今回は、MG 1/100 ジョニー・ライデン専用ゲルググのレビューをご紹介します!
MG ジョニー・ライデン専用ゲルググは、『機動戦士ガンダム MSV』他より、MS『ジョニー・ライデン専用ゲルググ』の1/100スケールモデルキットです。ジョニー・ライデン専用機の特徴的なカラーリングを成型色で再現。B型バックパックやロケット・ランチャーといった新規武装により、迫力あるポージングが再現可能なキットになっています。価格は6,380円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
特別編成大隊「キマイラ隊」の第1中隊長である『ジョニー・ライデン』専用の高機動型ゲルググで、愛称『真紅の稲妻』の所以ともなった赤いカラーリングが特徴的な機体『ジョニー・ライデン専用ゲルググ』がMGでキット化。
2007年7月に発売されたMGシャア専用ゲルググ Ver.2.0をベースに、ジョニー・ライデン専用ゲルググの特徴的なカラーリングや背部B型バックパック、ロケット・ランチャーが新規造形で再現されています。
成型色はレッドとブラックのツートンカラー。この2色が大部分を占めますが、その他はビーム・ナギナタ柄がイエロー、内部・関節や武装類がダークグレー成型色での再現となっています。ビーム刃はクリアオレンジ成型色での再現。
ホイルシールは付属せず。武器センサーを色分けするためのプラスチックシールが付属します。塗装はほぼ必要がなく、素組みするだけで十分な色分けが再現されています。
内部・関節に使用されている一部のダークグレー成型色パーツにはABSが使用されています。左のハンドパーツはビス止め仕様。なので組み立てには小型のプラスドライバーが必要です。
ポリキャップはPC-201を使用し、全身各部に組み込みます。膝、膝共にABSパーツによる組み合わせで関節強度はまずまず高め。背部にB型バックパックを装備していますが、大きな負荷はかからず、脚底も広く平らでしっかりと接地できるため、自立は安定します。
ロケット・ランチャー、ジャイアント・バズ、シールド、ビーム・ライフル、ビーム・ナギナタ(ビーム刃付き)、ビームサーベル刃✕2、武器用のジョイントパーツ5種、アンテナのない頭部パーツ、ディスプレイ用ジョイントパーツ、パイロットフィギュアが付属。
MGシャア専用ゲルググやベースであるMG高機動型ザクⅡ用の余剰パーツがいくつか付属。
専用の水転写デカールが付属。ジョニー・ライデンのロゴやエンブレムがきっちりと収録されています。
全身にメカニカルな内部フレームが造形。ゲルググのシルエットに沿ったフレームで、腰アーマーの網状のフレームまで細かく再現されています。
外装パーツの内側には細かなモールドがデザインされています。
頭部は口元が突き出たゲルググ特有のシルエット。モールドも少なくプレーンなデザインで造形されています。指揮官機仕様の額ブレードアンテナは凹凸のあるタイプ。
後頭部のとさかは内部フレームとの兼ね合いでスリットが色分けされています。
頭部内部フレーム。
モノアイはギア構造で、頭部を左右に振ると、その動きに合わせてモノアイも左右に可動します。モノアイはクリアパーツでの再現で、色分けしないと動きが分からないので上部装甲パーツを外して撮影しました。モノアイだけでもホイルシール又はマーキングシールが付属していると良かったかも。
胸部・腹部。胸部はジョニー・ライデン専用機特有の黒いカラーリングでの再現。厚みのある装甲で適度にエッジが効いています。表面には程よいモールドも造形。
胸部・腹部の内部フレーム。
首はボールジョイント接続で適度に可動します。肩は前後や上下にスイングする構造。
腹部はコックピットハッチが少しだけ開きます。内部にはパイロットフィギュアが内蔵。
腰部はゲルググ特有の幅のあるスカートアーマーが造形。表面には六角形のモールドなどがデザイン性高く造形されています。
腰部内部フレーム。スカートアーマーに合わせて網状のフレームが造形されています。
スカートアーマーは5分割され、それぞれがボールジョイントで適度に展開可能。各部がバラけますが、節々でかっちりと組み合わさることでシルエットも維持されます。
リアアーマーは引き下げが可能。中央の武器マウントラッチも展開することができます。内側はフレームとパーツ裏のモールドでメカニカルにデザインされています。
リアアーマーの内側には5基のフレキシブルスラスターが造形。基部、バーニア共にボールジョイントで適度に可動します。バーニアはモナカ割で合わせ目ができます。モールドが細かいので処理は手間そう。
腕部。こちらも上腕が黒く色分けされるなど、ジョニー・ライデン専用ゲルググ特有のカラーリングが再現されています。モールドややや少なめ。
腕部内部フレーム。ショルダーアーマーにも動力パイプなどのメカニカルな内部フレームが造形されています。前腕にも厚みのあるジェットエンジン補助推進システムを装備。
上腕は前後、前腕は左右の組み合わせですが、どちらも合わせ目は段落ちモールド化。ハンドパーツは親指以外の各指が第2関節まで細かく可動するようになっています。
ジェットエンジン補助推進システムの前後も別パーツで細かく造形。
左のハンドパーツは手のひらと手甲をしっかりと固定するため、ビス止め仕様になっています。重量のあるシールド保持のための補強とのこと。
ショルダーアーマーは全体を包む大柄の装甲ですが、大部分が1個パーツ構成。側面のダクト部分のみ合わせ目ができる構造です。その合わせ目も角にくるのでモールドとしておいても良さそう。側面のダクトはパーツでの色分けです。
ショルダーアーマーは上部に展開可能。内側にはヒートシンクのようなスリットダクトも造形されています。
脚部。ゲルググ特有のスカートアーマーが印象的に造形。幅広で存在感があり、表面にはメカニカルなモールドやパネルラインがディテール豊かに造形されています。
脚部内部フレーム。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は膝周りの装甲が前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。消すのは面倒なので、段落ちなどでモールド化したほうが良いかも。
スカートアーマーが左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。パネルラインに合わせて別パーツ化されているため、後部に少し隙間ができるのは気になるところ。
外装の一部はパージ可能。網状のフレームやバーニア周りが露出します。膝は2重関節で適度に曲がります。膝裏のフレームは膝の動きに合わせてスライド。
更に外装全体を外して内部フレームを露出させることで、整備状態でディスプレイさせておくこともできます。スカートアーマーの内側には3基のスラスターが造形。バーニアはボールジョイントで適度に可動します。
ソール部は比較的シンプルでオーソドックスなデザイン。モールドも特別多くはありません。
ソール内部フレームはシリンダーやシャフトなどがメカニカルに造形。伸縮ギミックもあり、MSの自然な動きを表現することができます。
足裏はメカニカルなラインモールドやスラスターがデザインされるなど情報量が多め。中央のバーニアが別パーツ化されるなど、バーニアやモールドごとに塗り分けたりするとかなり映えそうです。つま先は適度に角度変更が可能。
背部にはB型バックパックを装備。高機動型ゲルググ特有の装備で、動力パイプや下部スラスターユニット、小型バーニアなどがメカニカルに造形されています。多数パーツの組み合わせで色分けも設定通り忠実に再現されています。
下部スラスターユニットは上下に可動。バーニアが別パーツ化されているので塗り分けると映えそうです。内側のモールドも緻密。側面の小型バーニアに可動ギミックはありません。
B型バックパックはゲルググの背部形状に合わせて2ダボ接続され、外装も含めて組み合わさるようになっています。しっかりと固定されて固定強度も高め。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。ゲルググは大型なMSなため、ダブルゼータに匹敵するくらいの大型キットになっています。ジョニー・ライデン専用ゲルググの全高は19.6mですが、ややオーバースケール気味な感じですね。
ベースのMGシャア専用ゲルググVer.2.0が手元にないので、同型のMG アナベル・ガトー専用ゲルググ Ver.2.0と並べて。背部バックパック以外の部分はほぼ同じ。ですが成型色が違うだけでもだいぶ雰囲気が違っています。
プレバンから発売のHGUCジョニー・ライデン専用ゲルググとサイズを合わせてプロポーションを比較。殆ど変わりませんが、MGのほうが若干胴体部が細身でスタイリッシュな印象です。
可動域はMGシャア専用ゲルググ(画像で並べているのはアナベルガトー専用機)と全く同じ。頭部は少し上下する程度です。腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。胸部と腹部の2箇所がボールジョイントで、上半身は深くまで反らすことが可能。
腰は少し干渉しますが360度回転させることができます。膝の曲げる角度はくの字程度まで。立膝も浅めになります。
股間部がボールジョイントですが、左右への開脚はやや広めでハの字程度まで展開可能。足首はあまり深くまでは曲がりません。全体的に特別広く可動するわけではなく、各部ともそれなりと言った感じ。可動する範囲内でポージングを楽しむようになりそうです。
ロケット・ランチャー。開発の遅れていたビーム・ライフルの代わりに試作されたブルパップ式の360mm口径ロケット・ランチャーで、同口径のジャイアント・バズと比べて取り回しが容易とのこと。今回のジョニー・ライデン専用ゲルググで新規造形された武装になります。
ショートサイズですがボリューム感のある武装。本体基部は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。砲口は別パーツ化。マガジンの脱着ギミックなどはなし。下部のフォアグリップはロール可能。
2箇所のセンサーはピンクのプラスチックシールでの色分け。特にクリアパーツなどは使用されていません。裏面にはモールドが造形されるなどディテールがしっかりとしています。
ジャイアント・バズ。主にドム系列機に装備されている360mm口径のバズーカ砲になります。MGドムなどに付属しているものと同じ。
本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップやセンサーは上下にスイング可能。センサーハッチも展開することができます。センサー内部はクリアパーツにプラスチックシールを貼っての再現。こちらもクリアパーツも一旦はめ込むと抜きにくいので、仮組みする際は注意が必要です。今後のMG武器センサーはこの仕様になる可能性もありそうですね。外側からは見えませんが、バズーカのマガジン内部には1個パーツ構成の弾頭が造形されています。
ビームライフル。ゲルググの専用ビームライフルになります。表面にはメカニカルなモールドがバランスよく造形。
本体部分と後部ストックは左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
センサーはクリアパーツでの再現。一旦はめ込むと抜きにくいので、仮組みする場合は注意が必要です。
シールド。こちらもシンプルなゲルググ用の楕円状シールドになります。のぞき窓はきっちりと開口。ふちもパーツでの色分けとなっています。裏面もメカニカルに造形。
裏面のグリップはポリキャップ接続でロール可能。ジョイント用のアームも複数パーツの組み合わせでフレキシブルに可動します。
付属のジョイントパーツと余剰のカバーパーツを使用すれば、通常のゲルググと同じくナギナタ柄やシールドを背部にマウントすることができます。
背部にナギナタとシールドを装備した状態で全身から。このベーシックなスタイルも良いですね。
ナギナタ柄はシールド内側やリアアーマーのラッチにもマウント可能。
B型バックパックは側面のカバーパーツを外すことでマウント穴が露出。
付属の武器マウントパーツを組み付けることで武装類を装備することができます。
ジャイアント・バズとロケットランチャー両方を組み付けると多少後方に負荷がかかりますが、特に苦しい感じもなく自立は問題なく可能です。ただし腹部がヘタれてくると上半身が反る場合があるので注意。
一通り武装して。
ビームライフルはトリガーガードに指2本を通すようにして保持します。
手のひらとグリップでダボ固定させますが、ダボが浅めなのと、ストックが前腕と干渉してしまうため、少し外れやすいです。弄れば弄るほど外れやすいので、組み付けたら触らず、肩や肘を動かすなどしてポーズを付けると良いかと。・・・そろそろ固定式の持ち手を付属しませんかね・・・・?
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にジョイントパーツを組み付けます。ジョイントパーツは固定が甘く、キットを斜めにすると簡単に外れてしまうので注意です。浮かせてディスプレイさせる場合は少し気を使う必要がありますね。
背部に武器をマウントした状態での背部ビューの迫力は十分。腰部や脚部スカートアーマーにも存在感があります。
ジャイアント・バズも手のひらとグリップでダボ固定しますが、ダボが浅めなのとグリップが可動しないため、干渉で保持やダボ固定が少し難しくなっています。
なので指で握らせて担がせるくらいにしておいたほうがラクに保持できますね。無理に握らせると親指が外れたりして指パーツがバラけることもあるので注意です。
こちらもビームライフルと同様、グリップ周りはあまり弄らないようにして、肩や肘だけ動かして構えさせればある程度ポーズを取らせることができます。両手持ちも再現可能。フォアグリップはそれなりに形にして添えるだけにしています。
脇に構えるとかなりラクに保持できますね。
ロケット・ランチャーは前腕との干渉がなく、ダボもしっかりと差し込めるので安定した保持が可能です。
ロケット・ランチャーに気を使う必要がないので、バランスよくディスプレイすれば浮かせた状態でも躍動感あるポーズを再現することができます。特に重くもないので、片手保持でラクに構えられます。
フォアグリップがロールするので両手持ちも無理なく再現可能。ジャイアント・バズに比べて小型なので取り回しもラクです。
ナギナタは柄が手のひらにしっかりとダボ固定できるので安定した保持が可能です。
ビーム刃を組み替えればサーベルとしても使用することができます。武装類が豊富でポージングバリエーションが多彩。
シールドも前腕にグリップを握らせて手甲にしっかりと固定できるので安定した保持が可能です。武器保持で難しいのはビーム・ライフルとジャイアント・バズくらいですかね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ジョニー・ライデン専用機のカラーリングは配色バランスが良いですし、職人や玄人のような渋さ、品の良さを感じさせるのがいいですね。MGは大柄なのでキットにかなりの存在感がありますし、各部にメカニカルなモールドが造形されていてデザイン性も高いです。ベースキットが発売されてからそこそこ年月は経っていますが、プロポーションバランスもよく造形物としては優秀。
気になる点は、重量のあるキットなだけに、浮かせた状態でのポージングはやや制限されそうです。キットを傾かせるとどうして重量でジョイントパーツが外れてしまうので注意。それとビームライフルとジャイアント・バズの保持強度が高くないので、ポージングでは少し気を使う必要がありますね。
新規のB型バックパックも各部が細かくパーツ分割されていて完成度が高いですし、武器のマウントギミックも充実。思ったよりも躍動感あるポーズが再現できますし、豊富な武装類でポージングバリエーションも多彩に演出することができます。待望のMG化はありがたいの一言ですし、ジョニー・ライデン専用機ならではの味と共に、MGの卓越した構造が楽しめるのがいいですね。
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