今回は、MG 1/100 OZ-00MS トールギスF EWのレビューをご紹介します!
MG トールギスF EWは、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するMS「OZ-00MS トールギスF 」の1/100スケールモデルキットです。背部にウイングバインダーを持つ特徴的な機体形状を再現。オリジナル武装であるヒートランス(テンペスト装備)やヒートハルバードが付属し、印象的なポージングが可能となっています。価格は7,040円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
トールギスを宇宙用に改修した機体で、背部のスラスターユニットをハワードの開発したウイングバインダーに換装。機動性を更に驚異的なものとし、デスサイズヘルのに張り合う程の機動性で接近戦を繰り広げた「OZ-00MS トールギスF」がMGでキット化。
MGトールギスEW(2013年1月発売)の本体部とMGウイングガンダムゼロEW Ver.Ka(2020年11月発売)のウイングバインダーパーツを流用しつつ、トールギスF用のウイングバインダー、ヒートランス(テンペスト装備)、ヒートハルバードといった武装が新規造形で再現されています。
成形色はホワイト2色を基調に、各部にイエローやレッド、ライトグレーを配色。その他、内部や関節がダークグレー、ダークブルー、ダークグレー成形色で細かく分けられています。全体的に清潔感と気品を感じるカラーリングが再現されています。
MGトールギスEW用のホイルシールが付属しますが、頭部センサーと一部丸モールドを補うくらいでわずか。その他のシールは使用しません。ウイングバインダーの丸モールドなど一部を塗り分ける必要がありますが、素組みでも塗装見本と遜色がないくらいの色分けが再現されています。
多くのパーツはPS素材ですが、一部のダークブルー、ダークグレー、グレー成形色パーツはKPS素材となっています。
一部のグレー成形色パーツにはABSを使用。ABSは塗料の種類によっては破損やひび割れに繋がることがあるので、塗装時はどのパーツがABSなのか確認しておいたほうが良さそうです。
ポリキャップはPC-207Cを使用し、トールギス本体の全身各部に組み込みます。肘はPS、膝はABSとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にウイングバインダーを装備しているため、後方に負荷がかかりますが、後部バインダーを支えにすれば自立可能です。
ヒートランス(テンペスト装備)、ヒートハルバード、ドーバーガン、シールド、ジョイントアーム2種、指パーツ各種(平手用:左右、武器保持用:左右、握り手用2種:左右)、ビームサーベル刃✕2、ディスプレイ用ジョイントパーツ、ゼクス・マーキスフィギュアが付属。
MGトールギスEW、MGウイングガンダムゼロEW Ver.Ka用のパーツが多数余剰で付属します。
専用の水転写デカールが付属。貼り付けることで仕上げの情報量を高めることができます。
■内部フレーム
トールギス本体の全身各部にはメカニカルな内部フレームが造形。大部分はトールギスEW用の内部フレームですが、一部はトールギスF用に新造されています。頭部に内部フレームはありません。
胴体内部フレーム。大部分はトールギスEWと同じですが、首周りのパーツがトールギスF用に新造。背部にバックパックマウント用の角型ダボが追加され、側面のスーパーバーニア接続部も埋められています。
腕部内部フレーム、脚部内部フレームはともにトールギスEWと同じ。起伏は少ないながらも、そのまま飾っておけるくらいの緻密なフレーム構造が再現されています。
■各部形状
一部形状の異なる頭部と背部をMGトールギスEWと比較しながら各部を見ていきます。まずは背部ウイングバインダーを外した状態で全身から。
■頭部
頭部をトールギスEWと並べて比較。大部分の形状は同じですが、頭頂部のクレストはトールギスF用に赤い鳥羽状の装飾が新造。より風格が感じられるデザインになっています。ツインアイ型のバイザーはクリアパーツでの再現でクリアブルーに塗り分けが必要です。
イエローのスリットモールドもパーツできっちりと色分けされています。各部がパーツ分割されているため、合わせ目はありません。
マスクパーツを外すと内部には角型のセンサーが造形。センサーはシルバーのシールの上からクリアパーツを被せての再現です。
マスクパーツは位置(赤◯)を組み替えることで、表情を少し前後に変化させることができます。後方に配置する場合はリーオーセンサーのクリアパーツを外します。このあたりの仕様も通常のトールギスEWと同じ。
■胴体部
胴体部。形状はほぼトールギスEWと同じ。首元の丸モールドや腹部のフックなど、リーオーの原型機らしい各部形状が再現されています。左右にはスリット状のエアインテークもヒロイックに造形。丸モールドは赤いシールで色分けします。
背部をトールギスEWと並べて比較。中央の丸型カバーがオミットされ、背部ウイングバインダーとの接続部が露出した状態になっています。左右脇のスーパーバーニア用アームもありません。
首のボールジョイントに可動ギミックはありませんが、付け根の縦長装甲が上下に可動。干渉が避けられるようになっています。肩はボールジョイントとポリキャップの組み合わせで、後方へのスイングなど柔軟に可動します。
腹部コックピットハッチは開閉可能。コックピット内部が露出します。
コックピット内部にはゼクス・マーキスのフィギュアが格納されていてシートも程よく造形されています。
腰部はトールギス特有の幅のあるアーマーが造形。西洋のスーツのようなエレガントで気品を感じるデザインになっています。中央のモールドは黄色いパーツで、サイドアーマーの丸モールドは赤いシールでの色分け。サイドやリアの各部ダクト、モールドも裏打ちパーツとの兼ね合いで細かく色分けされています。
リアアーマーは適度に展開可能。内側のバーニアが露出します。
フロントアーマー裏はシンプルなフレームモールドが造形。サイドアーマー裏は裏打ちパーツでメカニカルさが強調されています。ボールジョイント軸で大腿部に接続されていますが、取り外して自由に表情を付けることもできます。
■腕部
腕部もトールギスEWと同じです。肩、上腕、前腕各部にトールギス特有の筒型装甲が造形。肩と前腕のふちはイエローのフレームパーツでおしゃれに色分けされています。
上腕、前腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。ハンドパーツは親指のみ可動し、残りの4指は組み替え式。
肘を曲げると周りの装甲が合わせて可動します。このあたりの造りも緻密ですし表情付けが豊か。
ショルダーアーマーも合わせ目ができないパーツ構成。装甲内側の3色ラインなど、内外各部がパーツで細かく色分けされていて完成度が高いです。側面の懸架モジュールはハッチが開閉可能。付属のジョイントアームを用いてシールドやドーバーガンを装備することができます。
■脚部
脚部。こちらもトールギスと同形状で特有の筒型装甲が造形されています。モールドも少なく、シンプルでスタイリッシュなデザインになっています。スネのモールドは黄色いパーツでの色分け。足首をひねると裾のパーツが干渉して外れやすいので注意です。
大腿部、膝から下ともにフレームに前後から白い外装を被せる仕様。大腿部側面の合わせ目は段落ち、膝から下はグレーのラインでモールド化されています。
ソール部。比較的コンパクトなデザインで、つま先や脚甲、足首丸モールドなどがスタイリッシュに造形、色分けされています。
足裏は適度なモールドが造形。つま先は角度変更が可能です。
■バックパック
背部をトールギスEWと比較して。トールギスEWは左右にスーパーバーニアを装備しているのに対し、トールギスFは中央にコンパクトなバックパック、左右と後部にウイングガンダムゼロの象徴とも言えるウイングバインダーを装備するなど存在感が増しています。
バックパックはトールギスF用の新造。派手さはないですが、4本のウイングを支えるためのしっかりとした強度があります。アームのジョイント穴は各部とも左右にスイング可能。
トールギス本体とは角型ダボ接続で固定強度は高め。ウイングゼロとは構造が異なるため、組み替えることはできません。
ウイングバインダーのアームは一部がトールギスF用に新造。ですがパーツ形状自体はウイングガンダムゼロと同じです。グレーのアーム部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化されています。
主翼をMGウイングガンダムゼロVer.Kaのものと比較して。シルエットは同じですが、一部装甲がトールギスF用に新造。表面はイエローパーツで再現されたゼクス・マーキスパーソナルマークが存在感を醸し出しています。更に一部装甲にはエッジが効かせてあり、小羽もなども付け根にモールドが入ったものが新造。
内側もバスターライフルのジョイント(赤◯)がオミットされています。
小羽はボールジョイント接続で柔軟に可動。小羽はパーツで挟み込む仕様で側面に合わせ目ができますが、構造上さほど目立ちません。
上部の装甲は左右が連動して展開。主翼が更に華やかで存在感あるウイングに変化します。展開部分の形状もウイングゼロのものとは細かく違っています。
内側も多数の羽が折り重なったようなデザインになっています。
後部バインダーをMGウイングガンダムゼロVer.Kaのものと比較して。こちらも形状は良く似ていますが、下部の装甲がトールギスF用に新造。丸モールド入りでトールギスの外装に似たデザインで造形されています。
白いバインダー装甲は左右の組み合わせで合わせ目ができますが、頂部にくるのであまり目立ちません。
下部装甲は展開可能。内部からバーニアが露出します。バーニア基部などもトールギスF用に新造。下部装甲の内側も裏打ちパーツがきっちりと造形されています。このあたり、トールギスのスーパーバーニアの名残を感じますね。
バインダー用のアームはサーベルホルダーと兼用で上下に可動。アームは左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。
展開した状態でウイングゼロのものと並べて比較。ウイングゼロは天使の羽、トールギスFはバーニアで、生物的なものと機械的なもので印象が違っています。
バインダーはアーム部分の可動によって上下にスイング可能。
■他キットとの比較
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて大きさを確認。トールギス本体はさほど大きくはないですが、背部ウイングバインダーによって全高、幅共にボリュームが増しています。
ベースのMGトールギスEWと並べて。背部にウイングバインダーを装備しているため存在感がありますし、クレストなども変化しているため、パワーアップしている感じが一目で分かりますね。
ウイングバインダーの流用元であるMGウイングガンダムゼロEW Ver.Kaと並べて。本体がトールギスとガンダムで違っていますが、並べると兄弟機のような雰囲気があります。何気にトールギスFのほうが系譜が前ですが、それを感じさせないくらいの気品が・・・;
MGトールギスⅡとも並べて比較。どちらもエレガント。
■各部可動域
トールギス本体の可動は通常のトールギスEWと同じ。頭部は適度に上下しますし、腹部もボールジョイントで可動し、上半身を適度に反らすことができます。腕は水平よりも上まで展開。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
腰のロールは装甲が干渉するため、45度程度までとなります。膝は深くまで曲げることが可能。上手く調整すれば、立膝もきれいな姿勢で再現することができます。
左右への開脚も水平程度まで幅広く展開可能。足首も45度程度まで曲げることができます。
■武装類
ヒートランス(テンペスト装備)。左腕に装備する実体槍です。先端部分が赤熱化することで威力を高めており、ヘビーアームズのビームガトリングガンを弾く程の熱量を持つとのこと。設定に準拠の形状、色分けが再現されています。
ランス先端部は左右の組み合わせで合わせ目ができます。
ダークブルーの装甲部分の合わせ目は段差などでモールド化。イエローの枠やモールドもパーツできっちりと色分けされていて造りが丁寧です。
基部のグリップは左右に展開可能。
ヒートランス(テンペスト装備)は、付属のジョイントアームを肩部に組み付け、ヒートランスのグリップを挟ませて保持します。ただしダボなどで固定するわけではないので保持強度は弱め。
ヒートランス用のジョイントアームは多数パーツの組み合わせで各部が柔軟に可動します。白いアーム部分も左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。
ヒートハルバード。敗栄版のトールギスEWが装備する組み立て式の槍状武装です。南極でOZの部隊を相手にする際に使用。
先端のやり部分は多数パーツの組み合わせでしっかりと作り込まれています。イエローの細かなモールドさえもパーツできっちりと色分けされていて完成度が高いです。刃の部分もパーツ分割されているため、塗り分けがラク。
先端刃のみ左右の組み合わせで合わせ目ができますが殆ど目立ちません。その他もほぼ合わせ目はなし。
柄は組み換え式で分解、連結が可能。ただし収納する箇所がないので、分割しても短槍として以外の使い道はないのかなと。
ドーバーガン。右肩に装備するカートリッジ式のビーム砲です。一撃で複数のMSを破壊する性能を持ちながら、発砲時の反動も大きいとのこと。反動を抑えるため、砲口にはマズルブレーキ(開口)が再現されています。MGトールギスEWに付属しているものと同じ。
砲身部分は2本パーツ構成で合わせ目はモールド化。
本体部分は左右の組み合わせですが、合わせ目は下部の端に少しできるくらいです。各部が分解できるので合わせ目を消すのはラクそう。
フォアグリップは手前に角度変更ができる他、基部もロール可能。ラクに保持できるようになっています。グリップも前後にスイング可能。
内部にはバネが仕込まれているため、砲身を押し込むことで後部の弾倉が押し出されるようになっています。下部のフックも上下にスイング可能。
ドーバーガンも付属のジョイントアームを肩部に組み付け、アームのボールジョイント部分を赤◯に接続します。ボールジョイント接続部はフレキシブルに可動。
アームは多数パーツの組み合わせで各部が細かく可動します。アーム基部も左右の組み合わせで、合わせ目は端でモールド化。造りが良いです。
シールド。円盤状の盾です。ふちのイエローラインや表面のグレーモールドがパーツで細かく色分けされています。こちらもMGトールギスEWに付属しているものと同じです。
裏面もグレーのフレームや2基のサーベルホルダーなどがメカニカルに造形されています。
グリップはヒンジ接続で適度に展開可能。サーベル柄は取り外してビーム刃を組み付けることで、武器として使用可能です。
ゼクス・マーキスフィギュア。MGトールギスEWに付属しているものと同じ。仮面を被った状態での再現となっています。白成形色なので塗装がしやすいかと。
■ポージング
一通り武装して。
ドーバーガンは画像のように付属のジョイントアームに接続してフォアグリップを握らせることもできますし、武器保持用の指パーツでグリップを握らせ、アームを介さずに保持することもできます。指パーツはグリップにダボ固定できるので安定した保持が可能です。
ショルダーアーマーの干渉でやや肩の可動が制限されます。なのでドーバーガンでの射撃ポーズはやや動きがぎこちないところも。ただ背部のウイングを展開するだけで容姿が神々しくなるので、少々ポーズが制限されても十分に見栄えがしますし、どんなポーズでも決まりやすいです。
ヒートランス(テンペスト装備)はジョイントアームのみで保持できますが、画像のようにグリップを握らせての保持も可能です。指パーツがグリップにダボ固定できるため、2箇所での固定でより安定した保持が可能となっています。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。キットに重量があるため、角度を傾けるとジョイントパーツが外れやすいので落下しないように注意が必要。ある程度バランスを取りつつポーズを付ける必要がありそうですね。
シールドはヒートランス(テンペスト装備)用のジョイントアームにボールジョイントパーツを組み付け、シールドを組み付けることで装備します。各部がしっかりと固定されているので、特に落とすことなくしっかりと保持できます。
ヒートランス(テンペスト装備)はシンプルにハンドパーツで握らせて保持することも可能。握り手用の指パーツを使用して保持します。指パーツを柄にダボ固定するため、ある程度しっかりとした保持が可能。両手持ちも問題なく再現できます。
ヒートハルバードを装備して。こちらも指パーツを柄にダボ固定でき、ある程度しっかりとした保持が可能。軽量武装なので肩が重さに負けることもないようでした。肩がポリキャップ仕様なので経年によるヘタれはありうるかも。
ビームサーベル刃はクリアピンク成形色での再現で少し反った形になっています。鋭利な感じが表現されているのでポーズの質も高まります。サーベル柄はウイングバインダーとシールドに収納されているものがお好みでチョイス可能。こちらもダボ固定でしっかりと保持できます。
ウイングバインダーを閉じれば劇中の出撃シーンを再現することもできます。
MGトールギスEW(別売り)にヒートハルバードを持たせて劇中シーンっぽく再現。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。トールギス本体だけでも十分に気品のある質の高いキットですが、それに天使のウイングバインダーが加わることで、圧倒的な品格、清潔さ、気高さなどを感じさせるキットに進化。設定では(ウイングバインダーが)プロトタイプながらも、それを感じさせないくらいに完成された感の強いキットに仕上がっていますね。ウイングバインダーの造形が良いのでとにかくポーズが決まりやすいですし、トールギスの機体形状とも相性がバッチリです。
気になる点は、股間部のジョイントパーツの組み付けが甘いため、浮かせてディスプレイさせる際、角度を付けるとキットが外れて落下しやすいです。なのである程度バランスを調整しつつディスプレイさせる必要がありそうです。昔のキットにありがちですが、このあたりはそろそろ改善してもらいたいですね。
新規武装も造りが良く、細部まで丁寧にパーツで色分けされていますし、トールギスFのポージングに一華咲かせてくれます。ジョイントアームを介したり直接保持したりと装備方法も多様で遊びの幅も十分。エレガントさの極みのようなキットで、造形美、躍動感などあらゆる面で魅了させてくれる、トールギスファンなら購入必須のキットですね。
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