今回は、2003年1月に発売されたHG 1/144 バスターガンダムのレビューをご紹介します!
HG 1/144 バスターガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するMS『バスターガンダム』の1/144スケールモデルキットです。右手側に「350mmガンランチャー」、左手に「94mm高エネルギー収束火線ライフル」を装備し、それぞれを合体させることで超高インパルス長射程狙撃ライフルや対装甲散弾砲も再現可能。両肩には22mm6連装ミサイルポッドも装備した長距離支援型機になっています。価格は1,080円(税込み)です。
フォーマットは2002年11月に発売されたHGエールストライクガンダムやHGデュエルガンダムアサルトシュラウドとほぼ同じですが、大腿部の構造に変化を加え、より幅広い可動を持つキットになっています。
ホワイト、グリーン、オレンジ、グレー成型色のパーツによって各部が細かく色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになっています。シールは頬や肩など部分的に補うのみです。
股間部可動域が追加されている分、股間部の強度がやや弱く、脚が広がり気味ですが、その他の箇所は強度が高く安定しています。背中に2本の大型火器を装備しているので、少し後方に比重がかかりますが、自立にそれほど影響はありません。
頭部。額の網状のガードやグリーンの装甲など、各部が細かく色分けされています。額ガード内部のセンサーはグリーン、頬の装甲は赤いシールによる色分けです。後頭部のセンサーは塗り分けが必要。頭部は前後挟み込みタイプなので、上部から側面にかけて合わせ目ができます。
胸部から腰部。胸部や腹部はパーツによって細かく色分けされています。腰には背中の350mmガンランチャーと94mm高エネルギー収束火線ライフルをマウントしたフレキシブルアームを装備。胸部と腹部は前後挟み込みタイプなので側面に合わせ目ができます。
腰部のフレキシブルアームは別パーツになっていて、前後スイング、上下、回転可動などが可能。2丁の大型携行砲(350mmガンランチャーと94mm高エネルギー収束火線ライフル)の砲口を自由な角度に向けることができます。大型携行砲の接続部もボールジョイントで柔軟に可動します。
350mmガンランチャー。中央部分は左右挟み込みタイプなので上下に合わせ目ができます。砲口と後部は別パーツ。
側面のグリップは可動します。砲口は特徴的な造形に。
94mm高エネルギー収束火線ライフル。こちらは銃口のみ別パーツで、他は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
こちらもグリップが可動。センサーは塗装して塗り分ける必要があります。
350mmガンランチャーと94mm高エネルギー収束火線ライフルはそれぞれ前後で連結が可能。こちらの形態は350mmガンランチャーを砲口にした対装甲散弾砲。
こちらの形態は94mm高エネルギー収束火線ライフルを銃口にした超高インパルス超射程狙撃ライフルです。
腕部。やや肉厚な肩装甲と標準型の二の腕、前腕部で構成されています。二の腕は筒型、前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘が分離可能なので、合わせ目消しは比較的容易です。
ショルダーアーマーは前後挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。側面のアーマー裏はシンプル。
側面の装甲は適度に上下可動します。前面の220mm6連装ミサイルポッドは表面の装甲が開閉可能。内部もミサイルや装甲の裏面は塗り分けが必要です。ショルダーアーマー表面下部のモールドはグレーのシールで色分けされていますが、裏面はシールがないので塗り分けが必要です。
脚部。各部がパーツによって細かく色分けされ、ふくらはぎもグレーとホワイトのパーツで分割されています。
大腿部、膝部、スネ共に左右挟み込みタイプなので、各部に合わせ目ができます。組み合わせ強度が高く、合わせ目の隙間もできやすいので、仮組みなどで分解する場合はある程度ダボ穴を広げたりしておいたほうがいいかもです。
大腿部の付け根が別パーツ化され、可動が追加されています。
足首から下の部分。HGエールストライクガンダムやHGデュエルガンダムアサルトシュラウドと同じ形状です。足裏は別パーツでの蓋造形になっています。
バックパック。中央と左右の3パーツによる簡易的な作りです。
2ダボ接続なので、エールストライカーやデュエルガンダムのバックパックを装備することはできません。
下部のスラスターは簡易的な造形で可動しません。側面にはダボ穴があり、フレキシブルアームを固定させておくことができます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。SEED系のキットなので、ジムとほぼ同じくらいの小型サイズ。
HGデュエルガンダムアサルトシュラウド(装甲は外しています。)と並べて。バスターの腕部や脚部の一部にはデュエルと同じ構造がそのまま反映されていますが、カラーリングも違いますし、別物感は強いです。
頭部が小柄で首が長めなので、適度に上下可動します。左右へも干渉なく可動。
腕は水平程度までの可動で、肘も90度まで。このあたりはエールストライクガンダムやデュエルガンダムと同じです。画像は用意していませんが、肩は胸部側から軸が伸びているので、腕の前後スイング可動はありません。
胸部や腹部に可動ギミックがないため、上半身の前後スイングは極わずかです。(こちらも画像を用意していません。)腰はフレキシブルアームをバックパックにマウントしていると回すことができませんが、アームを外すと360度回転させることができます。
リニューアル前のキットなので、股間部にアクションベースに付属のコの字パーツを使ってのディスプレイとなります。現在発売中のリニューアル版(2011年発売)にはジョイントパーツが付属しています。
少しフロントアーマーを避けるようになりますが、前後開脚はまずまず広めに可動します。
膝はくの字程度に可動。
足首は、前後への可動は広いですが、左右へはほとんど動きません。
左右への開脚は、コの字パーツでディスプレイしている場合はハの字程度ですが、コの字パーツを使わない場合はかなり広くまで可動します。ジョイントパーツが付属しているリニューアル版だとポージングの表現力は高そうです。
大腿部が可動するので、内股、ガニ股共に自由に表現が可能です。
立膝はやや不格好でそれなりという感じ。
可動域の総括としては、全体的な可動域としては、腕や肩などはこれまでのHGエールストライクガンダムやデュエルガンダムとあまり変わらないのでそこまでの表現力はないですが、股間部が改善されて柔軟に可動するようになったのは高評価です。ポーズに融通が効くので、遊んでいて楽しいですね。腰もアームを外せば柔軟に回すことができるので、その点もいいと思います。
アームを前側に折りたたむことで、2丁の大型携行砲を前面に展開させることができます。
グリップはなんとか保持が可能です。持たせるのが難しいので、一度肘を外してから持たせたほうがやりやすいかも。股間部の可動が柔軟なので、どっしりと構えたポーズも様になります。
アームを画像のように配置して、350mmガンランチャーと94mm高エネルギー収束火線ライフルを連結。
連結させると懐に余裕ができるので、ラクに保持、構えポーズが可能です。
足首があまり可動しないのと、股間部が少しゆるいので、接地させての開脚ポーズは安定しにくいかもです。適度にアクションベースを使ってディスプレイさせたほうがかっこいいポージングが再現できそうです。
350mmガンランチャーと94mm高エネルギー収束火線ライフルを前後組み換えて、超高インパルス超射程狙撃ライフルに。左右が入れ代わっただけなので、こちらも保持はラクです。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。大腿部の可動域が増えたことで、両腰の大型携行砲を構える姿にとても迫力が出ていますし、バスター自体もプロポーションや色分けも良くできていてとても良質なキットになっていると思います。腰の2砲を連結したり別々に構えたりと、表現に自由度があるのがいいですね。
気になる点としては、股間部が若干緩めなので、自立させてのポージングはやや安定度にかけたり、ポージングが物足りなかったりところもありそうです。それと、付属しているのが腰の2砲のみなのは少しさみしい気もします。(劇中でこれしか使っていないので、特に追加するものもないですけど・・・。)
この価格でこの造形は素晴らしいと思いますし、フレキシブルアームの可動ギミックも優秀。劇中シーンも問題なく再現できる、HGCE化も必要ないくらいの良いキットでした。
⇒アマゾンでHG バスターガンダムを探す
⇒あみあみでHG バスターガンダムを探す
⇒DMM.comでHG バスターガンダムを探す
⇒駿河屋でHG バスターガンダムを探す
⇒楽天でHG バスターガンダムを探す
⇒ヤフーショッピングでHG バスターガンダムを探す