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HG メイレスジョウガン レビュー

今回は、HG 1/72 YM-01 メイレスジョウガンのレビューをご紹介します!

HG メイレスジョウガンは、アニメ『境界戦機』に登場するAMAIM(アメイン)『YM-01 メイレスジョウガン』の1/72スケールキットです。KEN OKUYAMA DESIGNによる構造検証によって立体化。差し替えでアウトリガー展開状態が再現可能な他、カカトの展開による射撃ポーズが再現可能なキットになっています。120mm二連装狙撃砲や左肩シールド、戦闘短刀といった武装が付属。価格は2,640円(税込み)です。

メイレスケンブの兄弟機であり、機体剛性、馬力、制御能力が極限まで高められた射撃戦型MAILeS(メイレス)で、レジスタンス組織「八咫烏」に所属の鉄塚ガシンが搭乗するAMAIM(アメイン)『YM-01 メイレスジョウガン』がHGでキット化。※MAILeS(メイレス)・・・・自律思考型AIを搭載したAMAIM(アメイン)。

2021年9月に発売されたHGメイレスビャクチの内外パーツを流用しつつ、青と黄色の機体色やジョウガン特有の各部形状、120mm二連装狙撃砲や左肩シールド、戦闘短刀、リアアーマーのアウトリガーなどが新規造形で再現されています。

成型色はブルーをベースに、全身各部にイエローを配色。その他、頭部センサーがクリアブルー、内部・関節や武装類がダークグレー成型色での再現となっています。外装のブルーとイエローはマットな質感の成型色でリアルさが強調されています。

シールは胸部装甲や左右のシャフト、脚部の一部、120mm二連装狙撃砲のセンサーなどを補いますが多くはありません。アウトリガーやシールドの一部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。

内部・関節や武装類のダークグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップも不使用。肘・膝共に外装と同じPS素材パーツ構成で関節強度はまずまず高め。特別負荷のかかる装備はなく、2又の長いつま先でバランスよく接地するため、自立は安定します。

120mm二連装狙撃砲、左肩シールド、戦闘短刀、組み替え用のアウトリガーパーツ、武器持ち手(右)、平手(左右:手甲なし)が付属。右下のアームパーツはHGストークキャリーのパーツと組み合わせるためのパーツなので特に使用しません。

HGメイレスビャクチ(以下、ビャクチ)と各部を比較しながら見ていきます。

頭部をビャクチと比較して。ビャクチはマシン的なデザインなのに対し、ジョウガンは獣感が強く独特。口元のモールドや後頭部のアンテナなどもパーツで細かく色分けされています。センサーはビャクチと同様クリアブルー成型色での再現。

頭部は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。その他の箇所も合わせ目はありません。クリアブルーのパーツはブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

首は2箇所の可動部で上下に幅広く可動します。

胸部・腹部をビャクチと比較して。全体的なシルエットは似ていますが、2ラインのイエローフレームが印象的にデザインされています。前面中央の装甲はグレーのシールでの色分け。

上部の装甲は展開可能。頭部を収納することができます。収納できる理由については説明書にも記載はありませんでした。攻撃から頭部を守るためですかね・・・?

ビャクチ、ケンブと同様、肩部は前方にスイング可能。肩の可動に合わせて胸部のゴールドシャフトがスライドします。シャフトのゴールドはシールでの色分け。引っかかるとシールがめくれたりするので、ゲート跡などをきれいにカットしてからシールを貼るようにします。

肩部は前後だけでなく上下にもスイング可能。肩のカバーはヒンジ接続で上下に可動します。

腹部は柔軟に可動するため、上半身を撚るように回転させることができます。このあたりの構造もビャクチやケンブ(HGメイレスケンブ)と同じ。

腰部をビャクチと並べて。フロントアーマーは胸部と同様、黄色い2ラインのフレームが印象的に造形。左右の装甲も青いパーツで細かく色分けされています。リアアーマーも幅のある装甲が造形。表面はフラットです。

リアアーマーはヒンジ接続で広く展開させることができますし、中間部も角度変更が可能。裏面にはメカニカルなモールド入りの裏打ちパーツが造形されています。

リアアーマーは付属のアウトリガーパーツに組み替えることで、背部の表情を変化させることができます。アームはゴールドに塗り分けが必要。

アウトリガーパーツも裏面が展開状態でデザインされています。浅めの凹みモールドが造形されていますが、鉄板のような重機感があっていいですね。

接地部分は適度にロール可能。角度を変えることでよりバランスよく接地させることができます。

腕部をビャクチと並べて。ベースは同じ、装甲を重ね合わせたような構造ですが、ショルダーアーマーと前腕の装甲がジョウガン用に新造されています。デザイン自体は派手さはなくシンプル。

前腕の装甲は簡単な2枚パーツ構成ですが、一部は黄色いパーツで色分けされています。各部とも合わせ目が出来ないパーツ構成。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、合わせ目はモールド化。側面の黄色い装甲も全体のデザインに合わせてパーツで色分けされています。

脚部をビャクチと並べて比較。どちらもS字シルエットの獣脚ですが、ビャクチは機動性を重視した造りなのに対し、ジョウガンは狙撃がメインの機体ということで、剛性を重視した造りになっているようです。

大腿部、膝から下共に左右の組み合わせですが、合わせ目は各部ともモールド化されるなど完成度の高い造り。一部装甲ゴールドのシールで色分けします。

足の付根はロールや上下などフレキシブルに可動します。

脚部の可動をビャクチと比較して。ビャクチがS字に曲がるのに対し、ジョウガンはコの字のような機械的な動きになっています。

伸ばした状態もビャクチは角度が付いたままですが、ジョウガンは垂直になります。おそらく接地の安定性が重視されていると思いますが、頭部などの形状は生物的でも、脚部は機械的なのが面白いですね。

ソール部をビャクチと並べて比較。どちらもつま先が2又ですが、ジョウガンの方はつま先が長く、こちらも接地の安定性が求められているような作りになっています。

足裏もスリットモールドなどが細かく造形。つま先は上下に幅広く可動します。

アンクルアーマーは上下に可動します。カカトは狙撃時の接地安定用にプレートが展開。

背部はビャクチやケンブと全く同じ。2箇所の横長ダボがあるので、ビャクチ、ケンブに付属しているウェポンラックを装備することができます。左右の縦長ダクトは黄色いシールでの色分け。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。1/144と1/100ガンプラのちょうど中間の大きさ。特別大きくもなく手軽に取り扱うことができます。

HGメイレスビャクチと並べて比較。カラーリング、形状ともにかなり違っているのでその差は顕著です。ビャクチは機械的な雰囲気が強いですが、ジョウガンは生物的な雰囲気が強いですね。大きさはほぼ同じ。

HGメイレスケンブとも並べて。兄弟機ですが、デザイン的に違っている部分は多いです。逆に差別化されていて違いが分かりやすいのでいいですね。

各部可動域もメイレスビャクチと簡単に比較しながら見ていきます。頭部は適度上下しますが、ビャクチに比べて後頭部が干渉するため、可動が制限されます。ケンブよりも制限されてますね。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。

ショルダーアーマーの形状が違っていますが、腕の上げる角度に大きな違いはありません。上半身の前後スイングなどもほぼ同じです。肘は2箇所が可動し、深く曲げることが可能。

肩の前後スイングは、胸部シリンダーシャフトのスライドギミックによって前方に幅広くスイングさせることができます。後方へはそれなり。

腰はビャクチど同様、干渉なく360度回転可能。膝はビャクチ以上に深く曲がるため、きれいで安定した立膝を再現することができます。

左右への開脚は大腿部の装甲が干渉するため少し制限されますが、それでも十分に広く可動します。足首も深くまでロールできるので、バランスの良く接地させることが可能です。

ビャクチに比べて若干可動は制限されるようですが、特に不自由さもないので十分なポージングが楽しめそうです。

120mm二連装狙撃砲。重戦車の主砲と同じ120ミリ砲弾を発射する携行型重火器になります。威力の高いAPFSDS弾やHEAT弾を撃つ滑腔砲と、より正確で遠距離への射撃を可能とするAP弾を撃つライフル砲との2連装。

本体部分は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。

後部のストックは前後にスライド可能。表情を変化させることができます。ストックも左右の組み合わせで合わせ目ができます。

側面の2基センサーはグリーンのシールでの色分け。小さいので貼り付ける際はシールの紛失に注意です。砲口は上下2口が開口。

シールド。肩に装備する補助装甲になります。装甲の色分け部分や裏打ちパーツが別パーツ化されるなど作りが細かいです。アームはヒンジ接続ですが、多数パーツの組み合わせでフレキシブルに可動します。

ショルダーアーマーの黄色い装甲パーツを外すことでハードポイントが露出。シールドをマウントすることができます。

戦闘短刀。機動性能の低いジョウガンは接近戦は必要に迫られない限り行わないため、あくまでも緊急用の武装とのこと。簡単な1個パーツ構成ですが、刃にはミリタリー調のギザ状モールドもデザインされています。ダークグレー単色なので、刃をシルバーに、裾をブルーに塗り分けが必要。

戦闘短刀はシールド裏に収納可能。はじめは問題なかったですが、何度か抜き差ししているとポロリしやすくなっていきました。

120mm二連装狙撃砲を装備して。

120mm二連装狙撃砲は付属の武器持ち手で保持します。グリップと手のひらがダボ固定で隙間なくハマりますし、ストックが前腕に収まるのでかなり安定した保持が可能になっています。

120mm二連装狙撃砲は適度な長さと重量がありますが、2又のつま先でしっかりと踏ん張れるので構えた状態でも自立し易いです。

関節強度が高いので片足立ちも問題なく再現可能。より自然な形で躍動感あるポーズを再現することができます。

膝が深くまで曲がるので、立膝もきれいな姿勢で再現することができました。ビャクチやケンブなどのメイレス系は可動が柔軟でポーズに表情が付けやすいのがいいですね。

自然な形の平手が付属するので、砲身を支えるようなポーズも再現可能。リアルな射撃ポーズを演出することができます。

浮かせてディスプレイさせる場合は、股間部に3.0mm軸を差し込みます。さほど重量はないので、細い支柱でもディスプレイさせることができました。

リアアーマーにアウトリガーパーツを組み付けて。組み付けることで射撃ポーズの幅が広がります。立膝を付いた状態でも両膝を浮かせた状態でも、アウトリガーパーツを接地させることが可能。

両膝を浮かせた状態だと、後ろから見ると腰掛けた釣り人っぽく見えなくもないですね;

戦闘短刀を装備して。グリップが太めでハンドパーツに隙間なく収まるので、自然に抜け落ちたりすることはありません。取り扱いがラクです。

接近戦が苦手とは思えないくらいに軽快なポーズが再現できますし、簡単なポーズでも十分に格好良く演出することができます。ポロリなどのストレスがないので、ポージングをサクサク変えられるのがいいですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。頭部は獣感が強く、それでいて胴体部は機械的というクセのあるデザインなので好みは分かれそうですが、このフォーマットは相変わらずポージングの表現力が素晴らしくていいですね。簡単なポーズでも格好良く決まりますし、どんなポーズでも躍動感が出てきます。使い勝手もよく、グリグリと弄ってもポロリやヘタれががなく動じないですし、ストレスもかからずサクサクっとポーズを取らせることができます。

気になる点はそんなにないですが、戦闘太刀がシールドからポロリするようになるのでその点は少し注意が必要です。ポロリ箇所はこの一点のみ。面倒ならポージング時はシールドから太刀を外しておくと良いかと。

大型武装の120mm二連装狙撃砲は構えることで迫力が出ますし、平手が支えるようにすればより自然な射撃ポーズが演出可能。アウトリガーパーツを組み付けることで表情が変化し、射撃シーンをリアルに演出してくれます。マットな青と黄色の成型色もオシャレですし、ケンブとは違った個性を持っているので、組み合わせてディスプレイするとバリエーション豊かな演出が出来て良さそうですね。

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