今回は、HG 1/144 ガンダムダブルオーダイバーアークのレビューをご紹介します!
HG ガンダムダブルオーダイバーアークは、『ガンダムビルドシリーズ』10周年記念映像『ガンダムビルドメタバース』に登場するガンプラ『ガンダムダブルオーダイバーアーク』の1/144スケールモデルキットです。ダブルオーダイバーアークの特徴的な機体形状を再現。GNドライヴ展開ギミックの他、エフェクトによる展開状態やソード形態への組み替えが可能なキットになっています。価格は2,750円(税込み)です。
「今の自分がガンダムダブルオーダイバーをビルドするなら・・・」というコンセプトを元に、近~中距離戦での制圧能力向上を基点として開発。ミカミ・リクが使用し、劇中でラーガンダムなどとチームバトルを繰り広げたガンプラ『ガンダムダブルオーダイバーアーク』がHGでキット化。
2018年4月に発売されたHGBDガンダムダブルオーダイバー※をベースに、特徴的な頭部や胸部、前腕のアークブレイザー、両肩アークドライヴユニットを含むバックパックなどが新規パーツを交えて再現されています。「集光樹脂」を使用したエフェクトパーツも付属。※大元は2008年9月に発売されたHGダブルオーガンダム。
成型色はマットなコバルト系ブルーとホワイトをベースに、頭部や襟部、腰部、前腕部などにイエローを配色。その他、頭部センサーがライトブルー、腹部や内部・関節などがダークグレー成型色での再現となっています。
クリアグリーンで再現されたエフェクトパーツには「集光樹脂」が採用され、自ら発光しているような効果が演出されています。
ホイルシールと3Dメタリックシールが付属。ホイルシールは頭部センサーや両肩のGNドライヴ、足甲などを補いますが多くはありません。厚みがあってシワが入りにくいような作りの3Dメタリックシールは、GNドライヴ内部を補います。
一部のダークグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。肩のアークドライヴユニットの一部パーツのみアンダーゲートがあります。
ポリキャップはPC-001を使用し、全身各部に組み込みます。肘膝関節のポリキャップ構造で関節強度はまずまず高め。両肩にアークドライヴユニットを装備していますが、特に負荷はかからず自立は安定しています。
GNソードII(左右)、ビーム・サーベル刃✕2、平手(左右)、武器持ち手(左右)、握り手(バーストバスターソードモード用)(左右)、エフェクトパーツ各種が付属。武器持ち手はお好みで使用してくださいとのこと。
HGダブルオーガンダム、HGBDダブルオーダイバー用パーツが余剰で多数付属します。ダブルオーガンダムの頭部は丸々付属しますが、パーツが足りないので、ダブルオーガンダムやダブルオーダイバーとして組むことはできません。
各部をダブルオーダイバーと比較しながら各部を見ていきます。
頭部をダブルオーダイバーと並べて。頭部はダブルオーダイバーアーク用に全て新造。青と白が前後で入れ替わったことで、より締まりのあるヒロイックな表情に変化しています。ツインアイ、とさか前後のセンサーともにシールで色分けしますが、各部ともパーツで細かく色分けされているため、今回はシールは貼りませんでした。
メット部は前後の組み合わせですが、色分け箇所である側面の合わせ目は段落ちモールド化。側面のGNコンデンサーはクリアグリーンパーツでの再現ですが、ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。小さいパーツが多いので、組み立て時の紛失に注意です。
胸部・腹部をダブルオーダイバーと並べて。部分的にダブルオーガンダムのパーツを流用しつつ、中央にGNダイダルキャノンを持つ装甲が新造。内部はモールドの上から黒いシールを貼っての色分けです。GNダイダルキャノンはチャンピオンが使用していたガンダムAGE系から着想した高出力火器とのこと。
首と肩はポリキャップ構造。首はボールジョイントでフレキシブルに可動しますし、肩も前方に展開するようになっています。
腰部はダブルオーダイバーから変わらず。フロントはT字の装甲のみで軽装。オレンジのスリットが少し強調された程度です。背部にはリアアーマーと兼用のサーベルホルダーを装備。サーベル柄は脱着が可能です。
リアアーマー裏には裏打ちパーツが造形されていますが、特にモールドはありません。T字のフロントアーマーとサイドアーマーはボールジョイント型ポリキャップで適度に可動。
腕部をダブルオーダイバーと並べて。大部分の形状は同じですが、ダブルオーダイバーアーク用に手首とその側面のアークブレイザーが新造されています。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができますが、肘が分離するので合わせ目消しはラクそうです。肘のGNコンデンサーはシールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現です。
手首はポリキャップ構造で少し上下に可動。
新造された前腕側面のアークブレイザー。表面にはGNコンデンサーが再現されるなどメカニカルに造形されています。裏面も裏打ちパーツで簡素な感じは全くありません。
先端にクリアグリーンパーツを組み付けてオレンジの装甲で挟み込むことで、ソード系の武装として使用することができます。基部がロールするので、自由に向きを変えることも可能です。
ショルダーアーマーはダブルオーダイバーから変わらず。軽装スタイルで合わせ目は端でモールド化されています。
脚部はダブルオーダイバーと全く同じ。内部パーツや大腿部外装がダブルオーガンダムからの流用、膝下の装甲やアンクルアーマーなどがダブルオーダイバーからの流用になります。アンクルアーマーは経年で外れやすくなってくるので注意。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。
ソールもダブルオーダイバーと同じ。ですが足底が赤から青に変わっています。足甲は黒いシールでの色分け。足裏はつま先側に少し肉抜き穴がありますが、全体的にメカニカルなモールドが造形されるなどデザインよく造形されています。
バックパックをダブルオーダイバーと並べて。形状はダブルオーダイバーのものをブラッシュアップしたような形で、左右と上部にフィン状の装甲が追加されています。
上部の装甲は展開してエフェクトパーツを組み付けることが可能。
左右のアークドライヴユニット。アームや基部はダブルオーダイバー(ダブルオーガンダム)からの流用ですが、側面のアークドライヴユニット本体がダブルオーダイバーアーク用に新造されています。アーム下部には肉抜き穴あり。
アークドライヴユニット本体をダブルオーダイバーのGNドライヴと並べて。
表面のGNドライヴは少し引き出すことで展開状態が再現可能。内部はグリーンの3Dメタリックシールでの色分けで、かなり色鮮やかに表現されています。
左右の装甲は展開可能。ボールジョイント接続なので少し左右に傾けたりすることができますし、基部にロック機構があるので展開状態で固定させることができます。ただし固定強度は弱め。
展開した各部装甲にはエフェクトパーツを組み付けることができます。それぞれカチッとはまり込むのでポロリなどはなさそうです。
更にユニット上部からグリップが引き出せるので、バーストバスターソードモードという大型の実体剣として使用することができます。
ユニットの基部が可動するので、アークドライヴユニットを少し外側に展開させることができますし、前後にロールさせることも可能です。
接続部は角型ダボのものが新造されていますが、少し抜けやすいので注意です。
アームもボールジョイントで可動するので、前方や後方に展開したり、上下にひねったりロールさせたりと、ユニットをフレキシブルに可動させることができます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。両肩にアークドライヴユニットがあるぶん大きく見えますが、本体は陸ジム程度でさほど大きくはありません。ダブルオーダイバーアークの全高は18.3mという設定。
ベースのHGBDダブルオーダイバーと並べて。シルエットは似ていますが、コバルトブルーが主体で占める割合も多くなったため、全体的に落ち着きがあります。部分的に明るめのオレンジが配色されたことで強調性も高まっているようです。
大元であるHG00 ダブルオーガンダムとも並べて。
頭部は新造されていますが、可動域はあまり変わらない印象。広めに上下しますし、多少顎は干渉しますが左右へもスムーズにスイングします。
その他の可動域はダブルオーダイバーとほぼ同じ。腰部はボールジョイントで適度に反らすことができます。腕はY字程度まで上げることが可能。肘は2重関節ですが、曲げる角度はV字程度までです。
腰は干渉なく360度回転可能。膝も深くまで曲げることができるので、立膝をきれいな姿勢で再現することができます。
左右への開脚も水平まで幅広く展開可能。足首も90度ほど角度変更が可能です。
可動域の総括的には、全体的に幅広く可動しますが、特に下半身の可動が優秀。腰の回転や膝、開脚など、どの可動域も最高基準で可動します。なのでポージングの自由度はかなり高そうです。
GNソードII。ダブルオーダイバーに付属しているものと同じです。こちらはライフルモード。
基部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段差などでモールド化されています。あっても殆ど分かりません。
グリップや青い装甲、後部ストックそれぞれが個別に可動します。クリアグリーンパーツの基部はグレーのシールでの色分け。後部のストック(ソードモードではグリップ)はダブルオーガンダムから変わらずで垂れやすかったので補強しておきました。
説明書に記載はないですが、銃身部分は90度角度を変えることができます。
各部を閉じることでソードモードへの変形も可能。
GNソードIIはサイドアーマーにマウントさせることができます。固定強度がまずまずあるので、自然に角度が変わったりすることはなさそうです。
GNソードIIを装備して。
GNソードⅡはグリップをハンドパーツに差し込み、後部ストックを前腕に組み付けて保持するようになっていますが、前腕への組み付けは気休め程度であまり固定されません。幸いグリップのトリガー部分が太いので、その部分をハンドパーツに固定して保持させます。
ふらつきやすく抜けやすいですが、一応それなりには保持できます。ちなみに付属の武器持ち手を使用しても保持力は大して変わりませんでした。
GNソードⅡを装備したシンプルな攻撃ポーズだとダブルオーガンダム味が強くて良いですね。
ソードモードもライフルモードと同様、グリップとハンドパーツとの間に隙間があるので抜けやすいです。ですがライフルモードよりはマシである程度ラクに保持することができます。
ダブルオーガンダムのフォーマットは、四肢に動きが付けられるのでポーズが決まりやすくて良いですね。
アクションベースやスタンドを使って浮かせた状態でディスプレイさせる場合は、股間部のカバーパーツを外して3.0mm軸を差し込みます。
肩のアークドライヴユニットにエフェクトパーツを組み付けて。
エフェクトパーツを組み付けるだけで、背部が華やかになって良いですね。後方に展開すればバーストハイマニューバモードという高機動モードが再現可能。クリアパーツが巨大な推進器として機能し、機動性を極限まで高めることが可能とのこと。
アークドライヴユニットを前方に展開してGNドライヴを引き出せば、前面を粒子の膜で覆うようなスタイルに。更に演出力も高まります。
ビーム・サーベル柄は付け根が太いので、ハンドパーツの穴にしっかりと収まります。ビーム・サーベル刃はクリアピンク成型色での再現ですが、ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
前腕のアークブレイザーにエフェクトパーツを組み付けて。通常のソード系武装と違って保持にストレスがないので、劇中のバトルシーンで見られたような軽快な動きを表現することができます。
アークドライヴユニットを前方に展開して向きを反転させ、バーストシールドモードを再現。クリアパーツがGNフィールドとして機能し、広範囲の防御が可能になるとのこと。
バーストバスターソードモードやアークブレイザー用のエフェクトパーツはブラックライトで照らすと発光します。これまでに見たことがないような鮮やかさ。
アークドライヴユニットをバーストバスターソードモードとして使用。大剣型の武装なので、近接戦闘シーンがかなりダイナミックに演出できますし、叩き切るような斬撃ポーズが再現できます。
通常の握り手だと手首が垂れやすいですが、バーストバスターソードモード用に新規の握り手が付属しているので、手首がしっかりとしていて保持が安定します。肩や肘関節もポリキャップ構造で強度が高いので、重量のある大剣でもしっかりとポーズを維持してくれます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ダブルオーガンダムのフォーマットで可動が柔軟。どんなポーズでもサクサクこなしてくれますし、ポーズが格好良く決まります。左右のアークドライヴユニットにエフェクトパーツを組み付ければ、ハネモノ機体のように華やかに演出できますし格好良さも倍増。とにかくポージングに関してはケチのつけようがなく、決めたポーズに惚れ惚れするキットですね。
気になる点は、GNソードⅡのグリップが細身なため、どうしても保持がふらついたり抜けやすかったりします。前腕への固定もあってないようなものなので、しっかりと保持できるハンドパーツなりがあると良かったですね。付属の武器持ち手が大して使えないのも残念。
ただ、新規装備のアークドライヴユニットは付属の新規握り手で安定して保持できますし、叩き切るようなポーズがダイナミックに演出できます。前腕のアークブレイザーも完成度が高く、エフェクトパーツをくみつければ軽快な動きが表現可能。マットなブルーもかなり印象が良いですし、3Dシールや「集光樹脂」のエフェクトパーツなど、また一つ上のガンプラの進化を感じさせるキットなのが良いですね。
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