今回はハセガワ カッティングテンプレートCのレビューをご紹介します!
ハセガワから発売のカッティングテンプレートCは、けがき針やデザインナイフをあてがうことで、円形にスジボリ、塗装、マスキングテープのカットなどが可能なステンレス製ガイドテンプレートです。制作中のキットに円形スジボリを施そうと思い、適したスジボリ用ガイドが必要だったので買ってみました。
裏面には使用方法などが記載されています。主にスジボリやマスキングテープのカットに使うようですが、ハセガワから発売のフィニッシュシートの切り出しに使える他、航空機の日の丸など、国籍マークのスジボリや塗装などにも使えるようです。
厚さ0.3mmのステンレスを精密に加工したテンプレートで薄型。ネットレビューでは曲がりやすいというのもありましたが、割と丈夫で強度はまずまずあるようです。少なくともタミヤのエッチングソーなどと比べると3倍以上の強度があります。
テンプレートは円形のものが1mm~27mmと、0.5mmごとのサイズが用意されていますが、その他にも弓形(きゅうけい)が2mm~4mm、楕円形が2mm~5mmサイズで0.5mmごとに用意されています。さらに上下左右にはミリ単位の目盛りも入っているので定規としても使用可能です。
マスキングテープにテンプレートを重ねてカット。きれいにカットするには少しコツがいりそうですが、慣れるときれいな円にカットすることができると思います。デザインナイフは先端が折れていない新刃を使ったほうがきれいに切り出せるかと。
プラ板を円形にカットする場合、ハセガワのモデリングスクライバー(ケガキ針)などでテンプレート枠に沿ってグリグリと回していけば簡単にモールドが彫れますし、その後にデザインナイフでテンプレートに沿ってカットするだけで円形に切り出せます。※けがき針を押さえすぎて先端を曲げてしまわないように注意です。厚みのあるプラ板だときれいにカットするのが難しいかも。)
パーツに円形スジボリを施す場合、マスキングテープでパーツをテンプレートに固定してからモデリングスクライバーでけがき、ラインを引きます。そのラインに沿ってBMCタガネで彫っていきました。固定が甘いとずれたりするのと、正確な位置にスジボリしたい場合はかなり慎重に作業する必要があります。それと、テンプレートが透明ではないため、正確な位置に固定するのが難しかったりします。なので、画像のような円形パーツに沿ってスジボリする場合、中心穴を開けておくと確認しやすいかと思います。
もともと円形にスジボリするのは高い技術が必要ですが、こういったアイテムを使うことで比較的ラクに再現できるのはいいですし、円形マスキングなども手間が省けます。うまくやればプラ板をカットしてマルイチモールドパーツの制作もできるなど、作業の効率化などにも幅広く使えるのがいいですね。