今回は、HGUC 1/144 ペイルライダー(陸戦重装備仕様)のレビューをご紹介します!
HGUC ペイルライダー(陸戦重装備仕様)は、ゲームソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』に収録されるエピソード「機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク」より、『ペイルライダー(陸戦重装備仕様)』の1/144スケールモデルキットです。ペイルライダーの特徴であるブルーカラーを成型色で再現。地上戦仕様の陸戦重装備が新規造形で再現されたキットになっています。価格は1,944円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
スレイヴ・レイス隊への刺客として登場する「HADES」搭載型MS『ペイルライダー(陸戦重装備型)』がHGUCでキット化。2014年に発売されたPS3のゲームソフト『機動戦士ガンダム サイドストーリーズ』に同梱されていた「HGUCペイルライダーLimited Metallic Ver.」をベースに、陸戦重装備の脚部ミサイルポッドや背部に180mmキャノンなどが新規造形で再現されています。
成型色はライトブルーとダークブルーのツートンカラー。関節や内部パーツはシンプルなグレー成型色での再現となっています。各部ダクトやエアインテーク、シールド表面などの色分けをシールで補いますが、HADES発動状態を再現する場合はHADES用の黄色に色分けされたシールを貼るようになっています。
ダクトなど部分的に塗り分ける必要がありますが、塗り分け箇所は少なめです。
ポリキャップはPC-001Aを使用し、肘や膝など大半の関節に組み込まれています。KPSは使用されておらず、関節などもすべてPS素材での構成。関節強度も高めで自立は安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
スパイク・シールド、シールド用ジョイントパーツ、90mmプルバップマシンガン、ビームサーベル刃☓2、HADES用バイザーパーツが付属。
脚部ミサイルポッドや背部ユニットを外した状態で。
頭部。頭頂部に1本アンテナが造形され、額やツインアイにはバイザーを装備した特徴的なスタイルになっています。左右のバルカンは白く塗り分けが必要。頬のダクトはシールでの色分けです。メット部は前後挟み込みタイプで頭頂部から側面にかけて合わせ目ができ、消す場合は後ハメ加工が必要です。
とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分け。バイザー内部はモールドが造形され、その上にシールを貼っての色分けです。
胴体部。比較的ベーシックなデザインですが、中央のコックピットハッチや腰部中央の装甲などはパーツで色分けされています。肩や胸のエアインテーク、フロントアーマーのダクトはシールでの色分け。
胸のエアインテークは内部がパーツで色分けされています。サイドアーマーにはサーベルホルダーが造形。
腰アーマー裏にモールドは造形されていません。
腕部。ショルダーアーマーや前腕の装甲など、各部にメカニカルな装甲が造形されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます。肘から分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。前腕の装甲は先端にバルカンのようなモールドが造形されています。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプですが、上部の合わせ目は段落ちモールド化されています。角のダクトはホワイトとグレーに塗り分けが必要。肩内部パーツにも合わせ目ができますが、ショルダーアーマーは簡単に脱着できるタイプなので合わせ目を消すのはラクかと。
脚部。ジム・スナイパーⅡがベースなのがよく分かるようなデザインになっています。ふくらはぎ側面には特徴的な装甲を装備。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段差モールド化されています。膝から下も合わせ目がモールド化されるなど、ほとんどわかりません。
後部には円形のスラスターが造形。膝のダクトもスリットが造形されています。
ふくらはぎ側面の装甲は裏打ちパーツが造形。ダクト内部はパーツで色分けされています。ふちは白いシールでの色分け。
ソール部はジム・スナイパーⅡに似たシンプルなタイプ。足首関節が別パーツ化され、柔軟に可動するようになっています。裏側に肉抜き穴あり。アンクルアーマーは左右のマルイチモールド内部をグレーに塗り分ける必要があります。
足裏はつま先に肉抜き穴があります。
バックパックは前後2個パーツ構成で側面の合わせ目はモールド化。上部に合わせ目ができます。バーニアは別パーツで色分けされています。
2ダボ接続で他のHGUCキットと共通。他キットのバックパックが装備可能です。
180mmキャノンをマウントしている背部ユニット。バックパック下部の横長ダボ接続で固定強度はまずまずです。基部の一部には合わせ目ができます。空間戦仕様と共通の装備なので、左側のダボが浮いた状態になっているのが気になりますね。
ユニット基部の裏面には肉抜き穴があります。
180mmキャノン接続用のアームはポリキャップを交えた構造。左右挟み込みタイプですが合わせ目はモールド化されています。
180mmキャノン。背部装備時は砲身が折りたたんだ状態になっています。
展開時は砲身を取り外し、組み換えて使用します。組み換えるとロングサイズのキャノン砲に。
グリップは展開が可能。本体部分は一部に合わせ目ができます。マガジンの脱着ギミックはありません。
砲身も側面に合わせ目ができます。
攻撃態勢を取るときは、脇から砲身を伸ばすように配置。
脚部ミサイルポッド。2個パーツ構成の簡易的な作りです。ハッチ開閉ギミックはありません。後部にはスリットが造形。
脚部へは縦長ダボ接続。回転しないので、砲口の角度変更をすることはできません。前腕にもマウントすることができました。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて比較。キットサイズは陸ジムとほとんど変わらず。ペイルライダーの全高は18.0mです。
HGペイルライダー(空間戦仕様)(各部のシールを貼り替えてHADES状態にしています。)と並べて。ショルダーアーマーと背部装備が違っていますが、それ以外の形状は同じです。成型色も同じ。空間戦仕様は背部のユニットが腕部と干渉しやすいですね。
頭部の上下可動はあまり広くはありません。左右へは干渉なくスムーズに可動します。
腕は水平よりも少し上がるくらい。肘は完全に曲げることができます。
肩はポリキャップがなぜか後方に引き出せるので、後方へは幅広くスイングします。前方へはボールジョイントなり。
上半身は腰のボールジョイントなりに前後スイングします。
腰は干渉なく360度回転が可能。背部ユニットを装備していても同じですが、腰のサーベルホルダーと干渉しやすいので注意です。アクションベースやスタンドへは、通常通り3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚は幅広く展開可能。
ちょっとわかりにくいかもですが、膝は深くまで曲げることができます。膝の装甲も裏打ちパーツが造形。
足首は前後左右ともまずまずです。
左右への開脚は水平程度まで展開が可能。サイドアーマーは干渉しないように後方に向けておきます。
内股、ガニ股ともに幅広く展開が可能です。
立膝はあまりきれいな姿勢ではないですが、ラクに再現することができます。
可動域の総括としては、幅広くというわけではないですが、全体的に落ち度なく十分な可動域を持っていると思います。ポリキャップ接続で動かしやすいですいのでストレスなくポージングを楽しむことができそうですね。
スパーク・シールド。先端にスパイクを装備した個性的なシールドです。ジム・ストライカーが装備しているものと同タイプとのこと。表面の白い装甲はシールでの色分けです。裏面に可動ギミックはなく、スパイク裏には肉抜き穴があります。
HGUCジム・ストライカーに付属のスパイク・シールドと並べて。形状はほとんど同じですが、裏面の形状が若干違っています。先端のスパイクは伸縮が可能。ですがジム・ストライカーのものはスパイクが左右個別に伸縮します。
シールドは前腕にジョイントパーツを組み付けての装備となります。ポリキャップ接続で強度はまずまず。
90ミリブルパップ・マシンガン。シンプルな3個パーツ構成。本体部分がモナカ割で上下に合わせ目ができます。マガジンの脱着ギミックなどはありません。
センサーはグリーンのシールでの色分けです。
一通り武装して。
90ミリブルパップ・マシンガンはハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。
シールドのスパイクを展開して攻撃態勢に。
可動が柔軟でポージングがしやすいです。ポロリ箇所もないのでストレスなくポーズを取ることができます。
各部のシールを貼り替え、バイザーをクリアーレッドのものに組み換えてHADES発動状態に。
ノーマル状態では色の変化がなかった部分も、黄色いのシールを貼ったことで全体的に派手さが増した印象。
各部を簡単に見ていきます。
頭部。とさか前後のセンサーがグリーンからレッドに変更された他、バイザーがクリアーグリーンからクリアーレッドに、後部のスリットモールドは黄色いシールを貼って色分けされています。バイザー内部も周りが赤いツインアイシールに変更。
クリアーグリーンのバイザーはブラックライトで照らしても発光しませんが、HADES発動時のクリアーレッドのバイザーはブラックライトで照らすと発光します。
胴体部は肩のダクトや胸のエアインテーク、フロントアーマーなどが黄色いのシールに変更。フロントアーマー中央下部のモールドも黄色いのシールを貼るようになっています。リアアーマー下部も黄色いシールでの色分け。
腕部は前腕装甲パーツの一部スリットモールドを黄色いシールで色分けするようになっています。それ以外はノーマル時と変わらず。
脚部は膝のダクトを黄色いシールで色分けするようになっています。それ以外はノーマル時と同じ。
HGトーリスリッターと並べて。トーリスリッターは鹵獲したペイルライダーを10年かけて改修したという設定ですが、キットの流用箇所はなく、完全新規造形になっていて全高なども異なります。カラーリングや各部形状に少し面影を感じるくらい。
なかなか渋さがあっていいですね。
180mmキャノンはグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。アームでつながっているため、砲口は柔軟というほど角度を変えられませんが、ある程度の表現は可能です。特にバラけることもなくポージングはしやすかったです。
ビームサーベルはダボ固定ではなく、ハンドパーツと柄とに隙間ができますが、太い部分をしっかりとハンドパーツに差し込むことで保持固定できます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ポリキャップが多く使用された構造で各部の可動は柔軟。ポージングもしやすいですし、迫力のあるポーズを再現するのも容易です。陸戦重装備用の180mmキャノンや脚部ミサイルポッドといった攻撃シーンを彩る武装も多く、演出力は高いですね。
気になる点としては、背部ユニットの基部が空間戦仕様と共通だからか、片側ダボがそのままな状態なのはちょっと残念かも。改修できるなら切り落とすなどして見栄えをよくしたいところです。
シールの貼り替えは多少面倒なところはありますが、ノーマル状態とHADES発動状態の両方が楽しめますし、キットの作りもグッド。スレイヴ・レイス隊をと組み合わせて劇中シーンを演出するなど、ミッシングリンクの世界観を楽しむのに十分なキットですね。
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