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製作① 後ハメ加工など ⇒ 製作② 改修・塗装など ⇒ 製作③ 塗装・脚部の合わせ目消しなど ⇒ 製作④ 各部筆塗り、スミ入れ、デカール貼りなど ⇒ 製作⑤ 仕上げ
こんにちは!今回は、HG 1/144 ガンダムキマリスヴィダールのレビューをご紹介します!
HGガンダムキマリスヴィダールは、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズのガエリオ・ボードウィン搭乗機『ガンダムキマリスヴィダール』の1/144スケールモデルキットです。『ガンダムキマリスヴィダール』はガンダムヴィダールの装甲を換装したキマリス本来の姿。ドリルランスやサブアーム付きのシールドといった多彩な装備を保持しています。発売日は2017年3月4日。価格は1,512円(税込み)です。
キマリスらしいライトブルーとホワイトグレーのカラーリング。ダークブラウンカラーが追加され、これまでのガンダムキマリスやキマリストルーパーと比べて少しダークな印象が増しました。その代わりよりシックで品のあるデザインになったように感じます。
HGガンダムヴィダールやHGガンダムキマリストルーパーと同じガンダムフレーム2が採用されています。
脚部が爪型のような形状ですが、直立にそこまでの不安定さは感じません。関節強度も高いので、まずまず自立してくれます。かかとの面積が小さいので、サブアーム付きシールドの展開によっては後方に倒れやすくなります。
左右対称。従来のキマリスと同じく、人型機としての体型バランスは良さそうです。
ツインアイがマスクなどでほとんど隠れた状態。V字アンテナは健在で、キマリストルーパーでは上部に突き出ていたツノが、キマリスヴィダールではユニコーンのように前方に向いた形状に進化しています。V字アンテナ中央のディテールはシールによる色分け。両脇の黄色はパーツによる色分けです。細かいパーツが多いので、特に紛失に注意する必要があります。
バストアップ。胸部の白い部分は別パーツによる色分け。ショルダーアーマーの円型ディテールも別パーツによる色分けがされていました。各部細かいモールドがあり、スジボリなどもほとんど必要ないくらい。完成度は高いです。
腹部。ガンダムフレーム機なのでシャフトとシリンダーのディテールは健在。黄色いシールで色分けされたフロントアーマーに、ワイドなサイドアーマーがボリューム感を感じさせます。
サイドアーマー。スラスターディテール部は黄色い別パーツによる色分けとなっています。
腕部。ガンダムフレームを包み込む外装パーツによってマッシブな腕部が再現されています。左右挟み込みタイプなので合わせ目が出る仕様になっています。肘周りと手前の黒い部分はシールによる色分けです。
ショルダーアーマーも前後ではさみこむタイプなので中央に縦に合わせ目が出るようになっています。
脚部。全体的にダークブラウンカラーになっていて、細かいディテールが色分けパーツで再現されています。全体的に黒めなので、より黄色いディテールが目立ちます。色分け部分は全てパーツによる色分けです。
脚部の外装パーツは左右での挟み込みタイプなので、中央に合わせ目が出るようになっています。
足首から下の部分。甲パーツとかかとパーツで構成されていて、爪型の形状になっているので接地面積はかなり少なめです。足裏先にはV型の肉抜き穴がありました。
サブアーム付きのシールドは、通常は折りたたんでおきます。バックパックのようなパーツはなく、背部の外装パーツがバックパックのようなディテールになっていて、サブアームを直接装備するような形状になっています。
HGガンダムバルバトスルプスレクス、HGユニコーンガンダム(デストロイモード)と。HGバルバトスルプスレクストほぼおなじキットサイズです。
首の可動はかなり柔軟で、前後ともに干渉物が少なく表現しやすくなっています。胸部のアーマーもあまり干渉しません。
左右へも干渉物が無く、広々と可動します。
ショルダーアーマーが大きめですが、頭部との干渉も少なく、腕部もV字くらいにまで上げることが出来ます。
肘は外装パーツの干渉があるためそれなりの可動域です。
前かがみや胸を張るポージングもそれほど可動域が広くなく、それなりに表現できる程度です。
腰の回転はしっかりと可動してくれ、サブアームを避けるように動かせば360度回転させることも可能。
専用アタッチメントはなく、直接股関節にアクションベースを差し込んで固定させます。
設置後はかなり安定。ポージングしやすいです。ガンダムキマリスヴィダールはキマリストルーパーと違って宇宙戦闘用の機体なので、飛行スタイルはかなり様になっています。
フロント、リア、サイドアーマー共に裏面にディテールはなく、黄色いパーツを取り付けた状態がそのまま露出するようになっています。キレイに見せようと思ったら、多少塗装や改修などが必要かと。
サイドアーマーは前後に広く可動します。干渉するものもありません。
脚部の前後への可動は、フロントアーマーがしっかりと可動するので前方へは水平にまで上げることが出来ます。一方、リアアーマーはまったく可動しないので、後方へはリアアーマーを避けるようにして展開させるようになります。
膝の可動は外装アーマーが大きいため90度程度の可動となっています。
足首も外装パーツが干渉するため低範囲の可動域です。
甲のパーツはHGバルバトスルプスレクスや他キットと同じように上げ下げが柔軟。
内股、がに股共に干渉物がないので、水平にまで可動します。(共に360度回転させることもできる状態です。)
左右への開脚は、サイドアーマーが干渉するためこの程度です。サイドアーマーは前後に移動させておくよりも、そのまま横に広げたほうが開脚はし易いです。(向かって右のほうがよく脚が上がっています。)
足首の左右への可動も、外装パーツが干渉するので柔軟性はありません。
立膝には不向きなキットです。可動域や外装パーツの形状を含め、かなり設置状態は悪いです。
サブアーム付きのシールドは上下左右に可動。
サブアームは細かいパーツが組み合わさっているので、各部がフレキシブルに可動します。肉抜き穴のようにも見えますが、ディテールと言えばそうともとれる形状です。
シールドに固定用のダボがついているので、収納時はサブアームに固定させておくことが出来ます。
シールドの内側には大きな肉抜き穴?がありますが、内側にモールドが付いていて形状化されています。表面にはボードウィン家の紋章がシールで再現されています。
シールドは分離可能で、シールド内部にダインスレイヴ用の特殊KEP弾を格納します。
組み替え位置を変えることで、ダインスレイヴの発射体制を再現可能。ただし組み換えによって露出した内部は塗装による色分けが必要です。
特殊KEP弾格納部の先端露出部分にはダボが付いています。(画像左)特殊KEP弾は縦長のロッドのような形状。(画像右)
ドリルランス、刀、回転式のパイルバンカー、突進型のハンドパーツが付属。
ドリルランスは黄色いパーツを左右ではさみこむタイプです。柄部分は特に伸縮しません。
黄色いパーツには4箇所の穴が開いています。2箇所はディテールで、もう2箇所はダインスレイヴの発射口です。黄色いパーツの後ハメ加工は少し手間が掛かりそうな形状になっています。発射口周りは色分けされていないので塗装による塗り分けが必要です。
ドリルランスはHGガンダムバルバトスルプスレクスに付属の超大型メイスに匹敵する大きさです。
シールドに収納している特殊KEP弾をドリルランスに装填可能。
シールドの特殊KEP弾格納部をドリルランスに接続して、ダインスレイヴ発射体制に。本来ダインスレイヴ発射体制ではシールドを展開させるのですが、展開し忘れました^_^; 以降の画像でもシールドを展開させていませんのでご了承ください。
刀は1個パーツのシンプルタイプ。刃と柄の境目に穴が空いていて、腰部サイドアーマー内側のダボにマウント可能です。
多少背中のシールドが干渉するので、マウントした刀を避けるようにシールドを位置させると良いかと。(画像左)(画像右はマウント状態が見えやすいように腕部とシールドを大きく可動させています。)
刀はハンドパーツに差し込むだけで保持が可能です。
では適当に何枚かどうぞ。
ドリルランス用ハンドパーツで、突き刺すようなポージングが再現可能です。
ドリルランスはかなり重量があるので、重さに耐えきれず手首がクルッと回転してしまいます。上手く保持させておくには、柄を脚部や腰部などに当てておいてポージングさせる必要があります。
なんとか真上には保持してくれました。
シールドにマウントさせるとドリルランスは安定します。
回転式のパイルバンカーは、膝部の黄色いパーツに差し込んでドリルニーを再現させることができます。
以上です。可動させすぎて少しポロリする箇所もありますが、それもごくわずか。ポージングしやすく、どんなポージングでも比較的決まりやすいディテールなのがいいですね。欠点は、シールの形状が少し複雑なのでポージングしていると端が剥げやすいということと、ドリルランスが重すぎて片腕では保持が難しいということですね。あと、背中のシールドが重めなので、直立したポージングよりはアクションベースを使用した飛行スタイルのほうがストレスなく楽しめると思います。
これまでのキマリス系キットと形状こそ似ていますが、サブアーム付きシールドやダインスレイヴ発射体制が再現できるドリルランス、新武器の回転式パイルバンカーなど、魅力的な装備品が多数でかなり楽しめるキットでした。
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