今回は、2008年4月に発売されたHG 1/144 GNW-003 ガンダムスローネ ドライのレビューをご紹介します!
HG ガンダムスローネドライは、『機動戦士ガンダム00』に登場するMS「GNW-003 ガンダムスローネドライ」の1/144スケールモデルキットです。スローネ系の特徴的な機体形状を新規パーツを用いて再現。ハッチ開閉機構を持つバックパックの他、HGガンダムスローネアイン(別売り)との連結によるGNハイメガランチャー展開など、劇中の印象的なシーンが再現可能なキットになっています。価格は1,760円(税込み)。
スローネアインへの粒子供給やGNステルスフィールドによるジャミングといった戦闘支援を主任務とした機体で、劇中では「ネーナ・トリニティ」が搭乗。ガンダム鹵獲作戦への援護や刹那らとの敵対、戦闘を行った「ガンダムスローネドライ」がHGでキット化。
2008年2月に発売されたHGガンダムスローネアインをベースに、頭部やGNステルスフィールド展開用の背部バックパック、両肩のGNシールドなどが新規造形で再現されています。
成型色は全身のワインレッドを基調に、上腕や大腿部など各部にホワイトを配色。その他、頭部アンテナや頬部エアインテークがイエロー、内部・関節パーツがブラウン成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部ツインアイやフロントアーマーのライン状センサーモールド、両肩のGNシールドや背部バックパックの白い部分などを補います。
脚部のダクトや背部バックパックの内外ダクトなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも違和感がないくらいの色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。殆どのパーツがPS素材で構成されているため、塗装する場合もあまり破損を気にする必要はなさそうです。
ポリキャップはPC-123プラスを使用し、肘や膝など各部に組み込みます。関節強度はまずまず高め。背部に大柄なバックパックを背負っており、多少後方に負荷がかかりますが、関節強度が高いので自立は安定します。
■付属品
リード線によるエネルギーケーブル(接続パーツ取り付け済み)、GNシールド展開用パーツが付属。
■各部形状
HGガンダムスローネドライの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。部分的にスローネアインのパーツを流用しつつ、ドライ特有のロングテールが新規造形で再現されています。
ロングテールの赤いパーツは左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。フェイスパーツを挟むので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。
アイン、ツヴァイ、ドライそれぞれの頭部を並べて比較。アンテナや頭頂部などの形状がそれぞれ違っていて個性的。
■胴体部
胴体部の形状はスローネアインと全く同じ。胸部中央のGNドライヴ[T](タウ)は内部にパープルのシールを貼り、表面をドーム型のクリアーパーツで覆っての再現。フロントアーマーはライン型のセンサーモールドをシールで色分けするようになっています。エアインテークはイエロー成型色パーツできっちりと色分けされています。
■腕部
右腕部。基本的な形状はスローネアインと同じですが、肩には特徴的なGNシールドポッドを装備。前腕にはスローネツヴァイと同じGNハンドガンを装備しています。(GNハンドガンは左前腕にも取り付けが可能です。)
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、前面の合わせ目は端でモールド化。後面は一部に合わせ目ができます。肘から分離可能なので、合わせ目消しはラクそう。
ショルダーアーマーはスローネアインやツヴァイと同じで、アンテナやサーベルホルダーを持つ特徴的なデザインになっています。アンテナの一部や前後のライン状センサーはシールでの色分け。上部のサーベル柄は脱着が可能です。
サーベル柄は適度に上下可動し、アンテナも少し左右に可動します。
右肩に装備するGNシールドポッド。シンプルな1個パーツ構成で、裏面は肉抜き穴っぽい造りになっています。表面の一部は白いシールでの色分けとなっています。
前腕に装備するGNハンドガン。小型ビーム兵器になります。GNステルスフィールドの使用を考慮し、粒子消費量が抑えられているため、威力も低下しているとのこと。スローネアインとのドッキング時にはエネルギー供給用のケーブルとして使用します。複数のパーツの組み合わせで細かく造形されています。
含む本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。一部はブラウンに塗り分けが必要。
上部の装甲は2箇所が展開可能。表情を変化させることができます。
左肩に装備するGNシールド。表面をGN粒子によってコーティングすることで高い防御性能を発揮するとのこと。3枚パーツ構成で、表面の一部は白いシールでの色分けです。
GNシールド展開状態を再現する場合は、表面の装甲を外して付属の展開型パーツに組み換えます。
展開用のパーツは内側をブラウンに塗り分ける必要があります。
■脚部
脚部。大腿部からソール部まですべてスローネアインと同じ形状です。獣味を感じさせる独特のデザイン。膝の角型ダクトはふちをイエロー、内部をグレーに塗り分けが必要です。
大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。膝から分離できないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要。膝から下は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
足裏は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。モールド入りパーツを左右で組み合わせる構造で肉抜き穴はありません。背面形状もスローネアインと同じ。GNドライヴがメカニカルに造形されています。
■バックパック
背面に装備するバックパック。左右にはGNステルスフィールド展開用のユニットが造形されています。上部のダクト周りや内側のスリット入りダクト(赤◯部分)はブラウンに塗り分けが必要です。
ユニットは2枚パーツの組み合わせで側面などに合わせ目ができます。基部を前後で挟むため、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。
接続基部も左右の組み合わせですが、こちらは中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。
ユニットは上部に展開が可能。
内側に折りたたむこともできます。
ユニット表面の装甲はポリキャップ接続で展開が可能。内部のスリット入りダクトはブラウンに塗り分けが必要です。
装甲の裏面もブラウンに塗り分けが必要。
■他キットとの比較
HGガンダムスローネアイン、HGガンダムスローネツヴァイと並べて。胴体部や四肢の形状は同じですが、頭部やバックパック、装備と成型色が違っているのでそれぞれに個性があります。
■各部可動域
頭部の可動は、後頭部が干渉するため、わずかに上下する程度。左右へは後頭部が干渉しつつも真横にまでスイングさせることができます。
その他の各部可動域はHGガンダムスローネアインとほぼ同じ。なので下記のリンクからHGガンダムスローネアインのレビューをご参考くださいm(_ _)m
■ポージング
可動域がそこそこあるのと、シャープで特徴的な造形によって、ある程度派手なポーズを再現することができます。
右前腕のハンドガンや左肩のGNシールドともに予め装備されている武装なため、ハンドパーツを組み換えたりして武装を保持させる手間がないのが良いですね。
背部もバックパックユニットによってなかなかの存在感があります。キットを浮かせてディスプレイさせる場合は、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を股間部に差し込みます。
GNビームサーベル刃が付属していないので、RGガンダムエクシアリペアⅢからサーベル刃を拝借して。サーベル柄はハンドパーツ穴とサイズが合っているので、多少ずれることはあってもそんなに抜け落ちることはないですね。
後部ユニットのハッチが、展開しているとポッキリ折れてしまいました;しっかりと差し込めていない場合、干渉によって折れたりすることもあるので注意です。
GNステルスフィールドを展開!!
HGガンダムスローネアイン(別売り)、HGガンダムスローネツヴァイ(別売り)と組み合わせてスローネ兄弟の移動シーンを再現。
エネルギーケーブルは前腕のGNハンドガンの装甲を展開して取り付け。HGガンダムスローネアイン側は、後部のハッチを開いて差し込んで連結します。
HGガンダムスローネアインと連結させて粒子供給シーンを演出。GNメガランチャー発射状態に。
3機を連結させてGNハイメガランチャー発射状態を再現。
以上です。独特のカラーリング、機体形状によって、かっこよさやヒール感などが味わえるキットになっていると思います。GNステルスフィールドはこのキットでしか再現できない演出で、展開時のフォルムは劇中シーンを思い起こさせてくれます。
欠点的なものもそんなにないですが、背部ユニットの展開時にハッチのパーツが破損してしまったので、展開時には多少注意する必要があるかも。あとは平手やGNサーベル刃などが付属しているともっとポージングの自由度が出てよかったですね。
スローネ各機と組み合わせることでよりポージングの幅が広がりますし、アインと2体連結のGNメガランチャーや3体連結のGNハイメガランチャーなどは迫力があるので、ぜひ3体組み合わせて演出したいですね。
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