今回は、2011年9月に発売されたHG 1/144 ガンダムAGE-1 ノーマルのレビューをご紹介します!
HG ガンダムAGE-1 ノーマルは、『機動戦士ガンダムAGE』に登場する主人公機『ガンダムAGE-1 ノーマル』の1/144スケールモデルキットです。胸、胴に内蔵したボールジョイントによって「ひねり」などのポージングが再現可能。股間部にポージングのしやすさを追求した2軸可動機構や回転軸を設計するなど、幅広い可動を実現したキットになっています。ギミックを搭載したドッズライフルも付属。価格は1,320円(税込み)です。
AGEデバイスの中にあった設計データを基に、パイロットの『フリット・アスノ』が開発した地球連邦軍戦闘用MS『ガンダムAGE-1ノーマル』がHGでキット化。RX-78-2に似たフォルムを持ちながら、胸元に特徴的な『A』マーク(AGEシステムのコアユニット)が造形されています。
成型色はガンダムタイプおなじみのトリコロールカラーがベース。ホワイト、ブルー、レッドに加え、襟や胸のエアインテーク、フロントアーマーなどにイエローが配色されています。頭部センサーや膝のブラックなどをシールで補いますが、全体的にシールでの色分け箇所は少なめです。各部ともパーツで色分けするため、塗装による色分けもほぼ必要ないキットになっています。
ABSやKPSは不使用。ほぼPS素材で構成されています。
ポリキャップはPC-001を使用。肘や膝などあらゆる関節部に使用するため、ポリキャップ量としてはかなり多めです。ただその分、より関節強度が高く、経年などでも劣化しにくくなっています。
頭部。RX-78-2のようなまとまりのあるフォルムに、幅広いひさしや『A』を組み合わせたような額センサーが特徴的。メット部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。とさか前後のセンサーはシールでの色分けで、前面のセンサーには『A』の文字が入っています。左右のダクトやひさしの隙間はグレーに塗り分けが必要。
胴体部。こちらもRX-78-2に似た形状、配色で再現されています。
エアインテークは3枚フィンで溝までしっかりと造形。中央『A』センサーはグリーンやブラックのシールで色分けされていますが、パーツによって色分けされているので塗装もしやすくなっています。腰アーマー裏にモールドは造形されていませんが、パーツの組み合わせなどである程度整った形になっています。リアアーマーも広く展開が可能。
肩はポリキャップと軸パーツによって上下、前後に可動します。
フロント、リアアーマーのヘリウムコア?もイエローパーツでの色分け。サイドアーマーにはサーベル柄が収納してありますが、キットを斜めにすると上部が浮いたりするので注意です。柄はもちろん脱着可能で、ビームサーベルとして使用可能です。
股間部には可動部が増設され、回転、左右など柔軟に可動するようになっています。
腕部は外装のホワイト、関節のグレーとシンプルなカラーリング。作りも若干太さがあるくらいのシンプルなものになっています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は肘周りが左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。手首側は筒型で合わせ目はできません。肘から分離するので、合わせ目消しはラクそう。
肘関節パーツは組み合わせるときに誤って抑えたりすると白化するので注意です。普通に前腕と組み合わせるだけでも白化したので、組み立て時には少し気を使う必要があるかもです。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプですが、合わせ目は端でモールド化されていて作りもいいです。側面のダクトにスリットなどは造形されておらず、内部をグレーに塗り分ける必要があります。
脚部。ある程度角張った作りを意識しながらも、全体的にスタイリッシュなフォルムになっています。膝の凹型はブラックのシールでの色分け。
大腿部は前後挟み込みタイプですが合わせ目は段差モールド化。膝から下は左右挟み込みタイプで後部に合わせ目ができます。膝から分離できるので合わせ目消しはラクそうです。
ソール部はガンダムタイプ特有のカラーリング。少ないパーツ構成と最低限の色分けで再現されています。足裏はつま先側に肉抜き穴が造形。アンクルアーマーは内側のボールジョイントで足首に接続し、柔軟に可動します。
背部。ウイングが造形されたシンプルなスラスタータイプ。組み合わせは簡易的ですが、背部左右や中央のスリット入りスラスターがパーツで色分けされています。
下部の円筒型スラスターは付け根ボールジョイント型ポリキャップによってフレキシブルに可動します。
バックパックは胸部側からの2ダボ接続なので、HGUCなど他のキットとの互換性はなさそうです。
HG陸戦型ジム、HGルプスクレスと並べて。HG陸戦型ジムと大きな差はありません。AGE-1ノーマルの全高は18.0mです。
HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)、HG RX-78-02 ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)と並べて。AGE-1ノーマルはかなり未来的なデザインになっています。
頭部は適度に上下可動します。顎引き、見上げる動き共にスムーズに可動。左右へも干渉なく可動します。首はポリキャップパーツ。
腕は水平よりも少し上げることができます。肘は完全に曲げることが可能。
肩は可動範囲内で少し前後スイングします。前方のほうが少し広め。
腹部と腰部2箇所がボールジョイント接続になっていて、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腹部は左右へもスイング可能。
腰も干渉なく360度回転が可能。スタンドへのディスプレイは、股間部のカバーパーツを外して3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
腰アーマーが前後とも可動するので、前後開脚が幅広く展開可能です。
膝は二重関節で完全に曲げることができます。膝関節パーツも合わせ目が段落ちモールド化されています。
足首も前後、左右とも広く展開が可能。
左右への開脚も水平程度まで展開させることができます。
内股、ガニ股も幅広く展開が可能。
立膝もまずまずきれいな姿勢でこなせました。
可動域の総括としては、細身ということもあり、可動が不十分なところはなく、全体的に平均以上の可動域を持つ優秀なキットですね。ポージングの自由度も高く、柔らかい表現ができそうです。
シールド、ドッズライフル、ビームサーベル刃×2、ビームダガー刃×2、平手(左)が付属。
特に説明書に記載はないですが、ナンバーのない六角形パーツが付属しているので、胸部中央の『A』センサーを覆うことでAGE-1フラットが再現可能です。枠に3箇所の溝があるので、はめ込んだパーツを先の細い道具などでひっかければ取り外すことができます。
AGE-1フラットを全身から。
シールド。作り自体は簡易的ですが、3個パーツで表面の装甲などが色分けされています。裏面も適度にラインモールドが入っています。裏面のジョイントパーツはポリキャップ接続で回転可動します。
ドッズライフル。モールドは少なめですが、側面のセンサーやグリップ下部にカバーが造形されるなど、特徴的なスタイルになっています。
バレル、本体ともに左右の組み合わせで、上下にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。側面のセンサーはグリーンのシールでの色分け。
バレルとグリップ部は組み換えが可能で、十字に組み換えることができます。
フォアグリップは展開が可能。両手持ちさせるときは銃身を組み換えてフォアグリップを側面に配置します。
シールドは前腕パーツを組み換えることで配置変更が可能です。
ドッズライフルとシールドを装備して。
ドッズライフルはハンドパーツでしっかりと保持できますが、できればトリガーに指を添えるタイプの武器持ち手になっていると良かったかと。
各部の可動がとても柔軟でスムーズ。ポージングも思ったとおりのポーズでサクサク進みます。シールドは前腕からたまに外れるので、ガシガシ動かす場合は少し注意しておく必要がありそうです。
ドッズライフルはバレルを外した形態での使用も可能です。
平手も付属するので、ポージングの表現力が高まります。
ドッズライフルの両手持ちは、肩のスイング幅があまり広くないのでギリギリくらいになります。ですがそれなりに保持はできるので、かっこいい両手射撃ポーズが再現可能となっています。
ビームサーベルとビームダガー刃の長、短が付属するので、ポージングによってそれぞれ使い分けられるのがいいですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。見た目は「ノーマル」という名前の通り、シンプルで無駄のない作りになっています。程よい肉付きでバランスが取れているので、安定したポーズが取りやすく、ポージングがどれも自然でかっこいいものになりますね。ポリキャップを多く使用してあるため、関節強度が高く柔軟性があり、取り扱やすいのもメリット。
欠点的にもほぼ見当たらないですし、劇中シーンの再現度はかなり高いです。未来的なデザインなので好みが分かれる部分はありそうですが、近年のキットと比べても見劣りしない、完成度の高い作りで安定した楽しみ方ができそうですね。
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3 件のコメントがあります。
匿名
on 2020年6月5日 at 17:32 -
このAGE-1のマスクに頬のグレー装甲を追加するだけで理想的な重田版フリーダムの顔になるんだけど
バンダイは劇中に忠実になる前にMG2.0とかで勝手に迷走するから困る
ガンダム好き
on 2020年6月9日 at 15:50 -
この機体、確か謎パーツがあったような、そのパーツでフラットモードが出来たはず。
nori
on 2020年6月11日 at 10:56 -
コメントありがとうございます!
確かにランナータグのそばにフラット用のパーツが付属してますね!
アドバイス感謝ですm(_ _)m記事に追加しておきました(^^)