こんにちは!今回は、HGUC 1/144 バーザムのレビューをご紹介します!
HGUC 1/144 バーザムは、機動戦士Zガンダムのグリプス戦役で実戦投入されたティターンズ最後の量産機『バーザム』の1/144スケールモデルキットです。最新フォーマットによって構成され、ガンプラ史上最高レベルの可動域を持つキットに仕上がっています。価格は1,620円(税込み)。
4月に発売されたHG GUNPLA EVOLUTION PROJECT ゼータガンダムと同じく、全て新規造形によるランナーで構成された最新フォーマットのキットです。
全身がブルーを基調としたティターンズカラーになっていて、その中にグレー、イエロー、レッドのパーツで各部が細かく色分けされています。
ポリキャップは最近のほとんどのHGキットで使用されているPC-002を使用。ですが一部のみにポリキャップを使用し、その他の関節は内部パーツ類と同じ素材のPSパーツによって補われています。それでも関節強度はしっかりとしていて、自立も安定しています。
やや細身でありながら、全身のスタイルもバランスが良く、デザインの質の高さを感じる仕上がりになっています。
頭部。モノアイはクリアーレッドのパーツによって再現され、内部のグレー部分もパーツによって色分けされています。残念ながらモノアイは可動しませんが、左右へのスライドを意識したモールドはデザインされていてリアルです。
1本角のアンテナも別パーツで色分けされ、先端は安全対策の加工がされています。首にも動力パイプのようなモールドが再現されています。
バストアップ。特徴的な形状の胸部はパーツによって色分けされています。腹辺りのモールドは赤いシールで色分けされています。
腹部。内部構造が細かく再現され、シリンダーシャフトが露出。組み立て方式もこれまでのHGにない新しい仕様が楽しめます。股下のディテールも3色のパーツによって細かく色分けされています。
腕部。目立った合わせ目はなく、各部がしっかりと色分けされてほとんど塗り分けの必要がありません。少し大きめの平手が付属します。
前腕の外装パーツ内にはビーム・サーベル柄のディテールが再現されています。こちらのビーム・サーベル柄は残念ながら抜き差しは出来ない仕様になっています。
ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプなので真横に合わせ目ができますが、段差モールドによって合わせ目が分からないようになっています。側面のダクト内部は赤色で塗り分ける必要があります。二の腕側面のディテールも色分けパーツによって細かく再現されています。
脚部。細かいパーツを組み合わせるため、合わせ目はできない仕様になっています。各部もパーツによって色分けされ、HGながらも完成度の高い仕上がりになっています。膝のグレーパーツ内部は赤色で塗り分ける必要があります。
側面の小さい三角形モールドは赤いシールによる色分け。側面の外装パーツは内側と外側で形状が違うので、組み間違えないよう注意が必要です。
足裏のスラスターはグレーの別パーツで色分けされていて、なかなか特徴的な形状をしています。
足首から下の部分もグレー、ライトグレー、ブルーのパーツによってしっかりと色分け。足裏も肉抜き穴などはなく、HG GUNPLA EVOLUTION PROJECT ゼータガンダムと同じように、脚底パーツによってモールド化されています。
バックパック。こちらも各部がパーツによって色分けされていて、中央ライトグレーの部分も別パーツによって再現されています。スラスター内部にはフィンのような形状もディテール化されています。スラスター内部は赤色で塗り分ける必要があります。頭部裏はグレーのシールで色分け。頭部は左右挟み込みですが、襟足部分は段落ちモールド化されています。
HG陸戦型ジム、HGガンダムバルバトスルプスレクスと。陸戦型ジムよりは大柄ですが、バルバトスルプスレクスとはそれほど違いはありません。
HG GUNPLA EVOLUTION PROJECT ゼータガンダムと。同じ機動戦士Zガンダムシリーズの機体ということもあり、こちらもサイズ的には同じくらいです。
頭部の可動は顎引き、見上げた状態共にまずまず。首周りが入り組んでいるのでやや窮屈さも感じますが、ポージング時に干渉することはないようです。
左右への可動も顎を少し持ち上げることで真横に可動。
腕部はこれまでのガンプラでもあまり見られないくらいのバツグンの可動域を持っています。
肩部の内部パーツは左右に引き出しが可能。
内部パーツを引き出すことで腕部を柔軟に可動させることができます。
膝の可動はまずまず。やや外装パーツが干渉するようです。前腕の内側にはライトグレー、ブルーパーツ共に合わせ目があります。
腹部内部はボールジョイント型のポリキャップを使った構成になっているものの、前かがみや胸張りといったポージングの表現は微妙です。
腰が回転するようなギミックを持っていないので、ほとんど腰を回転させることは出来ません。
構造上、腹部が左右に可動します。
股下やや後ろ寄りにアクションベースを固定する穴があります。
安定度はまずまず。アクションベース先端の角度が斜めなので、他のHGガンプラと比べると少し気を使うこともあるかもしれません。
リアアーマー側面イエローパーツの内側には肉抜き穴があります。
腰部にアーマー類がないので、前後への開脚は申し分なし。膝の可動もまずまずです。
足首の前後への可動もまずまず。つま先はしっかりと折りたたむことができます。
脚部裏面のスラスター部分は適度に可動します。
脚部の左右への開脚は、こちらもサイドアーマーが無いこともあり、しっかりと水平になってくれます。股関節の構造も他のキットと少し違っているので、こういった可動には長けています。
足首の左右への可動は外装パーツが干渉する程度に。
内股、がに股は気持ち程度。キットの構成上、内股、がに股の概念をあまり考慮しない作りになっているようです。
股関節や膝の可動が柔軟なので、立膝はほぼ完璧にこなしてくれます。
ビーム・サーベル刃☓2、ビーム・ライフル、ビーム・ライフル用アタッチメント、武器保持用ハンドパーツ(左右)、バルカン・ポッド・システム、ビーム・サーベル柄☓2が付属。
ビーム・ライフル。一般的なビーム・ライフルとは形状が異なり、2本の爪が特徴的なスタイルになっています。本体は左右ではさみこむタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されていわからないようになっています。一部、赤いパーツによる色分けもされています。
内側のグリップやアタッチメントを使って二の腕に固定する箇所が可動します。
センサーは前後とも付属シール(グリーン)による色分けとなります。
武器用ハンドパーツを使用してビーム・ライフルを保持します。
付属のアタッチメントを使用することで、ビーム・ライフルを二の腕に固定させることができ、また違ったスタイルを楽しむことが出来ます。
バルカン・ポッド・システム。パーツは新規造形となりますが、劇中ではガンダムMk-Ⅱと同等の装備です。一部赤いシールによって色分けされ、アンテナの先端は安全加工がされています。
バルカン・ポッド・システムは頭部のラッチに取り付けます。取り付け後も特に頭部の可動に干渉することはなさそうです。
ビーム・サーベルは、柄にビーム・サーベル刃をマウントして武器用ハンドパーツに挿し込みます。
手首が前後に可動。ちょっとしたアクションギミックを楽しむことが出来ます。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。ディテールもバランスが良く、各部のモールド類もパーツによってしっかりと色分けされています。また、組立工程もこれまでにないようなよりMGに近い構造が意識され、それによってより可動域の広いポージングが楽しめるようになっています。まさにコアなファンをうならせるようなしっかりとした作りになっていると言えますね。
欠点としては、HGでありながら細かいパーツが多く、組み立ても指先に神経を集中させて組み立てる必要があるというところです。なのでそういった意味では、大人向けを意識して作られた感を感じるキットになっていると思います。
武器もそれほど豊富とは言えないながらも、ポロリも全く無いですしストレスもないので、これまでのガンプラよりもさらに広い可動域を使ったポージングを思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。
8 件のコメントがあります。
匿名
on 2017年5月20日 at 08:55 -
スミ入れペンとメラミンスポンジ磨きが楽しそな個体だね。
nori
on 2017年5月20日 at 09:17 -
コメントありがとうございます!
そうですね~、元々の完成度が高いので、特に手を加えることもないお手軽仕上げでも十分な出来栄えになりそうです(^^)
スポンジ磨きで艶を消せば、特にエアブラシ塗装も必要ないので楽ちんです♪
海老ですか?いいえ
on 2017年5月20日 at 16:01 -
丁寧なレビューありがとうございます。バーザム好きな人たちにとっては待ち望まれた機体で最新のフォーマットでリリースされたので想像以上の可動範囲と出来の良さにバンダイ驚異のテクノロジーを感じました。ホビーショップに行った際に購入します。
nori
on 2017年5月20日 at 19:11 -
コメントありがとうございます!
ホントに最近のガンプラの質といったら!って感じです(^^)
特に腕部の関節なんて尋常じゃないくらい動きますし、カッコイイポージングも思いのまま。
買って損はないっていうよりも、むしろ買うべきでしょ!って感じの質の高さでですね♪
ぜひこの素晴らしさを体験してみていただきたいですね!
匿名
on 2017年5月20日 at 18:30 -
合わせ目の位置や微妙な露出箇所が詳細にわかって、大変参考になります。自分も発売日前に入手しましたが、まだ箱や説明書を見て楽しんでいる段階でして、超最速でレビューして頂いてありがたいです。自分も頑張って組み上げたいと思います。ありがとうございました。
nori
on 2017年5月20日 at 19:02 -
コメントありがとうございます!
そういっていただけるとこの上ない本望です!ありがとうございますm(_ _)m
今後も質の高いレビューを続けていきたいと思っていますので、ぜひ楽しんでいただけると幸いです(^^)
匿名
on 2017年5月22日 at 00:01 -
丁寧な解説ありがとうございます
あとはガルバルディβと森のくまさんですね
nori
on 2017年5月22日 at 01:37 -
コメントありがとうございます!こちらこそ、レビューを御覧いただき感謝ですm(_ _)m
ガルバルディβといえば、小さい頃1/100サイズのキットを組んだことがありますね。
駄菓子屋でハイザックと共に在庫があって、それをゲットした記憶があります。
今考えると、人気のないキットだったからなのかもしれませんが、自分的にはそのかっこよさに惚れました(〃∇〃)
森のくまさん(ボリノーク・サマーン)はキット化して欲しいですけど、ムリなんですかね~_| ̄|◯