HGUC マラサイ レビュー

今回は、2005年1月に発売されたHGUC 1/144 マラサイのレビューをご紹介します!

HGUC マラサイは、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『マラサイ』の1/144スケールモデルキットです。ビーム・ライフル、ビームサーベルといった武装類が付属し、人差し指と手のひらの別パーツ化といった特殊な造形を再現。各部がパーツによって色分けされ、軟式素材でグリーンの動力パイプが造形された、発売当時としては完成度の高いキットになっています。価格は1,512円(税込み)。

合わせ目が露出する簡易的な組み合わせ箇所もありますが、体型バランスもよく、しっかりとした造形のキットです。全体的にモールドは少なめのプレーンな造形。

成型色は外装がレッドとオレンジ、関節はグレーのカラーリング。部分的に塗装が必要ですが、素組みでも全く違和感のない色分けが再現されています。

ポリキャップはPC-123プラスを使用。各部に多数のポリキャップが使用してあり、関節強度は高め。肘や膝が分離可能な構造になっていて脚底も広く、自立も安定しています。

頭部。ザクの面影を残しながらも、形状は独特なメット型になっています。両側面の丸型パーツは別パーツで色分けされ、ロングサイズのアンテナを装備。アンテナは細く長いので破損に注意が必要です。動力パイプはグリーンの軟式素材です。

メット裏はモールドのないシンプルな造形。

頭部内部パーツはモナカ割なので、スリット入りの口ダクトを含め、中央に合わせ目ができます。モノアイはパーツに黒いシールを貼り、その上からモノアイシールを貼るタイプ。なのでモノアイを左右に振るにはシールの貼る位置を変更する必要があります。モノアイは丸型(ア)と一部が欠けた形(イ)の2種シールがお好みでチョイス可能です。

胸部、腹部。レッドの胸部とオレンジの首と腹部パーツを前後で挟み込んだ簡単な作りですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

腰部。フロント、リアアーマー共にモールドが少なめのシンプルな造形。サイドアーマーの付け根グレーはオレンジに塗装する必要があります。動力パイプはグリーンの軟式素材で出来ています。

腰アーマーの裏は各部ともモールドがなくシンプル。脚部の付け根はボールジョイント型です。

腕部。肩アーマー以外は左右ともほぼ同じ形状。ですが肩マウント部は左腕(シールド)がダボ型で右腕(スパイクアーマー)がボールジョイント型になります。肩は前後挟み込みタイプ、二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで中央に合わせ目が出来ます。前腕には大型のアーマーを装備しています。

ハンドパーツは指が組み換えられるタイプ。通常とは違った表現が楽しめますが、通常の握り手が付属していないのはちょっとつらいかも。画像は平手(左用)で、右は武器持ち手になっています。

シールドは表裏の組み合わせの肉厚な造形。合わせ目は内側の縁でラインモールドになっています。

サーベル柄は脱着可能で、シールドはコンパクトに折りたたむことができます。

左肩部のスパイクアーマーは前後挟み込みタイプなので合わせ目ができます。3本のスパイクは別パーツ化されています。

脚部。モールドは少なめですが、マラサイの肉厚な造形が再現されています。大腿部は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目が出来ますが段落ちモールド化されています。スネにできる合わせ目も段落ちモールド化されています。

大腿部ははめ込みが甘い構造なのか、少し隙間が出来てしまいます。(個体差があるかもです。)膝から下は左右挟み込みタイプですが、別途外装を被せる特殊な組み合わせで合わせ目はモールド化されています。側面のバーニアや羽は別パーツ化されています。

足首から下の部分。シンプルな造形でパーツ数も少なめ。ですが足裏は別パーツで蓋をするようになっていて肉抜き穴はなく、モールドもしっかりとしたものになっています。足裏は塗り分けが必要です。

バックパック。本体部分こそ前後挟み込みタイプですが、動力パイプやバーニアなどが別パーツ化されていて割と凝った作りになっています。中央のセンサーはシールによる色分けです。

バックパックは2ダボ接続ですが、ダボ間隔が少し狭く、標準的な間隔を持つ陸戦型ジムのバックパックを装備することは出来ませんでした。

バーニアは大小5基を装備。左右の2基は別パーツ化されていますが可動ギミックはありません。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと比べて。特別大きいキットというわけでもなく標準サイズ。ちなみにマラサイの全高は20.5mです。

REVIVE版のHGUCガンダムMk-Ⅱ、HGUCガルバルディβと。マラサイだけかなり古いキットですが、造形的には並べても違和感はないですね。

顎やメットの裾が干渉するので、頭部の上下可動はわずかになります。左右へは問題なく可動しますが、メット裾とスパイクアーマーが干渉しやすいので注意が必要です。

左腕部は水平にまで可動しますが、右腕部はスパイクアーマーが干渉して45度程度までとかなり低範囲の可動となっています。肘は90度程度の可動です。

肩は内部パーツが引き出し可能で、前側に広くスイングさせることができます。

上半身の前後スイング可動は全く出来ず、腰も動力パイプなどが干渉するのでごくわずかに回転させられる程度です。股間部にアクションベース用のマウント穴はなく、アクションベースに付属のU字型パーツを使用してディスプレイさせるようになります。U字パーツを取り付けると少し股間部の可動が制限されることがあります。

フロントアーマー、リアアーマー共に可動するため、前後開脚はかなり広めに可動させることができます。膝はほとんど曲げられず、くの字程度。膝内部パーツは1個パーツなので合わせ目はありません。

足首の前後可動はわずかです。前側のアンクルガードも可動しません。足首左右への可動は内側にのみ適度に可動します。

脚の付け根がボールジョイント型なので、左右への開脚はハの字程度。あまり開くと股間部のボールジョイントが外れるので注意が必要です。内股、ガニ股もそれなり。

立膝もなんとかできるという感じで不安定です。各部可動域は全体的に狭めでどの部分もそれなりというところです。

ビーム・ライフル、武器持ち手(右)、クリアーイエローのビーム・サーベル刃×2が付属。

ビーム・ライフル。マガジンが前方斜めにマウントされた特徴的な造形になっています。本体、マガジン共に左右のモナカ割で上下に合わせ目ができます。サブグリップの可動ギミックはありません。

マガジンは脱着可能。

ビーム・ライフルを装備して。グリップにダボがあるのでハンドパーツにしっかりと固定できます。

肩スイングの可動範囲はまずまず広めなので、ビーム・ライフルの両手持ちはラクでした。

ビーム・サーベルは持ち手を使って保持させます。ダボなどがなくスルスルして浮いたような形なので、ポージング時に角度を気にしたりする必要があります。右は平手ハンドパーツのみなので、ビーム・サーベルの両手持ちは出来ません。

右手にビーム・ライフル、左手にビーム・サーベルといった武器両手持ちスタイルもできないのは残念。

以上です。部分的な合わせ目や可動域の狭さなど、近年のキットに比べるとさすがに不十分な点は多いと思います。ポージングもそれほど派手なものが出来なかったり、どうしても不満なところはありますね。

ですがその分造形や体型バランスを重視したようなスタイルになっているので作りは悪くないと思いますし、近年発売されたREVIVE版や他キットと並べてもそれほど遜色ない作りにはなっていると思います。

もしマラサイもREVIVE版が出るならそれは大歓迎ですし、通常のハンドパーツや広い可動域はマストですが、今のところはその予定もなさそうです。ですが十数年前に発売されたこのキットもなかなか優秀で、造形的にも満足できるキットでした。

⇒楽天でHGUCマラサイを探す
⇒駿河屋でHGUCマラサイを探す
⇒ヤフーショッピングでHGUCマラサイを探す

コメントを残す