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PG UNLEASHED RX-78-2 ガンダム レビュー1(内部フレーム・武装編)

今回は、PG UNLEASHED 1/60 RX-78-2 ガンダムのレビュー1をご紹介します!

PG UNLEASHED RX-78-2 ガンダムは、『機動戦士ガンダム』に登場する主人公機『RX-78-2 ガンダム』の1/60スケールモデルキットです。〈GUNPLA EVOLUTION LINK SYSTEM〉にて段階的組み立て工程を採用し、本物のMSを建造するような疑似体験を演出。3種のメッキ、金属パーツ、新開発エッチングシールといった多彩なマテリアルに加え、ガンプラ史上最多となる全身のハッチオープンギミック、新規LEDユニットによる発光など、組み立てフェイズごとに最新技術が凝縮されたキットになっています。価格は27,500円(税込み)。

大ボリュームのキットなので、内部フレーム・武装編、外装・発光編の2回に分けてレビューしていきます。まずは内部フレーム・武装編として、多重内部フレームや付属の武装各種の詳細レビューをご紹介します。外装・発光編は以下のリンクからどうぞ。

⇒PG UNLEASHED RX-78-2 ガンダム レビュー2(外装・発光編)

『ガンプラの今と未来を繋ぐ40周年の集大成』として、ガンプラ40年の歴史で積み上げられた研鑽と進化を糧に立体化された『RX-78-2ガンダム』がPG UNLEASHED(パーフェクトグレード アンリッシュド)でキット化。

大型インサートフレーム、新設計による可動ギミック、魅せる多重構造、多彩なマテリアル表現、ハッチオープンギミックやLEDユニットによる発光など、現代の最新技術の粋を集めて完成させたキットになっています。

成型色は外装がホワイト、ブルー、レッドのトリコロールにイエローを加えた定番のガンダムカラー。関節や武装類はダークグレーに配色。内部に使用されているメッキはゴールド、シルバー、クロームの3色。メッキパーツは各色ともアンダーゲート仕様です。

内部にメッキパーツやシルバー成型色パーツ、エッチングシールなどを使ったハイディテールのキットになっています。外装用にメタリック3Dシールが付属していますが、画像では貼り付けていません。(エッチングシールは画像右が表です。)

ホイルシールは頭部や胸部などに使いますがごくわずか。塗装もほぼ必要ありません。

ランナーは部位ごとにパーツ分けされていて、どこの部位パーツかわかるよう、ランナータグにはマークが入っています。

インサートフレームにはアドバンスド・MS・ジョイントのような完成済みフレームが使用されています。その他の内部フレームはABSとPSの混合。細かいパーツで構成され、関節強度もかなり高めです。1/60サイズの大型キットで若干のふらつきはありますが、自立はなかなか安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

シールド、ビームライフル、コアファイター、コアファイターディスプレイ用ジョイントパーツ、サーベル柄☓3、ビームサーベル刃☓2、ハンドパーツ(平手:左右、武器持ち手:左右、握り手:左右)、フィギュア各種(アムロ・レイ、セイラ・マス)が付属。浮かせた状態でのディスプレイは考慮されていないようで、ディスプレイ用のジョイントパーツは付属していません。

専用のマーキングシールが付属します。

小型のLEDユニット、ピン型リチウム電池BR435(テスト用)、サーベル組み立て治具が付属。

このキットの特徴である内部フレーム多重構造を、フェーズ(PHASE)ごとに簡単に見ていきます。

■PHASE1「大型インサートフレーム」

まずはPHASE1のインサートフレームから。説明書の通りに組み立てた場合、この形状にはなりませんが、説明書とホームページの画像などを照らし合わせながらパーツを寄りつつ組めば再現することができます。パーツの組み合わせが固めなので、仮組みで分解する場合は注意が必要です。(画像の形状はホームページなどとは少し違っています。)

頭部は内部フレームととさかセンサーのみの構造。とさかセンサーはクリアーレッド成型色での再現です。

胴体部にはコアブロックが格納されています。胸のエアインテークはクリアーパーツによる再現。発光を演出します。

コアブロックはメカニカルに造形されています。青いハッチは開閉が可能。コックピット内部を完全に確認することができます。スコープは上下に可動します。細部にこだわりが感じられるのがいいですね。

腰部はかなり可動域が多く、可動各部にポリキャップ(X2ランナー)が使用されています。前後に装甲を展開させることで、脚の可動域が広がります。カチッとロックがかかって固定されます。

腕部や脚部の中心パーツはアドバンスド・MS・ジョイントのような多重整形なので既に完成しています。部分的な内部フレームパーツをはめ込むだけで簡単にこの形状が再現できます。(ソール部はある程度の組み立てが必要。)

■PHASE2「最高峰の可動機構」

続いてPHASE2の内部フレームです。PHASE1のインサートフレームに、ゴツゴツとした内部フレームパーツを組み合わせた形になります。部分的にメッキパーツやエッチングパーツ使用され、情報量が増しています。RX-78-2ガンダムらしいシルエットもこの段階で確認することができます。

ダークグレーとグレーをメインにした複数パーツの組み合わせになっているので、メカニカル感がとにかくすごいです。このままでも十分に楽しめるくらいですね。内部構造のきめ細かさが随所に感じられるようになっています。

頭部には金属バルカンパーツや左右ダクト内部のメッキパーツ、ツインアイなどが追加されて少し表情が付きました。首にもシルバーとゴールドメッキのシリンダーシャフトが造形され、可動ギミックが追加されています。

首の可動に合わせてシリンダーシャフトが伸縮。襟パーツを外すとLEDユニットの格納スペースが造形されています。襟パーツを外すには、バックパックと背部パーツを外す必要があります。

胴体部は全体的な装甲パーツが追加され、コアブロックを包み込むように覆われました。背部にもバックパック内部フレームが追加されています。

腰部は腰アーマーのフレームパーツが追加されています。フレームパーツは多重構造パーツが使用され、基部が前後にスイング可能。

バーニアは上下に可動します。ダークグレーの金属パーツが使用され、内部は赤いクリアーパーツで色分けされています。

バックパック内部にはクリアーパーツが導線のように配置されていて、発光の補助するような構造になっています。

肩部は左右に展開が可能。完全に引き出すと、カチッと簡単なロックがかかります。

腕部内部フレーム。二の腕、前腕共に肉厚な内部フレームが造形されています。前腕には金属アームパーツ(赤◯)が内蔵されています。ハンドパーツはクロームメッキパーツを挟み込むようになっていて、関節からはメッキパーツが露出します。

手首を反らすことでシリンダーシャフトが伸縮。肘は二重関節である程度深くまで曲がります。

ショルダーアーマーは装甲が前後や上下に展開します。

脚部内部フレーム。細身だったPHASE1のフレームに比べ、人体のような肉厚な内部フレームに変化しています。各部にはメタリックパーツも組み付けるようになっています。

膝にはシルバーとゴールドのメッキパーツを組み合わせたフィンが造形。膝にはエッチングシールを貼るようになっています。スネは赤いシリンダーとメッキパーツによるシャフトが造形。

足首はロール可動し、360度回転が可能。足裏には簡単な裏打ちパーツが造形されています。

膝は深くまで曲げることができます。

膝の可動に合わせてスネのシリンダーシャフトも伸縮。

可動箇所が多いのでより自然なポーズを再現することができます。

■PHASE3「魅せる多重構造」

続いてPHASE3のトラスフレーム装着状態です。各部に金属の質感を持つパーツを組み付けることで、PHASE2の内部フレームがさらにメカニカルに演出されています。PHASE2の内部フレームに比べて華やかで美しくなり、全体的なシルエットもより明確なものになりました。

各部のメッキパーツはアンダーゲート仕様でゲート跡が露出せず、外観を損ねないような作りになっています。各部が複数パーツの集合体で、部分部分を見るだけでも惹きつけられますし、情報量の多さに圧倒されます。

頭部は左右やとさかにシルバーメッキのフレームパーツが追加されました。

胴体前面はエッチングシールやメッキパーツを組み付けることでメカニカルなディテールが再現されています。背部はフレーム状に。

バックパックもメッキパーツやエッチングパーツが追加され、デザイン性の高い作りになっています。

腕部は肘と前腕にメッキパーツが追加された程度で、PHASE2の内部フレームからそれほど大きい変化はありません。ショルダーアーマーはフレームパーツが追加され、より幅広く覆う形になっています。追加された部分も可動。側面はエッチングシールによるディテールアップがされています。

脚部は大腿部、膝から下各部に装甲が追加されたことで、より丸みを帯びたシルエットに変化しています。可動域や下位装甲のディテールを損なわないように外装を被せるようになっています。

HG陸戦型ジム、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。HGキットとはかなりの差があります。ダブルゼータはMGでも大きい方ですが、1/60なのでそれよりも更に大型なキットになっています。

■武装

続いて付属の武装類を見ていきます。まずはシールド。表面各部の細かいモールドや裏面のフレーム構造など、PGならではの造形、ディテールが再現されています。白い装甲はホワイトとライトグレーの2色構成。

覗き窓はクリアーパーツでの再現で、裏面のレバーを可動させることでシャッターの開閉ができるようになっています。

基部はスライド可動します。グリップは可動式。肉抜き穴っぽい作りになっているのは気になるところです。

マウント基部は付け根ボールジョイントや細かいパーツ構成でフレキシブルに可動。内部に金属パーツが埋め込まれたパーツを使うことで前腕にマウントできるようになっています。

前腕の外装がないので少し遊びはありますが、金属パーツは磁石で吸い付くようにくっつきますし、グリップもハンドパーツで握らせることができるので、フレームのみの状態でも保持はしっかりとしています。

ビームライフル。メッキパーツが各部に使用されるなど、少しアレンジが加えられたデザインになっています。

本体部分は左右挟み込みタイプですが、上下にできる合わせ目は各部とも段落ちモールド化。

上部の装甲は開閉が可能で、内部メカを確認することができます。トリガーは側面のレバー(マイナスモールド)をひねることで前後に可動させることができます。

フォアグリップは前側がボールジョイント接続、後部はダボ固定式で、通常通り左右に降ることもできますし、ダボ側を外すことでボールジョイントのみで自由に可動させることもできます。

センサーはメッキパーツにクリアーイエローパーツを被せての再現。クリアーイエローパーツははめ込むと抜けにくくなるので、塗装で分解する場合は注意が必要です。付け根がロール可動し、基部も左右にスイングするので自由な配置にすることができます。

サーベル柄は3本ありますが、2本は通常のサーベル柄(ホワイトとライトグレーのツートンカラー)になります。1本はランナーに組み込まれていない別パーツ扱いで、内部にピン型リチウム電池(BR435)を入れ込むことで発光するようになっています。

ピン型のリチウム電池は釣りのウキなどに使用する小型電池です。テスト用の電池が付属していますが、購入する場合はサイズ間違いに注意し、正しい形式番号(BR435)のものを入手するようにします。

電池を格納するときは付属のサーベル組み立て治具を使います。スイッチを入れると先端が赤く発光します。

サーベル柄をバックパックに装着した状態で発光させると、下部のバーニア内部が赤く発光します。接触が良くないのか、たまにチカチカするようでした。あと、発光するサーベル柄はバックパックへの固定がやや弱いようでした。

先端にサーベル刃を取り付けるとライトセーバーのように鮮やかに発光します。

コアファイター。これまでのRX-78-2ガンダムのキットの中では比較的丸みのある作りになっています。構造的にはMGガンダムVer.3.0に近いですが、ランディングギアが開閉できたり対艦ミサイルが色分けされていたりと細かいです。

キャノピーは開閉が可能。内部にはパイロットフィギュアが内蔵されています。4連発対艦ミサイル・ランチャーのハッチは開閉可能。弾頭はシャープに造形されています。赤成型色なので、黄色く塗り分ける必要があります。

ランディングギアは前後とも収納が可能。どちらも指を引っ掛ける部分があるので展開もさせやすくなっています。

コックピットは胴体格納用に向きを変えることができます。

塗装済みですが、MGガンダムVer.3.0のコアファイターと並べて比較。PG UNLEASHEDのほうが少し厚みがあって個性的なフォルムになっています。

クリアーのディスプレイ用ジョイントパーツが付属するので、コアファイター単体で浮かせてのディスプレイが可能です。

 

取り扱いやすいのでディスプレイしやすいです。ウイングの角度が少し変わりやすいのが気になるくらいです。

コアブロックもVer.3.0のものと並べつつ確認。コアブロックへの変形は設定通り、機首を収納して折り曲げ、ウイングを折りたたむだけです。

コアファイターも胴体内部に収納可能です。コアブロックと大差なくきっちりと格納することができます。

内部フレームのみですが適当に何枚かどうぞ。

以上、内部フレーム・武装編はここまでです。非常に情報量が多く、メッキやエッチングシールを含めた多重構造にはフレーム構造ならではの美しさを感じます。画像よりも立体的な実物のほうがよく見えますね。パーツ数が多く、組み立てに時間はかかりますが、徐々に組み立てていく楽しさを味わえるのがいいですね。

武装類はかなりアレンジが効いていますし、サーベルの発光ギミックなど楽しめる要素が多いです。PGだからこそ再現できる要素が多数盛り込まれているので、その特別感を味わうのに十分なキットになっているのではないでしょうか。

⇒PG UNLEASHED RX-78-2 ガンダム レビュー2(外装・発光編)

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2 件のコメントがあります。

  1. ミューラー

    on 2020年12月21日 at 10:50 - 返信

    中々の高額&大型キットなので、今回は購入を見送ったのですが何時か手に入れたいですね。ここのレビューは新作だけでなく、限定キットや少し前のキットも紹介してくれるので、何時も参考になります。今年購入したキットの8割は、ここのレビューが切っ掛けでした。(笑)今回もレビュー有り難うございました。来年も分かりやすいレビューを楽しみにしてます。

    • nori

      on 2020年12月24日 at 03:28 - 返信

      コメントありがとうございます!
      こちらこそいつもご参考いただいているとのこと、感謝ですm(_ _)m
      このようなコメントをいただくとこちらのやる気もアップします^_^
      来年もどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

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