今回は、2015年9月に発売されたHGBF 1/144 カミキバーニングガンダムのレビューをご紹介します!
HGBF カミキバーニングガンダムは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場するガンプラ『カミキバーニングガンダム』の1/144スケールモデルキットです。道着をモチーフにした特徴的な機体デザインを新規パーツを用いて再現。多彩なハンドパーツや「神樹ガンプラ流拳法」が再現可能な太刀が付属する他、クリアエフェクトパーツによる迫力のバトルシーンが再現可能なキットになっています。価格は1,980円(税込み)です。
ガンプラバトル第13回全国大会終了後の修行中、カミキ・セカイ自らが考案して製作したガンプラ『カミキバーニングガンダム』がHGBFでキット化。
2014年10月に発売されたHGBFビルドバーニングガンダムの内部・関節パーツ、ハンドパーツ、一部のバーニングエフェクトパーツを流用しつつ、赤とクリアブルーの印象的な機体形状が新規パーツを用いて再現されています。容姿はビルドバーニングガンダム、トライバーニングガンダムと似ていますが、外装パーツに流用はありません。
成型色はレッドとホワイトをベースに、全身各部にクリアブルーを配色。その他、頭部アンテナ、胸部エアインテークなどがイエロー、腹部や腰部がダークブルー、内部・関節パーツ、ハンドパーツ、太刀の鞘などがグレー、エフェクトパーツ各種が蛍光のクリアオレンジ成型色での再現となっています。
シールは頭部センサーや肩部マーク、肩部や脚甲のラインモールドを補いますが多くはありません。肩の『神』マークのシールは1枚予備です。
グレー成型色の内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。
ポリキャップはPC-002ABを各部に使用します。肘はKPS、膝はKPSとポリキャップ接続で関節強度はまずまず高め。バックパックも薄型で負荷はかからず、自立は安定しています。
太刀、太刀用ジョイントパーツ、握り手(左右)、掌底(左右)、平手(左右)のハンドパーツ各種、ジョイントパーツが付属。
バーニングエフェクトパーツ各種、握り手エフェクトパーツ(左右)が付属します。
HGBFビルドバーニングガンダムの余剰パーツがいくつか付属。
頭部はキリッとしたイケメンフェイスですが、額のアンテナや左右のフィンによって派手さのあるデザインになっています。とさか前後のセンサーは青いシールでの色分け。ツインアイもクリアパーツなどはなく、シンプルに赤いパーツにシールを貼っての再現です。
メット部は前後の組み合わせですが、合わせ目は各部とも段差モールド化。
胸部はクリアパーツを交えつつ、襟や腹部など各部がパーツで細かく色分けされています。特にエアインテークは内部も色分けされるなど緻密。
首はポリキャップ接続で適度に可動。肩も筒型のポリキャップ接続で柔軟に可動します。
胸部左右の装甲は展開可能。肩の可動域を広げることができます。
腹部はビルドバーニングガンダムと同様、楕円形パーツの組み合わせ。
腰部。全体的に棘感のある装甲が造形。フロントアーマーには道着の帯のような装甲がグレー成型色パーツで再現されています。リアアーマーのモールドもどことなく道着の編み目っぽいデザインに。リアアーマー上部には太刀マウント用のラッチが造形されています。
腰アーマー裏は特に裏打ちパーツ、モールドなどはなくシンプルな作り。ですが表面モールドなどの関係で起伏があるので、そのままでもデザインされているっぽくはありますね。
腕部。こちらもクリアパーツを交えつつ、人体のような丸みのある装甲が再現されています。ショルダーアーマーもシャープで幅広。
上腕以下にはKPSによる簡単な内部フレームが造形。手首は筒型のポリキャップ接続です。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕もクリアブルーパーツを交えたパーツの組み合わせで合わせ目はありません。
ハンドパーツは穴なしのものが付属。手甲もガントレットのような厚みのある装甲で造形されています。手首は上下にスイング可能。
右のショルダーアーマーは赤い装甲部分が前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。クリアブルーパーツは後から組み合わせる構造なので合わせ目消しはラクそう。黒いラインはシールでの色分けです。
左のショルダーアーマーも大部分は右と同じですが、前面にはカミキの象徴である『神』のマークが入っています。マークはシールでの色分けですが、何故かその下にも黒いシールを貼るようになっています。
脚部。こちらも人体らしい丸みがありますが、膝周りは炎をイメージしたような凹凸の装甲が造形。曲状のラインモールドも道着の編み目を意識したような特徴的なデザインになっています。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は白いパーツが左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちモールド化されています。
後部スラスターカバーのような装甲は可動式。脚の付け根はポリキャップを交えつつ、フレキシブルに可動するような構造になっています。
ソールもクリアブルーパーツを交えつつ、複数パーツの組み合わせで構成されています。足裏はつま先のふちが肉抜き状態。かかとにはエフェクトパーツを組み付けるための溝が造形されています。
バックパックは軽装ですが、装甲の間にクリアブルーパーツを挟むような変わった造りになっています。表面にはエフェクトパーツマウント用の2ダボ穴が造形。グレーのパーツ側面に少しだけ合わせ目ができます。
下部のスラスターは別パーツ化。塗り分けができるような配慮がされています。
カミキバーニングガンダム本体とは鉤型ダボ接続。差し込んで下げることでしっかりと固定することができます。HGBFビルドバーニングガンダムのバックパックも構造が同じなので装備可能でした。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。陸ジムよりも若干大きいかなという程度で、HGとしては特別大きい方ではありません。設定では全高は17.7mとなっています。
HGBFビルドバーニングガンダムと並べて。成型色に大きな違いはないようですが、カミキバーニングは全身に炎を纏ったような起伏の多いデザインになっています。
頭部は広めに上下します。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。
腕はY字程度まで上げることができます。肘も深くまで曲げることが可能。
肩も適度に前後スイングが可能。胸部が引き出せるため、前方へは広めにスイングします。
腹部と腰部がボールジョイント接続ですが、上半身は少し前後できるくらい。
腰部は特に干渉がなく、上半身を360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
フロントアーマーはそれなりに展開する程度ですが、前方へは水平程度まで開脚することができます。後方もリアアーマーは可動しませんが、避けることで広めに展開させることができます。
膝は2重関節で、コの字型に深くまで曲げることができます。膝周りは側面の装甲に空洞あり。
足首は広めに前後させることができます。左右へはそれなりにスイング可能。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。
内股は大腿部と股間部が干渉するため制限されます。ガニ股は水平以上に幅広く展開可能。
立膝もキレイな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、全体的に可動域は広め。肩なども干渉が少ない構造になっていますし、脚部も関節周りは装甲がなく、干渉がないような構造になっています。なので、劇中で見せた格闘系の躍動感あるポーズは十分に再現できそうですね。
太刀。ミサイルや砲弾などに加え、ビームの圧縮粒子さえも切り捨てることが可能な実体剣になります。これを装備することで敵の攻撃も防ぎやすくなった上、拳よりもリーチが長くなり、格闘戦での技のバリエーションが広がったとのこと。
太刀、鞘共に簡単なパーツ構成。鞘は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。鞘の裾はゴールドに塗り分けが必要。どうせならここもシールででも色分けされていると良かったかも。
太刀は鞘から引き抜きが可能。刃はシルバーに、柄はグレーやゴールドに塗り分ける必要があります。
付属のジョイントパーツを使用してリアアーマーにマウントさせることができます。まずまずな固定強度で簡単にはで外れないようになっています。
太刀を装備して。
多少股間部が緩めで股が広がりやすいところがありますが、各部とも可動が柔軟でバランスも取りやすいため、深く腰を落としたポーズでも自立を安定させることができます。
平手、掌底、握り手といったバリエーション豊かなハンドパーツが付属するので、ポージングではかなり表情が付けやすいですし、格闘系ならではのポーズを再現することができます。
道着を着たような容姿ということもあって格闘系のポーズがかなり様になりますね。
可動が柔軟なので、ポーズにも躍動感が出ます。
太刀は穴ありの握り手で保持。柄とハンドパーツが隙間なく組み合わさるのでふらつきなどもなくしっかりと保持させることができます。
全身のクリアブルー成型色パーツはブラックライトで照らすと発光。
両手持ちはギリギリではありますが一応再現可能でした。
付属のジョイントパーツを使用することで、1ダボ接続のユニットも装備可能になります。なのでビルドストライクガンダムフルパッケージのビルドブースターも装備可能。ただしバックパック、ジョイントパーツ、ユニットと3段重ねで、物によっては後方に突き出るようになります。
円形状のバーニングエフェクトパーツ。円状の炎を象った印象的なエフェクトパーツになります。6基のフレーム状エフェクトによって、バックパックから炎が吹き出るような独特の表情になっています。
エフェクトパーツ基部は各部とも3.0mmダボ接続で、ロールや展開などフレキシブルに可動します。
組み付けることで覇王のような迫力のある演出ができるのがいいですね。
多少腕が背部エフェクトパーツと干渉しますが、グリグリ動かしても特に気になる程ではなかったです。ポージングではそんなに邪魔にはならないようですね。
バックパックに装着する小型バーニングエフェクト。ビルドバーニングガンダムに付属しているものと同じで、組み付けることで適度な炎のエフェクト演出をすることができます。エフェクトは左右がそれぞれ3個パーツ構成で接続部(青◯)がロール可能。
ジョイントパーツを使用すれば炎エフェクトの向きを自由に変化させることも可能です。
腕部に組み付けて使用するバーニングエフェクトパーツ。衝撃派のような山型のエフェクトパーツになります。4箇所には流れる炎の文様エフェクトパーツが組み付け可能。こちらもビルドバーニングガンダムに付属しているものと同じです。
腕部用のエフェクトパーツを使用する場合はクリアオレンジ成型色のハンドパーツに組み替えます。
腕部バーニングエフェクトを使用して。炎の文様エフェクトパーツを省いた状態でも使用することができます。エフェクトパーツがハンドパーツにしっかりと組み付けられるので特に外れたりすることはないようでした。
流れる炎の文様エフェクトパーツも組み付けてポージング。やはり文様エフェクトパーツを組み付けたほうが迫力が出ますし、ポージングを表情豊かに彩ってくれます。文様エフェクトパーツはポロリし易いので注意です。
脚部に組み付ける衝撃派エフェクトパーツ。こちらも流れる炎の文様エフェクトパーツが組み付け可能です。ビルドバーニングガンダムからの流用。
脚部用の衝撃波エフェクトパーツは左右に分解可能。かかとに組み付けて使用します。こちらも固定強度が高いので取り扱いにストレスはありません。
足回りの可動にも柔軟性があるので、蹴りポーズなどをラクに再現することができます。
バーニングエフェクトパーツもブラックライトで照らすと発光します。発光させることで、燃え盛る炎を纏っているような神秘的な姿に変化します。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。道着をイメージした容姿が如何にもカミキ・セカイの使用ガンプラらしく、自らをトレースしたような熱量が感じられていいですね。柔軟な可動で格闘系の靭やかな動きが再現できますし、接地性が高いのでどっしりと構えるようなポーズもラクに再現することができます。多数の平手パーツで拳法ポーズが表情豊かに演出できるのもならではの魅力ですね。
気になる点はそんなにないですが、若干肩と腹部のボールジョイントが抜けやすいので、ある程度補強しておいても良いかと。それとエフェクトパーツは経年などでバラけやすくなりそうなので注意が必要そうです。
バーニングエフェクトパーツは燃え盛る炎のような演出でポーズに迫力が出ますし、組み替えることで色々な表情を付けることができます。ブラックライトで照らすと発光するのも、より本物らしい炎が演出できて面白いですね。太刀を構える姿も様になりますし、覇王のような完全無欠のガンダムが演出可能。ビルドシリーズならではの高い演出力を持ったキットになっているのがいいですね。
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2 件のコメントがあります。
名無
on 2023年7月4日 at 11:13 -
いつもわかりやすいレビューありがとうございます!
質問がありますあなたは、一番好きなガンダムってありますか?
名無
on 2023年7月4日 at 11:14 -
いつもわかりやすいレビューありがとうございます!
質問がありますあなたは、一番苦労して作ってガンダムはなんですか