今回は、HG 1/144 RX-78-3 G-3ガンダム [BEYOND GLOBAL]のレビューをご紹介します!
HG RX-78-3 G-3ガンダム [BEYOND GLOBAL]は、「ガンプラ40周年」を記念して作られた、大河原邦男氏デザインのガンダム [BEYOND GLOBAL]のG-3カラーバージョン1/144スケールモデルキットです。GUNPLA EXPO TOKYO 2020開催記念として販売されたアイテムで、全身にG-3カラーの成形色を採用した特別仕様のキットになっています。価格は2,420円(税込み)。
「美しいポージング」と「可動性能とプロポーション」を追求した『HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL](2020年6発売)』(以下、通常版)をベースに、ロービジリティ塗装のG-3カラーで再現された『HG RX-78-3 G-3ガンダム [BEYOND GLOBAL]』がキット化。「HGシリーズ」で培った技術を集約し、現用軍用航空機になぞらえた渋いグレーのガンダムが再現されています。
成型色は全身の大部分がホワイトで、部分的にパープルや淡いパープル、ライトグレーを交えたカラーリング。関節や内部パーツにはグレー成型色のKPSが使用されています。シールはツインアイを補うのみで、塗装もほぼ必要ありません。素組みで十分な色分けが再現されています。
特殊なフォーマットによって幅広い可動域を実現。細身ですが、大きな背負いものもなく、関節強度も高いため自立は安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。) ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
シールド、ビームライフル、ビームサーベル刃×2、武器持ち手(右)、平手(左)が付属。胸部エアインテークパーツが余剰で付属するので、組み替えるとまた違ったカラーリングが再現できます。
部。全体のホワイトに、アンテナ中央、顎、とさかセンサー、こめかみのバルカンと、部分的に淡いパープルで色分けされたシンプルなカラーリング。渋みがあっていいですね。メット部は1個パーツ構成で合わせ目はありません。
胴体部。エアインテークや腰部中央のV字部分は濃いパープルでインパクトのあるカラーリングに。腹部は淡いパープル、ヘリウムコアはグレーに配色され、渋さが表現されています。V字はパーツでの色分け。腹部が細身で腰アーマーも小型なので、全体的にかなりスタイリッシュです。
胸部装甲が左右に幅広く展開。腕の付け根も広く上下するなど、柔軟な可動を実現しています。
背中も少し反らせることが可能。
腹部も左右にスイングが可能です。
腰アーマー裏に裏打ちパーツはありませんが、各部とも幅広く展開します。
股間部には可動ギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。
バックパックは前後2個パーツ構成とシンプル。通常版と同じグレー成型色です。バーニアの可動ギミックはありません。
腕部。白ベースで一見するとシンプルですが、前腕の装甲がパーツで色分けされたり、手首側が別パーツ化されるなど、しっかりとした作りになっています。二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
手首側の装甲は少し引き出すことで上下にスイングやロール可動します。
ショルダーアーマーは1個パーツ構成とシンプル。肩内部パーツにも合わせ目はなく、モールドがパーツで色分けされています。
脚部はかなり細身。こちらも白ベースのシンプルなカラーリングになっています。膝のモールドのみ、パーツで色分けされています。
大腿部、スネの装甲ともに前後挟み込みタイプですが、側面にできる合わせ目はモールドとしておいても良さそう。後部にできる合わせ目は段落ちモールド化されています。
脚の付け根は回転しますし、引き出すことも可能。
なので脚をクロスさせたり、高く蹴り上げたりするポーズも再現可能です。
ソール部はパープルでの色分けで渋みが強調されています。作りはシンプルで、つま先裏に肉抜き穴があります。アンクルアーマーは左右挟み込みタイプですが、端にできる合わせ目はモールド化。
肘、膝ともにかなり深くまで曲げることができます。
ベースのHG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL]と並べて比較。カラーリングの妙か、G-3は全体的に締まった感じがありますね。
ENTRY GRADEやREVIVEのRX-78-2ガンダムと並べて。ENTRY GRADE、REVIVEともに近年のキットなのでスタイリッシュですが、それよりも更に細身で個性的なプロポーションが再現されています。
G-3カラーのコアガンダム、コアガンダムⅡとも並べて。
各部の可動域は通常版と同じなので、このキットの可動域や詳細については以下のリンクから通常版のレビューをご参考くださいm(_ _)m
⇒HG RX-78-2 ガンダム [BEYOND GLOBAL] レビュー
シールド。表面は淡いパープルでの色分けです。十字もパーツによる色分けを再現。特徴的なモールドもパーツで色分けされた個性的なデザインになっています。裏打ちパーツもメカニカルに造形。
基部は回転が可能で、グリップは赤◯の部分に脱着が可能。
グリップを組み替えれば様々な持たせ方ができます。シールドの装備は手首側の装甲を引き伸ばして隙間を作り、隙間とモールドにはめ込みます。
シールドは背部にもマウント可能です。
シールドをENTRY GRADE(画像左)やREVIVE(画像右)のものと並べて。
ビームライフル。作りはしっかりとしていて、左右挟み込みタイプですが上下の合わせ目は一部が段落ちモールド化。(一部に合わせ目ができます。)
センサーやグリップは左右にスイングが可能。センサーは黄色いパーツでの色分けです。
リアアーマーにマウント可能です。
ビームライフルをENTRY GRADE(画像左)やREVIVE(画像右)のものと並べて。
一通り武装して。
独特のプロポーションの[BEYOND GLOBAL]なので好みは分かれそうですが、プロトタイプ感のあるカラーリングでRX-78-2とは違った良さが感じられます。脚底が広くないので、自立させると少し不安定な面があるので注意が必要です。
股間部が可動し、膝も深くまで曲がるので、立膝などのポーズは余裕で再現することができます。
ビームライフルやシールドもふらつきなく保持させることができます。ハンドパーツがバラけやすかったので、経年などでヘタレてぽろりしやすくなってくると、補強してやる必要があるかもです。
腕の可動域も広く、肩も展開が可能なので、ビームライフルの両手持ちは余裕で再現可能。
グリップを中間部に組み付ければ、シールドを前方に向けて防御する態勢を取ることができます。
ビームサーベルはハンドパーツと柄との間に若干の隙間ができるため、スルッと抜けやすかったです。角度を気にしながらポーズを取る必要がありそうですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。プロポーションや造形に賛否両論ある [BEYOND GLOBAL]ですが、近年の卓越した技術によって開発されているだけあって完成度が高く、可動域が広いのでいろんなポーズに対応してくれます。それに加えてこのG-3カラー特有の渋さが加わったことで、試作機っぽいクールなキットに仕上がっているのがいいですね。
気になる点はあまりないですが、つま先の肉抜き穴が見えやすいのでその点だけ蓋パーツなどで塞がっていると良かったかと。これだけの完成度を持ったキットなので、ついでにこだわって欲しかった部分ではあります。
よく動くので人体のような自然なポーズを再現できますし、一般発売商品では味わえない異なるカラーリングとハイスペックなフォーマットによる、イベント限定商品ならではの魅力持ったガンプラが楽しめるのは嬉しいですね。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2021年1月28日 at 10:28 -
私も購入しました
ランナーの状態だと白に見えるんですが組むと薄い灰色と言うか、G3カラーにしか見えませんね…
め、目が腐ってるんですかね…
通常のビヨグロとあわせたら綺麗な白いボディが組めると思ってるんですがそんなことなさげですかね?