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HGFC マスターガンダム&風雲再起 レビュー

今回は、2011年8月に発売されたHGFC 1/144 GF13-001NHII マスターガンダム&風雲再起のレビューをご紹介します!

HGFC マスターガンダム&風雲再起は、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF『マスターガンダム』と愛馬『風雲再起』の1/144スケールモデルキットです。マスターガンダムは黒いカラーリングや、展開、収納可能なマントといった特徴的な機体形状を新規造形で再現。風雲再起も白いカラーリングや馬体形状を新規造形で再現。乗馬状態も再現可能なキットになっています。価格は2,860円(税込み)です。

デビルガンダム四天王のリーダー格であるマスターアジア搭乗機『マスターガンダム』と、マスターガンダムをサポートするモビルホース『風雲再起』がHGでキット化。格闘シーンが再現可能なダークネスフィンガーやマント状の容姿が再現可能なウイングシールドが付属するなど、バリエーション豊かな劇中シーンが再現可能なキットになっています。

シールはマスターガンダムと風雲再起の頭部センサー、胸部エアインテーク、ウイングシールドのラインモールドを補うくらいで少なめ。

マント状のウイングシールド、ウイングシールド用ジョイントパーツ、ダークネスフィンガーパーツ、石破天驚拳用ハンドパーツ(左右)、格闘ポーズ用のハンドパーツ3種、マスタークロスを展開しているマスターアジアフィギュアが付属します。

まずはマスターガンダムから見ていきます。風雲再起のレビューがご覧になりたい場合は以下の目次からどうぞ。クリックするとレビュー位置まで移動します。

■目次
マスターガンダム レビュー
風雲再起 レビュー

■マスターガンダム レビュー

マスターガンダムはクーロンガンダムの発展改良型で、DG細胞によってクーロンガンダムへの偽装が可能な機体になります。キットも劇中のそのままに、悪魔のような容姿や邪悪さを感じさせる黒いカラーリングが再現されています。

成型色はダークブルーとダークグレーをベースに、背部ウイングシールドなど各部にレッドを配色。色が足りない箇所はシールで補われているため、素組みでも十分な色分けが再現されています。

ABSやKPSは不使用。

ポリキャップはPC-001Aを使用し、関節強度はまずまず高め。背部に大柄なウイングシールドを装備しているため、後方に負荷がかかって倒れやすいですが、少し前傾姿勢を取ることで自立は可能です。

頭部は左右に長く突き出たツノ型装甲が特徴的。額のV字アンテナは装甲に埋め込まれた形になっています。

とさか前後のセンサーはグリーンのシールを貼っての色分け。ツノ型の装甲はメット部と一体で、マスクパーツを挟んでの前後2個パーツ構成。上下に合わせ目ができます。消す場合はマスクの後ハメ加工が必要です。

胸部・腹部はエアインテークなどが造形された、比較的ベーシックなガンダムタイプ。エアインテークはスリットモールドの上から黄色いシールを貼っての色分けです。

腰部も起伏のないなだらかな装甲。部分的にラインモールドが造形されています。

腰アーマー裏にモールドはなくプレーン。裏打ちパーツなどが自作しやすそうです。

腕部。球状のショルダーアーマーが特徴的ですが、全体的に起伏がなく動きやすそうなデザインになっています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は赤い部分が左右、青い部分が前後の組み合わせでどちらにも合わせ目ができます。肘から分離するので合わせ目消しはラクそうです。ハンドパーツが抜けやすいので注意。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部と側面に合わせ目ができます。各部が分離するので、こちらも合わせ目消しはラクそう。

脚部も腕部と同様、比較的起伏のない、人体らしいベーシックなデザインになっています。膝のスパイクだけ特徴的。

大腿部は筒型の2個パーツ構成で合わせ目が出来ますが、角にあるのでうまく組み合わせれば合わせ目は目立ちません。膝から下は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。膝から分離するので、こちらも合わせ目消しはラクそうです。

ソール部は脚甲の尖った装甲が印象的に造形。アンクルアーマーは左右の組み合わせで後部の端に合わせ目ができます。

脚裏には整ったモールドが造形。つま先側は裏打ちパーツで蓋をするようになっています。つま先の尖った装甲は前後に可動。

背部には左右に翼を模したウイングシールドを持つバックパックを装備。(この状態はアタックモード。)ウイングシールドはマント状に展開した状態のノーマルモードと翼のように折りたたんだ状態をアタックモードと呼びます。このキットでは組み換え式でノーマルモードを再現します。

バックパック基部は縦2ダボ接続。他キットとは組み合わせ構造が異なるため、他キットのバックパックと交換したりすることは出来ないようです。劇中ではデスアーミーが装備していましたが、HGFCデスアーミーに装備させることも出来ないようでした。

ウイングシールド。合わせ目が出来ないパーツ構成で、表面のモールドはオレンジのシールで色分けします。

2枚の赤い装甲を重ねたような形。

バックパック基部へのジョイントアームは1個パーツ構成で肉抜きがあります。段差があるので埋めて再造形するのは少し面倒そうではありますね。ウイングシールドとはポリキャップ接続でロール可動します。

バックパック基部は前後2枚パーツ構成。

バックパックのポリキャップによってウイングシールドを左右にスイングさせることができます。

バックパックとアームとの接続部分で幅広く上下スイングが可能。ウイングシールドとアームとの接続部分によってウイングシールドのみ上下させることもできます。

ウイングシールドとアームとの接続部がロールするので、ウイングシールドを左右に展開させることも可能。フレキシブルに可動します。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。ほぼ陸ジムと同サイズです。マスターガンダムの頭頂高は16.7mと小柄。陸ジムが18.0mの設定なのでややオーバースケールなのかなと思います。

HGFCシャイニングガンダムと並べて。シャイニングガンダムと組み合わせることで、何度となくバトルを繰り広げたシーンを再現することができます。

HGFCゴッドガンダムとも並べて。第45話の決戦を再現するためにも、両HGも明鏡止水Ver.がキット化されるといいですね。

頭部の可動はわずかに上下する程度。左右へも顎と左右の装甲が干渉するので45度程度までとなります。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩は少し前後スイングが可能。前方へはポリキャップが引き出せるので広めにスイングさせることが出来ます。

腹部がボールジョイント接続なので、上半身を少し前後させることができます。

腹部は360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、股間部に3.0mmm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

前後開脚は、前方へはフロントアーマーが可動するので広めに展開させることができますが、後方はリアアーマーが干渉するのでそれなりです。

膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。膝装甲は内部がそのまま見える状態です。膝関節の合わせ目は段落ちモールド化。

足首は前後、左右ともまずまず広めに可動します。

左右への開脚はハの字よりも少し広めに展開可能。

内股、がに股は共に幅広く可動させることが出来ます。

立膝もまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、現代のキットに比べるとやや物足りないところはありますが、それでも関節各部が動きやすくなっていますし、肘や膝、腰などもしっかりと曲がるので、格闘系のポーズも十分に再現できると思います。

通常の平手を使ってのポージング。通常の平手だけでも十分様になるポーズが再現可能です。ある意味握り手よりも表情が付きやすいかも。

背部ウイングシールドにも存在感があっていいですね。羽根モノっぽい容姿でポーズが決まりやすいです。

掌底など格闘系ポーズが再現可能なハンドパーツが付属。(画像右はマスタークロス保持用のハンドパーツ。)

これらのハンドパーツを使用することで、劇中のような印象深い格闘系ポーズも表情豊かに演出することが可能。股間部の可動が柔軟なので、腰を深く落としたりするポーズも再現しやすいです。

石破天驚拳用ハンドパーツ(左右)をHGFCシャイニングガンダムのハンドパーツ(クリアグリーン成型色)と並べて比較。尖った指先や手のひらのモールドなどが印象的に造形。シャイニングガンダムのものに比べてヒール感が強いです。

エフェクトハンドパーツを使用して、石破天驚拳を繰り出すシーンを再現。気功弾のエフェクトはありませんが、エフェクトパーツによって気を貯めるようなポーズや放つようなポーズもそれらしく見せられるのがいいですね。

ダークネスフィンガーエフェクトを、HGFCシャイニングガンダムのシャイニングフィンガーエフェクト(クリアグリーン成型色)と並べて。ダークネスフィンガーのほうが一回り大きめで、指先や手のひらの形状なども違っています。マスターガンダムのダークネスフィンガーは対象的なクリアピンク成型色での再現。手甲は肉抜きっぽい作りです。

ダークネスフィンガーのほうが厚みもあります。

ダークネスフィンガーのエフェクトパーツは石破天驚拳用のハンドパーツに組み付けて使用します。

大きなフィンガーエフェクトパーツで迫力ある攻撃シーンが再現可能。固定強度はまずまず。バラけることは無いですが、重量が増えたことで石破天驚拳用のハンドパーツごと前腕から抜けることがあるので注意です。

マスタークロスを展開するマスターアジア(東方不敗)フィギュアが付属。クリアピンク成型色での再現です。クロスを握っている部分が細身なので、少しひねると折れてしまうので注意。

の部分をカットすることでフィギュアと分離し、マスタークロスとしてマスターガンダムに装備させることができます。の部分をカットすることでマスターアジアフィギュアが大きなマスタークロスを展開し、MSを撃破するシーンを再現することができます。どちらかチョイスが可能となっています。

今回は①の部分で切り離してみました。

フィギュアは身を隠す衣装を纏っていない状態ですが、デスアーミーを生身で攻撃するシーンを演出してみました。

切り離したマスタークロスをマスターガンダムに装備させて攻撃シーンを演出。クロスを布のように展開するだけでなく、硬いビーム・サーベルのように切り裂くような演出も可能です。

マント状のウイングシールド。複数のパーツの組み合わせによって楕円筒状の防御用装備が再現されています。表面の黄色いラインはシールでの色分け。

マント状のウイングシールドは分解可能。

ノーマルモードの再現は、マント状ウイングシールドを分解し、マスターガンダムの背部ウイングを外してマント状ウイングシールドパーツを組み付けます。

前側にもマント用のパーツを組み付け、左右から装甲パーツを組み付けてマスターガンダムを囲えばノーマルモードへの換装完了です。

ノーマルモード。ウイングシールドをマント状に展開し、全体を覆った防御主体の形態になります。

マスターガンダムの全身がウイングシールドで覆われたことで鉄壁感のある筒型の容姿に。悪魔がマントで身を隠しているかのようなインパクトのある容姿になっています。

ノーマルモードの場合、全身が覆われているので、頭部以外は可動させることができません。表情は付きにくいですが、大柄なマント(ウイングシールド)によって存在感は十分です。

前腕に付属のジョイントパーツを組み付けることで、左腕部を展開させることができます。

腕部が露出することで、ノーマルモードでも少し表情を付けることができます。展開した装甲パーツは広げすぎるとジョイントパーツから外れるので注意です。前後へのスイングも難しいようでした。

続いて風雲再起のレビューです。

■風雲再起 レビュー

風雲再起。純白のボディにユニコーンのような角、真紅の仮面といった容姿を持つ特徴的なサポートモビルファイター(モビルホース)です。他のファイターと同様、東方不敗の愛馬である『風雲再起』がパイロットして搭乗。

成型色は全身のホワイトをベースに、頭部に赤を配色。顎の◯モールドと4脚の蹄をグレーのシールで色分けしますが、色が足りないのでハミの部分やツノ、足首のモールドなどを黄色く塗り分ける必要があります。目の部分はグリーンのシールでの色分け。

ポリキャップは不使用。ABSやKPSも不使用です。

4本の脚部で自立させるようにはなっていないので、股間部に付属の台座を組み付けてディスプレイさせます。多少前方への負荷がかかりますが、前足を浮かせた状態でも自立が可能です。

頭部は頭頂部のツノが印象的。白い装甲、赤い装甲など各部は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。

手綱は赤いリード線での再現で、組み付けない状態も再現することができます。

首は脱着が可能。内部に可動部があり、頭部を少し前後にスイングさせることができます。

前脚は上腕や前腕、肘関節、管、蹄などがリアルに造形。実物の馬のように太細がはっきりとしています。

各部とも左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。

首や胸の部分も左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。

前脚はボールジョイント接続で上下左右などフレキシブルに可動。

肘関節もボールジョイント接続で上下や左右フレキシブルに可動します。

前膝(人間で言う手首の部分)は上下にスイングが可能。

蹄は軽装で裏面は肉抜き穴です。球節部分(蹄の上の関節)は可動しません。

胴体部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

背中の装甲パーツを外してジョイントを引き起こすことでマスターガンダムやHGFCゴッドガンダムが騎乗可能。股間部の3.0mm穴に差し込んで固定します。背中の装甲パーツは、マスターガンダムを騎乗させる場合は再度組み付け、ゴッドガンダムを騎乗させる場合はフロントアーマーが干渉するので取り外したままにします。

スタンドは2個パーツ構成で簡易的。

後脚も前脚と同様、臀部、膝、蹄などがリアルに造形されています。

後脚は角型ダボで固定されているため、柔軟には可動しません。

組み替えることで配置変更は可能ですが、少し不自然だったりやんちゃそうなポーズになってしまいます。

後脚も臀部、スネ、管など各部とも左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。

後ろ脚の膝関節は少しスイングが可能。分離せず、ボールジョイント接続でもありません。

後膝も少しスイングが可能。球節(蹄の上の関節)は可動せず。

尻尾は合わせ目が出来ないパーツ構成。一般的な馬の尻尾に比べてやや短めです。

少し上下スイングが可能。

マスターガンダムを騎乗させて。

風雲再起の背中のダボをマスターガンダムの股間部に差し込んで騎乗させます。しっかりと差し込めるので、簡単にキットが落下したりズレたりすることはありません。安定した騎乗が可能です。

風雲再起の前脚を高く上げることで、跳ね馬のような派手な騎乗シーンを演出することができます。手綱を握らせることで、風雲再起を扶助(馬の動きを補助し、促すための動作)しているようなリアルな表情が付くのがいいですね。ハンドパーツがやや分解しやすいので注意。

ただ、下半身がほぼ固定されているので、動き回るような演出がしにくいのが難点。

台座を使用せずディスプレイさせてみました。手持ちのスタンドとアームを使って支えていますが、思ったよりも疾走るシーンが再現できるようでした。

ゴッドガンダムを騎乗させて。マスターガンダムが敗れた後にゴッドガンダムが騎乗するようになりますが、マスターガンダムとはまた違った雰囲気がありますね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。マスターガンダムは悪魔のような容姿ですが、マスターアジアの性格からか、どこか憎めないような雰囲気がありますし、格闘系のポーズもしっかりと決まるので遊びやすくていいですね。付属のハンドパーツを使用することでバリエーションに富んだ攻撃態勢を取ることができますし、マント状のウイングシールドを組み付けることで風格も出てきます。

気になる点は、ハンドパーツ(通常の平手)が少し抜けやすいので注意です。気になるようなら接続ボールジョイントを太らせるなどしておくと良いかと。

風雲再起は表面に細かなモールドが入っていてメカニカル。手綱も再現されているので、キットを騎乗させれば馬を操るようなディスプレイ演出が可能です。ほぼ下半身が固定なので、可動を追加するなどしてもう少し表情が付けられると良かったですね。

ただそれでも、前脚を展開することでダイナミックな騎乗が演出できるなど表現力は高いです。マスターガンダムもダークネスフィンガーやマスターアジアのフィギュアなども遊べる要素がありますし、全体的に見てもギミックの幅や柔軟性のあるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一部パーツは2度切りしています。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く、長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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3 件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2022年8月8日 at 23:58 - 返信

    クリアグリーンのハンドパーツはゴッドガンダムではなくシャイニングガンダムのシャイニングフィンガーですよ。ゴッドガンダムのゴッドフィンガーはクリアオレンジ成形です。

    • nori

      on 2022年8月9日 at 00:14 - 返信

      コメントありがとうございます!
      ご指摘感謝ですm(_ _)m
      シャイニングガンダムとゴッドガンダムを一緒の箱に入れていたのでごっちゃになってました;
      記事を修正しておきます;

  2. 風呂亀

    on 2022年8月10日 at 21:19 - 返信

    ゴッドとマスターのhgでの明鏡止水バージョンは商品化されてますが、プレバン限定ですし、メッキ加工が原因で再生産されておらず、倍値位はします。SD以外なら全種類のゴッドのメッキバージョンがあります。

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