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HGCE エールストライクガンダム レビュー

今回は、2014年2月に発売されたHGCE 1/144 エールストライクガンダムのレビューをご紹介します!

HGCE エールストライクガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場する主人公機『エールストライクガンダム』の1/144スケールモデルキットです。関節部のスリム化により、機体フォルムを追求。新ポリキャップ、関節機構の採用により、組み立てやすさが向上したキットになっています。アーマーシュナイダーや主翼が折りたたみ可能なエールストライカーも付属。価格は1,430円(税込み)です。

主人公キラ・ヤマト搭乗の地球連合所属MS『ストライクガンダム』に加え、装備換装機構「ストライカーパックシステム」のエールストライカーを装備した姿『エールストライクガンダム』がキット化。2002年11月に発売されたHG エールストライクガンダムから12年、HGCEとして現代的な新プロポーションにリメイクされました。

成型色はガンダムタイプ特有のホワイト、ブルー、レッドを交えたトリコロールカラー。関節やストライクガンダムの特徴である一部フレーム装甲などはグレー成型色パーツで色分けされ、アンテナやシールドなど部分的にイエローを配色。色分け再現度の高いキットになっています。シールは頭部センサーやエールストライカーのウイングを色分けし、塗装が必要な箇所はわずかです。

構造自体は2013年10月に発売されたHGBFビルドストライクガンダム フルパッケージからの内外パーツ流用。頭部や背部エールストライカーなどが新規造形で再現されています。

ポリキャップはHGキット定番のPC-002を全て使用し、主に肩や股間部、膝から下などに組み込みます。肘はKPSパーツによる構成。背部にエールストライカーを装備していますが、後方に比重がかかることはなく、自立は安定しています。

背部のエールストライカーを外した状態で全身から。HG SEEDのストライクガンダムに比べて脚長になり、プロポーションもスタイリッシュになっています。各部がパーツによって色分けされるなど、設定のカラーリング再現度も高くなっています。

頭部。小顔でバランスのいい作りになっています。メット部は前後挟み込みタイプで、上部から側面にかけて合わせ目ができます。左右のダクトや75mmイーゲルシュテルンはグレーに塗り分けが必要。アンテナ中央の赤いパーツが少し外れやすかったです。固定強度には個体差があるかもですね。

とさか前後のセンサーはブルーのシールでの色分けで、後頭部のダクトもグレーに塗り分けが必要です。

胴体部。エアインテーク内部や襟、特徴的な腹部グレーの装甲ラインはパーツによって色分けされています。腰部中央のダクトやフロントアーマー下部のダクト(赤◯)はグレーに塗り分けが必要です。サイドアーマーに(アーマーシュナイダー)ホルダーの開閉ギミックはありません。

腰アーマー裏はモールドのないフラットな状態。リアアーマーのスラスターはグレーやレッドに塗り分けが必要です。

腕部。ショルダーアーマーはフレーム構造で特徴的ですが、二の腕以下はモールドが比較的少なめのレトロなスクエアタイプ。

腕部は簡単な内部フレームが造形されています。

二の腕は筒型で合わせ目はありません。前腕はパーツによる前後の組み合わせですが、合わせ目は段差モールド化されています。内部フレームとの兼ね合いで色分けも再現。

ショルダーアーマーは挟み込みタイプですが、グレー、ホワイトどちらの外装も合わせ目は段差モールド化されています。

脚部。腕部とは異なり、X100系フレームが露出するなど、丸みを帯びた独特のスタイルになっています。グレーのフレーム部分と外装のホワイトはパーツでの色分けが再現されています。

脚部も簡単な内部フレームが造形されています。

大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は、フレーム、外装ともに左右挟み込みタイプで部分的に合わせ目ができますが、スネの装甲は合わせ目が端にくるようになっています。

ソール部。アンクルアーマーは1個パーツ構成ですが、付け根がボールジョイントでフレキシブルに可動します。足裏はモールドが入っていますが、つま先側は肉抜き穴が目立ちます。

エールストライカー。幅広な主翼や長く伸びる下翼など、全体的にシャープなフォルムで造形されています。

サーベルホルダーは付け根ボールジョイントによってフレキシブルに可動します。前方のダクトは赤いパーツでの色分け。

黒い本体部分は上下挟み込みタイプで、側面に合わせ目ができます。ストライクガンダム本体に接続する黒い基部パーツは脱着が可能。

主翼は1個パーツ構成。赤い部分はシールでの色分けで、先端丸みを帯びている部分に貼るようになっていて剥がれる場合があるので注意です。

下翼は左右のダクトまでパーツで色分けがされています。

下翼のスラスターは左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。赤い部分なども全てパーツ分けされているので、合わせ目消しはしやすそう。

本体部分、下翼のスラスターは内部までモールドが造形されています。細部までこだわって造られているのがいいですね。

中央の白い部分も左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。上部や後部にはダボ穴(赤◯)が造形されています。

接続は1ダボですが、背部のフレームなどにはまり込むのでしっかりと固定できています。ストライクガンダム本体の背部スラスターはグレーや赤に塗り分けが必要。

主翼は幅広く上下可動します。

下翼も付け根パーツの組み合わせによって前後、左右フレキシブルに可動します。

HG SEEDのエールストライクガンダムと並べて比較。プロポーションの差が歴然。HGCEのほうは圧倒的にスタイリッシュに仕上がっていて、細部の色分け再現度も高いです。

ストライクガンダム背部の形状が同じなので、エールストライカーはHG SEEDとHGCEで交換が可能です。

HG スローターダガーにも装備が可能。

HGストライクノワールとも背部ユニットの交換が可能です。設定とは違った装備が楽しめるのがいいですね。

HG イージスガンダム(HG SEED)と並べて。さすがにイージスガンダムには古さを感じるので、HGCEとしてキット化してもらいたいところです。

頭部はかなり広く上下可動させることができます。多少顎が干渉しますが、左右へもラクに可動させることができました。

ショルダーアーマーが胸部と干渉するため、腕は水平より少し上げられる程度。肘は深くまで曲げることができます。

肩は付け根ボールジョイントによって広くスイングできますし、前方へは肩のポリキャップが引き出せるのでさらに広くスイングさせることができます。

腹部、腰部のボールジョイントにより、上半身を幅広く前後スイングさせることができます。

腰もラクに360度回転が可能。アクションベースへは、通常通り、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は、前方へは蹴り上げるくらいに高く脚を上げることができます。後方へは、リアアーマーが可動しないので交わすように開脚。

膝もかなり深くまで曲げることができます。膝装甲には裏打ちパーツが造形され、内部が見えるようなこともありません。膝関節パーツも合わせ目は段落ちモールド化。

足首は前後左右とも広く可動します。

左右への開脚も水平程度まで広く展開が可能。

内股は45度程度までですが、がに股は水平以上に広く可動します。

立膝もコンパクトに、きれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、腕を上げる動き以外は各部ともかなり広く柔軟に可動するキットになっています。そこまで軽装でもないですが、不満な箇所を見つけるのが難しいくらいとても良く動きますね。劇中シーンの再現性も高そうです。

対ビームシールド、57mm高エネルギービームライフル、対装甲コンバットナイフ『アーマーシュナイダー』×2、ビームサーベル刃×2が付属。

HGBFビルドストライクガンダム フルパッケージ用のスラスターパーツが余剰で付属します。

対ビームシールド。色分け度合いは高いですが、上部の白いラインはシールでの色分けです。裏面にはモールドが造形されていますが、グリップは可動せず。グレーに塗り分けが必要です。ジョイントパーツは可動式で、上下、回転などが可能です。

57mm高エネルギービームライフル。本体部分は左右挟み込みタイプで、上下などに合わせ目ができます。

フォアグリップは左右に可動。

アーマーシュナイダーは1個パーツ構成。モールドもしっかりと入っています。

57mm高エネルギービームライフルと対ビームシールドを装備して。

57mm高エネルギービームライフルはハンドパーツではさみ、シールド肘のダボ穴にマウントしますが、どちらも固定、保持強度が高めで外れることもなく、安定しています。遊びもほぼありません。

定番のOPポーズもらくらく再現可能。

対ビームシールドは組み換えることで配置変更が可能です。

57mm高エネルギービームライフルの両手持ちは、少しぎこちなさはあるものの、割とラクに再現することができました。

エールストライカーを外し、ストライクガンダム単体で。アーマーシュナイダーはハンドパーツにしっかりと収まるので、保持強度も高めでスルッと抜け落ちたりすることはありません。

HG SEEDのマルチプルアサルトストライカーも装備可能なので、パーフェクトストライクガンダムの再現も可能でした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。プロポーションバランスや細部の色分けなど、HG SEEDに比べても十分な進化を遂げています。立膝もしやすいですし、各部の可動域も広くあらゆるポージングが再現できるのもいいですね。まさに傑作とも言えるキットになっていると思います。

気になる点としては、色分けはしっかりと再現されていますが、それでも部分的に合わせ目が出るので、見栄えを良くしたり塗装したりする場合はそれなりに手がかかりそうです。あと、平手などが付属するとより演出力が高まったかと。

エールストライカーも幅があって造形バランスもいいですし、いろんなキットにも対応可能。HG SEEDのマルチプルアサルトストライカーが装備できるのも魅力です。他のキットとの組み合わせなど楽しめる要素も多いので、主人公機としてぜひ手にしておきたい一体ですね。

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1件のコメントがあります。

  1. KK

    on 2022年7月16日 at 07:18 - 返信

    どこのレビューでも触れてないけど、ストライカーパックの角タボって、マルチプルストライカー用のテコ入れジョイントですよね。
    制作進行中(のはず)の劇場版にあわせてソード、ランチャー出して頂きたいと思う今日此頃、如何お過ごしでしょうか。

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