今回は、PG 1/60 パーフェクトストライクガンダムのレビューをご紹介します!
PG パーフェクトストライクガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』より、マルチプルアサルトストライカー装備型ストライクガンダム『パーフェクトストライクガンダム』の1/60スケールモデルキットです。最新のフォーマットによる構成。内部フレームにガンメタル、メッキ部にはクロム表現を採用し、新規装甲の各所にエクストラフィニッシュパーツが導入されるなど、洗練されたデザイン・構造を持つキットになっています。価格は27,500円(税込み)。
※PGパーフェクトストライクガンダムは2記事に分けてレビューしていきます。今回はマルチプルアサルトストライカー装備状態を全身からと、ストライクガンダムの各部詳細、エールストライカーなどのレビューです。
機動戦士ガンダムSEED(HDリマスター版)にて、オーブ開放作戦時にムウ・ラ・フラガが登場したパーフェクトストライクガンダムがパーフェクトグレードでキット化。
2004年11月に発売されたPGストライクガンダム(以下、旧キット※)、PGスカイグラスパー+エールストライカーをベースに、ストライクガンダム本体とエールストライカーを部分的に新造。ソードストライカーやランチャーストライカーが新造され、エール、ソード、ランチャーの特性を併せ持つ試作型ストライカーパック『マルチプルアサルトストライカー』を装備したストライクガンダムになっています
※PGパーフェクトストライクガンダムとPGストライクガンダムで異なりますが、ここでは分類しやすいよう、旧キットと呼称しています。
成型色はホワイト、ブルー、レッドなどガンダムタイプ特有のカラーリングが再現されていますが、関節などがメタリックグレー、可動部のシャフトはメッキクロム、外装一部にはエクストラフィニッシュのシルバーが採用されています。ソードストライカーはブルー系、ランチャーストライカーはダークグリーン系での配色とカラフル。ホイルシールなどで色を補う箇所はなく、全てパーツによって細かく色分けされています。
ポリキャップはランナーナンバーの『S』と『T』✕2を使用。各部に多数のポリキャップを内蔵し、強度も高めに作られています。パーフェクトストライクガンダムで追加されたランナーは『PA』など『P』が入っているので、説明書の組み立てを見ればどこが新規変更された部分なのかわかります。
背部に重量のマルチプルアサルトストライカーを背負っているため、後方にかなり比重がかかります。多少前のめりにすることで自立は可能ですが、大型キットで倒れやすいので、台座を使ってのディスプレイをおすすめします。付属の台座は浮かせた状態や斜めの飛行状態でのディスプレイとなっています。
支柱の角度変更ができる台座が付属します。支柱の根元を外して3箇所(赤矢印)部分に組み換えることで角度調整が可能なタイプ。
腰部や膝部のダイカスト、LEDパーツ、電池金具といった特殊なパーツが付属。
マルチプルアサルトストライカーは背部の角型ハッチを開き、エールストライカーのダボを差し込んで装備します。ダボが長めなので抜け落ちることなく装備が可能です。
マルチプルアサルトストライカーを外し、ストライクガンダム本体のみで。
程よい肉付きでバランスのいいプロポーションが再現されています。ストライクガンダム本体のみだとラクに自立が可能です。
頭部。V字型の白いアンテナと外装各部が新造。新規外装パーツには細かいモールドが入っているので、全体的にメカニカルさが際立つ作りになっています。左右のイーゲルシュテルン(自動バルカン砲)はエクストラフィニッシュパーツで新造されています。
頭部は内部フレームが造形されています。
頭部内部には電池ボックスが格納され、スイッチによってLEDライトを点灯させることができます。
電池ボックスは完成品ではなく、金具パーツやLEDパーツをはめ込んで組み合わせます。使用するのはボタン電池CR1220一個。レバーを横にスライドさせてLEDを点灯させます。
LEDライトを点灯させた状態。ツインアイやとさかセンサーにはモールドが入っているので、アニメ劇中のアップシーンのような表現になります。
胸部。全体的には旧キットと同じですが、胸板の装甲がモールド入りのものに変更され、一部がエクストラフィニッシュパーツで構成されています。
胸部内部フレーム。こちらもシルバーメッキのシャフトやメカニカルな内部フレームが造形されています。
胸板の装甲は手前にスライド可能。スライドが固めなので、可動時の破損には注意です。(個体差があるかも。)
腹部コックピットハッチは開閉式で、内部のモニターも上下に可動します。
コックピット内部にはパイロットスーツ姿のフィギュアが内蔵されています。
脇や腹部側面にシャフトが造形され、腕上げや腹部を反らせることで伸縮します。
腰部。フロントアーマーがエクストラフィニッシュパーツを使ったモールド入りパーツに新造されています。サイドアーマーの装甲もモールド入りパーツを新造。
腰アーマーは左右の内部フレームが柔軟に可動。
腰アーマー裏は各部ともメカニカルな裏打ちパーツが造形されています。
股間部には各部のパーツを可動域を広げるギミックが内蔵されています。下部のストッパーを展開し、股間部のダイカストパーツをスライド。ストッパーを元に戻して固定します。
その他、リアアーマーのジョイント基部なども展開可能。
サイドアーマーは装甲が展開可能。内部にはアーマーシュナイダーが内蔵されています。フロントアーマーの付け根も可動します。
アーマーシュナイダー。多重構造の1個パーツ構成です。刃の部分は折りたたみが可能。
その他ハンドパーツ(エモーションマニピュレーター)やツインアイパーツも多重構造の1個パーツ構成です。
腕部。各部外装パーツの分割が細かく、部分的に内部フレームも露出するなど、情報量は可動箇所の多い作りになっています。旧キットに比べ、二の腕や前腕の外装がエクストラフィニッシュパーツを交えた作りに新造されています。
腕部内部フレーム。
内外ともに細かくパーツ分けされているので、合わせ目などはありません。ハンドパーツは5指第3関節まで可動するリアルなエモーションマニピュレーターが採用されています。
腕部は肘を深く曲げることができ、可動に合わせて二の腕の外装がスライドします。前腕はエクストラフィニッシュパーツが追加されたことでやや可動が制限されてしまっている印象も。
肘はマウントラッチを展開させることで、シールドやパンツァーアイゼンが装備可能。
肘は少しロールします。
ショルダーアーマーは旧キットから前面ラインモールドパーツ(表面装甲の裏打ちパーツ)がエクストラフィニッシュパーツに変更されています。それ以外は旧キットと同じ。
側面の白い装甲をスライドさせることで上部のフレーム(マウントラッチ)が展開可能です。内部はカバーを外すことでジョイントパーツ接続穴が露出。
前後の装甲を展開させることで内部フレームが露出します。側面の装甲も展開が可能など、各部に細かいギミックが内蔵されています。
脚部。やや筋肉質な形状が、複数パーツの組み合わせによるメカニカルな造形で再現されています。旧キットに比べ、大腿部後部や膝周が新造されています。
脚部内部フレーム。膨大なパーツの組み合わせによってPGならではの可動ギミックやメカニカルな造形が再現されています。旧キットに比べ、大腿部内部と膝のシルバー部分が新規パーツに変更されています。膝関節部には金属のダイカストパーツを埋め込むようになっています。
足首や膝を深く曲げることができ、大腿部も内部フレームがスライドする構造になっています。
足首を左右に傾けることで、スネ左右のフレームも合わせて上下にスライドします。
大腿部左右の装甲は展開が可能で、後部の小型スラスターなど各部装甲が展開可能。
ソール部。こちらは旧キットから変わらず。装甲もモールドは少なめのシンプルな見た目になっています。アンクルアーマーのみ、エクストラフィニッシュパーツを使ったものに変更されています。足裏もモールドがパーツで色分けされています。つま先は伸ばしたり反らせたりする動きが可能。
足首も前側はシャフトが伸縮し、アキレスも複数パーツで伸縮の動きに対応する構造になっています。
背部のフレームも展開が可能。
PGガンダムエクシア、PGフェネクス、HG陸戦型ジムと並べて。フェネクスは頭一つ抜けていますが、他キットに比べて同じくらいの大きさかと。全高はHGの2.5倍程度です。
頭部は、顎が干渉するため、深く見下ろすことはできませんが、見上げる動きは広く可動します。左右へは干渉なくスムーズに可動。
腕もY字程度にまで上げることができ、肘も深くまで曲げることができます。
肩はわずかに前後スイングする程度。
上半身はある程度前後スイングが可能。左右へもスイングが可能です。
アーマー類が干渉するため、腰の回転はわずか。股間部のカバーをスライドさせることで、台座用の接続穴が露出。
脚部は幅広く前後スイングが可能です。腰アーマー類も可動範囲が広いため、あまり干渉しません。
足首は前後、左右ともそれなりといった感じ。
左右への開脚は、水平程度にまで広く展開します。サイドアーマーも干渉なく広げることができます。
内股は45度程度まで。がに股は大腿部が干渉しやすいですが、交わすようにすれば水平程度まで展開が可能です。
立膝は股間部の可動ギミックにより、深くきれいな姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、肩の前後スイングや足首の可動など、部分的に浅めのところもありますが、全体的には複数パーツの組み合わせギミックによって深くまで可動するようになっていると思います。立膝なども躍動感あるポーズになるなど、アクション性は高そう。重量がありますが、取り扱いに注意すれば幅広いポージングが再現できそうです。
エールストライカー。大型可変翼と4基の高出力スラスターを持つ高機動戦闘用ストライカーパックです。(アクションベースのコの字パーツで挟んで単体ディスプレイさせています。)
前面のダクトや後部のスラスター口は赤いパーツでの色分け。サーベルホルダーは付け根ボールジョイントで前後などに可動します。
大翼はモールド入りのブラック、レッド成型色パーツで構成されています。
大翼のフラップは上下に可動します。
先端はナビゲーションライトがクリアーパーツで造形されています。
下部の高出力スラスターもパーツによって細かく造形。中間部(赤矢印部分)に内部フレームが露出していますが、付け根が外れやすいので注意です。スラスターの角度を変えていると外れるかも。
後部のスラスターは内部が造形され、手前の3枚フィンも可動します。
下部のスラスターも内部が造形。上下小翼は装甲と内部が別パーツで色分けされています。
ウイングは上下にスイングします。
ウイングは付け根を引き出すことでロックが解除され、ウイングの幅広い上下可動や回転可動させることができます。
エールストライカーの基部は少し上下スイングが可能。
下部スラスターの付け根も可動し、スラスターを上下に可動させることができます。
ソードストライカーパック(バックパック、対艦刀、マイダスメッサー含む肩部装甲パーツ、パンツァーアイゼン)、対艦刀用ビームエフェクトパーツ2種、マイダスメッサー用ビームエフェクトパーツ、パンツァーアイゼン用ケーブルパーツ、パンツァーアイゼン組み換え用パーツが付属。
ランチャーストライカーパック(バックパック、アグニ、コンボウェポンポッド)が付属。
ソードストライカー、ランチャーストライカー用ジョイントパーツ、PGスカイグラスパー(別売り)への各ストライカーパック接続用パーツ、腰の反り防止用パーツ(画像右下)が付属。
対ビームシールド、ビーム・サーベル刃✕2、バッテリーパック、武器用握り手(左右)、アーマーシュナイダー✕2、ムウ・ラ・フラガフィギュア、57mm高エネルギービームライフルが付属。
その他、旧キットやPGスカイグラスパー用の余剰パーツが多数付属します。おそらく武装以外、内外パーツが一通り揃っているので、組み換えれば旧キットとして組むこともできそうですね。
専用のマーキングシールが付属します。
対ビームシールド。各部ともパーツで色分けされるなど、肉厚な形状が再現されています。特に新造箇所はなく、旧キットから変わらない形状ですが、裏面も細かく造形されています。
グリップの付け根はスライド可動し、グリップも可動します。
前腕へのジョイントパーツは展開可能。付け根も回転可動します。ジョイントパーツはパンツァーアイゼンとの組み換え式なので、パンツァーアイゼンかシールドかどちらかをチョイスするようになっています。
のぞき窓はクリアーパーツで再現され、シャッターはレバーの上下で開閉が可能です。
シールドは肘のマウントラッチを展開して取り付け、マウントラッチを閉じたあとでシールドを閉じて固定します。マウントラッチとシールド基部によってガッチリと固定されるのがいいですね。
57mm高エネルギービームライフル。複数パーツの組み合わせですが、比較的シンプルな作りになっています。
左右挟み込み箇所があり、上下に部分的に合わせ目ができます。
センサーはクリアーブルーパーツでの色分けで、フォアグリップは左右に可動します。
側面のジョイントダボを展開することで、ビームライフルがリアアーマーにマウント可能です。
手のひらダボとエモーションマニピュレーターで掴んで保持させます。多少手のひらタボが浅めで抜けやすいですが、保持も難しくなく、それなりに握らせることができます。ライフルの重量でやや手首が垂れることがあるかもです。
57mm高エネルギービームライフルと対ビームシールド、エールストライカーを装備して、エールストライクガンダムに。エールストライカーに重量があるのでやや前のめりになりますが自立は可能。
1/60サイズの大型キットなので、シンプルな装備でもかなりの存在感、重量感を味わえます。各部モールドのシャープさもHGなどとは違っています。
股間部のストッパーが外れやすく、股間部ダイキャストの位置がスライドしやすいので注意です。脚を動かすときは股のストッパーを押さえながら動かしたほうが良さそうです。
支柱角度が変えられるので、フライトポーズなど、割と躍動感ある演出ができるようになっています。
ビーム・ライフルの両手持ちも特に難しくはなかったです。
ビームサーベルも手のひらダボで固定するので、ぽろりなどもなくポージングに影響はなかったです。
無装備のストライクガンダムだと、外装のぽろりや関節が抜けることもなく、すんなりとポーズさせることができます。アーマーシュナイダーもエモーションマニピュレーターによってラクに保持できました。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。PGならではの細かいパーツ構成でリアルに造形されていると思います。可動箇所も多くギミックも豊富で、各部を組んだり見たりするだけで十分に楽しめるくらいの規模を持ったキットになっていますね。いつものことながら、PGを組んだ後はそのサイズ感や造形の質の高さ、スゴさに圧倒されました。
外装のぽろりもほとんどないので割とガシガシ動かせるのも魅力的。ただ、股間部のストッパーがやや弱いので、脚を動かしているとストッパーが外れて脚の角度が変わることがあるので注意です。場合によってはストッパーを抑えながら脚を動かす必要があるかも。
可動域はHGやMG以上のものがあり、人体に近いポーズが再現できますし、プロポーションもPGならではのバランスの良さがあります。新造された外装は情報量が多い作りになっていたりと、PGでしか味わえない魅力が詰まっているのがいいですね。
続きマルチプルアサルトストライカー他(ソードストライクガンダム、ランチャーストライクガンダム、パーフェクトストライクガンダムなど)のレビューは以下のリンクからどうぞ。
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2 件のコメントがあります。
ヒオス
on 2020年2月27日 at 21:14 -
はじめまして
私もパーフェクトストライク買いましたよ。
残念ポイントはエールストライカーの主翼がMGみたいにスライドしてランチャー・ソードの接続部が隠せないこと。
それ以外は完璧ですね。
nori
on 2020年3月7日 at 10:01 -
コメントありがとうございます!
さすがのPGってところで、やっぱりスゴイキットですね^_^
個人的にも大満足でした!