今回は、2013年5月に発売されたHG 1/144 MBF-P03 second L ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドLのレビューをご紹介します!
HG ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドLは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY B』他に登場する主人公機『ガンダムアストレイ ブルーフレーム セカンドL』の1/144スケールモデルキットです。アストレイシリーズ10周年企画としてキット化。付属のタクティカルアームズはソードフォーム、フライトフォーム、ガトリングフォームの三形態への変形が可能となっています。価格は1,870円(税込み)です。
ガンダムアストレイブルーフレームを改修し、ロウのプランが導入された叢雲劾搭乗機『ガンダムアストレイブルーフレームセカンドL』がHG SEEDでキット化。2004年2月に発売されたHG ガンダムアストレイ(ブルーフレーム)から一新され、完全新規造形での再現となっています。
成型色はブルーのフレームをベースに、外装にホワイトを配色。関節や内部、腹部、ソール部などはブラック成型色での色分けとなっています。
シールは細部モールドやタクティカルアームズの一部などを細かく色分けするようになっていてまずまず多め。ですが塗装はタクティカルアームズのスラスター内部を塗り分けるくらいで、素組みでも十分な色分けが再現されています。
外装パーツはアンダーゲート仕様で、ゲート跡が極力露出しないようになっています。
ポリキャップは青色のPC-001を使用し、関節や内部パーツ、ソール部パーツなどはKPSで構成されています。関節強度はまずまず高め。背部にタクティカルアームズを装備しているため、後方に比重がかかって倒れやすいですが、少し前のめりにすることで自立は可能です。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。) ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
自立や武器保持サポート用の支柱、平手(左右)が付属。
サーペントテールのエンブレムが入ったマーキングシールが付属します。
背部のタクティカルアームズとフレームジョイント、リアアーマーのバッテリーパックを外した状態で。
頭部。アストレイベースですが、チンガードが印象的なデザインとなっています。額や後頭部のセンサーはグリーンのシールでの色分け。頬の装甲は左右挟み込みタイプですが、チンガード下の合わせ目は段落ちモールド化されています。顔全体を覆うガードの再現はありません。
側面装甲のイーゲルシュテルン(75mm対空自動バルカン砲塔システム)やモールドはオレンジのシールを貼っての色分け。手前のイーゲルシュテルンは青いパーツで色分けされていますが、その上からシールを貼ります。
胴体部はノーマルのブルーフレームから形状に大きな変化はないですが、胸部装甲が白成型色になっています。腰部アーマーはパーツでの色分けを再現。胸板左右のモールドは青いシールでの色分けです。背部はフレームジョイント、リアアーマーのバッテリーパックを外した状態。メカニカルに造形されています。
腰アーマーは各部とも軽装で裏面も簡易的。サイドアーマーはポリキャップボールジョイントでフレキシブルに可動します。
腕部は全体的にノーマルのブルーフレームから大きな違いはないですが、ショルダーアーマーが少し大きめのものになっています。
二の腕、前腕ともに左右挟み込みタイプですが、合わせ目はそれぞれ段差、段落ちなどでモールド化。二の腕の白い装甲部分は白いシールでの色分けです。
肘はポリキャップにダボ(赤◯)を差し込んで組み合わせますが、肘を曲げる際このダボに負荷がかかって折れそうな感じがあるのが怖いですね。無理にぐりぐり曲げると白化したり最悪折れてしまうこともありそうです。
ショルダーアーマーはノーマルのブルーフレームとは異なり、大柄でフラットなフィンスラスターを装備。上部のラインや前後装甲の裾、側面の装甲は青いシールでの色分けです。裾のシールは手が引っかかって剥がれやすいので注意。
後部のフィンは上下に可動します。
脚部はノーマルのブルーフレームと同じデザインになっていますが、新規フォーマットによって細部までパーツで細かく色分けされています。
大腿部にはアーマーシュナイダーを装備。
アーマーシュナイダーは簡易的な1個パーツ構成。鞘は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。
大腿部、膝から下共に細かいパーツの組み合わせで合わせ目はわずかにできる程度。大腿部後部に合わせ目ができますが、分解して消せば、後ハメ加工も必要なさそうです。
ソール部は少し厚底にデザインされています。足裏はメカニカルなモールドが造形。つま先など一部に肉抜き穴があります。
つま先のアーマーシュナイダーは組み換えによって展開状態が再現可能。踵のアーマーシュナイダーは再現されていません。
背部にはタクティカルアームズを装備。
リアアーマーにはガトリングフォーム再現時のバッテリーパックを装備しています。
バッテリーパックは簡単なモナカ割で各面に合わせ目ができます。
タクティカルアームズ装着用のフレームジョイント。簡易的な造りですが、3箇所のジョイント(赤◯)により、重量のあるタクティカルアームズをしっかりとマウントさせることができます。
タクティカルアームズ。フライトフォーム、ソードフォーム、ガトリングフォームに変形可能な多機能型バックパックです。
側面のウイング兼ソード刃はアームによって上下、ロールなどフレキシブルに可動します。アームは左右挟み込みタイプで合わせ目あり。
ウイング兼ソード刃は中間部から展開が可能。内側に少し合わせ目ができます。オレンジの装甲部分はシールでの色分け。
ガトリング砲は細やかに造形されています。上下のセンサーはグリーンのシールでの色分け。
上部のスラスターとグリップ部分は展開が可能。
ガトリング砲本体側に押し込むことで固定することができます。
グリップは基部から回転が可能。サポート用のグリップも引き起こしが可能です。左右のスラスターは基部が上下にスイングします。スラスター内部はオレンジやグレーに塗り分けが必要。
スラスター前部と白い装甲はシールでの色分け。
タクティカルアームズ(ソードフォーム)。大剣型の迫力ある武装になっています。
タクティカルアームズ(ガトリングフォーム)。攻撃的なガトリング砲スタイルになります。本体部の上下には、リアアーマーに装備していたバッテリーパックを装着します。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。大きさ的には陸ジムと同じくらい。セカンドLの全高は17.78mです。
HGガンダムアストレイブルーフレームと並べて比較。セカンドLは新規フォーマットということもあり、全高や構造に差があります。ノーマルタイプと改修機ということで、カラーリングや各部形状も変化しています。
プロポーションも比較。
頭部はある程度上下可動が可能。左右へは顎と襟が干渉しやすいですが、水平にまでもスイングが可能です。
腕は水平以上にまで上げられますが、先にショルダーアーマーを動かしてからでないと上げられないので注意が必要です。肘はV字程度まで曲げることができます。
ショルダーアーマーが大柄で干渉しやすいので、肩の前後スイングはあまり広くはないようです。
腹部と腰部がボールジョイント接続で、上半身を適度に前後スイングさせることができます。ただし背部にタクティカルアームズとエネルギーパックを装備していると干渉して制限されるので注意が必要です。
腰も360度回転が可能ですが、背部タクティカルアームズとエネルギーパックの干渉をうまく交わしながら可動させます。大腿部のアーマーシュナイダーにも注意。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚は水平程度まで。腰回りに装甲がないですが、大腿部が干渉しやすいのでこれくらいになります。
膝はある程度深くまで曲げることができます。膝関節パーツには合わせ目ができますが、分解することで後ハメなしで消すことができます。
足首は前後左右ともまずまず可動させることができます。
左右への開脚は大腿部のアーマーシュナイダーが干渉するので水平まではいきません。ですがこれくらいでも十分ではありますね。アーマーシュナイダーを外すとさらに広くまで展開させることができます。
内股はある程度深くまで曲げることができますが、ガニ股はさらに広く、水平以上まで展開させることができます。
立膝はうまく干渉を避けるようにすれば、ある程度きれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、アストレイ系はよく動くイメージがありますが、このキットも様々なポージングに対応できるよう、可動域が広めに作られているようです。さすがに現代のキットほどの可動域ではないものの、申し分ないくらいの柔軟なポーズができそうですね。
ウイングを左右に展開させることで、タクティカルアームズをフライトフォームで使用可能。
アーマーシュナイダーはハンドパーツで簡単に保持できますし、遊びがなく取り扱いやすいです。小回りが効くのでポーズも取りやすいですね。
股間部が広く開脚できるので、アーマーシュナイダーを展開してケリを入れるポーズも自然な姿勢で再現することができます。開脚しすぎると干渉してサイドアーマーやアーマーシュナイダー基部のオレンジパーツがポロリしやすいので、その点は注意が必要。
ソードフォーム。超大型の大剣で、ダイナミックで迫力のあるポーズを再現することができます。
ソードフォームの両手持ちできなくはないですが、持ち幅が狭く、かなりぎこちないようでした。手甲パーツなどもポロリしやすいので難しいかも。足首がしっかりと可動するので、接地性が高いのはいいですね。
タクティカルアームズの形態を変えてガトリングフォームに。重火器仕様の武装で、フライトフォームやソードフォームとは全く違ったスタイルのアクションポーズを楽しむことができます。ガトリングフォーム時も支柱で支える必要があるので、ポーズを取るのはなかなか難しいかも。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。旧ブルーフレームから新規フォーマットになったことで、関節各部が広範囲に可動し、ポージングにも躍動感が出ています。シールで補う箇所はありますが、それでも各部の色分け再現度は高く、完成度の高いキットに仕上がっているようですね。プロポーションも現代風でバランスがいいですし、造形的にもかっこよく、申し分ない出来になっていると思います。
気になる点は、開脚したりすると大腿部のアーマーシュナイダーとサイドアーマーが干渉したりしてポロリしやすいので注意が必要です。タクティカルアームズには重量があり、肩や手首の関節強度では十分な保持ができないので、付属の支柱やスタンドでサポートしてやる必要がありますね。
タクティカルアームズはフライトフォーム、ソードフォーム、ガトリングフォーム各種とも迫力のあるスタイルに仕上がっていていろんなポーズを試してみたくなりますし、どんなフォームでもポージングにダイナミックさが出ます。アーマーシュナイダーなどの小装もしっかりと再現されていて、アストレイ系らしい豊富な遊び方ができるのがいいですね。
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