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HGUC ジム改 レビュー

今回は、2010年8月に発売されたHGUC 1/144 RGM-79C ジム改のレビューをご紹介します!

HGUC RGM-79C ジム改は、『機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー』に登場する連邦所属MS『ジム改』の1/144スケールモデルキットです。90mmマシンガンや360mmハイパー・バズーカ、シールドの他、多種のハンドパーツが付属。平手と握り手が選択可能で、多様な演出が楽しめるキットになっています。価格は1,296円(税込み)。

劇中でサウス・バニング大尉が搭乗した『RGM-79C ジム改』がHGUCでキット化。2006年8月に発売されたHGUCパワードジムをベースに、ジム改のシンプルな胴体部や脚部、特徴的なハンドパーツなどが新規造形で再現されています。

成型色はクリームホワイトとダークブルーがベース。ホイルシールは付属しませんが、腰のV字マークは組立時にマーキングシールを貼って色分けするようになっています。一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分な仕上がりになります。

関節や内部パーツにはグレー成型色のABSが使用されています。KPSは不使用。ポリキャップはPC-123プラスを全身各部に使用し、関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかる装備はなく、自立は安定しています。

シールド、シールド用マウントパーツ、360mmハイパー・バズーカ、90mmマシンガン、平手(左右:手甲パーツグレー)、武器持ち手(右)、平手(左:手甲パーツクリームホワイト)、握り手(右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

肩内部パーツが余剰で付属。

連邦軍やトリントン基地、トリントン基地MS中隊のエンブレム、ペイント弾跡などが収録されたマーキングシールが付属します。(腰のV字マークシールは組み立て段階で貼り付けています。)

頭部はパワードジムと同じ。頬にダクトが追加されたタイプです。頬のダクト内部はグレーに塗り分けが必要。メット部は前後挟み込みタイプで、上から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなどが必要そう。

とさか後部のセンサーはグリーンに塗り分けが必要です。ゴーグルと額のセンサーは一体型のクリアーグリーンパーツでの色分け。内部にはメカニカルなモールドが造形されています。

胸部。モールドは少なめ。エアインテークやコックピットハッチは別パーツで色分けされています。前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

腰部。こちらもモールドは少なめでシンプルな造形。中央のV字マークは黄色いシールによる色分けです。マーキングシールなので接着が弱く、浮き気味になりやすいので注意です。

腰アーマー裏にモールドなどの造形はありません。股間部は簡単なボールジョイントによる接続です。リアアーマー下部には別パーツでサブスラスターが造形されています。

腕部。ジムらしい角型でシンプルな造形。ハンドパーツは親指や4指が別パーツ化された穴なしの握り手が付属しています。手甲パーツはクリーム色に塗装する必要があります。

二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。肘から下が分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工かマスキング塗装が必要です。

ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプですが、合わせ目は端に少しできるくらい。側面のダクトは内部をグレー、フチを赤で塗り分ける必要があります。

脚部。大腿部は側面に、膝から下は後部に合わせ目ができますが、どちらも段落ちモールドっぽくなっています。

ソール部は特徴的なスリッパ型でかなりの薄型タイプ。足裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形され、肉抜き穴はありません。アンクルアーマーは左右での組み合わせで、前面の端に合わせ目ができます。

バックパック。本体は1個パーツのシンプル構造。左側面にはサーベルホルダーが造形されています。サーベル柄は脱着可能。

バックパックは2ダボ接続。固定強度が高めなので、取り外す場合は慎重に作業する必要があります。バックパック裏面は大部分が肉抜き穴になっています。陸ジムなどのバックパックとはダボ形状が異なるため、交換することはできないようでした。

下部には4基のバーニアが造形。バーニア内部はシンプルでモールドはありません。特に可動ギミックもなし。バーニア内部を赤く塗り分ける必要があります。

HGUC陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。ジム系のキットなのでHGとしては小型の部類になります。陸戦型ジム、ジム改共に頭頂高は18.0mです。

頭部の上下可動域は少なめ。左右へは襟や顎などが干渉しやすく、可動がキツめではありますが、一応水平までスイング可能です。

腕は水平までも上げることができず。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩の前後スイングは、後方へのスイングはわずか。前方へは少しスイングさせることができます。

腹部に可動ギミックがなく、腰もボールジョイント接続ではないため、上半身の前後スイングはありません。画像は省きました。

腰は360度回転可能。腕の接続部は胸部から伸びるタイプで、上下への可動ギミックはありません。

アクションベースやスタンドへは、股間部のカバーパーツを外し、付属のジョイントパーツを組み付けてのディスプレイとなります。

フロントアーマーが広く可動するので、前後開脚は水平程度まで幅広く展開させることができます。

膝はくの字程度にまで曲げることが可能。膝関節パーツは左右の組み合わせで中央に合わせ目あり。

足首の可動は、前後へは広めに可動します。左右への可動あまり広くはありません。

左右への開脚は、股間部がボールジョイント接続でハの字程度まで展開可能。

内股、ガニ股は共に45度程度まで。

立膝はやや不自然な姿勢での再現となります。

可動域の総括としては、上半身の前後スイングなど多少不自由な箇所はありますが、肘や前後開脚など部分的に広く可動する箇所もあるため、ある程度様になるポーズを取らせることは可能です。そのぎこちなさが逆に機械的でリアルな動きになって良さそうですね。

90mmマシンガン。モナカ割の簡単な構造で、前後、上下各面に合わせ目ができます。マガジンの脱着ギミックなどはありません。

センサーはグリーンに塗り分けが必要。後部のモールドは左右で少し位置がずれているので、合わせ目を消す場合は修正する必要がありそうです。

360mmハイパー・バズーカ。グリップを挟んでの左右挟み込みタイプで上下などに合わせ目ができます。

砲口は途中まで開口。中央上部にあるセンサーはグリーンに塗り分けが必要です。後部のダクト内部はスリットモールドが造形。

グリップは適度に前後スイングします。

シールドは連邦系の標準的なデザイン。裏面は細かなモールドが造形されています。一部に塗り分けが必要です。

シールドはマウントパーツを使用して両前腕に装備可能。シールドを組み換えることで側面と後部に配置することができます。

ハンドパーツ各種をアップで。手甲パーツがクリーム色の平手は手首が可動します。

90mmマシンガンとシールドを装備して。

90mmマシンガンは付属の武器持ち手で保持。ダボ固定ではないので多少遊びがありますが、保持強度がまずまずあるので特にポージングでの不自由さはなさそうです。

武器持ち手(右)の手甲パーツがクリームホワイト成型色なので、左手もそれに合ったハンドパーツ(手甲パーツがクリームホワイトのもの)を使用する必要があります。(手甲パーツのみを組み換えることはできませんでした。)

特にポロリもなく安心してポージングさせることができます。二の腕部分が若干抜けやすいのでその点だけ注意。

ハイパー・バズーカも問題なく保持が可能。もう少しグリップが広範囲に可動すると良かったですが、ある程度担いだり構えたりすることはできます。

HGUC陸戦型ジムからサーベル刃を拝借して。サーベル刃が付属していないのはちょっと残念ですが、他キットから拝借することで劇中にはないポーズを再現することができます。

以上です。キット自体はかなりオーソドックスですが、ジム改ならではの頭部形状や体型バランスでどこか味を感じるキットになっています。クリームホワイトとダークブルーのカラーリングは、地味めながらもジム形状とよく合っていていいですね。ポージングするごとに良さが感じられます。

手甲パーツがグレーとクリームで分かれているので、できればどのハンドパーツにも合う(クリームホワイトの)手甲パーツが用意されていれば良かったですね。それと、ビームサーベル刃が付属しているともっと良かったかなと。

多少のぎこちなさはありますが、それでもある程度の迫力あるポージングは可能。浮かせた状態よりも接地させたほうがよく見えるので、0083の劇中シーンもより良く表現できそうです。10年前に発売されたキットで多少のレトロ感はありますが、むしろそれによって泥臭さみたいな演出ができるのがいいですね。

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3 件のコメントがあります。

  1. 事務

    on 2019年1月6日 at 20:02 - 返信

    2010年発売なら、発売してから20年も経ってませんよね…。

    • nori

      on 2019年1月6日 at 20:36 - 返信

      コメントありがとうございます!
      失礼しました、ご指摘感謝ですm(_ _)m
      記事を修正しておきました^_^;

  2. 名無し

    on 2022年9月1日 at 20:23 - 返信

    やっぱりジムはかっこいいですね!

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