今回は、SDガンダム クロスシルエット アースリィガンダムのレビューをご紹介します!
SDガンダム クロスシルエット アースリィガンダムは、『ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE』に登場する主人公機「PFF-X7/E3 アースリィガンダム」のSDガンダム クロスシルエットシリーズキットです。外装の組み換えによってアースリィガンダムとコアガンダムそれぞれの形態が再現可能。ライフルやシールドといった特徴的な武装が付属するキットになっています。価格は1,320円(税込み)です。
主人公「クガ・ヒロト」が始めて製作したサポートメカで、ベーシックな性能を持つため、ストーリーで基本的にこの形態が活用されたプラネッツシステム採用機「アースリィガンダム」がSDCSでキット化。
その名の通り、地球をイメージした青い機体色が成形色で再現されている他、付属のSDフレームと別売りのCSフレームを組み換えることで、好みのプロポーションが再現可能となっています。
成型色はブルーを基調に、頭部や肩部、脚部装甲の一部、背部バックパックなどにホワイトを配色。その他、頭部や胸部周りがレッド、ダークグレー、クリアグリーン成形色での再現となっています。内部のSDフレームはホワイト成形色での再現。
ホイルシールが付属し、頭部センサーや胴体部のイエロー、背部バックパックの一部装甲、シールドの表面などを補います。バックパックのサーベルホルダー基部やバーニアなどを塗装する必要がありますが、シールを貼ればある程度の色分けは再現されるので素組みでも十分です。
パーツはランナーから手で切り取ることができますが、パーツの破損などを考慮するとニッパーなどでカットしたほうが良いかと。パーツ数も多くはなく組み立てやすいキットになっています。
KPSやABSは不使用。ほぼPS素材で構成されているので、塗装やスミ入れをする場合も破損を気にせずに済みそうです。
関節はボールジョイント型パーツによる接続で他のSDCSキットと同じ。ポリキャップは使用しません。特別負荷のかかるような装備はなく、低頭身なのでふらつきもありません。しっかりと接地できて自立も安定しています。
■付属品
ビームライフルとシールドが付属。
■各部形状
まずは付属のSDフレームを使ったSD頭身の状態で各部を見ていきます。記事の後半でコアガンダム、別売りのCSフレームに組み替えた状態をレビューしていますので、そちらのレビューがご覧になりたい場合は以下のリンクからどうぞ。
⇒コアガンダム(SDフレーム) レビュー
⇒コアガンダム(CSフレーム)レビュー
⇒SDCSアースリィガンダム(CSフレーム) レビュー
■頭部
頭部。シンプルなガンダムタイプフェイスで整った顔立ち。額の青いアンテナが印象的で存在感があります。左右のダクトはモールドにエッジがあり、バルカンもしっかりと開口されています。
メット部は前後の組み合わせですが、上部から側面にかけてできる合わせ目は段落ちモールド化。とさか前後のセンサーは赤いパーツにグリーンのシールを貼っての色分け。別パーツ化されているので塗装する場合もラクで良いですね。アンテナ裏面の肉抜き穴はちょっと気になるかも。
■胴体部
胴体部。ブルーを基調に、エアインテークや腰部装甲などが色分けされたヒロイックなカラーリング。襟元やエアインテーク、腰アーマーの一部装甲など、黄色い部分はシールによる色分けなので、貼らないと少し物足りなくなるかも。
■腕部
腕部。ショルダーアーマーは幅のあるシャープな装甲、前腕にはエッジの効いた肉厚な装甲を装備。ハンドパーツは1個パーツ構成なので裏面に肉抜き穴があります。
上腕の内側にSDフレームの肉抜き穴が確認できますが、それ以外の箇所は簡易的な部分もなく作りはいいですね。側面には3.0mmジョイント穴も造形されています。
ショルダーアーマーも作りが良く、前後の組み合わせですが上部の合わせ目は端でモールド化。前後のモールドはグレーに塗り分けが必要です。
■脚部
脚部やソール部もパーツによって細かく色分けされていますし、SDEXのような肉抜き穴もなく完成度が高いです。青い外装部分は前後の組み合わせですが、側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
ソールは1個パーツ構成。足裏には簡単なスラスター口が造形されています。つま先は肉抜き穴ですがそのままモールドとしておいても良さそう。背部は他キットと同じ2ダボ接続でカスタマイズが可能です。
■バックパック
バックパックは簡単な1個パーツ構成で、表面一部の装甲のみブルーのシールでの色分けとなっています。バーニア周りはやや深めで別パーツっぽい作り。バーニアなど各部を細かく塗り分ける必要があります。
裏面は全体が肉抜き穴。サーベルホルダーに可動や柄の抜き差しギミックはありません。
■他キットとの比較
SDCSガンダムダブルオーダイバーエース、SDCSユニコーンガンダムと並べて。ビルドシリーズの主人公機なので、ダブルオーダイバーエースと同じくヒロイックさが強い印象です。
HGBD:Rアースリィガンダムと並べて。頭身こそ異なりますが、SDながらも細部の作りはしっかりとしています。チープな感じが全くないのが良いですね。
■各部可動域
上半身は割とよく動きます。首は少し見上げることができますし、左右へもほとんど干渉することなくスイングさせることができます。腕は水平程度まで上げることが可能。腰は干渉なく360度回転させることができます。
下半身はアンクルアーマーが脚甲と干渉しやすいのと、脚部後部の黒い装甲とリアアーマーが干渉しやすいため、動きが少し制限されるようです。
■武装類
ビームライフルは砲身が二股に分かれたタイプ。簡単な1個パーツ構成なため、特に可動ギミックなどはありません。下部も全体が肉抜き穴になっています。
シールド。コアシールドの表面に追加装甲を取り付けた専用シールドですが、コアシールドの再現はできません。こちらも1個パーツ構成。表面中央の装甲は黒いシールでの色分けとなっています。
■ポージング
ビームライフルとシールドを装備して。どちらもハンドパーツに差し込むだけなので保持はラクです。特にビームライフルは保持強度が高めになっています。
そこまで派手に動かせるわけではないですが、簡単なポーズを取らせるだけでも十分かっこいいですね。ショルダーアーマーが比較的外れやすいのでその点は注意が必要です。
シールドは内側のダボを前腕に差し込んで装備させることも可能です。
武装類があまり多くないので、できればビームサーベルが付属しているともっとポージングの幅が広がって良かったかも。
青い外装をパージすることで、コアガンダムにすることができます。
コアガンダムを全身から。部分的にSDフレームがむき出しの箇所がありますが、プラネッツシステムのコア機らしいスリムな体型になっています。
フレームをそのままコアガンダムの外装として使用するところが面白いですね。
■コアガンダム(SDフレーム)頭部
頭部は額の青いアンテナを外したことでオーソドックスなガンダムタイプに。
他のSDCSキットと同様、ツインアイパーツを反転させることで瞳のありなしを選択することができます。瞳なしのツインアイはクリアグリーンパーツでの再現。
ツインアイの内側にシルバーのシールを貼ることでクリアパーツを活かすこともできます。このあたりはこだわりが感じられて良いですね。
■コアガンダム(SDフレーム)胸部・腹部・腕部
胸部は左右の青い装甲が外れて華奢な容姿に変化。ヒロイックさはありますが、アースリィガンダムとは一味違ったフォルムになっています。胸元のクリアーグリーンパーツはブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。腕部はSDフレームと前腕の白い装甲のみの状態。
背部にバックパックはなく、2穴がそのままむき出しの状態。簡易的ではありますが、他キットのバックパックを装備するなど色々とカスタマイズできそうです。
■コアガンダム(SDフレーム)腰部・脚部
腰部はかなり軽装。中央の白い装甲とシールで色分けされた小アーマーのみで構成されています。後部はSDフレームがむき出しの状態。脚部はSDフレームに、アースリィガンダムでは脚部裏面にあったパーツがソールとして使用されています。ソールは簡単な1個パーツ構成。
■コアガンダム(SDフレーム)でポージング
SDフレームがむき出しなだけに、フレームの可動を最大限に活かせるのがこのコアガンダムの強みですね。他のSDCSキットにはない躍動感あるポーズを再現することができます。
ビームライフルとシールドを装備して。どちらの武装もHGアースリィガンダムのようなコアスプレーガンなどへの分離ギミックはないですが、これはこれで悪くないかなと。
コアガンダムの状態でCSフレーム(別売り)に組み換えて。SDフレームよりも長身になりました。こちらも腕部や脚部、腰部などがCSフレームがむき出し状態になっています。
SDフレームとCSフレームのコアガンダムを並べて比較。ツインアイとフレームを組み替えるだけでもかなり印象が違って見えますね。
瞳なしのツインアイはブラックライトで照らすと発光します。クマドリも赤いパーツでの色分けとなっています。
CSフレームは肩が外側に引き出せる構造になっているので、SDフレームに比べてより可動幅の広いポージングが可能です。肘にも可動ギミックが追加されています。
脚部も膝が深くまで曲げられるようになり、立膝がつけるようになっています。
四肢に可動ギミックが追加されたことで、よりダイナミックで躍動感あるポーズが再現できるようになりました。
他キットから平手やビームサーベルを拝借して。1stの第1話で印象的だったRX-78-2のポーズも再現可能。平手はシルエットブースター グレー、ビームサーベルはRX-78-2ガンダム&CSセット(共に別売り)から拝借しました。
コアガンダムは短足でコンパクトな印象がありますが、CSフレームだと四肢が延長された長身になったぶん少し不思議な感じを受けるかも。
CSフレームは少し前に購入したものなので、経年でヘタれて手首などの強度が弱くなっていました。個体差はあると思いますが、ヘタレを感じる場合はパーマネントマットバーニッシュなどで補強しつつポージングするのもありですね。
最後に青い外装を取り付けてアースリィガンダムに。中央に凝縮されていたSD体型とは異なり、四肢各部が延長されたことで全体的なプロポーションバランスが良くなっています。めちゃくちゃ格好良いですね。
CSフレームのアースリィガンダムをいろんな角度から。
CSフレームがホワイトなので、上腕や大腿部のフレームが見えていても違和感は全くないですね。アースリィガンダムの青い成形色ともよく合っています。
SDフレームとCSフレームのアースリィガンダムを比較。頭身が延長されたことで全体的な雰囲気も違って見えます。瞳なしのツインアイだとリアルでメカメカしい感じになって良いですね。
■SDCSアースリィガンダム(CSフレーム)の可動域
頭部の可動はSDフレーム時と大きな違いはありません。少し見上げる程度。左右への可動はさほど干渉もなく、真横にまでスイングさせることができます。
腕は水平にまで上げることが可能。肘は1重関節で90度程度まで曲げることができます。腰も干渉なく360度回転させることができます。
膝はSDフレームと同様、後部の装甲(コアガンダムのソールに当たる部分)が干渉するのであまり深くまでは曲げられません。ですが可動ギミックが追加されたぶん、少しは曲がるので、SDフレームよりはポージングに幅が出るようになっています。
■SDCSアースリィガンダム(CSフレーム)でポージング
CSフレームに組み替えたことで各部が柔軟に可動するようになり、表情豊かなポーズが再現できるようになりました。
かなり躍動感あるポーズが表現できるようになっていますね。色んな動きが付けられるので、ポーズを取らせていると楽しくなってきます。
主人公機ならではのかっこよさがありますね。SDフレームだとそんなに動く感じではなかったですが、CSフレームだと簡単なポーズでも十分に様になります。
以上です。主人公機らしい安定した格好良さがあって良いですね。デザイン的にもうまくまとまっていますし、ヒロイックさが強く、ポーズを取らせた姿はとても魅力的に映ります。
サイズやコスト面、組み立てやすさなどの関係から作りが簡易的なところはありますが、できるだけ見えにくいように工夫されている感じもありますし、コアガンダムとアースリィガンダムの両方が楽しめるのもお得感があっていいと思います。
別売りですがCSフレームに組み換えることで異なる頭身のアースリィガンダムも楽しめるなど、ビルドダイバーズからガンダムを見始めたという新規層にも、ガンプラを組む楽しさを感じてもらえるようなキットになっているのがいいですね。
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