今回は、HG 1/144 νガンダム用 ブースターベッドのレビューをご紹介します!
HG νガンダム用 ブースターベッドは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するνガンダム用の簡易輸送機『ブースターベッド』の1/144スケールモデルキットです。ブースターベッドの特徴的な形状を新規造形で再現。HG RX-93 νガンダム(別売り)を搭載させることで、劇中の印象的なシーンが再現可能なキットになっています。νガンダム以外のMSも搭載可能。価格は1,320円(税込み)。ららぽーと福岡にある「GUNDAM SIDE-F」限定商品です。
月のフォン・ブラウン工場でνガンダム受領後、ラー・カイラムへの帰還時に使用した簡易輸送機『ブースターベッド』がHGUCでキット化されました。89式ベースジャバー用の長距離ブースターを転用し、ブースターエンジンに双胴型でつなげたSFS(サブ・フライト・システム)で、シンプルかつベーシックな機体形状が再現されています。
成型色はグレーとライトグレーをベースに、前後各部にイエローとブラックを配色。ミリタリー調ですが、イエローが配色されていることで少し目立つカラーリングになっています。
シールは前方センサーの他、ブースター部の黒やグレーなどを補います。素組みでも塗装が必要ないくらいの色分けが再現されていますが、シールを貼らない場合は少し大味になります。
ABSやKPS、ポリキャップは不使用。全てPS素材で構成されています。各部ともかっちりと組み合わさっていてふらつきなどは見られません。
その名の通り平らでシンプルなベッド状で、通常の接地状態でも傾くことなく安定したディスプレイが可能です。
HGUC 89式ベースジャバーへの接続用ジョイントパーツ☓2、ディスプレイ用のジョイントパーツが付属します。
前方中央には2基のセンサーが造形。センサーはそれぞれグリーンのシールを貼っての色分けです。手前のグレーのモールドもシールでの色分け。
左右のブースター部前方はイエローの筒状装甲が造形。部分的にケーブルのようなモールドが造形されています。先端のモールドはグレーのシールでの色分けですが、シールが浮きやすく、剥がれやすいので注意です。一部が剥がれて気が付かないうちに紛失していました;黒い部分もシールでの色分けで、ケーブル以外の部分に貼り付けて色分けします。側面の楕円状モールドは別パーツ化。
ブースター部の中間部は簡易的なモナカ割で側面に合わせ目ができます。単体化できるので合わせ目消しはラクかと。黒い装甲部分は各部ともシールでの色分けとなっています。裏面には接地を安定させるための脚が造形。
中央はMSを搭乗させるための甲板が造形。網状の装甲で內部がそのまま露出します。內部には見栄えを良くするためのモールドが造形。
甲板裏面には適度なモールドが造形されています。前方には簡易的なフィンも造形。
ブースター部後部には存在感のあるブースター口が造形。こちらも黄色いケーブル部分を残してグレーのシールで色分けします。側面の楕円モールドは別パーツ化されています。
ブースター後部は筒状パーツの組み合わせでメカニカルに造形。特にシールでの色分け箇所はありません。
寝かせた状態でHG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。ベースジャバーなど他のSFSと比べても薄型で、陸ジムなどの足元程度の大きさになります。
縦にした状態で陸ジムと比較。大型のMGと同等くらいの大きさで全長が長く、1/144サイズのキットだとラクに搭乗させることができます。
HGUC 89式ベースジャバーとも並べて。面積自体はあまり変わりませんが、だいぶ薄型で形状もシンプル。
甲板後部にジョイントパーツを組み付けることで、1/144サイズのMSを搭乗させることが可能。MSの股間部に30mm軸を差し込んで固定させます。ジョイントパーツはフレーム状の簡易的な1個パーツ。
HGUC νガンダムを搭乗させて。νガンダムはHGの中でも大型なMSですが、専用のブースターベッドなので違和感なく搭乗させることができます。
武装した状態でも問題なく搭乗可能。干渉などもありません。ファンネルが垂れてしまうのは玉に瑕ですかね。
ENTRY GRADE νガンダムも問題なく搭乗させることができます。一見するとHGUCと見分けがつかないですね。
RGνガンダムはジョイントパーツが異なり、股間部に3.0mm穴もないため、シンプルに搭乗させるだけになると思います。固定されず移動しやすいので、浮かせてディスプレイさせる場合は注意が必要。
中央にはディスプレイ用のジョイント穴があり、アクションベース4や5の太めダボと接続することで浮かせた状態でのディスプレイが可能となっています。
アクションベースに付属しているジョイントパーツを使用すれば、3.0mm軸のスタンドでもディスプレイ可能。
股間部にしっかりと固定されているので、浮かせてのディスプレイはかなり安定しています。
何気ないシーンではありますが、劇中マスドライバーからの射出シーンがリアルに再現できるようになったのはありがたいですね。
甲板に自立させることも可能。ジョイントパーツで固定できないのでキットの落下には注意する必要がありますが、甲板が平らなので割りと安定して自立させることができます。
HGUC 89式ベースジャバー(別売り)に接続する場合は、まずブースターベッドを分解します。
そして左右のブースター部のみを組み合わせます。
98式ベースジャバーは後部のバーニアを取り外し、付属のジョイントパーツを組み付けます。
付属のジョイントパーツは簡単な1個パーツ構成で、黒い部分はシールでの色分けとなっています。
そしてジョイントパーツにブースターベッドのバーニア部を組み付けます。これで組み合わせ完了。
全長がベースジャバー2体分ほどの長さになり、通常のMSと比べるとかなりの大型サブフライトシステムに変化します。
この状態で浮かせてディスプレイさせる場合は、アクションベース1を2台使用します。(今回のレビューでは、MGなどに付属しているスライドロック式のアクションベースを使用しています。)
89式ベースジャバーは、ジョイントパーツを介さず底面にアクションベースを直接差し込みます。
後部ブースターベッドはコの字パーツを使って簡易的に挟み込むだけです。
浮かせてディスプレイ。後部にブースターベッドを装着していますが、割りと軽量なので98式ベースジャバーを支えるだけでもディスプレイが可能でした。ですがアクションベースに負荷をかけたくない場合は2本で支えたほうがいいですね。
特に動きがないので表情は付けにくいですが、後部ブースターベッドによって通常の89式よりも大型で迫力のあるベースジャバーに変化しています。
HGUCジェスタを搭乗させて。MS搭乗させるとまた雰囲気が違ってきますね。1/144サイズのキットを搭乗させた状態でもまだアクションベース1本でのディスプレイが可能。ですがそこそこの重量はかかってきます。
89式の下部にもHGUCジェスタ・キャノンを搭乗させて。さすがに2体分だとかなりの重量。ですがこれでもまだアクションベース1本で耐えてくれました。ただ、相当の重量がかかるので、ここまでくるとアクションベース2本で支えたほうが安心です。
89式にHGUC νガンダムを搭乗させて。左の穴あき握り手がないのでグリップに平手を添えるようになります。89式とνガンダムの相性は良さそうでかなりかっこよく見えますね。
股間部にジョイントパーツが差し込めるので、搭乗させる場合も安定。νガンダムを搭乗させるにはベースジャバーが少し小さいですが、脚を伸ばすように搭乗させれば問題はないかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。センサーやケーブルといった細部まで細かく造形されていますし、νガンダムを搭乗させた状態で浮かせても安定したディスプレイが可能。MSがしっかりと固定されてふらつきもなく、取り扱いやすいキットになっています。組み合わせても違和感もないですし、ディスプレイシーンが映えるのでいいですね。
気になる点は色分けがやや大味で、多くの箇所がシールでの色分けとなっています。コストを考えると細かな構造にするのは難しいのかと思いますが、せめて前後のケーブル部分はパーツでの色分けだと良かったかなと。それと、前面の細かなグレーモールドのシールが浮きやすいので注意です。
89式と組み合わせればロングサイズのベースジャバーに変化。MSなどを搭乗させれば更に迫力のある演出ができると思います。νガンダムが搭乗した唯一のSFSなので、劇中のワンシーンをリアルに演出するためにも是非入手しておきたいキットですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら