今回は、2015年7月に発売されたHGUC 1/144 RX-78-2 ガンダムのレビューをご紹介します!
HGUC RX-78-2 ガンダムは、『機動戦士ガンダム』に登場する主人公機「RX-78-2 ガンダム」の1/144スケールモデルキットです。組みやすさを考慮したランナー配置を実現。洗練されたプロポーションに加え、最新フォーマットによって可動範囲も大幅に向上。肘、膝の二重関節による片膝立ちやビーム・サーベルを抜く動作など、アニメシーンさながらの迫力あるポーズが可能なキットになっています。価格は1,100円(税込み)です。
ガンプラ35周年目の2015年、『新生-RIVIVE-』により、主人公のアムロ・レイ搭乗機「RX-78-2 ガンダム」がHGUCでキット化されました。可動・色分けなどに優れ、最新設定に基づく新しいアレンジで再現されたキットになっています。
成型色はガンダム定番のホワイト、ブルー、レッドを織り交ぜたトリコロールカラー。内部・関節パーツはグレー成型色での再現です。
ホイルシールは頭部や腰のV字マークなど一部を補うもののみが付属。「多色成形」という特殊技術を使ったランナー構成で高度な色分けが実現されているため、素組みでも十分な仕上がりになります。
グレー成型色の内部・関節、武装類パーツはKPS素材となっています。ABSは使用されていないので、塗装・スミ入れする場合もあまり破損を気にすることなく取り組むことができます。キットサイズは約125mm。手に取りやすく、扱いやすい大きさになっています。
ポリキャップは定番のPC-002をすべて使用します。肘はKPS、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。バックパックは小柄ですし、特に負荷のかかるような装備もないので自立は安定しています。
シールド、ハイパー・バズーカ、ハイパー・バズーカ用のジョイントパーツ、ビームライフル、武器持ち手(右)平手(左右)、ビーム・サーベル刃✕2が付属。
各部を簡単に見ていきます。
頭部は小顔でスタイリッシュに造形。メット部は前後挟み込みタイプで、頭頂部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要そう。
ツインアイやとさか前後のセンサーはシールでの色分け。左右のダクト内部はグレーに、こめかみのバルカンはイエローに塗り分けが必要です。
ツインアイはクリアーイエローパーツでの再現。内側にシルバーのシールを貼り、ツインアイのフチを塗り分けることでクリアパーツを活かすことができます。
胴体部はカラフルでヒロイック。襟やエアインテーク、腰部ヘリウムコアなどもパーツできっちりと色分けされています。腰アーマー中央のV字マーク部分はモールドの上から赤と黄色のシールで色分けします。
腰アーマー裏は特にモールドはなく簡易的な造り。
腕部。全体的にエッジの効いた造りになっています。成型色も外装のホワイトと関節・ハンドパーツのグレーのみとシンプル。重機感もありますし、変にアレンジがされていないのがいいですね。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端でモールド化されています。肘もマルイチモールドがきっちりと造形されるなど造りが洗練されています。
ショルダーアーマー。こちらもシンプルなデザインで造形されています。前後の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。
脚部。スリムかつスタイリッシュなフォルムで造形されています。こちらも腕部と同様、変なアレンジがなく、整ったデザインになっています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。膝から分離するので合わせ目消しはラクそう。腕部と同様、膝のマルイチモールドは別パーツでの色分けとなっています。脚の付け根はロール可能。
ソール部。形状自体はシンプルですが程よい重機感があります。アンクルアーマーは左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端でモールド化。足底は1個パーツ構成で、裏面にはメカニカルなモールドが多数。つま先側は肉抜き穴です。
バックパックは左右にサーベルホルダーを持つ、ガンダムタイプ特有のデザインで造形されています。サーベル柄は脱着が可能。
下部のバーニアは別パーツ化されているので、塗り分けたりすると見栄えが良くなりそうですね。特に可動ギミックはなし。内部も簡単なモールドのみとシンプルです。
バックパックの接続穴は一部のHGUCやHG水星の魔女、HGガンダムSEED FREEDAMシリーズなどと共通。ですが背部にサーベル柄固定用のダボがあるので、他キットのバックパックを取り付けても干渉してしまいます。
HGUC陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。サイズ的には陸戦型ジムと変わらず小柄。RX-78-2ガンダムの全高は18.0mです。陸戦型ジムと比べるとかなりシンプルでスマートなフォルム。
HGUCガンキャノン(REVIVE版)、HGUCガンタンクと並べてV作戦トリオで。ガンタンクはREVIVE版ではありませんが、並べてもそんなに違和感はないですね。
エコプラですが塗装済みのHGUC RX-78-2 ガンダム(021)(2001年発売)(画像左)、ENTRY GRADE RX-78-2 ガンダム(画像中央)と並べて。このREVIVE版は画像右になります。REVIVE版はこの中で一番スタイリッシュ。可動域はENTRY GRADEも広いですが、ヘタレやポロリなどがなく安定して取り扱えるのがREVIVE版の良いところです。
40周年記念キットのHGガンダムG40 (Industrial Design Ver.)とも並べて比較。こちらと比べるとREVIVE版がオーソドックスなキットに見えますね。
頭部は幅広く上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズに可動します。
肩のポリキャップが上向きに展開するようになっているため、腕は真上にまで上げることができます。肘も2獣関節で完全に折り曲げることが可能。
肩は特に前後へのスイングギミックはないので、ボールジョイントで少し前後するくらいです。
腹部の可動ギミック、腰部のポリキャップ接続部によって上半身を幅広く前後させることができます。
腰は少し干渉しますが、うまく交わすことで360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、他のキットと同様、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。(THE シンプルスタンド×3【フィギュア&模型用】を使用しています。)
前後開脚は、フロントアーマーが可動するので前方へは幅広く展開させることができます。リアアーマーが可動しないため、後方への展開はやや制限されます。
膝は2重関節構造で深くまで曲げることが可能。グレーの膝関節は左右の組み合わせですが、合わせ目は端にくるようになっています。膝の内側も裏打ちパーツがきっちりと造形。
足首の可動は、前後には幅広く可動しますが、左右へはわずかに可動する程度です。
左右への開脚は、サイドアーマーが少し干渉しますが、水平程度まで幅広く展開させることができます。
足の付根がロールするので、内股、ガニ股も共に幅広く展開させることができます。
立膝も割ときれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、シンプルな構造でありながら、各部とも柔軟に可動するキットになっています。ガンプラの中でも極めて可動域が広く優秀。安定したポージングが楽しめそうですね。
シールド。防御用に用意された身の丈とほぼ同じ大きさの大盾になります。表面の赤やイエローの十字などがパーツで丁寧に色分けされています。
裏面も細かいモールドが造形。のぞき穴もきっちりと開口されています。のぞき穴のシャッター開閉ギミックはありません。
下部のグリップは可動式。
シールドはハンドパーツでグリップを握らせ、前腕に接続ダボを差し込んで装備します。固定強度は高めで外れることなく取り扱うことができます。バックパックにも取り付けが可能。
ビームライフル。ブラッシュ社製MS携帯式小型メガ粒子砲になります。シャアの「あのMSは戦艦並みのビーム兵器を持っているというのか」というセリフが印象的。少ないパーツ数ですが、シルエットが良く、完成度は高めです。
本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
センサーやフォアグリップは左右に可動。センサーの表面はイエローパーツでの色分けです。一旦はめ込むと外れにくくなるので、仮組みする場合は少し注意が必要です。
ビームライフルは付属の武器持ち手を使って保持します。人差し指がトリガーガード内に収まるなど、自然な持たせ方になっていて見栄えもいいですね。
ハイパー・バズーカ。ブラッシュ社製の肩掛け式の単砲身ロケット砲になります。こちらも重厚感があり、程よいパーツ構成で完成度は高めです。
砲身を含む本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。砲口は筒型パーツで構成されているので合わせ目はありません。
グリップは前後にスイング可能。
リアアーマーのカバーを外してジョイントパーツを取り付けることで、ハイパー・バズーカをマウントすることができます。
一通り武装して。ヒロイックなカラーリングや背面のメカニカル感がいいですね。デザインはシンプルですが、武装してもバランスが良く、格好良く見えます。プロポーションも良いですね。
関節には適度に強度があるので、ガシガシ動かしてもポロリは殆どありません。可動が柔軟でポージングもスムーズ。
ビームライフルの両手持ちは、多少肩にぎこちなさがありますが、射撃ポーズは問題なく取れますし、フォアグリップもしっかりと握らせることができます。
ハイパー・バズーカはグリップが可動するので、肩に担ぐポーズも干渉がなく、割とラクに再現することができます。
脇に抱えることで一味違ったポーズが演出可能。平手は柔らかい表情をしているので、砲身に手を添えるポーズも自然な形で演出することができます。
バックパックからサーベル柄を取り外し、付属のビーム刃を組み付けてビームサーベルに。サーベル柄はハンドパーツにうまく挟めるので、スルッと抜け落ちることなく保持できます。ポージングもラク。
ビーム刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
適当に何枚かどうぞ。
ラストシューティングやザクめがけて飛びかかるポーズなど、可動が柔軟なので劇中シーンもリアルに演出することができます。
平手を使うと表現力が高まるのがいいですね。
以上です。初期のHGに馴染みがある場合は、このキットのプロポーションに違和感を感じることもあるかと思いますが、合わせ目が露出しない作りや広い可動域を実現する構造などはREVIVEの名に恥じない、とても優秀なキットになっていると思います。可動強度も高いですし、武器の保持力も高くポージングしやすいので不満点はないですね。
ガンプラ初心者でも簡単に組み立てられるくらいのパーツ数、ランナーボリュームになっていますし、小型なので取り扱いがラク。
武装類もバズーカ、ビームライフル、シールドと一通り揃っていますし、更に平手も付属するので、いろんなポージングに対応できるのも魅力。あらゆる部分で最適化されたガンプラと言えるくらい完成度も高いので、「初めてのガンプラをどれにするか迷ったらこれ!」と迷いなく勧められる一体なのが良いですね。
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