今回は、HGBD 1/144 ガンダムAGEIIマグナムのレビューをご紹介します!
HGBD ガンダムAGEIIマグナムは、『ガンダムビルドダイバーズ プロローグ』に登場する、チャンピオン『クジョウ・キョウヤ』の所有ガンプラ『ガンダムAGEIIマグナム』の1/144スケールモデルキットです。HGガンダムAGE-2ノーマルをベースに、各部を新規パーツで再現。特徴的なシグルシールドやFファンネルなどの武器類が付属し、組み換えによってフェニックスモードへの変形も可能。初回限定盤のみアニメ告知パッケージ仕様になっているなど、『ガンダムビルドダイバーズ 』の放送開始が楽しみなキットになっています。価格は1,944円(税込み)。
2018年4月3日(火)の『ガンダムビルドダイバーズ』TVアニメの放送に先駆けて発売されたガンダムAGEⅡマグナム。パープルとホワイトの成型色、そしてビルド系キットらしいクリアーパーツの構成は、ビルドファイターズ系キットの雰囲気を感じさせます。
ベースは2012年1月に発売されたHGガンダムAGE-2ノーマルなので、各部に型どられた『A』文字のディテールはAGE-2らしさを残しつつ、肩のFファンネルやフェニックスらしい脚部などが特徴的なスタイルにグレードアップさせています。
脚が細めな分、どっしりとした感じではないですが、全身各部にポリキャップを使用しているので強度はしっかりとしていますし、自立は安定しています。かかとが展開するので、その分さらに自立がラクになっています。
頭部。全体的にAGE-2ノーマルの頭部がそのまま流用されていますが、アンテナから頬全体にかけて被せる濃紺パーツはAGEⅡマグナム用の新規パーツになっています。額のセンサーはシールによる色分けで、『A』を型どったデザインに。アンテナの先端には安全加工がされています。
マスクや顎も別パーツ化され、メット上部もグレーパーツによって細かく色分けされています。後頭部センサーはシールによる色分けです。
胸部。形状はAGE-2ノーマルと変わらず。ですが濃紺、黄色、白のカラーリングはシックでバランスのいい色合いになっていると思います。中央の『A』を型どったマークはシールによる色分けです。エアインテークは黄色いパーツで色分けで、内部は黒いシールでの色分けとなっています。
腹部、腰部。腹部はマグナム独特のオレンジ色。フロントアーマー中央部のモールドパーツと共に、味のあるカラーリングがアクセントになっています。
フロントアーマーは一部黄色いパーツで色分けされた新規パーツになっていますし、サイドアーマー、リアアーマーはAGE-2ノーマルと形状が同じですが、全体的に凝った作りになっていると思います。
リアアーマーは差し込みタイプ。両脇にはビーム・サーベル柄をストック可能ですが、反対側はくり抜きになっていて抜けやすいので、柄を挿すのが少し難しいかもです。裏面には適度に肉抜き穴があります。
腰部アーマー類の裏はシンプルですが、そのままでも良さそうですね。フロントアーマー裏を肉抜き穴とするなら、埋めるなり裏打ちパーツを造形するなりしてもいいかもです。
腕部。両肩に特徴的なFファンネルを装備し、AGEⅡマグナム特有のスタイルになっています。肩から下はAGE-2ノーマルと形状は同じ。前腕は左右はさみ込みタイプですが合わせ目はモールド化。二の腕パーツは筒型です。
Fファンネルを外した状態。こちらのほうがスッキリとします。
Fファンネル。クリアーグリーンのパーツが使用され、AGE-2ノーマルのウイングとは一味違った雰囲気の武装になっています。
Fファンネルは展開可能。
挟み込んでいる部分は多少合わせ目が出ますが、そのままでも問題なさそう。消すにしてもそれほど手間ではなさそうです。
Fファンネルを外した状態を全身から。これはこれでありですね。
ショルダーアーマーは前後はさみ込みタイプですが、合わせ目は側面にくるようになっているので目立ちません。
上部のアーマーはフェニックスモード変形用に可動するようになっていますが、裏側が肉抜き穴状になっているのは少し気になるところです。
脚部。全体的にAGE-2ノーマルからそれほど変化はないですが、スネ辺りから下にかけて鳥足のような動物型の脚部に変化しています。フェニックスモードを意識した作りになっていますね。
太ももは前後はさみ込みタイプで内部フレームに被せるタイプなので、合わせ目を消すのは少し難しいかも。段落ちモールドなどを彫り込んだほうがラクかもですね。膝から下は合わせ目が側面にくるので目立たないようになっています。
足首から下の部分。AGEⅡマグナムで新規造形された部分です。合わせ目も出ない組み合わせになっていますし、細身でもよくできた構造になっていると思います。足裏は肉抜き穴というよりはほぼ骨組み状態です。
バックパックはAGE-Ⅱノーマルから変わらずで、ウイング付きのシンプルなものになっています。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと比較してみました。HGルプスレクスと同じくらいの大きさですが、脚部が特徴的ですし、Fファンネルもあるのでさらに大きさを感じさせます。
頭部の可動はなかなか広め。顔を埋めるようなスタイルや適度に見上げた状態もこなしてくれます。
左右へは、やや顎と襟が干渉しますが、それほど気にすること無くスムーズに可動させることができます。
大きめのショルダーアーマーやFファンネルを装備しているのでいろいろと干渉しそうですが、可動域は意外と広め。水平以上に腕部を上げることができました。
肩はそれほど広く前後スイングせず、物足りない感じはありますね。武器の両手持ちも不自由そうです。
ショルダーアーマー上部は柔軟に前後回転可動します。
ショルダーアーマーにマウントしたFファンネルは回転やスイングなど柔軟に可動します。付け根はポリキャップではないので、あまり頻繁に可動させているとヘタレてきそうです。
肘はまずまず。細身なのでもう少し可動して欲しいところです。
腹部に可動がないため、前かがみや胸を張るポーズなどはほぼできません。腰は干渉するものがないので360度回転可能。
股関節は中心を軸にして、左右に腰を振ることができます。
サイドアーマーはウイング部分が前方に可動。フェニックスモードへの変形用です。
股関節のフタパーツを取り外し、付属のランナーレス台座をマウント可能です。もちろんアクションベースもマウント可能。
前後開脚はかなり広め。細身の体型や腰部アーマー類の可動域を活かして柔軟に展開させることができます。
膝はまずまず可動。細身な割に干渉箇所があるので、可動域には物足りなさがありますね。
スネのガードは適度に可動します。
スネガードの可動範囲に合わせ、足首もまずまず前後可動します。
かかとのパーツが展開して自立をサポートしてくれます。
左右への開脚は水平程度に可動。
足首は直角になるくらい左右に可動させることができます。
内股、がに股も回転できるくらいしっかりと曲げることができます。全体的に柔軟な可動域を持ったキットですね。
全体的に可動域はそこそこ広いながらも、立膝をキレイな形でこなすことはできませんでした。
Fファンネルは自由な形で保持が可能です。しっかりと保持できるのでふらついたりポロリすることもありませんでした。
ハイパードッズライフルマグナム、ビームサーベル刃☓2、シグルシールド、握り手ハンドパーツ(左)、平手ハンドパーツ(左)、変形用パーツ、クリアーのランナーレス台座が付属。
AGE-2ノーマル用の頭部パーツやフロントアーマーパーツなど、余剰パーツが幾つか付属します。肩のウイングパーツなどがないので、AGE-2ノーマルとして組むことはできません。シグルシールドは1基、余剰として付属しています。
ハイパードッズライフルマグナム。AGE-2のハイパードッズライフルが更に強化されたようなスタイルになっています。
本体部分は左右はさみ込みタイプなので中央に合わせ目ができます。
上部のアーマーを後方に展開させると、フェニックスの目のようなディテールが再現されています。目の部分はグリーンのシールによる色分けです。
グリップ下部のアーマーは上下にスライド可能。ハイパードッズライフルマグナムをハンドパーツで保持させた後、スライドさせてしっかりと持たせられるようになっています。
ハイパードッズライフルマグナムのグリップは可動するので持たせやすいですし、しっかりと固定されるのでポージングもし易いです。ただ、そこそこ重量あり、緩い股関節が左右に傾くので、サイドアーマーをある程度支えにしてポージングする必要がありますね。(意味がわかりにくかったらすいませんm(_ _)m)
ハイパードッズライフルマグナムはリアアーマーにマウント可能です。ダボを挿し込むタイプで、ハイパードッズライフルマグナムにそこそこ重量がありますが、まずまず保持はできますね。若干後方に重量がかかりますが、自立させる場合でもあまり負荷はかかりませんでした。
シグルシールド。クリアーパーツを使用した特徴的な武装になります。簡単な作りではありますが、造形的にはまずまずな仕上がりになっていると思います。
シグルシールドは前腕の手首側パーツにマウント。手首型のパーツ角度を変えることで、後方や側面に向けることができます。
ビームサーベル刃は平たい形状のものになっています。
ではフェニックスモードに変形させていきます。まずは胴体と四肢を分解しておきます。
腹部を引き伸ばし、頭部を引っ込めます。そして腹部から下を後方に移動させます。
リアアーマーと背中のダボを組み合わせて固定させるとがっちりします。
サイドアーマーを前側に向け、ウイングを下部に折り下げます。
ハイパードッズライフルマグナムはグリップを伸ばし、下部のアーマーを収納しておきます。上部のカバーは展開させ、目の部分を露出させておきます。
ハイパードッズライフルマグナムのグリップと胸部の『A』文字の部分のマウントさせ、胴体とハイパードッズライフルマグナムを固定します。さらにシグルシールドもハイパードッズライフルマグナムの上部カバーとマウントさせておきます。
脚部はゼータガンダム変形時のように折り曲げておきます。
折り曲げた脚部を付属の変形用パーツにマウントさせ、胴体の股関節部に接続します。
腕部はショルダーアーマーを下げて上部のアーマーを展開。Fファンネルも広げておきます。
腕部を胴体に取り付けたらフェニックスモードへの変形完了です。
長さのあるフェニックスモードですが、各部のポリキャップ強度やダボ固定によってそれほど形状を変えること無く保持が可能です。
説明書には記載されていませんが、ハンドパーツと脚部の空いたところを繋げてみました。
人型時も同じですが、股関節の穴が太めで緩いので、アクションベースにマウントするとクルッと回ってしまう場合があります。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。ベースのAGE-2自体が可動域は広いですしポージングもし易いので、その良さを持った柔軟なキットになっていますね。遊びやすさという部分ではかなり優秀なキットだと思います。
欠点もほぼないですが、肩部のアーマー(Fファンネル)が大きいので、AGE-2と同じく干渉するのはもったいないですね。まぁ、ポージングで邪魔だなと思う時もありますが、逆に大きいからこそ、ポージングにダイナミックさが加わって楽しめるのではないでしょうか。
変形も難しくなく、細身ながらもかっちりとしているのでストレスもありません。カラーリングも馴染みやすいですし、何気ないポージングでも様になります。ビルドダイバーズのトップバッターとして最適なカッコイイキットになっているので、劇中での活躍も楽しみですね。
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