HGBD:R ν-ジオンガンダム レビュー

今回は、HGBD:R 1/144 ν-ジオンガンダムのレビューをご紹介します!

HGBD:R ν-ジオンガンダムは、『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』に登場するガンプラ「ν-ジオンガンダム」の1/144スケールモデルキットです。ν-ジオンガンダムの特徴的なカラーリングと機体形状を再現。背部ケープスラスターやジオニックソードにより、印象的なポージングが可能となっています。価格は3,410円(税込み)です。

GBNを誰よりも愛するダイバー「キャプテン・ジオン」が愛用するガンプラで、劇中では第4話と第7話に登場。ガザ三兄弟やデストロイガンダムなどとバトルを繰り広げた機体「ν-ジオンガンダム」がHGBD:Rでキット化。

2008年3月に発売されたHGUC νガンダムをベースに、特徴的な赤いカラーリングやサザビーを思わせる各部装甲が新規パーツを用いて再現されています。

成型色はレッドとワインレッドを基調に、胸元のZマークや背部ケープスラスターなど各部にゴールドを配色。その他、内部や関節にダークグレーを配色するなど、キャプテン・ジオンのヒーロースーツを反映したようなカラーリングになっています。

ホイルシールが付属し、頭部モノアイやジオニックソードの一部などを補いますが多くはありません。一部ダクトなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

 

ポリキャップはPC-132Aを全身各部に組み込みます。肘や膝はポリキャップとPSパーツを交えた構造で関節強度はまずまず高め。背部に大型のケープスラスターを背負っていますが、負荷がかからないように配置すれば自立は可能です。

■付属品

ジオニックソード、ハイメガサーベル用のクリアーイエロービーム刃、ジオニックソード用の台座、支柱パーツが付属します。

HGUCνガンダム用のパーツがいくつか余剰で付属。各部のパーツが足りないので、νガンダムやその武装類として組むことはできません。改造や破損箇所の補完などには使えそうですね。

■各部形状

一部をHGUC νガンダムと比較しながらHGBD:R ν-ジオンガンダムの各部を見ていきます。

■頭部

頭部。メット部やマスクなどはνガンダムと同じ。動力パイプモールドが入った顎パーツや額のモノアイ付きアンテナなど、各部にジオン系の意匠が追加されています。

メット部は1個パーツ構成で合わせ目はありません。額のモノアイや後部センサーはシールでの色分けです。

HGUCνガンダムの頭部と並べて。メット部やフェイスは同じですが、顎やアンテナ形状などが変化し、独特の雰囲気が感じられるようになっています。

■胴体部

胴体部。胸部サザビーに似たデザインの装甲が新造。特徴的な胸のZマークや腰の動力パイプはゴールドパーツできっちりと色分けされています。フロントアーマーはνガンダムとほとんど同じですが、中央には、メガ粒子砲のようなゴールド装甲が新造。

首はνガンダムと同じで前後に可動。裏に肉抜き穴があります。肩は前後や上下など柔軟に可動。

リアアーマーも一部の装甲が新造されています。腰アーマー裏はフロントとリアアーマー裏にモールドが造形。メカニカル感が強調されています。股間部もνガンダムと同じボールジョイント接続。

■腕部

腕部。肩、上腕、前腕各部にνガンダムの腕部パーツが流用されていますが、ショルダアーマーや前腕の一部などに新規パーツが使用されて全体的なシルエットが少し変化しています。

上腕は筒型で合わせ目はありません。前腕はνガンダムの装甲の前後に曲型の装甲パーツが追加された形になっています。

前腕の装甲は組み換えが可能。左右で組み合わせダボの形状が違うので注意が必要です。装甲の内側がごっそり抜けているのは少し気になるかも。

ショルダーアーマーはνガンダムとサザビーの装甲を組み合わせたような形になっています。装甲は前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。バーニアは別パーツできっちりと色分けされています。

側面の装甲は上下に可動。裏面にモールドはありません。

■脚部

脚部。大腿部やヒザから下の基部などはνガンダムと同じですが、ふくらはぎ内外には曲型装甲が新造。ジオン風の丸みのあるシルエットに変化しています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は複数パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化されています。

後部スラスターカバーは展開可能。スラスターカバーの内部や曲型装甲下部のバーニアは別パーツできっちりと造形されています。

ソール部。こちらも基部はνガンダムと同じですが、かかとなどはシャープで荒々しい装甲が新造。足裏はつま先とかかとに肉抜き穴があります。

■バックパック

背部ケープスラスター。フィンファンネルをベースにマント状に配置させた推進装置です。3基のフィン・ファンネルを並べて連結したような印象的なデザインで造形されています。

ケープスラスターは4基のテリブルファンネルで構成されていてそれぞれ4つに分離が可能。裏面はゴールド一色にまとめられています。特に塗装の必要はありません。スミ入れすると映えそう。

ジョイント部は収納可能。筒型とボールジョイント型で2種あります。筒型ダボはバックパックへの接続用、ボールジョイントはデリブルファンネルの連結用です。

表面はゴールドのパーツに赤いνガンダム用ファンネル装甲パーツを取り付けただけの簡易的な構造です。

バックパックは左右2個パーツの簡単な組み合わせ。ですが中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。両脇にはコンバットナイフのホルダーを装備。

コンバットナイフホルダーは左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。ナイフは簡単な1個パーツ構成グリップは細かなモールドがデザインされています。ナイフの刀身はシルバーなどに塗り分けが必要です。

バックパックは一般的な2ダボ接続なので、HG陸戦型ジムのバックパックなどが装備可能でした。HG水星の魔女シリーズや一部のHG SEED FREEDOMシリーズにも対応。HGUC νガンダムのバックパックはコの字型ダボで形状が違うので装備できません。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。ベースのHGUC νガンダムがHGとしてはかなり大きい方なので、ν-ジオンガンダムも一般的なHGに比べてやや大型になっています。

HGUCνガンダムと並べて。腰回りや脚部など似た部分は多いです。ですが成型色と背部のファンネル形状が違うので、シルエットが異なりますし、各部の印象も結構違っています。

ガンダムビルドダイバーズRE:RISE登場機であるコアガンダム(HGBD:Rアースリィガンダムに付属)とHGBD:Rガンダムジャスティスナイトと並べて。HGBD:Rシリーズは個性的なものが多いですね。

■各部可動域

顎が大きいので、顎引きはほとんどできません。一方の見上げる動きはかなり高くまで可動させることができます。顎が干渉するので左右への可動は45度程度まで。

腕はY字まで高く上げることができます。肘は90度程度まで。

肩の前後スイングはごくわずか。

腰のボールジョイント接続部を少し浮かせることで、上半身をわずかに前後スイングさせることができます。

腰は少し浮かせることで360度回転が可能。アクションベースへは、通常通り、股間部のポリキャップに3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。

フロントアーマーが水平以上に展開し、前方へは広く開脚が可能。リアアーマーが可動しないので、後方へは適度の展開となります。

膝は90度程度の可動。膝内部はνガンダムと同じで、シャフトシリンダーなど、メカニカルな造形が再現されています。

足首は前後、左右ともまずまず。特別広い可動ではありません。

左右への開脚はハの字程度まで。

内股、ガニ股ともに45度程度まで展開。

立膝をきれいな姿勢でこなすのは難しいようです。

可動域の総括としては、各部の装甲が新造されたことで肩可動などが若干制限されていますが、全体的にはHGUCνガンダムと同じくらいです。最新フォーマットに比べると物足りなさはありますが、適度にポージングはできますし、ある程度よく動くキットになっているのではないでしょうか。

■武装類

ジオニックソード。重量感ある武器で、肉厚な装甲が特徴的。ゴールド成型色にも神々しさが感じられます。適度にパーツで色分けされていますが、先端三角など小さい部分の臙脂色はシールでの色分けです。

グリップ周りは多数パーツの組み合わせ。グリップは左右の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、造りは細部にまでこだわりが感じられて良いですね。

グリップ周りはフォアグリップが展開可能。付け根がロールしますし、左右の鍔が前後にスイングするなど各部が細かく可動します。

刀身部分は左右に幅広く展開が可能。付け根もアームによってフレキシブルに可動します。

刀身部分は各部とも左右の組み合わせですが、合わせ目は剣先の尖った部分にくるのであまり目立ちません。

砲口は開口されています。

先端部分は折り曲げることが可能。

刀身の向きを変え、グリップや鍔の角度を変えることでハイメガボウガンに変形させることができます。

ジオニックソード専用の台座。上部はジオニックソードの刀身が設置できるよう、刀身のサイズに合わせた幅で造形されています。

延長用の支柱が付属し、台座と組み合わせることでハイメガボウガンをディスプレイさせることも可能。

支柱はハイメガボウガン下部の穴に差し込むだけでOKです。アクションベースの3.0mmジョイントでもディスプレイできなくはないですが、サイズが合わずスカスカします。

先端を折り曲げて刀身部分を内側に収納。砲口にビーム刃を取り付けることでハイメガサーベルを再現することができます。MGで使用されるような超大型武装になります。

ν-ジオンガンダムと並べて。ジオニックソード自体はそれほどでもないですが、ビーム刃の長さは圧巻です;

ジオニックソードはバックパックに装着可能。スライド固定させるため保持強度は高いです。少し後方に負荷がかかりますが倒れることはありません。自立は安定します。

■ポージング

ジオニックソードを保持して。

ジオニックソードはグリップとハンドパーツとのサイズが合っているので、スルスル動くことなく保持ができています。ジオニックソードに重量があるため、手首がクルッと回ったりすることもあります。支えがないと保持が少し難しいかも。キット自体は自立は出来ています。

ポーズを取らせると手首が外れたり、肩が重量に耐えられなかったりするのでどうしても台座は必要です。

マントのようなケープスラスターや大型のジオニックソードなど、装備品には味があって良いですね。ポージングさせるとかなりかっこよく決まります。

台座の底板を使うことで、ジオニックソードを立ててディスプレイさせることもできます。しっかりと差し込めるわけではないので、腕で保持しないと倒れるので注意です。

ハイメガボウガンで射撃シーンを演出。

背部のケープスラスターがボールジョイント接続で適度に展開するので、翼のような表現をすることもできます。

テリブルファンネルは3.0mmジョイントで、アクションベースなどを使ってディスプレイさせることができます。

コンバットナイフは小型の武器なので取り扱いやすいです。ジオニックソードに比べるとなんかホッとするかも(笑)背部にジオニックソードを背負っていると、ケープスラスターの可動が多少制限される場合があるので注意です。

ハイメガサーベルとして装備。大型武装なのでどうしても保持が難しいところはありますが、簡単にでも保持させることで大迫力の演出を楽しむことができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。はじめはνガンダムの流用箇所が多く、どうなんだろうとも思いましたが、背部のケープスラスターが特徴的で、ポージングが思ったよりもかっこよく映ります。可動に柔軟性があり、様々な表現がしやすいのでいいですね。νガンダムが羽ものキットになったような印象があり、ポージングにも躍動感が出たりします。

気になる箇所はやはりν-ジオンガンダムの本体部分。シャア専用機のような赤いカラーリングとゴールド成型色が印象的ではありますが、流用箇所が多く、ひと目見ただけでそのまま流用されているのがわかるのはちょっともったいないかなという印象も。HGUCνガンダムが発売からある程度経っているので、できればリメイクも兼ねて新造してあると、よりファンの受けが良かったでしょうね。

付属のジオニックソードは可動箇所も多く、形態への変更も柔軟でしやすいです。重さで保持が難しい点以外は良好で、迫力のある演出ができるのもいいですね。このキットを実際に手にしてみないとわからない良さもありますし、より魅力が引き立つように、今後のキャプテン・ジオンやこのν-ジオンガンダムの活躍にも期待したいですね。

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4 件のコメントがあります。

  1. プラモ大好き

    on 2019年11月17日 at 14:03 - 返信

    基本的な部分はνガンダムの流用なので外側だけ新しい残念なキットに感じます。
    気になるキットだったので買ったのですが「残念なキット」になっている最大の原因は価格ですね。

    • nori

      on 2019年11月19日 at 10:07 - 返信

      コメントありがとうございます!
      確かに・・。
      キットを見て、「割と良いじゃん!かっこいいから買ってみようかな・・・。」
      で値段を見ると、「・・・;」となる場合もあるかも;
      ただ、ベースのHGUCνガンダム+ジオニックソードという組み合わせなので、まぁこんなもんなのかなとも思いました;

  2. 高井俊明

    on 2019年12月28日 at 12:15 - 返信

    赤いνガンダムもカッコいいですね。

    • nori

      on 2020年1月6日 at 00:54 - 返信

      コメントありがとうございます!
      このν-ジオンガンダム、独特のものがありますね!

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