こんにちは!今回は、HG 1/144 イオフレーム獅電のレビューをご紹介します!
HGイオフレーム獅電(しでん)は、鉄血のオルフェンズ第2期に登場する鉄華団所有モビルスーツの1/144スケールモデルキットです。価格は税込み1296円。発売日は2016年11月12日。イオフレーム獅電は、テイワズによって開発された人型のモビルスーツです。イオフレームを内蔵し、百里や百錬の開発を通して蓄積された技術を元に製造された量産型モビルスーツです。パイロットは鉄華団新メンバーのハッシュ・ミディ他。
紺のボディに紫の内部フレームを持つキットです。細身で軽量な人型スタイル。内部フレームの露出率は高いものの、脚部などに厚めの装甲も備え、強度と運動性能を両立した機体に仕上がっています。
背面にはバックパックを装備。バックパックを取り外すと1気筒のイオフレームのリアクターが露出します。バックパックの四角いスラスターは角度が変えられるようになっています。バックパック両脇には武器保持用のアタッチメントを装備。
足裏面の接地面積がそれほど広いとは言えませんが、直立はそこそこ安定。全体的に軽量で、ポリキャップによる関節も硬質なため、倒れることは少ないです。
左右対称。元々シンプルに色分けされた機体なので、特に塗装による塗り分けも必要ないくらいパーツによってしっかりと色分けされています。
内部フレームの片側には大きな肉抜き穴が空いていますが、アーマーを被せるためそれほど露出は気になりません。
頭部には装甲バイザーを装備。メインカメラの高感度センサーを保護する役目を担っています。装甲バイザー中央はシールによる色分けです。頭部には真横に走る合わせ目がありますが、これは段差ディテールになっているので、ムリに合わせ目消しをする必要もないかと。
装甲バイザーは抜き差しすることで開閉を再現可能。バイザー展開状態にするとメインカメラの高感度センサーが露出します。高感度センサーはシールによる色分け。付属シールを貼り付ける箇所は頭部のみです。
バストアップ。胸部にはライオンのフェイスを型どったようなデザインがあしらわれていて、ホワイトグレーパーツによる色分けがされています。ショルダーアーマーは脱着可能。ショルダーアーマーにも合わせ目がありますが、前後2枚合わせの形状なので、合わせ目消しも比較的ラクかと。
腹部。イオフレームのシャフトが露出。ガンダムフレームとはまた違った印象があり、イオフレームの魅力が感じられます。
腹部の装甲が少し可動します。このため、腹部の胸張りや前のめりといったポージングもしやすくなっています。胸部パーツの横面には合わせ目ありです。
腕部。ディテールのような穴が空いていて、シールドなどを装備させることができます。外装パーツ裏面には縦に長い合わせ目があります。
脚部。内部フレームにはやや肉抜き穴っぽいものがあり、埋める、そのままにするといった選択によって仕上がりが大きく変化します。後部には1気筒のスラスターを装備。脹脛外装パーツにも縦に長い合わせ目があります。
足首から下の部分はイオフレーム獅電特有の形状。こちらもかかと側のパーツと足裏に肉抜き穴があります。足裏のディテールはしっかりと掘られています。
腰部リアアーマーには、武器をマウントさせるギミックを装備。開閉式で外見を損ねない形状になっています。
HGガンダムグシオンリベイクフルシティと。HGガンダムグシオンリベイクフルシティはHGガンダムバルバトスルプスとほぼおなじ大きさなので、HGイオフレーム獅電の大きさはこれらより少しだけ小型サイズということになります。
胸部周りの装甲が厚いため、首周りのスペースがそれほどありません。なので、前後への首振りもやや狭い可動になります。
左右への首振りも同様。胸部パーツの干渉により、並の可動域です。
両腕上げはまずまず。軽量で細身のため可動域は広そうですが期待するほど可動域が広いわけではないようです。
肘曲げもまずまず。意外と外装パーツが干渉するんですね。肘辺りには内部フレームの肉抜き穴が少し露出します。
腰の可動は180度可能。腰部は極めて柔軟性が高いです。
股関節の穴にアクションベースのダボを挿し込みます。腰部裏面はかなりシンプルな作りになっています。
股関節のシャフトパーツが外れやすいのでポージングの際は少し注意して取り扱う必要がありますが、股関節部分がアクションベースにしっかりと刺さるので、安定度は高いです。
両足の前後開脚もまずまず。腰部フロントアーマーとサイドアーマーの脇から脚を展開させると、画像のような柔軟性を演出することが出来ます。外装パーツの薄い膝関節の可動もまずまず。
足首周りの可動はそれほど広くはないですが、つま先は適度に可動します。
内股は脹脛のパーツが干渉するため広くは取れず。一方のがに股は180度展開と優秀。
開脚はサイドアーマーが干渉する程度までですが、かなりしっかりと可動してくれています。足首は残念ながら微動になります。
立膝は不安定です。軽量ボディなだけに、このあたりは少し残念。
付属する武器類は左からガントレット、ライフル、パルチザン、ライオットシールドです。
ライオットシールド。シールド部分はランナーから切り出すだけで完成する一個パーツです。持ち手のみ別パーツによる組み合わせとなります。表裏共にまずまずのディテール。
関節の強度が高いため、ライオットシールドを保持させても安定し、自由に可動させることができます。全体的にほとんど問題ないですが、ポージングさせる時に少しだけ肩部から腕が外れやすいかと。
ライオットシールドはほぼ全体を防いでくれそうな大型装備品。かなりかっこよさが増します。
マニピュレーターにグリップ部分をはさみ、腕部にダボを差し込んで固定させます。拠点防衛や艦艇の護衛任務で威力を発揮するそう。
ライフルは組立工程もシンプルな最中割。適度にモールドが入っています。
マニピュレーターに挟んで保持させます。マニピュレーターの手首もしっかりとしているため、ライフルを持たせてもふらつきません。
ライフルは、リアアーマーのアタッチメントにマウントさせることが出来ます。
ガントレットも1個パーツで完結。表裏共にしっかりとしたモールドが入っています。
ガントレットは腕部に装備可能。サイドアーマーにある穴にも差し込んで固定させることが出来ました。
ガントレットを装備させると、ワイルドなイオフレーム獅電が楽しめます。
ボートのオールのような形状のパルチザンは伸縮可能。環境に合わせ、柄を伸縮させることでレンジを変更可能にしているとのこと。
マニピュレーター片手に持たせると、やや柄の部分がするりと滑るのが気になりますが、両腕で持たせるとそこそこ安定して保持させることができます。
パルチザンもリアアーマーのアタッチメントにマウント可能。バックパックにあるアタッチメントにも固定させることが出来ます。
では適当に何枚かどうぞ。
細身の割に期待ほど可動域が広くないのは残念ですが、まずまずなポーズを楽しむことが出来ます。各関節の保持力もしっかりとしているのでポロリもほぼありません。ただ、可動域を期待するあまり、幅広いポージングをさせると肩部から腕部が外れたりすることもあるので少し注意が必要です。
独特な形状をもった箇所が多いですし、武器類もちょっと変わったものが付属しているので、日頃ガンダム系を多く作っているファンにはなかなか新鮮で楽しめると思います。
マスキングによる色分け箇所がほとんどないので塗装もラク。シンプルに完成させるもよし、ガッツリ改修させるもよしのお手軽キットでした。
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