですね。
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2 件のコメントがあります。
匿名
on 2021年12月4日 at 22:47 -
バズーカはこのキット新規ではなく去年の一番くじのG3カラーからの流用かと
nori
on 2021年12月4日 at 23:15 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝です!
そうみたいですね!
記事を修正しておきますm(_ _)m