今回は、HG 1/144 ガンダムベース限定 グフ・フライトタイプ(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)のレビューをご紹介します!
HGグフ・フライトタイプ(21stCENTURY REAL TYPE Ver.)は、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場する試作MS『グフ・フライトタイプ』の21stCENTURY REAL TYPE Ver.1/144スケールモデルキットです。「リアルタイプカラー」バージョンの特徴的なカラーリングを成形色で再現。ラインマーキングやコーションマークを収録した専用水転写式デカールが付属。価格は2,750円(税込み)。ガンダムベース限定の商品です。
川口名人完全監修のオリジナルカラーのグフ・フライトタイプがHGUCでキット化。2018年5月にプレミアムバンダイより発売されたHGUC グフ・フライトタイプ(以下、通常版)をベースに、リアルタイプカラーの個性的なカラーリングが再現されたキットです。
外装はライトブルーがメイン。胴体部や部分的な装甲はカーキグリーンやメタリックなダークブラウンに配色されています。さらに関節や武装類にはメタリックグレーやシルバー成型色が採用されるなど、全体的にミリタリー感のあるカラーリングになっています。
元のHGUCグフ・フライトタイプは2010年11月に発売されたHGUCグフ・カスタムがベース。なので大腿部や左前腕部、関節、武装類などはHGUCグフ・カスタムのものがそのまま流用されています。外装、関節共にPS素材でKPSは使用されていません。
ポリキャップはPC-001を8割程度使用します。肘や膝を含む各部に使用するため、関節強度は高め。膝下の装甲が大きく干渉しやすいため、脚底が多少浮き気味になることもありますが、接地面は広いので自立は安定しています。
75mmガトリングシールド、ヒートサーベル、握り手(左右)、平手(右)、クリアーライトブルーのランナーレス台座が付属。ランナーレス台座はブラックライトで照らしても特に発光はしませんでした。
その他、HGUCグフ・カスタム用の余剰パーツが多数付属します。脚部パーツなどがないため、グフ・カスタムとして組むことはできません。
専用の水転写デカールが付属。
頭部。グフ・フライトタイプで部分的に新造されたタイプで、グフ・カスタムよりもスリムな形状になっています。モノアイは水転写デカールを貼る必要があるため、今回は貼っていません。
下部のスイッチを左右に振ることで、モノアイを可動させることができます。ですがモノアイを色分けしないと味気ない感じも。可動域もわずかです。
胴体部。全体がカーキグリーンベースの渋めのカラーリングに。各部ともパーツで細かく色分けされています。腹部コックピットはクリアーオレンジパーツでの色分け。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
腰部動力パイプは背部で連結。リアアーマーも内外パーツで色分けされ、バーニアも別パーツ化されています。サイドアーマーにはスタビライザーが造形。付け根が可動するようになっています。
腰アーマー裏は各部ともモールドは造形されておらず、動力パイプが干渉するので腰アーマーはほとんど展開することができないようです。
腕部は全体的にライトブルー成型色。肩にはフライトタイプ特有の特徴的なアーマーが造形されています。二の腕以下はグフ・カスタムと同じですが、ヒートロッドのないものが新造されています。
二の腕、前腕共に筒型で合わせ目はできない組み合わせになっています。
左前腕にはグフ・カスタムと同じ3連装35mmガトリング砲を装備。
ガトリング砲も細かいパーツ構成で合わせ目ができない作りになっています。
左右のセンサーや装甲は可動式。センサー内部は塗り分けが必要です。
肩部アーマーは3パーツ構成ですが、側面の円型モールド部分が合わせ目のようになっています。
付け根がポリキャップ接続で脱着が可能なので、合わせ目消しはしやすいかと。肩内部は内部パーツとの兼ね合いで合わせ目に隙間ができやすいので、うまく組み合わせる必要がありそうです。
適度に展開し、腕部の可動域が広がるようになっています。
脚部はフライトタイプ特有の大型サイズ。膝下の側面には熱核ジェットエンジンを2基搭載(左右で4基)しています。
大腿部はグフ・カスタムと同型。前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、筒型なので合わせ目消しはラクかと。膝から下は複数の装甲パーツの組み合わせで合わせ目ができないようになっています。熱核ジェットエンジンのファンも別パーツによって造形、色分けされています。
ソール部もデザイン性の高い作りになっています。左右で装甲形状も異なります。足首の基部パーツも可動式で合わせ目は段落ちモールド化。
足裏もモールド入りの蓋パーツが造形されるなど、肉抜き穴ができない構造になっています。
バックパックもフライトタイプ特有のものが造形されています。左右にはウイングを装備。
バーニアはリアアーマーのものと同型で可動ギミックなどはありません。
ウイングは適度にスイングが可能。
バックパックは付け根は2ダボ接続なので、陸戦型ジムなど一部のHGUCキットの2ダボ接続バックパックが装備可能です。
通常版と並べて。リアルタイプカラーVer.は特徴的なカラーリングではありますが、ホームページのカラーリングに比べるとライトブルーが若干ですが明るめな印象。もう少し茶系で泥臭い感じがあっても良かったかも。
確かパーツ流用はなかったと思いますが、HGUCグフ(REVIVE)とも並べて比較してみました。グフ・フライトタイプはゴツゴツとした厚みのあるデザインで特有のかっこよさがありますね。
各部可動域は通常版と同じです。可動域の詳細については、以下のリンクから通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m
75mmガトリングシールド。グフシールドと75mmガトリング砲が一体になったグフ・フライトタイプの主武装になります。HGUCグフ・カスタムに付属のものと同じ。
グフシールドは分解が可能。シールドは単体で使用、装備することができます。
75mmガトリング砲は給弾ベルトや弾倉、グリップなどが細かく造形されています。
砲身には合わせ目ができますが、全体的に作りはしっかりとしています。
ガトリングシールドを通常版のものと並べて比較。成型色がメタリック系で、少し金属感やメカニカル感を感じさせるカラーリングになっています。
ガトリングシールドの保持は、穴ありの握り手でグリップを掴み、前腕の3連装35mmガトリング砲のポリキャップ穴にダボを差し込んでの固定となります。保持強度は高く、特にバラけたりぽろりすることなく装備が可能。
ヒートサーベルを通常版(画像上)と並べて比較。簡単な1個パーツ構成ですが、メタリック成型色で金属感があります。
ヒートサーベルはグフシールドにマウント可能。
75mmガトリングシールドを装備して。ガトリングシールドを装備するだけでグッと印象が変わります。
肩部や脚部に厚みがあるため、ポージングは干渉しやすく、動きにもぎこちなさがあります。ですがガトリングシールドの存在感や各部の造形によって、簡単なポーズでもかっこよく派手に決まります。
平手が付属するので、ガトリングシールドに添えるなど表情付けができていいですね。
ガトリングシールドには重量がありますが、肩にストッパーがあるので肩が垂れることなく保持が可能です。ですが組み立て直後は関節強度も高いので、そのままでも特に垂れることなくポーズをさせることができます。
重量があるので、股間部に差し込んだ3.0mm軸がクルッと回転しやすいのはちょっとストレスかも。補強も考えておいたほうが良いかもですね。脚部の重量のせいか、膝のポリキャップ接続部も少し抜けやすいので注意が必要です。
シールド単体でも前腕のガトリング砲にマウント可能です。ですが基部がぽろりしやすいので注意が必要です。
ヒートサーベルはダボ固定ではないので少しクルッと向きが変わりやすいですが、抜け落ちることはなく保持させることができます。
適当に何枚かどうぞ。
ヒートサーベルはガトリングシールドの状態でもグフシールドに収納が可能。
以上です。フライトタイプ特有の重量感がありますし、ガトリング砲など各武装を簡単に構えるだけで十分なかっこよさが味わえるのがいいですね。オリジナルカラーには通常版とは違ったミリタリー感や清潔感みたいなものが感じられます。
気になる点としては、プレバンのホームページに掲載された画像に比べると、外装のライトブルー成型色が若干明るめで渋さが足りないような気もします。もう少しくすみのあるブルーグレーなどでも良かったかもですね。それと水転写デカールを貼らないとモノアイが補えないのと、パケ絵などのような特別感が出ないのはちょっともったいないかも。
素組み派にとってはやや物足りない仕上がりになりそうなキットですが、マーキングの特殊さや独自のカラーリングにはならではの良さを感じることができます。それに加えて塗装や汚しなどを施すことができれば、見違えるような仕上がりのグフ・フライトタイプが楽しめるのではないでしょうか。
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