今回は、2012年8月に発売されたHGUC 1/144 ハンブラビのレビューをご紹介します!
HGUC ハンブラビは、『機動戦士Zガンダム』に登場するヤザン・ゲーブル搭乗MS『ハンブラビ』の1/144スケールモデルキットです。MG形態に変形可能な他、腕部のクロ―や海ヘビ、フェダーイン・ライフルといった武装が付属。特徴的な形状が再現された、劇中シーンの再現性高いキットになっています。価格は1,836円(税込み)。
エイのような独特の機体形状を持つハンブラビがHGでキット化。機動戦士Zガンダム放送から約20年後(2012年)にHGUC化されたため、近年のキットに近い構造での再現となっています。名前の由来は『ハムラビ法典』とのこと。
成型色はブルーとネイビーがメイン。細かい箇所以外はシールが必要ないくらいに色分けされています。シールは肩や胸部、後頭部、バインダーの一部などを補うのみ。
ポリキャップはPC-001A)を使用。肘や膝など、ポリキャップ使用箇所は多めです。関節強度がそれほど高いわけではないですが、特別一方に比重がかかるわけでもなく、足底も広めなので自立は安定しています。
頭部。細長く尖った独特の形状が再現されています。前後挟み込みタイプなので、頭頂部や肩付近には合わせ目ができます。胸部と一体になっているので、首の上下、左右可動などはありません。頭部両脇には別パーツで動力パイプが造形されています。
モノアイはモールドにシールを貼っての再現で、貼る位置を変更することでモノアイの可動が表現できます。(モノアイは上下2箇所に貼るんでしたね;下一箇所にしか貼っていませんが、ご了承くださいm(_ _)m)
胸部から腰部。頭部と一体化した特徴的な造形になっています。腹部の赤い部分はパーツでの色分けで、両脇の青い装甲はシールでの色分けです。腰部はフロントやリアアーマーは造形されておらず、変形機構を意識した身軽な造形になっています。
細身の腕部。二の腕は薄い筒型で、前腕は左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。
前腕のクローは展開が可能です。ハンドパーツは穴なしが付属し、マウント部は軸型で、ポリキャップによる差込式。
ショルダーアーマーは可動しません。裏面にはモールドが造形されています。
後頭部や肩のモノアイには、スリット入りのレールやモノアイが造形されているので、顔のモノアイのようなシールの貼り替えによる可動の表現は難しいかと。
モノアイ用のシールには予備があります。
脚部。こちらも細身ですが、ヒレのような特徴的な造形になっています。
大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプなので合わせ目ができます。ただ、膝から下の合わせ目は段落ちっぽいのでそのままモールドとしておいても良さそうです。ヒレ型の装甲には丸抜き穴が造形されています。スネには変形用として、パーツが展開するギミックがあります。
大腿部には動力パイプが造形されています。大腿部のアーマーマウント部は、ポリキャップ型ボールジョイントでのマウント。アーマーの裏にはモールドが造形されています。膝の輪型モールドは白いシールでの色分けです。
ソール部はシャープなブーツ型。つま先側以外は左右モナカでの組み合わせなので、かかとや足裏に合わせ目ができます。
背部には2基のビーム・ライフルと、スタビライザー兼用のテールランスを装備。背部はバックパックのような脱着構造ではありません。
ビーム・ライフルは部分的に左右挟み込みで合わせ目ができます。砲口は別パーツで浅めの開口。
テールランスはポリキャップ連結で適度に可動します。
バインダーは裏面の一部が青いシールでの色分けで、付け根ポリキャップで適度に可動します。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。特別大きいわけではないですが、尖った頭部によって高さがかさ増しされた感じになっています。ハンブラビの頭頂高は19.9m。
機動戦士Zガンダムや登場機(HGUCゼータガンダムREVIVE、HGUCガブスレイ)と並べて。どちらかというと小柄かと。
頭部は胴体と一体型なので、上下、左右の可動はありません。腕部は水平にまで上げることはできないようです。肘は90度程度にまで曲げることができます。
肩部はポリキャップによるボールジョイント接続。
腰部がボールジョイント接続で、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腰の回転は、部分的に干渉するのでわずかにひねられる程度。股間部にアクションベースマウント穴があるので、こちらに差し込んでディスプレイが可能です。脚部の付け根はボールジョイント接続。
腰部フロントアーマーがないので、前方への開脚はかなり上まで可動させることができます。変形機構があるため、後方にも適度に展開が可能です。
膝は深くまで折り曲げることができます。膝はスリット入りの別パーツによって造形されています。
足首の可動は、変形機構があるのでつま先を伸ばす動きはかなり広く可動します。左右へは、脚部スカート形状の範囲内での可動となり、あまり広くは可動しません。
左右への開脚はハの字程度ですが、股間部がボールジョイントな割には広めに展開できるようになっています。
内股、ガニ股も、ハの字程度ながらもまずまず広めな動きができるようになっているようです。
立膝は完璧な姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、特殊な形状から、首や肩部の動きに制限があるため、表現の自由度という部分では他のキットに劣る箇所はあるかと思います。ですが変形の構造を踏まえ、股間部や脚部などの可動は広く柔軟なところもあるので、MS形態でのポージングもある程度こなせるかと。
フェダーイン・ライフル、海ヘビ、海ヘビ用リード線、ビームサーベル刃×2、サーベル柄×2、平手(左)、武器持ち手(左右)、MA形態時のディスプレイ用パーツが付属。
フェダーイン・ライフル。HGUCガブスレイやHGBFハンブラビスバンなどに付属のものと同じです。砲身を除いた本体部分は左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
後部のクローはポリキャップ接続で可動します。砲口の留め金も適度に可動。
海ヘビ。手持ち式の電撃兵器です。数個パーツを組み合わせた特徴的な造形の武器になります。
フェダーイン・ライフルを保持して。グリップが三角形で干渉するため、ハンドパーツを使っての保持には少し難しさがあります。
脇に抱えるようにして、手甲パーツが外れないように手首を回しながら配置していくとスムーズに保持しやすいかと。
前方に向けている方がラクに保持できますね。
フェダーイン・ライフル後部にはサーベル刃がマウント可能。
ビームサーベルはハンドパーツに差し込むだけで保持ができますが、スルッと抜け落ちることはなかったです。
海ヘビはリード線を使うことで、射出状態が再現可能。海ヘビの保持もしっかりとしていて、スルッと抜け落ちることもありません。
MA形態への変形は、前腕のクローを展開して肘を逆向きに折り曲げます。
つま先を伸ばしてスネのパーツを展開。膝を折り曲げて脚部を後部に移動させます。
そしてテールランスを展開させたらMA形態に変形が完了です。
MA形態をいろんな角度から。
付属のマウントパーツを使ってディスプレイさせます。固定強度が高いので、MA形態を安心してディスプレイさせることができます。
MA形態もシンプルな変形、構成なので、特別ふらつく箇所もなく、安定したディスプレイが可能です。
MA形態でも腕の展開は可能で、劇中のようにサーベルや海ヘビの保持もできます。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。フェダーイン・ライフルや海ヘビといった特徴的な武装が付属するのも面白いですし、ポージングさせると悪魔っぽいスタイルになって、かっこよさや特殊さが感じられるのがいいですね。頭部の可動がなかったり、肩があまり上がらなかったりしますが、造形的に割と様になっていると思います。
欠点的にはやはりフェダーイン・ライフルの保持が少し難しいことですね。ライフルの角度を変えると手甲パーツが外れやすいので、その点は注意しながらポージングしてやる必要がありそうです。
比較的新しいキットということもあり、全体的には柔軟性もあってポージングもしやすいので、ゼータガンダムやガンダムMk-Ⅱなどと合わせることで、最終局面の激しい戦闘シーンなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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