今回は、2012年3月に発売されたHG 1/144 RGE-B890 ジェノアスⅡのレビューをご紹介します!
HG ジェノアスⅡは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場するMS『ジェノアスⅡ』の1/144スケールモデルキットです。ジェノアス第二世代機の特徴的なカラーリングや機体形状を再現。2種の握り手の他、基本装備であるドッズガンやヒートスティック、シールドといった武装が付属するキットになっています。価格は1,320円(税込み)です。
ジェノアスカスタムを量産機として制式採用した機体で、主にビッグリング攻防戦での防衛を努めたジェノアス上位MS『ジェノアスⅡ』がHGでキット化。2011年11月に発売されたHGジェノアスカスタム※をベースに、白と赤のカラーリングが再現されています。※大元はHGジェノアス。
成型色はHGジェノアスと同じサーモンピンクとホワイトがベース。頭部バイザーはクリアグリーン、関節や内部パーツはダークグレー成型色となっています。
シールは頭部と武器センサーを補うくらいでわずか。一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分な色分けが再現されています。
ポリキャップはPC-001を関節の大部分に使用します。関節強度は高めで一方に負荷がかかることもなく、自立は安定しています。
シールド、ヒートスティック、ドッズガン、ビームサーベル刃、穴なしの握り手(左)が付属。
ビームスプレーガンⅢB、マーカーショット、ビームサーベル刃が余剰で付属します。
各部をHGジェノアスやHGジェノアスカスタムと比較しながら見ていきます。
頭部をジェノアス、ジェノアスカスタムと並べて比較。ジェノアスⅡの頭部形状はジェノアスカスタムと全く同じ。ただしカラーリングはジェノアスに合わせてあります。顎の装甲は白いシールでの色分け。
ジェノアスとは後頭部の形状も全く違っています。合わせ目が出来ないパーツ構成。額と後頭部のセンサーはシールでの色分けです。
頭部バイザー内部は顔のようにも見えるメカニカルなモールドが造形されています。一部は黒いシールでの色分けです。
胸部や腰部はジェノアス、ジェノアスカスタム各種とも同じ形状。腹部は作業マシンのような形状で、腰部も腰アーマーのない重機感のあるデザインになっています。
腕部をジェノアスと並べて比較。ジェノアスのショルダーアーマーは作業マシンのようなデザインですが、ジェノアスⅡはジェノアスカスタムと同じでベーシック且つ機動性を重視したような形状になっています。二の腕以下の形状は同じ。
二の腕、前腕ともに左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離しませんが、同成型色なのでそのまま処理すれば良さそうです。
手首は少し上下にスイングが可能。振り上げたりスナップを効かせたりと腕の表現力が高まります。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。消す場合は後ハメか内部パーツを組み込んでのマスキング塗装などが必要かと。側面の小型バーニアは別パーツでの色分けです。
脚部はジェノアス、ジェノアスカスタムと同じ形状で、細身ながらも近未来的なデザインになっています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右と前面装甲の組み合わせですが、後部にできる合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
ソール部もジェノアスやジェノアスカスタムと同じ形状。簡易的なパーツ構成ですが、シャープで重機感のあるデザインになっています。足裏はつま先側がほぼ肉抜き穴になっています。
背部をジェノアスと並べて。ジェノアスⅡはボックスタイプのバックパックを装備しています。
下部バーニアは別パーツ化。内部は二重の形状で見た目よく造形されています。
バックパックは2ダボ接続。2個パーツ構成ですが、合わせ目が内側にくるため目立たないのでそのままでも良さそうです。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGキットとしては小柄。陸ジムと大きな差はありません。ジェノアスⅡの全高は18.0mです。
HGジェノアスと並べて。頭部や肩部形状などが違っているため、ジェノアスⅡのほうがヒロイックさが出ていますね。
HGジェノアスとの違いは頭部、肩部、背部(バックパック)形状が異る他、ジェノアスに付属していた、ビームスプレーガンと平手(左)が省かれ、ドッズガンと穴なしのハンドパーツが付属しています。
HGジェノアスカスタムと並べて。形状は全く同じ。ただ、白はウルフ機カラーなので少し特別感があります。
HGジェノアスカスタムとの違いは成型色の他、ジェノアスカスタムに付属していたビームスプレーガンⅢB用の銃剣が省かれ、ドッズガンと穴なしのハンドパーツが付属しています。
HGアデル、HGシャルドール改とも並べて。ビッグリング攻防戦やノートラムの決戦などで共闘した印象深い量産機達になります。
その他HGガンダムAGE-2ノーマル、HG Gバウンサーとも並べて。
各部可動域をHGジェノアスと比較。部分的な形状は異なりますが、可動域はだいたい同じ。腕は水平以上に可動し、肘は1重関節で90度程度まで曲げることができます。頭部も適度に見上げることが可能。
腰は左右に深くスイングさせることができます。
膝はまずまず深めに曲げることが可能。腰は干渉なく360度回転させることができます。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。足首も45度程度まで曲げることが可能。
その他の可動域はHGジェノアスと殆ど同じなので、詳細は以下のリンクからHGジェノアスのレビューをご参考くださいm(_ _)m
シールド。2個パーツ構成で作りは簡易的ですが、表面にはある程度のモールドが造形されています。小型なこともあってそこまでチープには見えないですね。
ヒートスティック。警棒のようなヒート兵器になります。2個パーツ構成で作りは簡易的。
ヒートスティックはシールド内部に収納可能です。一応矢印側から差し込むようになっていますが、下側から差し込むほうがラクかも。
ドッズガン。ジェノアスⅡの主兵装で、ガンダムAGE-1 ノーマルのドッズライフルを基にして造られたとのこと。一部にHGガンダムAGE-1ノーマルのドッズライフルと同型のパーツを流用しつつ、細かく造形されています。センサーはブルーのシールでの色分け。
ショートバレルは左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。
ショートバレルは脱着可能。取り外して使用することも可能です。
ドッズガンは通常のハンドパーツで保持。トリガーに指を添えるタイプではないですが、シンプルなグリップでハンドパーツとも隙間がないので持たせやすいです。シールドもそのまま前腕に組み付けるだけで装備可能です。
特別よく動くというわけではないですが、各部がポリキャップ接続で動かしやすく、ポーズが付けやすいです。ポロリも殆どないのでストレスなくポージングが楽しめるのがいいですね。穴なしのハンドパーツで表情もリアル。
シールドも横長ダボ固定でまずまずの固定強度があるので、ポーズを取っていても外れるようなことはなかったです。形状がシンプルでコンパクトなので、劇中のようなシールドで防ぎつつ射撃するポーズを再現するにも重宝します。
劇中では使用していませんが、ヒートスティックで攻撃するポーズも様になりますね。
ヒートスティックの柄にはビームサーベル刃が組付け可能。サーベル刃はクリアピンク成型色です。柄は短めですが、ハンドパーツとの隙間もなく、しっかりと保持させることができます。
足首がある程度曲がるので、脚を広げた状態でも安定した接地が可能です。
余剰パーツを含め武装類が揃っているので、ドッズガンのバレルを外したり、余剰のビームスプレーガンⅢBとマーカーショットを両手持ちさせたりと、いろんな楽しみ方ができるのがいいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。形状はジェノアスカスタムと同じですが、赤と白のカラーリングが印象的ですし、ビッグリング攻防戦などで戦闘を繰り広げたジェノアスとして、アデルやシャルドール改と組み合わせて激しい攻防戦シーンを再現できるのがいいですね。形状がヒロイックなので、かっこいいポーズも決まりやすいです。
気になる点はあまりないですが、ジェノアスに付属していた平手(左)そのまま付属していると良かったですね。それと、顎はシールでの色分けですが、いかにもシールっぽいのでできれば別パーツ化されていると良かったかと。
余剰でビームスプレーガンⅢBとマーカーショットが付属しているので、ポージングの幅が広がって演出力も高まりますし、ドッズガンも主武装としての存在感があります。なのでジェノアス各種を揃え、それぞれの違いを楽しむのも良さそうですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら