今回は、特別編集版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』の感想をご紹介します!
出典:『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』公式サイト ©創通・サンライズ・MBS
2025年10月31日(金)から公開となった『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』。元々はスマートフォン向けゲームアプリとして配信された作品ですが、そのウルズハント内の映像を編集し、一つの映像作品として公開されたので劇場に足を運んできました。
また、今回の劇場公開作品では、同時上映 新作短編として「幕間の楔(まくあいのくさび)」も公開されていますので、合わせて簡単にレビューしたいと思います。
まずは今回の劇場作品の構成(1時間35分)についてですが、基本的には週替り特典映像(5~7分程度?)、特別編集版「ウルズハント」(1時間10分程度)、短編「幕間の楔」(15分程度)、EDとして描き下ろしイラスト(5分程度?)となります。丸々1本の映画とは異なり、いくつかの作品に分かれているため、時間が長いとも感じませんでしたし、疲れたり飽きる感じもなかったです。
劇場数が少ないこと、既存アプリ映像の編集であることから、劇場作品としての興行収入はそこまで求めていない感じですが、10周年を記念して何かしら動きがあるのはファンとしては嬉しいですね。
それでは各作品ごとの感想を簡単にご紹介していきます。
(以下、ネタバレを含みます。)
まずは週替り特典映像ですが、こちらは入場者特典に付属しているミニカードをそのまま映像にしたような形になります。キャラクターイラストは殆ど動かないですが、ポップコーンを片手に映画の紹介をするといった感じ。(・・・だったかな?)
ほぼおまけ的なものですが、キャラクターの和気あいあいのような雰囲気が感じられて良かったかなと。まぁ正直無くても良いとは思いますが、10周年たった現在の声質で楽しめるというのは違った気分で聞けるので良いですね。それと週替りということで、次の週にどんな映像が流れるのかはちょっとだけ気になります。。
続いて本題の『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』。「軌跡」と謳ってあるので内容はアプリをぎゅっと短縮したものになります。ウルズハントの案内人であるコルナルが、自身が書いた日記を頼りに、主人公「ウィスタリオ・アファム」らの軌跡を追うというもの。
基本的にはアプリ映像をつなぎ合わせたようなもので、映像の質もそこまで高くはないですが、部分的に新規カットを追加しつつ、短時間でもうまくまとめられていたと思います。生駒ちゃんの演技も上手くなっていてかなり聞きやすかったですね。
気になる点としては、自分はアプリをそこまでしっかりと把握しているわけではないですが、タービンズ、鉄華団との関わりやザン兄弟の兄弟愛などがガッツリ省かれていたので、もう少し長くても良かったかなと。中だるみを嫌ったんですかね。それとちょいちょいアプリ映像をそのまま流用してあるため、生駒ちゃんの演技が上手くなったり下手になったりで逆に面白かったです(笑)(ディスってる・・・;)
一つのガンダム作品としては悪くないと思うので、アプリに手を付けていない、ウルズハントを全く知らないという人にとっては新規作品として十分に楽しめると思いますし、端白星の活躍シーンやモビルアーマーのサイズ感、マルコシアスやザガンの登場・戦闘シーンなどもそこそこ見応えがあります。気になる方はぜひ劇場に足を運んでみてくださいませ。
次に短編「幕間の楔」について。こちらは完全新規ということでかなりきれいな映像になっていました。ガンダム・バルバトスアダプトも動きが機敏でしたし、多数のギャラルホルン所属機も新鮮で良かったですね。使用した太刀がぶっ壊れたため、太刀をディスっているのも面白かったです。
ただ、バルバトスの活躍シーンは冒頭の数分程度。あとは鉄華団のメンバーが集まって食事会話をするというものでちょっと物足りない感じはありました。ですがオルガのズボンが破れ、えんじ色のスーツをプレゼントするのは「やめろ~~!遺影やないかい・・・!」と突っ込みたくなる気分で面白かったですね(笑)
まぁ色々思うことはありましたが、こちらも久しぶりに鉄華団の談笑する姿が見られてなんか嬉しかったです。
「幕間の楔」のEDでは伊藤悠氏の描き下ろしイラストが流れるため、ファンとしてはたまらない演出になっていると思います。最後に大人になったアトラやクーデリア、そして暁が登場し、三日月のものと思われる鉄華団の上着を見て笑顔になるのも本編では味わえない演出で良かったですね。
以上、簡単にですが特別編集版『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント -小さな挑戦者の軌跡-』の感想をご紹介しました。正直ウルズハントはYouTubeでもある程度見られるため、「お金を払ってまで・・・」という方は多いと思います。
ですがその他の短編映像、特典などを踏まえるとある程度納得はできる作品になっているかなと。わずか4週限定という短期間での公開ですので、もし見ようと思っている方は見逃さないように、特典を入手し忘れないようにご注意くださいませ。














