今回は、HG 1/144 RX-139 ハンブラビ(GQ)のレビューをご紹介します!
HG ハンブラビ(GQ)は、『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』に登場するMS「RX-139 ハンブラビ(GQ)」の1/144スケールモデルキットです。GQ版ハンブラビの特徴的な機体形状を再現。MA形態への変形ギミック、フェダーイン・ライフルや海ヘビといった武装により、印象的なポージングが可能となっています。価格は2,860円(税込)です。
ニュータイプ研究機関であるオーガスタ研究所が開発したMSで、劇中ではゲーツ・キャパが搭乗。ドゥー・ムラサメのサイコ・ガンダムとともにキシリア暗殺計画を決行するが、キケロガのオールレンジ攻撃で撃墜された機体「RX-139 ハンブラビ(GQ)」がHGでキット化。
『機動戦士Zガンダム』のハンブラビ(以下、Z版)と同名ですが、他キットからのパーツ流用はありません。独特のシルエット、背部にビーム・ライフルやウイングを持つ特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。
成形色はダークブルーとパープルグレーを基調に、腹部やウミヘビにレッド、襟の動力パイプにグリーンを配色。その他、各部モノアイがメタリックピンク、内部や関節、フェダーイン・ライフルの一部などがライトグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールはフェダーイン・ライフルのセンサー用のもののみが付属。細部までパーツで細かく色分けされているため、組み立てるだけでほぼ塗装が必要無いくらいの完成度で仕上がります。
大部分のパーツはKPS素材。ABSは使用されていないため、塗装やスミ入れする場合も破損を気にせずに済みそうです。
ポリキャップも不使用。各部ともKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部にウイングやビーム・ライフルを装備しているため、若干後方に負荷はかかりますが、自立は問題なく可能です。
■付属品
フェダーイン・ライフル、海ヘビ(射出状態、収納状態)、フェダーイン・ライフル刃、平手(左右)が付属。
■各部形状
HGUCハンブラビ(Z版)と比較しながらGQ版ハンブラビの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。Z版のハンブラビと同様、円錐型の尖った装甲が造形されています。頭部付け根と後頭部にあるモノアイスリットも特徴的で、ハンブラビ特有のクセのあるデザインになっています。メット部は筒型パーツ構成で合わせ目はありません。
頭部外装をすっぽりと引き抜くことが可能。内部からメカニカルなフレームが露出します。
頭部内部構造。
前面中央のモノアイは球体型でフレキシブルに可動。モノアイを自由に動かすことができます。爪楊枝やピンセットなどで動かすと表情が変えやすいかと。モノアイはメタリックピンクパーツでの色分けです。ブラックライトには反応せず。
後頭部のフレーム上部にもメタリックピンクのモノアイがあり、上下にスライドさせることでモノアイの可動を表現します。各部のモノアイ可動ギミックが秀逸。丸く小さいパーツが多いので、組立時の紛失に注意です。
■胴体部
胸部・腹部は比較的スタイリッシュに造形。ですがどことなく禍々しい雰囲気を感じさせるデザインになっています。各部装甲はパーツできっちりと色分けされています。
頭部は前方に傾いた状態で、MA形態用に引き起こしが可能。後頭部のウイングや一部装甲も個別に可動し、変化が付けられます。頭部にロールギミックはなく、左右に捻ることはできません。肩はボールジョイント構造でフレキシブルに可動。グリグリ動かすことができます。
首元のモノアイは一応少し可動しますが、左右へのスライドや上下可動など、あまりグリグリ動かせる感じはないですね。腰を捻る動きに追従して動くといった感じ。
胴体内部構造。
腰部。各面とも幅のある装甲が造形。特に左右の大型バインダーが特徴的で、Z版のハンブラビ以上にシャープで幅のある装甲になっています。
腰回りは比較的軽装。股間部はボールジョイントの受け口になっています。
後部にはハンブラビ特有のシャープなテールスタビライザーを装備。鋭利で付け根と中間部が可能。Z版では敵を突き刺していましたが、このGQ版も同様に攻撃性の高さを感じさせる装備になっています。特に肉抜き穴などもありません。Z版は山折りですが、GQ版は谷折りになっています。
■腕部
腕部。シャープな肩部や細身の上腕、前腕がスタイリッシュに造形されています。どことなく禍々しく、荒々しい雰囲気が感じられるデザインになっています。
上腕は1個パーツ構成で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されています。ハンドパーツも細身で独特。前腕のクローは展開可能。荒々しい容姿に変化します。
肘はMA形態への変形用にロールが可能。
手首には可動ギミックがあり、幅広くスイングさせることができます。なかなか可動がエグいですね。ハンドパーツもできるだけバラけないように組み合わせが工夫されているようでした。
ショルダーアーマーはシャープなデザインで造形。パープルグレーのパーツは前後の組み合わせで上部に合わせ目ができます。ですが角にくるため、殆ど目立ちません。
ショルダーアーマー上部にもモノアイがあり、左右にスライドさせることができます。少し奥まった位置にあるので、ピンセットで挟んでスライドさせると良さそうです。ピンセットを使う場合はパーツを傷つけないように注意。外側でカチッとロックされるので、自然にスライドすることはありません。
■脚部
脚部も腕部と同様、全体的に丸みがあり、細身且つスタイリッシュに造形されています。また、Z版で側面に配置されている穴開きのバインダーが膝下後部に配されたことで雰囲気がかなり変わっています。
脚部内部構造。
大腿部は左右の組み合わせ、膝から下は左右と前面の組み合わせで各部とも合わせ目はモールド化されています。
膝はMA形態への変形用にロールが可能。他のキットでは滅多に見ないギミックなので新鮮。足の付け根も2個パーツ構成でロールや上下などえ柔軟に可動します。
大腿部に接続されている大型バインダーの裏面にモールドはなく造りがシンプルです。
ソール部はシャープでエッジの効いた装甲が造形。足首周りは後部バインダーと連結するなどメカニカルさが感じられる造りになっています。足裏はつま先、踵共に肉抜き穴などはありません。モールド入りの脚底パーツで丁寧に蓋がされています。
つま先と踵はMA形態への変形用に角度変更が可能。足首にも可動ギミックがあり、形状が変化します。
■バックパック
背部にはハンブラビの象徴でもある左右ウイングバインダーと、上部に2基のビーム・ライフルを持つバックパックを装備。丸型モールドや曲状装甲など、ところどころにヒール感を感じさせるデザインになっています。
ウイングバインダーは前後2枚パーツ構成で側面に合わせ目ができます。
基部に可動ギミックがあり、ウイングをロールや前後に幅広くスイングさせることができます。
上部ビーム・ライフルは左右の組み合わせで一部に合わせ目ができます。
銃口は開口されています。
基部はアーム接続で前後にスイング可能。バックパックとの接続部もボールジョイント接続で柔軟に可動します。
なので前方に向けてビームを発射するポーズも自然な形で表現することができます。
背部バックパックは1ダボ接続でロール可能。3.0mm穴なので1ダボ接続の装備であれば、組み合わせることができます。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。大きさはRX-78-2と大差ありませんが、縦長無頭部やビーム・ライフルによって全高が増しています。
HGUC ハンブラビと並べて比較。登場作品は異なりますが、同機ということで各部形状はとても良く似ています。脚部だけHGUCがやや厚みがある仕様なのに対し、GQ版は細身のデザインでスタイリッシュさが強く感じられるようになっています。成形色もやや深みのあるブルーで渋さがありますね。
同作品登場機であるHG エグザベ専用ギャン(ハクジ装備)、HG リック・ドム ガイア機/オルテガ機(GQ)と並べて。どれも造形にはGQ版特有のクセがあります。ですがこれらも年月を重ねるごとに違和感がなくなり、深みが感じられるようになるんでしょうね。
■各部可動域
頭部は適度に前後します。前述しましたが、ロールギミックがないので左右への可動はありません。
腕は水平よりも少し上くらいまで上げることができます。肘は1重関節でV字程度まで深く曲げることが可能。
肩は適度に前後させることができます。
腹部可動ギミックや腰部ボールジョイントにより、上半身を適度に前後させることができます。
腹部は左右にも可動。
腰は干渉するため、腹部の可動と合わせても45度程度までしか回りません。浮かせてディスプレイさせる場合は、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。しっかりと固定されるため、クルッと反転したりすることはありません。
腰アーマーによる干渉がないので、前後開脚は真上にまで幅広く展開させることができます。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。コの字型で少し特殊。膝も装甲で覆われているため隙間が見えることはなく、チープな感じは全くありません。
足首は前後へはほぼ動きません。左右とも適度に可動。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。
内股は干渉で制限されますが、がに股はハの字まで広く展開することが出来ます。膝をロールすれば更に表情が付けられます。
腰アーマーの干渉を避けることで、立膝は深くきれいな姿勢で再現することができます。
可動域の総括としては、GQ版のキットらしく各部ともよく動く構造になっています。多少干渉で制限される箇所はあるものの、全体的に柔軟に可動するので様々なポーズに対応してくれそうです。
■武装類
フェダーイン・ライフル。高威力且つ長射程のビーム・ライフルです。攻撃範囲が広く、MA形態時でも使用可能。ロングサイズの銃身を持つスタイリッシュでメカニカルなライフルになっています。
基部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目はきっちりと段落ちモールド化されています。
センサーや銃身基部はロール可能。表情を変化させることができます。センサーはパープルのシールでの色分け。
後部ストックにはビーム刃が組み付けられるため、鎌型の武装として使用することもできますし、閉じれば斧型の武装としても使用できます。(斧型は説明書に記載はありません。)
Z版ハンブラビのフェダーイン・ライフルと並べて比較。フレーム状なのは似ていますが、長さや基部形状などはかなり違っています。
海ヘビ。先端部の追尾装置とワイヤーで構成される特殊兵装です。敵機をワイヤーで捕縛後、高圧電流を流し電子機器やパイロットにダメージを与えるとのこと。リード線を使用した射出状態と収納状態が付属しています。各部とも1個パーツですが造形は十分。
Z版ハンブラビのウミヘビと比較して。Z版よりもリード線が細く繊細な印象です。
■ポージング
フェダーイン・ライフルを装備して。
フェダーイン・ライフルは通常の握り手でグリップを握らせて保持します。ダボ固定ではないですが、手甲がバラけにくい構造になっているのでしっかりと保持できます。
また、枠状のグリップを握らせるため前腕が干渉しがちですが、手首が深く曲がるので干渉は避けられます。
後部ストックが長いので脇に抱えるようにして構えます。背部ビーム・ライフルやウイングと干渉しやすいですが、上手く交わせば問題なく構えられます。特にストレスのようなものは感じず取り扱いがラク。
射撃ポーズを取らせる場合は少しクセがあるので、肘や手首をロールさせるなどして上手く構えさせる必要がありそうです。
少し指を曲げた自然な状態の平手が付属するので、組み替えることでポージング時の表情を細かく変化させることができます。ライフルに手を添えても良いですし、手を上げてちょっとした表情を付けても良いですね。
平手に手首の可動ギミックはありません。手甲のダボがゲートになっているので、誤って切り落とさないように注意が必要。
背部ビームライフルを前方に展開し、劇中のような射撃ポーズを再現。たまに頭部が基部からごっそり外れ落ちることがあるのと、ムリな動きによるフェダーイン・ライフルとの干渉でハンドパーツがバラけることがあるので注意です。
後ろから見ると獣感がスゴイですね;
鎌状態で保持する場合は銃身部分を握らせます。手甲の組み合わせが甘いとスルッと抜けたり反転したりしやすいので、手甲をしっかりと組み付けて握らせるようにします。
斧状態で保持。ビーム刃は蛍光クリアオレンジ成形色での再現。ブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。
全部で5箇所のモノアイがあり、可動させることで各部の表情を細かく変化させることができます。これによってギョロリと目を動かすような、独特の禍々しさやゲテモノ感が感じられるのが面白いですね。
海ヘビを装備して。リード線は細身ですが、射出部分は軽量なので垂れる心配はありません。リード線もしっかりと組み付いているため、外れることはなく、取り扱いがしやすいです。
ただ、海ヘビも鎌状態のフェダーイン・ライフルと同様、手甲の組み付けが甘いとクルッと反転しやすいです。ストレスを感じるのであれば、詰め物をするなど少し工夫をしてみても良さそうです。
■MA形態
MA形態への変形は、まず頭部を起こして少し内部に押し込んで固定。前腕は反転して爪を展開し、前方へ向けます。
つま先と踵を伸ばし、膝を反転。
一旦膝パーツを外して脚部を背部に展開し、膝装甲パーツを組み付けます。
後はテールスタビライザーを展開してウイングやビーム・ライフル位置を整えたらMA形態への変形完了です。
MA形態。劇中では見られなかった高速移動形態になります。
MA形態をいろんな角度から。特にロック機構がないため、弄ると各部の形状が少し変わりやすいですが、ある程度強度があるので大幅に崩れる心配はありません。
Z版同様、エイのようなシルエットが特徴的。格好良いんだかそうでもないんだかよく分かりませんが、見れば見るほど味があるデザインですね;
MA形態もMS形態時と同様、股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。軽量なのでふらつきなども全くなく、安定したディスプレイが可能です。
ウイングやビーム・ライフルが自由に可動するので、ちょっとした変化を加えて見ても良いですね。
腕も自由に動かせるので、MA形態でフェダーイン・ライフルを構えさせても面白いかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。最新のGQシリーズで完成度が高いのはもちろんですが、それでいてMA形態への変形機構もしっかりと再現されていて良いですね。特に頭部や胴体部のモノアイ可動ギミックを実現しつつ、さらに高可動域も実現するという高次元の製造技術が詰め込まれていますし、劇中そのままのシルエットや容姿が見事に立体化されています。
気になる点は殆どないですが、ややフェダーイン・ライフルの保持が干渉しやすく、ポーズを付けるのが少し難しいところがあります。幸い手首の可動やハンドパーツの組み合わせがしっかりしているため、ストレスはないですが、クセを把握しつつ、上手く射撃ポーズを取らせたいところです。それと斧鎌時や海ヘビ保持がクルッと反転しやすいのでその点は注意です。
ハンブラビ特有のクセが上手く表現されていますし、禍々しい雰囲気も凄く感じられるようになっています。MA形態への変形機構も全く破綻がなく、とにかく完成度の高いキット。劇中ではあっさりやられてしまったため、活躍は見られませんでしたが、キットでは思う存分ポージングが楽しめますし、様々なポーズを試してハンブラビGQの性能をとことん発揮してみるのも良いのではないでしょうか。
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