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HG ゲルググメナース レビュー

今回は、HG 1/144 ゲルググメナースのレビューをご紹介します!

HG ゲルググメナースは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-2025/F ゲルググメナース」の1/144スケールモデルキットです。一般機仕様の特徴的なカラーリングを成型色で再現。SEEDアクションシステムにより、シリーズならではの劇中ポーズが再現可能となっています。宇宙用バックパックも付属。価格は3,190円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ザフト軍がザクウォーリアの後継機として開発したMSで、劇中ではマーズ・シメオンとヘルベルト・フォン・ラインハルトが搭乗。エルドア地区での作戦行動の際、アークエンジェルの掩護に尽力した機体「ZGMF-2025/F ゲルググメナース」がHGでキット化。

HGゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)(2024年3月発売)から本体や武装類、HGギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)(2024年4月発売)から背部のボレロSとビーム・ライフルを流用しつつ、一般機仕様の特徴的な機体形状、カラーリングが再現されています。

成形色はゲルググメナース本体がブルーを基調に、胴体部にダークグリーン、頭部や肩部などにホワイト、腰部や脚部などにオレンジ、膝部やソール部にダークブルーを配色。その他、内部や関節はグレー成型色での再現となっています。量産機らしい落ち着いたカラーリングが印象的。背部のボレロはライトブルーを基調に、各部にグレーを配色。

ホイルシールは頭部モノアイや脚部のスラスター、ボレロの一部などを補います。殆どのシールはボレロ用。各部スラスター類やモールドを細かく塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

ブルーやライトブルー、グレーなど多くのパーツはKPS素材となっています。ABSは使用されていないので、塗装は破損を気にせず、安心して施せそうです。

ポリキャップはPC-7を2個だけ使用し、背部とシールドのジョイント部分に組み込みます。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部のボレロSによって少し後方に負荷がかかりますが、上手くバランスを調整すれば問題なく自立可能です。

■付属品

レフルジェンスビームシールド、ビームライフル、試製35式改レールガン、マグヌスグラディウス 特斬槍(柄:長・短+ビーム刃✕2)、武器用ジョイントパーツ、インフェルヌス電磁砲が付属。インフェルヌス電磁砲は劇中では装備していなかったのでおまけっぽいですね。

余剰パーツがいくつか付属します。

■各部形状

HG ゲルググメナースの各部を見ていきます。

■頭部

頭部。前に突き出た口もとが印象的なゲルググらしいシルエットで造形。ただしとさかには白い羽が造形されるなど、どことなくジンのようなSEED系の要素も併せ持つデザインになっています。口内のスリットダクトは別パーツ化されているので、塗り分けたりすると映えそうですね。メット部は合わせ目ができないパーツ構成。動力パイプもきっちりと別パーツで色分けされています。

モノアイはモールドにピンクのシールを貼っての色分け。モノアイレールのモールドもきっちりと造形されていてリアルです。

下部のレバーを動かすことで、モノアイを左右にスイング可能。表情を変化させることができます。

■胴体部

胴体部も胸周りにスリットダクトが造形されるなどゲルググらしいデザインになっています。ダークグリーンを基調とした硬派なカラーリングが印象的。スリットダクトや胸部装甲の一部はパーツできっちりと色分けされています。

胴体内部にはSEED ACTION SYSTEMによるフレームが造形。肩や腰部が柔軟に可動するようになっています。

首は前後にスイング可能。肩も前方へのスイングが可能な他、上下にも可動するようになっています。

腰部。エッジの効いた装甲とシャープなリアアーマーが印象的に造形。程よく幅があってバランスが良いです。リアアーマーにゲルググ味を感じさせるデザイン。サイドアーマーのスラスターはシールで色分けしますが、後部中央のスラスターはふちをホワイト、内部をオレンジに塗り分けが必要です。

フロントアーマーは前後2枚が個別に可動。あまり見ない構造で特徴的です。

腰アーマー裏はフロントは簡易的ですが、サイドとリアアーマー裏にはゲルググ味を感じさせるモールドがデザインされています。リアアーマーにはメカニカルな5連スラスターが造形。バーニア内部はオレンジに塗り分けが必要です。

股間部にはスライドギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。

■腕部

腕部も他と同様、シャープなショルダーアーマーや前腕の厚みのある装甲が1stのゲルググらしさを感じさせます。ショルダーアーマー前後のモールドや前腕のバルカン口?もパーツで色分けされていて造りが丁寧。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕も簡単な左右の組み合わせですが合わせ目はきっちりとモールド化されています。前腕装甲の内側が抜けた状態なのが少し気になるかなという程度。白いバルカン口?内部はグレーに塗り分けが必要です。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、上部の一部の合わせ目は段落ちモールド化。一部に合わせ目ができますが殆ど目立ちません。側面のダクトは白いパーツでの色分けで、内部をグレー、スラスター口をオレンジに塗り分ける必要があります。

■脚部

脚部は厚みのあるスカートアーマーが印象的。ゲルググの象徴とも言えるようなデザインになっています。左右の丸型スラスターは白いパーツにシールを貼っての色分け。後部角型スラスターはふちをホワイトとダークグレー、内側をオレンジなどに塗り分けが必要です。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下も左右と前面の組み合わせで後部の殆ど合わせ目は段落ちモールド化されています。スラスター周りに少しだけ合わせ目ができる程度。

スカートアーマー内側には腰部と同様、メカニカルなスラスターとモールドがデザインされています。このあたりの見えても良いような配慮も嬉しいですね。スラスターは前後に可動。表情を変化させることができます。

塗装見本では確認できませんでしたが、おそらくスラスターのバーニア内部はオレンジに塗り分けが必要。バーニアは別パーツ化されているので、メタリック調で塗り分けるとメカニカルさが増しそうです。

ソール部。厚みがあってゲルググ味を感じさせますが、少しエッジが効いていて近未来的。

足裏はつま先側が少し肉抜きっぽいですが、合わせ目はなく、全体的な造りは良いです。つま先は角度変更が可能。

■バックパック

背部には空間戦仕様のバックパック「ボレロS」を装備。ボレロSは内部に宇宙用推進剤タンクと強化された冷却機構を装備するユニットになります。HGギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)からの流用。

劇中では大気圏内用バックパックである「ボレロA」を装備していましたが、このキットではボレロSになっています。

ゲルググメナース本体の背部とは1軸接続。後部スラスターは上下に可動します。スラスター内部には細かなスリットも造形。

背部はルナマリア・ホーク専用機と同形状なのでボレロAを装備することもできます。

HG SEEDのザクウォーリアなどとも同じなので、ゲルグルメナースにガナーウィザードやブレイズウィザードなどを装備させることができます。

バックパック基部は厚みのあるボックスタイプ。下部には角型のスラスターを装備しています。スラスターの可動ギミックはありませんが、内部にはスリットモールドが造形されています。可動するかのような深みのある造り。

ボレロSのウイング。厚みや丸みのあるものになっています。ウイングの青いラインや赤い装甲部分はシールでの色分けですが、モールドの一部の色分けが甘いので可能であれば塗り分けたほうが良いのかなと。

ウイングは幅広く展開可能。内側にはグレーパーツによるスリットモールド入りのスラスターが造形されています。ウイングの内側は特にデザインされておらず造りは簡易的です。

M71ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒(ミサイルランチャー)。全6筒のミサイルを持つ連装式の近距離誘導弾を持つランチャーユニットになります。一部に合わせ目ができるパーツ構成。側面ウイングの一部は青いシールでの色分け。赤い弾頭部分はシールでの色分けです。

M71ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒はウイング基部から脱着が可能。付属のインフェルヌス電磁砲と組み換えることができます。

インフェルヌス電磁砲。ルナマリア機がボレロAの左翼に装備しているレールガンになります。エッジの効いた重厚感あるリニア砲ユニット。

砲身部分は簡単な左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。接続部分も左右の組み合わせながら、合わせ目は底面にくるのでほぼ見えなくなります。

上部センサーやウイングの一部はシールでの色分け。センサーはモールドに深みがあるので、塗装で塗り分けたほうが見栄えはします。砲口部分もシールで細かく色分けするようになっています。

砲身部分は上下にスライドが可能。収納時はカチッとロックがかかり、自然に位置がズレたりしないようになっています。

ボレロSのウイング基部は前後スイングやロールが可能。適度に表情を変化させることができます。

■他キットとの比較

HGゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)と並べて比較。形状的には背部がボレロSとボレロAで違っているだけですが、カラーリングが対称的。青いカラーリングのゲルググメナースには一般機特有の渋さがあって良いですね。

HGギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)と並べて比較。手元にヒルダハーケン機がないのがちょっと残念;ですが古参ファンであれば、ギャンとゲルググが並ぶだけでも感慨深く、熱くこみ上げるものがありますね。

HGUC量産型ゲルググ(HGUC 量産型ゲルググ/ゲルググキャノン)と並べて。シルエットも似ていて各部に面影はありますが、SEED版ゲルググということで情報量が多く、HGUCよりもメカメカしい要素が強いです。プロポーションもスタイリッシュ。

■各部可動域

各部可動域はルナマリア・ホーク専用機と全く同じ。頭部は少し上下する程度です。上半身は適度に前後スイングが可能。腕は水平まで上げることができ、肘は2重関節でV字程度まで深く曲げることができます。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢で再現可能。

左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。足首も45度程度まで角度変更が可能。

程よく肉厚なキットですが、全体的な可動は柔軟。うまく干渉が少ないように作られているため、ポージングの自由度は高いです。頭部だけ可動が少し制限されるかなという程度。

■武装類

MMI-M635D ビームライフル。ゲルググメナースの主兵装になります。ギャンシュトロームとの共通装備で、HGギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)に付属しているものと同じです。

銃身部分は銃口とフォアグリップパーツを挟んで左右から組み合わせますが、上下の合わせ目は殆どの部分が段落ちなどでモールド化。一部のみ合わせ目ができる仕様です。

センサー内部はブルーのシールでの色分け。銃身下部のフォアグリップは左右にスイング可能です。

付属のジョイントパーツを介してビーム・ライフルをリアアーマーにマウントすることができます。固定強度はまずまず。

HGゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)のビームライフルと並べて比較。銃口部分の形状と長さだけが違っています。本体部分の形状は同じ。

試製35式改レールガン。対フェムテク装甲用に配備された大型のレールガンです。ゲルググメナースだけでなくデスティニーガンダムSpecⅡやストライクフリーダムガンダム弐式なども装備していました。

銃身含め簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は銃口パーツの後ハメが必要。

センサーは赤いシールで色分けしますが、内部の角型モールドもきっちりと造形されているので塗装で塗り分けるとメリハリが効いて良くなりそうです。フォアグリップは前後にスイング可能。

銃口は別パーツ化されているので、塗り分けたりするとメカニカルさが強調されますし、オシャレに演出できそうですね。

ビーム・ライフルと同じジョイントパーツを使用することで、レールガンもリアアーマーにマウントすることができます。

レフルジェンスビームシールド。左腕に装備するビームシールドになります。外縁フレームの内側にはブルーの防御帯が展開。内側のグリップはボールジョイント型ポリキャップで柔軟に可動します。

防御帯は偏光樹脂のクリアブルー成形色パーツでの再現で、光の当て方によっては虹色に輝くようになっています。

クリアブルーパーツを外して装甲を組み替えることで収納状態が再現可能。

マグヌスグラディウス 特斬槍。柄の両端からビーム刃を展開する近接格闘戦用兵器になります。

収納状態の特斬槍が付属し、リアアーマー上部にマウントさせることができます。強化ビームライフルやレールガンを装備しても特に干渉したりすることはありません。

■ポージング

一通り武装して。

ビームライフルの保持は、ハンドパーツの手甲パーツを一旦バラし、ライフルのグリップを握らせます。隙間なくしっかりと収まるので安定して構えることが可能。手甲パーツもダボが長くしっかりと組み付けられるので簡単には外れません。

全体的にポーズが取らせやすく、ポロリもありません。動かしやすいです。気になるのは背部にレールガンを装備していると、弄る際に手があたって外れやすいかなという程度。

レフルジェンスビームシールドは前腕に1ダボを組み付けるだけで保持が可能。しっかりと組み付けられるので、特に不自由な感じはありませんでした。画像のような展開状態だと少し干渉しやすいかなというくらいですね。

グリップを握らせることで、前方を覆うように配置することも可能。グリップは角型に造形されているため、クルッと反転することがなくしっかりと向きを維持することができます。

少し頭部が干渉で動かしづらく、表情が付けにくい感じがありますね。このあたりはモノアイを動かして表情を付けるか、うまく調整しつつ、不自然さのない形でポーズを取らせる必要がありそうです。

試製35式改レールガンを装備して。片手保持だと少し重量で手首の角度が変わるので、そのあたりは補強したりしてしっかりと銃口を定めたいところですね。

肩が柔軟に可動するので、両手持ちはゆったりとした姿勢で再現することができます。レールガンの砲身に太さがあるので、射撃ポーズに重厚感が感じられて良いですね。

ブルーを基調としたカラーリングで、造形的にも美しく、格好良いポーズを取らせることができます。量産機(一般機)とは思えないほどの良さ。

マグヌスグラディウス 特斬槍はハンドパーツで柄を握らせて保持します。柄に適度な太さがあり、手甲パーツをしっかり組み付けることでスルッと移動したり、クルッと反転したりすることなく保持が可能。ただし手甲が少しでも緩むと動きやすくなるので注意です。

「姉さんの留守にっ!そんな好き放題はぁっっ!!!」背部のボレロが大気圏内用でないのがとにかく残念;

背部の装備をペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒とインフェルヌス電磁砲に組み替えてより攻撃的に演出。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ブルーのカラーリングが良い味を出していますね。ポーズを取らせると一般機とは思えないくらいの格好良さがありますし、カラーリングによる渋さや味わいが感じられます。可動が柔軟で表情もつけやすく、どんなポーズを取らせても文句がないくらいに格好良く映すことができるのもグッド。

気になる点は、劇中でハーケン隊が装備していた地上用(大気圏内用)バックパックでないのが残念。劇中仕様にするにはルナマリア・ホーク専用機を購入し、なおかつ塗装する必要があるので少し面倒です。後々にオプションパーツセットででもこの一般機仕様のカラーリングのものがキット化されると良いですね。

武装類も多めでポージングに事欠かないですし、劇中で全く使用していないレールガンや電磁砲が付属しているのも嬉しいところ。おまけ的に各部を組み替えたり装備したりして楽しめますし、複数機購入することでハーケン隊が再現できてレールガンも他のキットに充てられるという、何気にお得感のあるキットになっているのが良いですね。

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