HG ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロス・ユニット装備 レビュー

今回は、HG 1/144 ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロス・ユニット装備のレビューをご紹介します!

HG ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロス・ユニット装備は、『ADVANCE OF Z ~ティターンズの旗のもとに~』より、MS「RX-121-1 ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロス・ユニット装備」の1/144スケールモデルキットです。飛行ユニット「イカロス」を装備したヘイズルの特徴的な機体形状を再現。ロング・レンジ・ライフルやビーム・リフレクターの展開ギミックにより、印象的なポージングが可能となっています。価格は4,620円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ガンダムTR-1[ヘイズル改]が、「重力下でのMS単体による飛行」をコンセプトとした大気圏内飛行用ユニット「イカロス・ユニット」を装備した形態で、劇中ではエリアルド・ハンターが搭乗。地上の守備隊やアッシマーなどと交戦し、基地の制圧に尽力した機体「RX-121-1 ガンダムTR-1[ヘイズル改]イカロス・ユニット装備」がHGUCでキット化。

2005年9月に発売されたHG ガンダムTR-1[ヘイズル改]をベースに、胸部や肩部、腰部周りに配された特徴的なイカロス・ユニット、ロング・レンジ・ライフルが新規パーツを用いて再現されています。

成形色はダークブルーを基調に、各部にダークグレーやイエローを配色したティターンズカラー。その他、顎や背部スラスター内部がレッド、シールドブースターや脚甲がくすみのあるホワイト、内部や関節がグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部など各部センサー類、膝のダクト、シールドブースターの一部などを補います。一部モールドやバックパックのバーニア内部なに塗装が必要ですが、素組みでも違和感がないくらいの色分けが再現されています。

イカロスユニットパーツ、ロングレンジライフルの一部パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-123プラスを使用し、全身各部に組み込みます。肘はKPS、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度はまずまずといったところ。多少関節がヘナっとなりやすいですが、前後への負荷は少ないので問題なく自立可能です。両肩イカロスユニットによる負荷もありません。

■付属品

ロング・レンジ・ライフル、ビーム・サーベル(ビーム刃、サーベル柄)、ビーム・サーベル持ち手(右)、シールドブースター用ジョイントパーツ(1個予備)が付属。

HGUCガンダムTR-1[ヘイズル改]やイカロスユニット用の余剰パーツが大量に付属。ヘイズル改のパーツが一通り付属するので、通常のヘイズル改として組むことも出来ます。

専用のマーキングシールが付属。ヘイズル改用のエンブレムやTRシリーズマーク、OMECHA(コンペイトウ技術本部のプロダクツマーク)、ティターンズテストチームの部隊章などが収録されています。

■イカロス・ユニット

まずはイカロスユニットの各部を見ていきます。

胸部周りには厚みのある増加装甲を装備。内側には動力パイプが造形されるなど、メカニカルで見応えのある造りになっています。中央センサーはグリーンのシールでの色分け。

増加装甲の脇には縦長のビーム・リフレクターを装備。角型のスリットダクトもパーツによる色分けでメカニカルに造形されています。中央装甲はグレーのシールで色分けしますが、先端部分はイエローに塗り分けが必要。

ビーム・リフレクターは表面装甲のみ展開可能。内側のリフレクターは可動しません。内部はゴールドのシールでの色分けです。

両肩部には熱核ロケットエンジンを持つユニットを装備。ダークブルーとダークグレーのマットな質感の成形色パーツでの再現となっています。

各部とも細かくパーツ分割されているため、合わせ目などはありません。前後のアポジはイエローに塗り分けが必要です。側面バーニアも別パーツ化。

側面のバインダーは展開可能。バインダー裏面の肉抜きは少し気になるところです。前後の装甲もヒンジ接続で幅広く展開可能。

ユニットは外側に引き出せ、前後にスイングさせることができます。

上半身側のイカロスユニットは胸部の上から被せ、前面中央の装甲を組み付けるだけで装備が可能です。中央装甲によってしっかりと固定されます。

腰部周りのユニット。前面はA.O.Z系で良く見られる、スリットダクトやエッジの効いた装甲、モールドが連なる重厚なユニットになっています。

後面は熱核ジェットエンジンのスラスター口が造形。高機動、高出力であることが見ただけで分かるような迫力あるユニットになっています。

ダークブルーの外装は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は赤い内部パーツの後ハメが必要。一部モールドはイエローに塗り分けが必要です。

腰部イカロスユニットも多数のパーツを組み合わせる構造で、ヘイズル改の腰部にガッチリと固定されていているため、簡単には外れません。

バックパック上部の可動式バーニア・ポッドに装備するシールドブースター。こちらはヘイズル改などに付属しているものと同じ、補助推進器となるスラスターとプロペラントタンクを内蔵した複合型シールドです。

裏面はグレーやイエローなどに塗り分けが必要。合わせ目は内側でモールド化されています。ジョイントは収納可能。

付属のジョイントパーツを使用することで、シールドブースターを肩部ユニットにマウントすることができます。角度によってはジョイントからシールドブースターがスルッと抜けてしまうことがあるので注意です。

各部イカロスユニットを外した状態で。特に脱着できる仕様ではないですが、各部をバラすことで素体であるヘイズル改の姿が露出します。

■ヘイズル改の各部形状

続いて素体であるヘイズル改です。形状の異なる部分のみ、プレバンから発売されたほぼ同形状のHG ガンダムTR-1[ヘイズル改]&ガンダムTR-6用拡張パーツのヘイズル改(以下、通常版)と比較しながら各部を見ていきます。

まずはヘイズル改を全身から。

■頭部

頭部は通常のヘイズル改と全く同じ。額のV字アンテナに加え、とさか全体がセンサーになっているなど、ヘイズル改特有の重厚な頭部形状が再現されています。とさか上部のセンサー(頭部高性能光学センサー・ユニット)はシールでの色分け。

メット部は前後の組み合わせで側頭部に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。

ツインアイはモールドの上からシールを貼っての再現。特にパーツ分割されていないので、塗装による塗り分けの難易度が高め。面相筆などで細かく塗り分ける必要がありそうです。

■胴体部

胴体部を通常のヘイズル改と比較して。イカロスユニット装備では胸部装甲が新造。肩の各部にイカロスユニットを装備するためのジョイント穴などが追加されています。両肩の補助アクチュエータ・ユニットや腹部コックピットハッチもオミット。腰部形状はほぼ同じですが、ふんどし部分のカバーはありません。

首はダブルボールジョイント型ポリキャップ、肩はポリキャップとKPSパーツ構成で適度に前後します。

腰部の予備Eパックは取り外しが可能。内側は肉抜き穴で造りは簡易的です。

腰アーマー裏の造りは簡易的。特に裏打ちパーツもモールドもありません。各部ともフラットな装甲なので裏打ちパーツの自作などがしやすそうです。

■腕部

腕部形状はヘイズル改と同じ。角型で厚みを感じさせる、重機的なデザインになっています。上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。ショルダーアーマーとその内部も合わせ目ができる仕様。

ハンドパーツは右手はビーム・ライフルとビーム・サーベルの保持用、左手は平手のみが付属。このあたりは別途通常の握り手を付けてほしかったですね。指先は赤く塗り分けが必要。

■脚部

脚部。こちらも通常のヘイズル改と同形状。重厚でボリューム感のある装甲が再現されています。前後のダクトやスラスター口もイエローパーツで細かく色分けされていますし、膝左右の小型ダクトは別パーツ化されているので塗り分けても良さそうです。スネのセンサーはグリーンのシールでの色分け。

大腿部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのはラクそう。膝から下は前後と左右の組み合わせで合わせ目はモールド化されています。側面のスリットダクトはイエローなどに塗り分けが必要。

ソール部もヘイズル改から変わらず。スリッパ型ですが重厚なデザインで造形されています。足首はモナカ割で合わせ目ができる仕様。適度に展開します。元が古めのキットなので致し方ないですが、アンクルアーマー裏が肉抜きで目立つのが残念なところ。

足裏は裏打ちパーツできっちりと蓋がされていますし、モールドによる造形も丁寧です。1個パーツ構成なので塗り分けが難しいのが難点なくらい。

■バックパック

バックパックもヘイズル改と同じ。丸みのある装甲と、上部に可動式バーニア・ポッドを持つ特徴的なバックパックになっています。可動式バーニア・ポッドはイエローパーツで細かく色分けされていますし、バックパック本体共々合わせ目は殆ど確認できません。内側に少しできる程度です。

バックパックの横長ダクトはイエローに塗り分けが必要。中央センサーはグリーンのシールでの色分けです。バーニアは弄っていると手が当たって外れることがあるので注意。

上部可動式バーニア・ポッドはアーム引き出しによる展開、収納が可能。

バックパックと本体とは3本の縦長ダボでしっかりと固定されます。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。特別全高が高いわけではないですが、イカロスユニットによってHG2体分ほどの横幅があります。

HGUCガンダムTR-1[ヘイズル改]と並べて。素体の形状は殆ど同じですが、カラーリングの違いとイカロスユニットを装備したことでシルエットが大きく変化しています。肩部や腰部ユニットもなかなかの存在感がありますね。

⇒HG ガンダムTR-1[ヘイズル改]&ガンダムTR-6用拡張パーツ レビュー

その他のヘイズルとして、HGUCアドバンスド・ヘイズルと並べて。成形色は同じダークブルーのティターンズカラーですが、各部装備が違っているため、シルエット、造形ともにだいぶ違っています。ヘイズル系は特にバリエーションが豊富なので、違った形で多数のヘイズルが楽しめるのは嬉しいですね。

⇒HGUCアドバンスド・ヘイズル&TR-6用拡張パーツ レビュー

イカロスユニットを外した状態でHGUCガンダムTR-1[ヘイズル改]と並べて。大部分の形状は同じ。ですが胸部装甲各部にイカロスユニット接続用ダボやダボ穴があるため、どことなくメンテナンス状態のような雰囲気が感じられるようになっています。成形色が対称のダークブルーなので、細身にも見えますね。

■各部可動域

各部可動域を通常のヘイズル改と比較しながら簡単に見ていきます。

イカロス・ユニットを装備していますが、上半身各部の可動域にそんなに差はありません。頭部は適度に上下します。腕は若干イカロス・ユニット肩部装甲の影響で制限されますが、水平程度まで上げることができます。上半身を反る動きは若干制限されるようでした。

イカロス・ユニットが干渉するため、腰は殆ど回転できません。膝は90度ほど曲がりますが、ユニットの干渉で脚が前に突き出せないため、立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。

左右への開脚はハの字程度まで展開可能。足首もそれなりに曲げられます。下半身の可動域は通常のヘイズル改と同じ。

■武装類

ロング・レンジ・ライフル。TR-4[ダンディライアン]の主兵装で、ヘイズル系機のビーム・ライフルにロングバレルを装着した物になります。その名の通り、ロングサイズのライフル形状が新規パーツを用いて再現されています。流用はフォアグリップのみ。

砲身部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。

砲口部分は別パーツ化されています。

上部センサーはグリーンのシールでの色分け。本体部分も左右の組み合わせですが、大部分の合わせ目はモールド化されています。

ロング・レンジ・ライフルをバラすと内部から通常のビーム・ライフルが露出。

ビーム・ライフルは本体部分やグリップがイカロスユニット用に新造。PSからKPS素材になり、固定式だったグリップには、干渉なくラクに保持させるため、右側への可動ギミックが追加されています。センサーはグリーンのシールでの色分け。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。側面フォアグリップも水平まで可動。銃口下部のEパックも取り外せます。Eパックはモナカ割で各面に合わせ目あり。

ロング・レンジ・ライフルの状態でもグリップ、フォアグリップは可動します。

砲身部分をバラし、ライフル本体の底面に組み付けることで、収納状態を再現することができます。各部がスライドロック式のダボや接続用のパーツによってしっかりと固定されます。

ヘイズル・ラー、フライルーのロング・ビーム・ライフルと並べて比較。それぞれ形状が違っています。イカロス・ユニットはウィキではロング・ビーム・ライフルになっていますが、このキットの公式ページではロング・レンジ・ライフルになっていますね。別物?

■ポージング

ロングレンジライフルを装備して。

ロングレンジライフルは付属の武器持ち手で保持します。ロングレンジライフルが大型で干渉しやすいので、脇に抱えるようにして保持させます。

イカロスユニットが干渉するため、派手な射撃ポーズを再現するのは難しいですが、前方に展開しての射撃ポーズはある程度取れます。手首が垂れやすく、垂れると不格好なので、補強しておいたほうがきれいな射撃ポーズを取らせやすいかと。

干渉によってハンドパーツに負荷がかかるとたまにバラけることがあるので注意です。バラけないようにするため、あらかじめハンドパーツの組み付け強度を上げておいたほうが良いかも。グリップが可動することで干渉が避けられ、少し保持がしやすくなっているのはありがたいですね。

それと手首ボールジョイントも強度が弱いので補強しておいた方が良いかと。ロングレンジライフルの後部が長く干渉してしまうため、肩に担ぐように構えるのは難しいようでした。

この着ぶくれ感がなんとも良いですね。浮かせてディスプレイさせる場合は一般的なHGと同様、股間部に3.0mm軸を差し込みます。しっかりと差し込め、クルッと回転することもないので安定したディスプレイが可能です。

肩部ユニットを後方に向けるなどすると、腕が比較的動かしやすくなります。

肩部ユニットを前後に向けるだけでも十分に格好良く見えますね。

ビーム・リフレクターを展開して。

ビーム・サーベルを装備して。ビーム・サーベルはヘイズル改に付属しているものと同じ。短いので小回りが効きます。ただしこちらもハンドパーツがバラけやすいのと、柄もダボ固定などではないため、ハンドパーツから外れやすいので注意です。

設定にあるかどうか分かりませんが、他のキットからシールドブースターをもう一基、そして強化型シールドブースターなどを拝借すれば、より高速移動が可能な形態を再現することができます。

■バイアランの腕部装備

別売りのHGUC バイアランの腕部を肩部ユニットにマウント可能。マウントすることでワイルドな容姿に変化します。固定強度が高く、しっかりと組み付けることができます。

バイアランの腕部が柔軟に可動するので、ポーズにダイナミックさが出てきますし、攻撃的なポーズの表現力が高まります。

デザイン、カラーリング共に組み合わせを考慮したものではなさそうですが、A.O.Zシリーズらしいキメラ感が感じられて良いですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ヘイズル改がイカロス・ユニットを纏ったことで、全体的にボリューム感や重厚感が出ていますし、デザイン的にもヘイズル改と良く合っているため、シンプルにディスプレイさせるだけでかなり格好良く見えます。両肩のユニットや後部スラスターも完成度が高く、可動ギミック、色分け共に質が高いですね。

気になる点は、ベースのヘイズル改が古いキットでどうしても脚部関節の強度が弱いため、自立ポーズなどで股間部や膝関節などがヘナっとなりやすいです。キットが倒れるほどではないですが、少しポージングで影響があるのであらかじめ補強しておいても良いかも。ハンドパーツもバラけやすく、手首強度も緩いため、ロングレンジライフルの保持が難しいのも難点ですね。

重装甲による干渉や上記のような多少の不自由さはあるものの、ヘイズル系は相変わらずなんとも言えない魅力がありますし、バイアラン腕部を装備することでダイナミックな演出ができます。独特のキメラ感、迫力、演出力など、不満点を補って余りあるくらい、A.O.Z登場機の魅力が堪能できるキットなのが良いですね。

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執筆者:nori
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