今回は、HGUC 1/144 MSM-08 ゾゴック(ユニコーンver.)のレビューをご紹介します!
HGUC ゾゴック(ユニコーンver.)は、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS「MSM-08 ゾゴック(ユニコーンver.)」の1/144スケールモデルキットです。水陸両用のズゴックをUC登場時の現代的なフォルムで再現。特徴的な上部フィンや可動ギミックを持つモノアイ、バーニアを備えたバックパックなど、ゾゴック特有の機体形状が再現されたキットになっています。価格は1,870円(税込み)です。
ジャブロー攻略を目的として造られたアッグシリーズMSとの連携運用を前提とした試作型MSで、劇中ではトリントン基地襲撃に参加。バイアラン・カスタムとの交戦の他、守備隊のジムIIを撃破するなど活躍を見せた機体「MSM-08 ゾゴック(ユニコーンver.)」がHGUCでキット化。
特に他キットからのパーツ流用はなし。他の水陸両用機の多くと同様に頭部がなく、胸部に大型のモノアイを持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。
成形色は少し明るめのレッドを基調に、腰部や上腕、蛇腹状の上腕や大腿部、ソール部などにダークグレーを配色。その他、上部のブーメラン・カッターや各部ダクト、脚部などがライトグレー、シュツルム・ファウストがオリーブブラウンでの再現となっています。
シールは胸部モノアイと前腕、シュツルム・ファウストのラインモールドを補うくらいでわずか。各部のバーニア内部やヒート・ソード刃などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
ABSやKPSは不使用。大部分がPSパーツで構成されているため、塗装やスミ入れをする場合もあまり破損を気にする必要がなく安心して取り組めそうです。
ポリキャップはPC-132とPC-7(ボールジョイント型)を使用し、全身各部に組み込みます。肘や膝関節はポリキャップとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかるような装備はなく、接地面も広いので自立は安定します。
■付属品
シュツルム・ファウスト、シュツルム・ファウスト用ジョイントパーツ、武器持ち手(左右)、ヒート・ソード、ヒート・ソード刃(赤熱化仕様)、アーム・パンチ用のアームユニットパーツ✕2が付属。
■各部形状
■頭部
胸部。ギョロリと目をむくモノアイが印象的。上部には10本(片側5本)のブーメラン・カッターを装備するなど、独特の雰囲気を持った容姿になっています。左右や脇の丸型スリットダクト、腹部の大型ダクトなどは各部ともパーツによる色分けが再現されています。
ちなみにMSV版のゾゴックは腹部にワイド・カッター(ブーメラン・カッターの大型版)が内蔵されているとのことですが、このユニコーンVer.は残党軍機なので腹部は大型ダクトのみという設定なようです。
モノアイを覆っているクリアパーツは上部を押し込むことで簡単に取りはずしが可能。
モノアイはポリキャップとボールジョイントの軸パーツによって四方にフレキシブルに可動します。モノアイは赤いシールを貼っての色分け。
胸部内部にはメカニカルなモールドがデザインされていて、外装を被せた状態でも部分的に内部メカを確認することができます。
上部中央はクリアパーツ化。
上部左右のブーメラン・カッターは取り外しが可能。武器として使用することができます。設定では内蔵されたアームで敵機に向かって打ち出される仕組みとのこと。
腰部は特に展開型のアーマーなどはなく、パンツスタイルの軽装仕様になっています。前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、特に後ハメの必要がないので合わせ目消しはラクそうです。
後部にはバックパックから伸びる動力パイプ、臀部には2基のバーニアを装備。内部は黄色に塗り分けが必要です。バーニアは別パーツ化されているのでメタリック調に塗り分けても良さそうですね。
脚部とは固定型の1軸接続。底部のバーニアも別パーツ化されています。こちらも内部は黄色に塗り分けが必要。
胴体内部には簡単なフレームが造形されています。
■腕部
腕部は蛇腹状の前腕や円筒状の前腕などが印象的に造形。水陸両用機らしい特徴的なデザインになっています。ハンドパーツも他のMSに比べて大きく、ゴツゴツとしていて印象的。
肩や上腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕は2枚パーツ構成ですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。前腕の白いラインはシールでの色分け。
節々各部がポリキャップなどのジョイントで接続されているため、可動箇所が多いです。細かくパーツ分割されているので合わせ目などのパーツ処理もラク。
ハンドパーツは穴なしのものが付属。複数パーツ構成で割としっかりとした作りですが、親指の上側は肉抜き穴でした。手首の赤い円筒装甲は2個パーツ構成で合わせ目ができますが、分解できるので合わせ目を消すのはラクそうです。
■脚部
脚部。大腿部は水陸両用MSらしい蛇腹装甲ですが、膝から下には幅のあるスカートアーマーを装備。ふちのライトグレーの装甲はパーツできっちりと色分けされています。
球状の脚の付け根と大腿部の蛇腹装甲は2枚パーツ構成で側面に合わせ目ができますが、膝から下は左右の組み合わせながら前面の合わせ目は段落ちモールド化されています。後面は合わせ目ができないパーツ構成。
脚部も細かく分解できますが腕部ほどではなく、蛇腹の大腿部は個別化されていません。
ソール部はエッジの効いた重厚な装甲がデザインされています。作り自体は簡易的ですが、足裏はモールドやファンなどのモールドが細かく造形。肉抜き穴などはありません。左右で少し形状が違っているので組み間違えないように注意です。
■バックパック
背部には排気パイプ?やエネルギータンクのようなユニットを持つバックパックを装備。左右のエネルギータンクは1個パーツ構成、後部排気パイプ?は先端が抜けていない状態です。
下部には2基のスラスターが造形。臀部と同様、別パーツ化されているのでメタリック調に塗り分けたりすると映えそうです。内部は黄色く塗り分けが必要。
背部は2ダボ接続ですが、ゾゴック独自の組み合わせ構造で2ダボ幅も異なるため、他キットと組み替えたりすることはできないようです。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。特別大きいわけではないですが、小さくもない中間サイズ。上部サークルカッターもあって陸ジムよりも少し大きめになっています。ゾゴックの全高は18.8m。頭部がないとか関係ないですね;
共闘したゼー・ズールが手元にないので、手持ちなところでHGUCザク・マリナー、交戦したHGUCジムⅡと並べて。トリントンの攻防戦では往年の名機が多数登場するので、組み合わせたりするとなんか懐かしい気分になりますね。
■各部可動域
他節構造なため、腕は水平よりも高くまで上げることができます。一方、肘は45度までしか曲がらず。頭部がないので首の可動ギミックなどはありません。
腹部はボールジョイント型ポリキャップ接続ですが、上下半身が背部動力パイプで繋がっているため、腰の回転や上体をそらすなどの動きはできません。
アクションベースやスタンドヘは、股間部のバーニアパーツを外すことでポリキャップ穴が露出。3.0mm穴を差し込むことでディスプレイさせることができます。
前後開脚は幅広く展開可能。少し左右に開くようにはなりますが、脚を高くまで上げることができます。
膝は2重関節でくの字程度まで曲げることが可能。
足首は適度に前後させることができます。左右へは脚部のスカート装甲内で適度に可動。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。
意外と立膝はきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、胴体部こそ殆ど可動しませんが、四肢は割とよく可動します。なので多少制限されるポーズはあると思いますが、まずまずなアクションポーズを再現することはできそうです。
■武装類
ヒートソード。グフ系から流用された加熱式の実体剣になります。設定では刀身部の赤熱化によって敵機を溶断することが可能。こちらは赤熱化前の携行状態で全体がダークグレー成形色で統一されています。
柄の部分が別パーツ化されているため、一部が合わせ目っぽくなっています。
赤熱化仕様のヒートソード刃。こちらはクリア成形色での再現で形状自体は携行状態と同じ。全体を赤く塗り分ける必要があります。
HGUCグフ(画像左)、HGUCグフカスタム(画像右)のヒートソードと並べて。形状自体はグフカスタムのものと殆ど同じですが、ゾゴック用に新造されているため、大きさが少し違っています。
シュツルム・ファウスト。携行式の使い捨て大型ロケット弾になります。簡易的な2個パーツ構成で弾頭部分に合わせ目ができます。成形色はブラウンのみ。白いラインはシールで色分けします。特に塗装する箇所はないですが、一部を塗り分けたりすると見栄えが良くなりそうですね。
付属のジョイントパーツを使用することで、2基のシュツルム・ファウストをリアアーマーにマウントすることができます。
一通り武装して。
ヒートソードは付属の武器持ち手で握らせて保持します。ダボ固定ではないですが、少し隙間があるくらいなのでずれたりするようなことはありません。指形状の関係で少し斜めになるかなという程度。
腕は可動箇所が多く、自由に動かせるのでポーズが付けやすいですね。若干上腕のボールジョイントが抜けやすいのでその点は注意が必要です。
赤熱化仕様のビームソード刃に組み替えて。やはりクリアだと味気ないので、クリアレッドなど何かしら赤を追加して雰囲気を出したいところ。
機体形状にはヒトクセありますが、プロポーションが良いのでポージングが映えますね。独特の格好良さがあってなかなか魅力的なキット。背部の装備もメカニカル感があってなかなか見応えがあります。
一応水中でも移動できるので浮遊ポーズで。・・・シュツルム・ファウストって水の中大丈夫なんすかね;
ブーメランカッターは中央に3.0mm穴があるので、単体で浮かせてディスプレイさせることが可能。射出シーンを演出することができます。
付属の持ち手で握らせることもできますが、刃が細身なため、手の角度によってはスルッと抜けやすいので注意です。
シュツルム・ファウストは太い部分でハンドパーツに固定できるため、しっかりと保持できますし、抜け落ちることも殆どありません。
ただ、角度があまりつかないので手首が反ったハンドパーツなども付属していると良かったですね。
アーム・パンチ用のユニットパーツが付属し、手首に組み付けることで、腕部を延長することができます。ユニットパーツはポリキャップを挟んでの2枚パーツ構成で側面に合わせ目ができます。
ポリキャップ接続なので組付けがしっかりとしていて良いですね。
説明書に記載はないですが、ユニットパーツを2個連結させれば更に延長することができます。ちなみにアームユニットの伸縮範囲は限られているようですが、一説には20m以上も伸びたとされる仕様が存在するとのこと。
HGUCジムⅡと組み合わせて劇中シーンぽく再現。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。容姿自体は禍々しいですが、見慣れたせいか、それが逆に格好良く見えますし、ユニコーンVer.として新造されているため、プロポーションバランスが良くて格好良いですね。可動も意外と柔軟である程度動きのあるポーズも再現できます。組み合わせ強度が高めなのでポージングもラクですし、あらゆる部分でストレスなく楽しむことができるキットになっています。
気になる点はそんなにないですが、部分的に合わせ目があるのと、ハンドパーツの親指に少し肉抜き穴があるのがもったいないかなと。それとヒートソードがクリアレッドなどだと良かったですが、まぁこの完成度であれば、贅沢な悩みという感じかもしれません。
ギミックも豊富に用意されていてゾゴックらしさが存分に感じられるものになっています。ブーメランカッターも単体でディスプレイできるなど劇中シーンの再現性がしやすいですし、モノアイの可動ギミックを含め、色んな表情が楽しめるキットになっているのが良いですね。
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1件のコメントがあります。
油性の魔女
on 2024年9月6日 at 08:30 -
seed freedomのズゴックとキャバリアーアイフリッド楽しみですね