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HGUC ネモ レビュー

今回は、2013年1月に発売されたHGUC 1/144 MSA-003 ネモのレビューをご紹介します!

HGUC ネモは、『機動戦士Zガンダム』他に登場するMS『MSA-003 ネモ』の1/144スケールモデルキットです。新世代量産機の特徴的な機体形状を再現。クリアパーツによる頭部カメラや全身各所に配置されたノズルなど、各部のディテールがリアルで精密に再現されたキットになっています。ビームライフルやシールド、多彩なハンドパーツも付属。価格は1,650円(税込み)です。

AE社とエゥーゴが共同で開発した量産型MSで、ジャブロー降下作戦やキリマンジャロ襲撃戦等で主力機として運用された『MSA-003 ネモ』がHGUCでキット化。2012年4月に発売されたHGUCネモ(ユニコーンVer.)をベースに、Z版特有のグリーンの機体色が成型色で再現されています。その他ジム・ライフルの代わりにビーム・ライフルが新規で付属。

成型色はエゥーゴのシンボルカラーであるグリーンをベースに、各部にダークブルーを配色。その他、頭部バイザーにクリアオレンジ、胸部エアインテークにイエロー、関節や内部にグレー成型色パーツが使用されています。

シールは頭部や腹部、手首、脚部スラスターなどを補いまずまずの量。「ア」と「コ」のシールは使用しません。足裏やバックパックのバーニア内部などを塗装する必要がありますが、大部分はシールで補うので素組みでも十分な仕上がりになります。

ABS、KPSは不使用。ほぼPS素材で構成されています。ジム・スナイパーIIの設計を参考にしているとのことで、バックパックや脚部スラスターなどにそれらしさが感じられる機体デザインになっています。

ポリキャップはPC-001を全身の関節各部に使用します。関節強度はまずまず高め。量産機らしい軽装タイプで特別負荷のかかる装備はなく、自立は安定しています。

シールド、シールド用ジョイントパーツ、ビーム・ライフル、ビームサーベル刃✕2、平手(左右)、武器持ち手(右)、握り手(左右)が付属。

手甲パーツが余剰で付属。組み替えることでネモの手甲をグレーに色変えすることができます。

頭部は表面のバイザーと左右の装甲が印象的に造形。近未来的なメカニカルさや量産機らしい素朴さを併せ持つデザインになっています。左後頭部の縦状アンテナも印象的。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。バルカン穴が小さいのは気になりますね。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側頭部にかけて合わせ目ができますが、簡単なモナカ割なので合わせ目消しはラク。バイザー内部には簡単なスリットモールドが造形。シルバーのシールで色分けします。

胸部はジムの発展機らしいシンプルなデザインで、定番の襟装甲やエアインテークなどがベーシックに造形されています。襟、エアインテークはパーツでの色分けですが、腹部コックピットハッチは赤いシールで色分けします。

首はポリキャップ接続。首もとはグレーのシールで色分けします。肩はポリキャップが引き出せる構造。

腰部は少し幅広の装甲が造形。モールドが殆どないフラット装甲で、量産機らしく無駄のない作りになっています。リアアーマーにはサーベルホルダーが造形され、上下で左右対象の向きに装備しています。

サーベル柄は上下とも引き抜きが可能。ビーム刃を組み付けることで武器として使用することができます。個体差かもですが、上のサーベル柄がスルッと移動しやすかったです。腰アーマー裏は各部とも簡易的な作り。

腕部も派手さはなくシンプルですが、エッジの効いた角型装甲で重機的。ショルダーアーマーが少し特徴的にデザインされています。

上腕、肩内部ともに筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで後面に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの処理が必要。穴なしのハンドパーツで自然な表情が付くのがいいですね。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。側面ダクトも巻き込むように合わせ目ができるので、ダクト周りの処理が難しそうではありますね。ダクト内部はふち、スリット部分ともにシールで色分けします。

側面の装甲は可動式。ショルダーアーマー単独で広く展開させることができます。

脚部はジム系を思わせるベーシックなデザインですが、後部にはジム・スナイパーⅡを思わせるスラスターが造形。機動性に優れた機体であることが伺える作りになっています。スネのむき出しのフレームも特徴的。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。膝から下は特徴的な分割構造で合わせ目はありません。

後部スラスター内部も別パーツでの色分けを再現。ふちやふくらはぎ側面のダクトは赤いシールで色分けします。ダクトのスリットモールドもきっちりと造形。

スネのフレームにはシリンダーシャフトなどがメカニカルに造形。簡単なモナカ割で中央に合わせ目ができます。

ソール部もジム系の流れを組むスリッパ型。グレーの足首パーツは上下に可動。左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。足裏はモールド入りのパーツで蓋をする構造。肉抜き穴などはなく、見た目も良く仕上がっています。

バックパックは軽装ボックスタイプですが、左右の角型スラスターや中央バーニアなどが造形。別パーツで色分けされていますが、バーニア内部は赤く塗り分ける必要があります。

中央のバーニアはボールジョイント型ポリキャップ接続ですが、深く固定されているため角度は殆ど変えられないようです。内側にはメカニカルなモールドが造形されるなどしっかりと作り込まれています。

バックパック本体は前後の組み合わせですが、合わせ目は裏面の形状に沿っているため殆ど目立ちません。

シンプルな2ダボ接続なので、HGUCシリーズやHG水星の魔女シリーズキットのバックパックと交換可能です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。アンテナがあるぶん少しだけ大きく感じますが、目立った装備はなく、全体的には陸ジムなどと同じく小柄。ネモの全高は19.5m(頭頂高18.5m)です。

劇中登場時、共に戦闘を繰り広げたHGUCガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)HG リック・ディアス(クワトロ・バジーナ機)と並べて。発売時期に差がなかったりリックディアスもアップデートされていたりするので、並べても全く違和感はないですね。

HGUCジム・スナイパーⅡと並べて。ジム・スナイパーⅡの設計を参考にしているので、頭部アンテナやバックパック、サーベルホルダー、脚部スラスターなど似た部分が多いです。

頭部の可動は、首が短いので顎引きは殆どできず。見上げる動きは適度に再現可能です。左右へは少し干渉する程度で問題なくスイング可能です。

腕は水平以上に上げることができます。肘は1重関節なので90度程度までしか曲がりません。

肩はボールジョイント箇所に余裕があるので広めに前後させることができます。前方へはポリキャップが引き出せるのでより幅広くスイングさせることが可能。

腹部がボールジョイント接続ですが、上半身はわずかに前後する程度。

腰は少し干渉しますが360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

前後開脚は、フロントアーマーが広く展開するので前方へは広く開脚可能。後方はリアアーマーが動かないのでそれなりです。

膝は1重関節で90度程しか曲がりません。膝の装甲裏は抜けた状態。

フレーム部分がポリキャップ接続で少し前後に可動します。

足首は前後左右ともまずまず。

左右への開脚はハの字ですが、水平に近いくらいまで広く展開させることができます。

脚の付け根がロールするので、内股、ガニ股共に幅広く可動させることができます。

膝があまり曲がらないので、立膝は少し崩れた状態になります。

可動域の総括としては、特別広くはないですが、全体的にまずまず可動するので特にポージングで不満や不自由さを感じることはなさそうです。特に派手な装備がないので干渉も殆どなく、取り扱いやすいのもいいですね。

ビームライフル。ネモの手兵装になります。ジムⅡが使用しているものと同じで、ジムのビーム・スプレーガンの強化版。ネモ本体からエネルギー供給を受けていますが、ネモのエネルギーサプライドライバーなどが改良された事でジムⅡよりも継戦能力が大幅に改善されているとのこと。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

センサーは赤いシールでの色分け。フォアグリップは左右に可動します。

HGUC ジムⅡのビームライフルと並べて。上がジムⅡのものですが、微妙にモールドの太さが違うくらい。ほぼ同型で違いが全く分かりません。ジムⅡのものはセンサーのシールがありません。

シールド。主に実体弾などに対して有効な防御用兵装です。耐ビームコーティングが施されている他、オプション兵装を装備/遂行可能なラッチを備えるとのこと。上部先端部はアキュート(尖った部分を利用した打突用武装)として格闘戦に使用することもできるようです。

程よいパーツ数でバランスよく造形。ジョイントパーツはポリキャップ接続で回転させることができます。

下部部装甲を組み替えることでコンパクトにすることができます。

一通り武装して。

ビームライフルは付属の武器持ち手で保持します。手のひらにダボ固定されるのでしっかりとした保持が可能。指がトリガーにかかっているタイプで見栄えがいいですし、手首に角度がついているので前腕へも干渉しないようになっています。

シールドはジョイントパーツを組み替えることで側面と後部に配置することができます。前腕にしっかりと固定されるのでポロリなどの不安は全くないですね。長いですが干渉もないので取り扱いやすいです。

平手が付属するので、指揮をしたりビーム・ライフルに手を添えたりと自然な表情が付けやすいです。ポーズが微妙でも平手を組み付ければそれらしくなるのがいいですね。

両手持ちも多少ぎこちないくらいで特別難しくはありません。フォアグリップもハンドパーツでしっかりと握らせることができます。

ビームサーベルはハンドパーツと柄との隙間が小さいので抜け落ちることなく保持することができます。取り扱いやすいのでポージングがサクサク進みますし、簡単なポーズでも格好良く決まります。

足首があまり深く曲がらないため、接地性はあまり良くはありません。ですが軽装で負荷もかからないので、倒れるようなこともなく踏ん張れます。

バイザーとサーベル刃はブラックライトで照らすと発光します。画像ではかなり光を吸収し、自ら発光しているように見えるのが面白いですね。発光が強いので、画像を注視しすぎないように注意してくださいm(_ _)m

HGUC ドダイ改と組み合わせて劇中のキリマンジャロ襲撃戦風に。膝がもっと曲がれば立て膝が出来てより劇中に近づけたと思いますが、このあたりはご愛嬌。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。劇中ではあっさりと撃破される「やられメカ」的なシーンが多かったですが、キットは頭部やバックパック、脚部フレーム、スラスターなど各部がメカニカルに造形されていますし、モールドも細かくしっかりとした作りになっています。その割に外装はシンプル。可動も特別広いわけではないですが、そのシンプルさや微妙なぎこちなさが量産機らしくていいですね。

気になる点はそんなにないですが、全体的にパーツの組み合わせ強度が高いので仮組みなどで分解する場合は注意が必要です。

構造もしっかりとしているのでポロリが全くなく取り扱いやすいですし、シールで色分けする箇所は多いものの、自然な感じに貼り付けられるので違和感も少ないです。特有のグリーンカラーがキットで違和感なく再現されているのもいいですし、懐かしさを感じさせるキットとして楽しめるのもいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く、長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

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