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HGUC 89式ベースジャバー レビュー

今回は、2013年6月に発売されたHGUC 1/144 89式ベースジャバーのレビューをご紹介します!

HGUC 89式ベースジャバーは、『機動戦士ガンダムUC episode 6』他に登場するサブ・フライト・システム『89式ベースジャバー』の1/144スケールモデルキットです。宇宙用サブ・フライト・システムの特徴的な機体形状を新規造形で再現。ジェスタやジムⅡ、ジェガンといった別売りのHGUC版MSが搭載可能なキットになっています。裏面のタンクを取り外すことで、MSを上下両面に搭載可能。価格は1,320円(税込み)です。

第二次ネオ・ジオン抗争で地球連邦軍及びロンド・ベルが使用した宇宙用S.F.S.(サブ・フライト・システム)『89式ベースジャバー』がHGUCでキット化。行動半径を3倍に伸ばすブースター機で、MS輸送に特化した特徴的な機体形状が再現されています。

成型色はブルー気味のグレーとダークグレーの2色のみとシンプルながら、それを感じさせないくらいにデザイン性の高いパーツ構成、カラーリングが再現されています。

シールはコックピットや機首周りの白いライン、下部センサーを補うくらいで少なめ。一部モールドや甲板中央部、ランディングギア、プロペラントタンクなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。

ABSやKPS、ポリキャップは不使用。全てPS素材で構成されています。パーツの組み合わせ強度が高いので、仮組みなどで分解する場合は破損などに注意する必要がありそうです。

MSを寝そべった状態で搭乗させる輸送機で、4本のランディングギアによる接地で安定したディスプレイが可能です。

ジェスタやジムⅡ、ジェガンといった別売りのHGUC版MSを搭乗させるためのジョイントパーツ2種、下面搭乗用のグリップパーツ(左右)が付属します。

機首部分は中央にコックピット、左右に厚みのある装甲が造形。表面にはメカニカルなモールドも再現されています。コックピットはモールドに合わせたゴールドとブラックのシールでの再現となっています。左右の角型モールドはグレーに塗り分けが必要。

機首部分はシンプルな上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。白いライン部分は全てシールでの色分けです。

角型装甲の裏面には被弾を避けるような装甲パーツも別パーツで再現されています。機首中央下部のセンサーはゴールドのシールでの色分け。

機首後部にはMS搭乗用のグリップが造形。

側面の装甲は特徴的な網状のデザインで、スリットモールドの入った装甲に、ライトグレーの網状パーツを組み合わせます。上下に被せるため、側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はマスキング塗装などが必要だったりで処理が難しそうです。

裏面の前後4箇所には小型のバーニアとランディングギアが造形されています。どちらも1個パーツ構成で、ランディングギア底面はライトグレーに塗り分けが必要。

機体中央にはMSを登場させるための甲板が造形。表面には細かなモールドやパネルラインが造形されています。甲板中央の縦ラインは白く塗り分ける必要があります。

機体後部にはフットレストが造形。フットレストは機体のサイズに合わせて前後にスライドさせることができます。RE/100のように足裏に固定できるようなジョイント展開ギミックはありません。

甲板裏面にはプロペラントタンクが造形。巨大なプロペラントタンクでなかなかの存在感がありますね。下面にMSを搭乗させない場合はこのプロペラントタンクを組み付けておきます。

プロペラントタンクは脱着が可能。簡易的なモナカ割で各面に合わせ目ができます。特に複雑な構造でもないですが、奥まった部分の合わせ目消しが少し難しいかも。

裏面にもフットレストがあり、搭乗するMSに合わせて前後にスライドさせることができます。プロペラントタンクを組み付ける場合はフットレストを最後部にスライドさせておきます。

機体後部には大小のバーニアを持つスラスターが造形。基部には適度なモールドも造形されています。

基部は上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。ここも合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要。シンプルに段落ちなどでモールド化したほうがいいかもですね。

寝かせた状態でHG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。他のSFSと同様に薄型で、陸ジムの足元程度の高さになります。

縦にした状態で陸ジムと比較。陸ジムがすっぽりと収まるくらいの大きさなので、1/144サイズのキットだとラクに搭乗できそうです。横幅にもだいぶ余裕がありますね。

大気圏内用のサブ・フライト・システムであるHGUCドダイ改と並べて。ドダイ改はMSが2体分搭乗できる仕様でかなり大型。ですが89式はMSが上下に搭載できるという宇宙用SFSならではの良さがあります。

RE/100の89式ベースジャバー(ユニコーンVer.)と並べて。サイズが違うので大きさに差があるのは当然ですが、HGUCの方はRE/100に比べてグレー成型色に少し青みがあります。

HGUC νガンダム用ブースターベッドとも並べて。大きさはあまり変わらないようですね。

MSを搭乗させる際は、まず甲板中央のカバーパーツを取り外してジョイント部分を露出。カバーパーツは片側を押し込むことで簡単に取り外すことができます。

露出したジョイント部に付属のジョイントパーツを組付けます。はめ込んで前方にスライド固定させます。MSの股間部に3.0mm軸を差し込んで固定。

HGUCジェスタの場合はキットが大きいので、フットレストは最後部に配置しておきます。

そしてグリップを握らせれば搭乗完了となります。

大柄なジェスタでもせせこましい感じはなく、ラクに搭乗させることができています。

浮かせてディスプレイさせる場合はプロペラントタンクの隙間からアクションベースを直接組み付けます。外れないようにしっかりと押し込んで固定。

ジェスタを搭乗させることで、機動戦士ガンダムUC episode6のガランシェールへの警告シーンをイメージしたディスプレイを再現することができます。

89式ベースジャバー本体とキットでそこそこの重量になりますが、支柱が太いアクションベース1などを使用するため安心してディスプレイさせることができます。

ですがそのままだとアクションベースの支柱の角度を変えるのが難しいので、付属のジョイントパーツを使用してディスプレイさせてみました。この状態だと支柱に負荷がかかるので少し注意が必要です。

甲板が平らなので、MSを自立させてのディスプレイもラクに再現することができます。ただし特にジョイントなどはなく、傾けるとキットが落下しやすいので注意が必要です。

HGUCジェガンも問題なく搭乗可能。キットの大きさは殆どジェスタと同じなのでフットレストは最後部に。シールドを装備する場合はグリップを握らせてからシールドを取り付けたほうがラクです。

HGUCジェガンを搭乗させることで、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのロンド・ベル隊や地球連邦軍の増援部隊による加勢シーンっぽく演出することができます。

HGUCジムⅡを搭乗させて。ジムⅡはジェスタやジェガンに比べて小柄なので、フットレストをスライドさせて調整することでよりディスプレイを安定させることができます。

全く違和感なく搭乗させることができてますね。

HGUCジェスタ・キャノンも搭乗可能。ミリタリー調の増加装甲を纏ったジェスタ・キャノンの容姿ともよく合っています。

ベースジャバーの下面にMSを搭乗させる場合はプロペラントタンクを外し、中央にジョイントパーツ、前面にグリップを組み付けます。ジョイントパーツは奥までしっかりと押し込んで固定します。

そしてジョイントパーツの3.0mm軸をMSの股間部に組み付けて固定。

下面への搭乗はランディングギアがあるため、上面に比べて干渉などで設置が難しいところがありますが、設置後はうまくスペースに格納できるのでしっくりとはまり込みます。

2体のMS(HGUCジェスタ、HGUCジェスタ・キャノン)を搭乗させた状態でディスプレイ。かなりの重量になりますが、グリグリと弄ったりしなければ安定したディスプレイが可能です。

ディスプレイさせた状態で弄るとアクションベースに負荷がかかってきたりするので、その際は破損させないように注意しながら手を加えていきます。

ジェガンとジムⅡも組み合わせて搭乗シーンを再現。2体搭乗させるとかなりのボリューム感と迫力が出てきます。この89式ベースジャバーの醍醐味を感じることができていいですね。

後部の大小のバーニアを取り外し、HGUC νガンダム用ブースターベッドのジョイントパーツを組み付けることで、ブースターベッドのブースター部を組付け可能。

説明書では2基のアクションベースを使って前後で支えるようになっていますが、アクションベース1基のみでも浮かせてディスプレイさせることは可能です。ただ、その分支柱への負荷もかかりやすいので注意します。

アクションベース1基でディスプレイしたほうが表情は付けやすいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。作り自体は簡易的ではありますが、それを感じさせないくらいにモールドや網状の装甲などがリアルに造形されていますし、MSを搭乗させても全くおもちゃっぽさのない造形の良さを感じますね。劇中同様、上下に2対のMSが搭乗できますし、ポロリなどもないのでディスプレイさせやすいです。

気になる点は、2機搭乗時は重量が増すため、ディスプレイさせる際にアクションベースの支柱に負荷がかかりやすいです。使い込んでヘタれているアクションベースだとネジの部分が傾きやすかったり、負荷で破損したりする場合もありそうなので少し注意も必要かと。

2機搭乗させると迫力が増してより重厚感が感じられるようになりますし、後部にブースターベッドを組み付けることでまた規模の変化や表情の変化を楽しむことができます。サポートアイテムではありますが、あれば宇宙での活動シーンをリアルに表現できるので、3機入手してトライスターの部隊編成を再現するのもいいですね。

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