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MG Ex-Sガンダム レビュー

今回は、MG 1/100 Ex-Sガンダム/Sガンダムのレビューをご紹介します!

MG Ex-Sガンダム/Sガンダムは、『ガンダム・センチネル』より、人工知能「ALICE(アリス)」搭載機『Ex-Sガンダム/Sガンダム』の1/100スケールモデルキットです。選択式でEx-Sガンダム、もしくはSガンダムが再現可能。リード線を使ったインコム射出状態の再現など、MGならではの多重構造によって立体化されたグレードアップキットになっています。価格は12,960円(税込み)。

2003年3月に発売されたMG Ex-Sガンダムをベースに、2018年3月に発売されたディープストライカーのパーツを取り入れつつ新規パーツによって部分的に改良されたキットになります。各部とも細かいパーツ構成で、密度感と重厚感あるキットに仕上がっています。Ex-SガンダムとSガンダムが選択式のコンパーチブルキットですが、今回はEx-Sガンダムで組んでみました。

成型色は旧キットに比べて淡めのブルー。カトキハジメ氏デザインのスプリッター迷彩こそ再現されていませんが、部分的な配色も変更されてクールな印象のEx-Sガンダムになっています。大腿部ビームカノンやウイングなどが新規パーツによって色分けされ、シールは頭部や各部センサーなど細かい部分を補うのみとなっています。

ポリキャップはPC-128(Wxt)を使用。ポリキャップ使用箇所も多いですが、各部にビス止めが採用され、重装備でもある程度形状維持ができるようになっています。背面に大型のブースターユニットを装備しているため、後方に比重がかかり、自立はほぼ不可能です。

股間部が旧キットから変わらずで少し弱さがあるのと、足底が小さめで足首の角度がそれほどつかないのも自立を不安定にしている要因の一つかと。今回は、コトブキヤのプレイングベースAを支えにして自立させています。

頭部。ディープストライカーの頭部をベースに、インコムを装備した、Ex-Sガンダム特有の造形が再現されています。旧キット頭部とは異なる造形。細かいパーツの組み合わせになっているので、アンテナなど破損させてしまわないよう注意です。

MGディープストライカーと、余剰パーツを組み合わせた旧キット頭部と並べて。ディープストライカーとも部分的に形状が違い、成型色も微妙に違っています。旧キット版とはサイズが異なり、小型になっています。(旧キットが手元になく、きちんとした比較ができませんでしたm(_ _)m)

胸部から腰部。胸部もディープストライカーのパーツを使用し、内部メカが露出したような造形になっています。アーマー類のない腰部はパーツによって細かく色分けされています。

中央の白い装甲を外すと、Sガンダム用の胸部(ディープストライカーと同じ)が露出します。

腹部にはコア・ファイターが内蔵され、上半身や腰部パーツを外すことでGコアが脱着可能です。複雑な組み合わせになっているので、分離させるときは破損させないよう注意が必要です。

Gコア。特徴的な形状をしています。胴体部など、部分的に合わせ目ができる使用。複数パーツの組み合わせによって変形機構が再現されています。ランディングギアなどは付属せず。

ブルーのコックピットハッチを展開させると、パイロットフィギュアが2名分格納されています。さらにその手前の黒いハッチを展開すると、もう1名のパイロットフィギュアが格納されています。(パイロットフィギュアは合計3名分格納)

GコアはSガンダム用のものがもう1体付属。配色や構造などが違っています。画像右がSガンダム用。

Sガンダム用のGコアはブルーのハッチを開いてもコックピットは造形されていません。

そして前後で分離させ、小型のGコアにすることができます。Gコアの機首分には伸縮可能でコックピットが造形され、パイロットフィギュアが内蔵されています。キャノピーは展開せず。

リアアーマーにはウイングが造形され、パーツによって色分けされています。

ウイングはアームによって広く展開し、2枚の羽を展開させることができます。

腕部。形状はディープストライカーと同じ(プロペラント・タンクと上部ウイングは除く)。旧キットをベースに、ショルダーアーマーが新造された形になります。今回は新規で握り手が付属。

ショルダーアーマーの上部装甲は外側にスライド可動します。さらに内部がスライド回転。

上部にはアーム接続によるウイングを装備し、フレキシブルに可動します。

ウイングはスライドや展開などの可動を持ち、付け根も回転可動します。

下部には特徴的な形状のプロペラント・タンクを装備。

プロペラント・タンクは左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。先端の曲型パーツは、成型色が旧キットの赤(オレンジ)から黒に変更されています。

プロペラント・タンクの内側は抜けた状態。

二の腕から下は複数パーツの組み合わせで合わせ目はありません。

脚部。独特の形状をしています。細かいパーツの組み合わせで、合わせ目のような箇所は見られません。膝の縦長センサーはシールでの色分けです。

内部フレームが造形され、外装を被せていく構造になっています。

膝の装甲はかなり広くまで展開が可能。

膝装甲には裏打ちパーツも造形されており、サーベル柄が収納されています。サーベル柄収納部は可動式。

膝部を展開するとインコム格納部が露出。インコムは脱着が可能です。

インコム内部は別パーツを内蔵することで色分けされています。小さい装備でも細かいパーツ構成で再現されています。

大腿部ビームカノン。外装が新規パーツで色分けされています。本体は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化。この武装も複数パーツの組み合わせで細かく色分け、造形されています。六角形のセンサーはシールでの色分けです。

ビームカノンの接続アームはフレキシブルに可動します。取り付け穴が鍵穴になっているので、ムリに引き抜いて破損させないよう注意が必要です。

ソール部。形状は旧キットから変わらずですが、パーツによって色分けされています。

ちょっとわかりにくいかもですが、ソール部は変形用に、各部を可動させるようになっています。かかとの配置が変わって出っ張るので、このままだと自立がさらに難しくなるので注意です。MS形態に変形させるときは足裏をきっちりと平らにさせておきます。

背面ブースターユニット。かなりの重量感ある装備になっています。

ブースターユニットは付け根がビス止め固定なのと、固定用のダボがあるため、ポージング時でも安定した構造になっています。

ディープストライカーのブースターユニットと並べて。成型色が違うだけで、構造は同じです。

ブースターユニットを色んな角度から。

ディープストライカーのキット化で新造されたパーツなので、中間部を曲げて表現をつけることができます。

ビームカノンは旧キットから変わらずで、左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。

背面スタビレーターは、旧キットから変わらずの左右挟み込みタイプ。元々メカニカルなモールドが造形されていますが、部分的に合わせ目ができます。

画像は用意していませんが、スタビレーター先端部分は伸縮が可能です。アンテナが突出しているため、Ex-Sガンダムが倒れた時にダメージを受けやすいので、破損しないよう注意が必要です。上部のセンサーはシールでの色分けです。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。ダブルゼータよりもでかいです。ジム・コマンドとはかなりの差がありますね。ちなみにEx-Sガンダムの全高は25.18m。ダブルゼータガンダムの全高は23.14mです。

MGディープストライカーと並べて。流石にディープストライカーと比べると小柄。ディープストライカーの大きさは半端ないです。(画像だとキットが前後しているので、大きさの差があまりわからないですね;)

頭部はわずかに上下可動する程度。左右へも肩装甲と顎が干渉するので、真横にまで向けるのは難しいようです。

肩の装甲がかなり複雑な重装甲なため、腕は45度程度にまでにしか上げることができないようです。肘はかなり深くまで折り曲げることができます。

肩は少し前後スイングが可能。コアブロックシステムによるドッキング機構があるため、上半身の前後スイングや腰の回転といった可動はありません。

クリアーパーツによる専用台座が付属。旧キットやディープストライカーに付属の台座と同じものですが、旧キットと同じくGコアディスプレイ用の支柱も付属しています。

股間部がしっかりと固定されるので、ディスプレイさせるとキットをラクに弄ることができます。

腰部アーマー類がないので、前後開脚は水平にまで展開させることができます。ただ、脚部の重量で少し垂れてしまいます。

膝はくの字程度までの可動。脚部装甲が干渉してしまいます。

足首はまずまず広めに前後可動します。左右へも適度に可動します。

左右への開脚はハの字程度まで。もう少し開くことができますが、脚部重量で垂れてきます。

内股は大腿部の付け根が回転するので完全に曲げることができますが、膝の装甲が干渉するので45度程度までとなります。がに股は完全な形での展開が可能です。

股間部はEx-Sガンダムだと広めになっていますが、Sガンダムの形態用に少し狭めることができます。

立膝は、重量や膝が曲がらないなどで、かなり難しかったです。

可動域の総括としては、重装甲の干渉もありますし、旧キット構造がベースだからか、各部可動範囲も狭い箇所が多いです。股間部も弱めだったりするので、やっぱりディスプレイと簡単なポーズにとどめておいて、その圧倒的な造形や重量感を楽しむのがいいですね。

ビームサーベル刃×2、ビーム・スマートガン、リード線×3、平手(左右)、可動指手(左右)、武器持ち手(右)、インコム射出時のパーツ3種が付属。

カトキハジメ氏デザインのオリジナルマーキングシールが付属します。

Sガンダム組み換え用のパーツが付属。

その他、旧キット用の余剰パーツが多数付属します。

ビーム・スマートガン。大部分は旧キットから変わらずですが、ディスク・レドームが新規造形になっています。

本体部分は左右挟み込みタイプなので、上下に合わせ目ができます。砲身部分は上下、左右で別パーツを組み合わせるので、合わせ目は見えません。

ディスク・レドームは複数パーツの組み合わせで細かく造形されています。センサー部分はクリアーパーツにシールを貼っての色分けです。

ディスク・レドームは側面に移動させることができます。

砲口の形状も特殊。中間部側面のセンサーもクリアーパーツにシールを貼っての色分けです。

グリップは倒して収納形態に。下部のアームは可動箇所が多く、フレキシブルに可動します。太いアーム部分は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。

ビーム・スマートガンのアームは腰部にマウント。差込口が鍵穴状になっているので、脱着時は破損しないよう注意が必要です。アームでサポートしてくれるので、ビーム・スマートガンの保持は容易です。

ビーム・スマートガンの重量で、多少手首が抜けやすいですが、アームを使わず、片手でもなんとか保持できました。

大腿部ビームカノンを前方に向けて攻撃的に。重武装キットなので、ちょっとしたポーズにも迫力が感じられます。

サーベル柄は可動指手での保持となります。武器持ち手ではサイズが合いませんでした。

頭部はアンテナの付け根センサー部を引き出しことで、インコムの脱着が可能です。

そしてリード線を取り付けたパーツを頭部にはめ込むことで、インコム射出形態が再現可能。膝部もパーツを取り付けることでインコム射出形態が再現可能です。

派手なインコム射出状態が楽しめます。リード線は長いと角度が変わったりひわったりしやすいので、ある程度長さをカットしたりするなど、ディスプレイ時に安定するように手を加えたほうがいいかも。

変形はかなり複雑なので、部分的に簡単にご紹介します。まず四肢などを分解し、腰部を変形させて台座に固定します。

そしてブースターユニットを装備した胸部を変形させ、腰部に取り付けます。

ビーム・スマートガンを下部にマウント。

脚部は各部を折り曲げ、スネ部を伸ばして足甲にかぶせたりと、細かく変形させます。各部ともカクカクとした可動になっているので、固定強度は高めです。

脚部も腰部に取り付けます。

腕部は全く別物のようにコンパクトに格納。

プロペラント・タンクを取り付ける前の変形状態はこんな感じ。肘を深く折り曲げ、ショルダーアーマーを展開して腕部を収納した形になります。

腕部を胴体に取り付け、ウイングなどを展開させたらGクルーザーに変形完了です。

 

Gクルーザーを前後から。固定強度はまずまずあるので、各部をイジっても大幅に形状が変わることは少ないかと。構造が複雑でしっかりと固定されている箇所もあるので、破損を防ぐためにも、変形時や分解時は説明書をよく確認しながら作業したほうが良さそうです。

専用の台座を使ってのディスプレイなので、斜め角度でのディスプレイとなります。

では適当に何枚かどうぞ。

以上です。さすがの大ボリューム。かなり長いレビューとなりましたが、各部の可動箇所が多いですし、変形時の細かさやギミックの多さなどはMGならでは。キット自体も大きく、重武装感や存在感も強いキットになっていますね。パーツボリュームも多く、組み立てがいがあるので、連休等に組むのに最適だと思います。

重量のあるキットなので、どうしても自立や股間部の弱さ、全体的な可動域などには不安定さがありますが、変形機構などを持っているのである程度致し方ない部分はあると思います。

それでも各部がディープストライカー用パーツを含めた新規パーツで構成され、バランスの取れたプロポーションになっていると思いますし、カラーリングも落ち着いた感じで好印象。完成したEx-Sガンダムを見ると圧倒されますし、インコム射出などの味のある装備も楽しめる、とても満足感の得られるキットでした。

※Sガンダムに組み替えてのレビューはまた後日、ご紹介したいと思いますm(_ _)m

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8 件のコメントがあります。

  1. Sガンダムのパイロットは初代野原ひろし

    on 2019年4月22日 at 02:41 - 返信

    MGZZverK.AよりデカいMGはあんまりないから新鮮でした。EX-Sを作るときMS形態かGクルーザーにするか悩みますね。

    • nori

      on 2019年4月25日 at 16:11 - 返信

      コメントありがとうございます!
      なかなかデッカイキットでした;
      存在感があっていいですし、アップデートされて造形バランスも良くなっているのでおすすめのキットです^_^
      変形は細かいですけど、おそらく変形時の強度は高めなので、ちょくちょく変形させて楽しむのもありかもです。

  2. 匿名

    on 2019年4月22日 at 08:43 - 返信

    exsの形態で、アタッカーとボマーに分けれますか?

    • nori

      on 2019年4月25日 at 16:13 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ちょっと今はEx-Sに手がまわらないので、またSガンダムのレビュー時にでもご紹介できたらと思います。
      すぐにお答えできず申し訳ないですm(_ _)m

  3. エグ

    on 2019年4月22日 at 08:55 - 返信

    自分も通販で買いました。かなりパッケージが大きいです。組んだら迫力のあるキットに成りそう‼️これから、作るのが楽しみです(>_<)(^-^)‼️

    • nori

      on 2019年4月25日 at 16:14 - 返信

      コメントありがとうございます!
      PGほどではないにしても、MGキットと考えると「このパッケージのデカさはっ!」って感じですw( ̄▽ ̄;)w
      組ごたえもあるキットなので楽しんでみてくださいね!

  4. 匿名

    on 2019年5月26日 at 22:20 - 返信

    写真、お疲れさまです・・・w

  5. 通りすがり

    on 2020年5月6日 at 14:44 - 返信

    昔の記事に失礼します。
    これの大本となったMG版Sガンダムを持ってます。
    当時は不可能と言われた完全変形を忠実に再現出来ていて興奮物でした。

    しかし、そのため複雑極まりない構造となっており素組完成させるのに1週間とガンプラ最大の組み立て時間になったのを覚えています。その代わり変形後の各形態もガンダム自体もカッチリしていたので組立てがいはありました。

    これも欲しかったのですがオリジナルを上回る難易度により購入を断念した記憶があります。
    果たして組み立てるだけでどれくらい時間がかかるのでしょうか・・・?

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