HG メカニクス RX-78GP03 デンドロビウム レビュー

今回は、2001年7月に発売されたHG メカニクス 1/550 RX-78GP03 デンドロビウムのレビューをご紹介します!

HG メカニクス RX-78GP03 デンドロビウムは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS『ガンダム試作3号機(デンドロビウム)』の1/550スケールモデルキットです。開閉選択式のコンテナハッチやアイ・フィールド・ジェネレータ、メガビーム砲のコントロールグリップなどを再現。本機収納状態のステイメンや飛行形態のガーベラ・テトラが付属します。価格は1,650円(税込み)です。

宇宙空間での拠点防衛用に開発された機体であり、デラーズ・フリートのコロニージャック阻止に奮起したコウ・ウラキ登場機『ガンダム試作3号機(デンドロビウム)』がHG MECHANICS(HG メカニクス)でキット化。MSユニットの「ステイメン」と大型アームド・ベース「オーキス」で構成されています。コードネーム『デンドロビウム』はラン(花)の一種の学名。

成型色はオーキス本体がグレーめのホワイトとダークグレーの2色。ステイメンと付属のガーベラ・テトラはホワイト成型色となっています。シールは付属せず。大部分の色が足りていないので、メガビーム砲やIフィールドジェネレーター、後部スラスターなど各部を塗装で塗り分ける必要があります。

ポリキャップは不使用で、全てPS素材のパーツのみで構成されています。ゲートはダボ先など隠れる箇所に配置されているので、できるだけゲート跡が露出しないような構造にはなっているようです。ステイメンとガーベラ・テトラの組み立てには接着剤が必要です。

オーキスの中央部はパーツの組み合わせが硬めなので、仮組みをする場合はダボ穴を広げるなど、分解しやすいようにしておいたほうが良いかもです。

展開状態の大型クローアーム☓2、大型ビームサーベル☓2、大型ビームサーベル柄、台座組み付け部のカバーパーツ、Iフィールドジェネレーターの組み換えパーツ、コンテナハッチ展開用のジョイントパーツ☓4、メガビーム砲のコントロール・グリップパーツ、1/550スケールのガーベラ・テトラが付属します。

オーキス中央部にはステイメンが格納されています。右にメガビーム砲、左にIフィールドジェネレーターを装備。

ステイメンの脱着はコンテナハッチを取り外し、下部のホルダーを下げてから引き抜きます。特にダボ固定などされているわけではないですが、ある程度しっくりと収めることができています。ホルダーの側面(内側)も肉抜き穴ではなく、裏打ちパーツがきっちりと造形。

ステイメン。1/550スケールながらも細部まで細かく造形されています。上半身、下半身、四肢、腰部スラスターでパーツ分割されていて、腕部以外は接着剤で組み合わせて固定するようになっています。

白成型色のみで構成されているため、各部を塗装で塗り分ける必要があります。

肘は曲がりませんが、肩は回転させることが可能です。

コンテナは脱着が可能。接続ダボも干渉することなく、片側のみ脱着できるような組み合わせ構成になっています。

ウェポン・コンテナ。設定では大型集束ミサイル、マイクロ・ミサイル、後方要撃ミサイル・パック(『GUNDAM EVOLVE 4』に登場)、爆導索、離脱用フレア、フォールディング・バズーカ、フォールディング・シールドなどが格納されています。組み合わせるパーツ数は少なく構造も簡易的。ですが合わせ目は後部でモールドっぽく造形されています。

コンテナ内部には三角柱形のコンテナ(スロット)が8基、ハッチ裏にはメカニカルなモールドが造形。スロットの展開ギミックはありません。マルイチモールドを除き、全体をグレーに塗り分ける必要があります。

コンテナ内部は空洞なので、改造する技術があるならミサイルポッドやバズーカなどを仕込んでみてもいいかもですね。

ジョイントパーツを組み付けることでコンテナハッチの展開状態が再現可能。

メガビーム砲は基部が1個パーツの簡易的な接続で可動ギミックはありません。

メガ粒子砲。全長90mの大型ビーム砲になります。標準的な戦闘艦艇の主砲を凌駕するとのこと。通称『物干し竿』。

こちらも作りは簡易的ですが、基部などがメカニカルに造形されています。部分的にグレーに塗り分けが必要。

砲身を含め、本体部分はモナカ割。なので砲身上下に合わせ目ができます。本体部は上部にパーツを被せるので、下部にだけ合わせ目ができる仕様。

基部は内側のカバーパーツを外して付属のコントロール・グリップパーツを組み付けることで、グリップの展開状態が再現可能です。

Iフィールド・ジェネレーターの接続部も1個パーツの簡易的な作り。

Iフィールド・ジェネレーター。Iフィールドを防御用に転用した装備になります。バリアーとしてビームを偏向・拡散させることが可能。

Iフィールド・ジェネレーター本体も基部がモナカ割で簡易的。上下に合わせ目ができます。

表面のパーツは組み替えることでハッチを開いた起動状態が再現可能。外側のフィンや内部のファンはグレーに塗り分けが必要です。

オーキス本体。部分的に合わせ目はできますが、各部がメカニカルでシャープに造形されています。こちらも一部のモールドをグレーに塗り分ける必要があります。

本体の前方下部に造形された大型クロー・アームはスライド固定させるようになっていて脱着が可能。

収納状態の大型クロー・アームはモナカ割で上下に合わせ目ができます。

収納状態の大型クロー・アームを取り外し、展開状態のものを装着。展開状態のクロー・アームは基部がパーツで色分けされ、メカニカルに造形されています。

各部とも左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。装甲の内側にはスリットモールドが造形。

大型クロー・アームの内部構造。

クローのグリップも左右の組み合わせで合わせ目ができます。展開する部分は裏面が肉抜き穴。

クロー内部には大型ビームサーベル柄を収納することができます。

クローの大型ビームサーベルもダボ固定させることが可能。割と固定強度はあるので、ふらつくことなく展開させることができています。ビームサーベル刃はピンクとホワイトのグラデーションに塗り分ける必要があります。

クロー・アームの基部はボールジョイント接続で上下左右フレキシブルに可動します。

クローの先端も上下にスイングが可能。

裏面のスタンド接続部にはカバーパーツが付属。台座は本体との固定強度が高いので、脱着時は破損させないように注意が必要です。

専用のディスプレイスタンド。2個パーツ構成で簡易的ですが、2又で接地状態は良好。オーキスをディスプレイさせても簡単に倒れることなくディスプレイしてくれます。

裏面にはジョイントパーツ各種を組み付けておくことが可能。使用しないときに保管しておくことで、紛失を防ぐことができます。

後部には大型のスラスターが造形。

特徴的な長いフレームが造形されていますが、上部4本は左右の組み合わせで合わせ目ができます。

バーニアは6基。それぞれ内部を赤く塗り分ける必要があります。バーニア基部はメカニカルに造形されていますが、こちらもグレーに塗り分けが必要です。

付属の1/550スケールガーベラ・テトラ。こちらも小さいながら、細かくメカニカルに造形されています。

台座付きで、飛行している状態での造形となっています。各部を接着固定するため、可動させることはできません。

デンドロビウム内部に格納されているステイメンとガーベラ・テトラはPS素材ですが、少し柔らかめの素材になっているようです。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。同サイズなら超大型のモビルスーツになりますが、1/550スケールなので特別大きくは感じません。ディスプレイエリアも省スペースで済むのはいいですね。

ただしメガビーム砲が長いので、横にするとそれなりの長さがあります。

一応その他のHG0083登場機とも並べてみました。こちらはHGガンダムGP01FbフルバーニアンHGガンダムGP02Aサイサリス

そしてHGガンダムGP03SステイメンHGガーベラ・テトラ。スケールが違うので違和感しかないですね;

オーキスにフォートレスのような迫力があるので、下からのビューだとものすごい巨大感を感じることができます。

特にキットを動かさなくても、正面から見れば、なんとなく高速移動しているような感じには見えますね。そのままでも十分にかっこいいですが、メガビーム砲が可動しないので、動きを表現するのが少し難しめ。

Iフィールドジェネレーターを起動状態のものに組み替えれば、少し表情をつけることができます。

展開状態の大型クローアームに組み替えることで更に派手な動きを表現することができます。

ビームサーベルが大型なので、少しクローアームの向きを変えることでダイナミックな攻撃シーンが演出可能。

撮影では浮かせてディスプレイさせていますが、少し無理な状態でディスプレイさせているので参考にしないほうが良いかと。シンプルにスタンドでディスプレイさせておくのが良さそうです。

ウェポン・コンテナやIフィールド・ジェネレーターを取り外すことで、劇中でノイエ・ジールの攻撃を受けて破損したような状態も再現することができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。素組みだとステイメンが色分けされていなかったりで物足りない感じはありますが、ウェポンコンテナやメガビーム砲、Iフィールドジェネレーターといった武装によって巨大な兵器感が感じられるキットになっています。1/550スケールで小型ながらも、細部は緻密に造形されていますし、下から見上げるようにするだけで、その存在感を十分に楽しむことができきるのもいいですね。

気になる点は、できればメガビーム砲が可動するようになっていると、もう少し表情が付いてよかったかも。それと、重量があるので難しいかもですが、アクションベースなどでもディスプレイできるようになっていると良かったのかなとも思います。色分けももう少し頑張ってあるとグッドでした。

ガーベラ・テトラが付属することで、簡易的ながらも劇中シーンっぽい演出はできますし、ステイメンも密度感があってリアル。造形的には申し分ないので、きっちりと塗装して仕上げれば、十分なディスプレイアイテムとして楽しめそうですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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1件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2021年10月10日 at 11:50 - 返信

    違和感あるわ〜

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