今回は、HG 1/144 ボールK型(第08MS小隊版)&ボール(シャークマウス仕様)のレビューをご紹介します!
HGUC ボールK型(第08MS小隊版)&ボール(シャークマウス仕様)は、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するMS「RB-79K ボールK型」と『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場するMS「RB-79 ボール(シャークマウス仕様)」の1/144スケールモデルキットです。K型とシャークマウス仕様の特徴的な機体形状やカラーリング、マーキングを成形色と新規パーツ、マーキングシールで再現。価格は1,650円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
■キット内容
キット内容はHGUCのボールK型(第08MS小隊版)とボール(シャークマウス仕様)本体、
180mm低反動砲(K型用)、連装式フィフティーンキャリバー(2連装キャノン砲)(シャークマウス用)です。
その他、専用のマーキングシールが付属。シャークマウス仕様の絵柄はマーキングシールで補いますが、連邦マークやトランプ、ナンバーマーキングも収録されているのでシャークマウス仕様もしくはIGLOO版のノーマル仕様が選択できます。
余剰パーツがいくつか付属。塗装して色変え用のパーツにしてみても面白そうですね。
■ボールK型(第08MS小隊版)
4本腕のマニピュレーターを持つボールの先行量産型で、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』劇中ではサンダースJr.救助のため、シロー・アマダが搭乗。アイナ・サハリン搭乗の宇宙用高機動試験型ザクと交戦し、ダメージの蓄積によって爆散していきました。
2010年9月に発売されたHGUCボールツインセットをベースに、オレンジを基調としたカラーリング、頭頂部やウインチ、ヘッドライト、4本腕、腕部基部装甲、背部ブースターが新規パーツを用いて再現されています。
成形色はコントロールブロックや腕部基部がオレンジ、コックピットハッチがレッド、腕部や台座がパープルグレー成形色での再現。その他、上部の連装式フィフティーンキャリバー(2連装キャノン砲)や背部バーニア、腕部の一部などがグレー成形色での再現となっています。
一部のジョイントやアーム、台座など強度が必要な箇所にはABSが使用されています。なので塗装やスミ入れをする場合は破損、ひび割れなどに注意が必要。ほかはPS素材でKPSは使用されていません。
ポリキャップも不使用。付属の専用台座を使用し、浮かせた状態でディスプレイさせるようになっているため、安定したディスプレイが可能です。
■ボール(シャークマウス仕様)
シャークマウスのノーズアートが施されたオハイオ小隊所属のボールで、『機動戦士ガンダム MSIGLOO 1年戦争秘録』の劇中では連邦軍兵士が搭乗。サラミスから出撃し、ジオン軍のヅダを前に撤退していった機体になります。
こちらも2010年9月に発売されたHGUCボールツインセットをベースに、ライトブルー基調としたカラーリング、頭頂部や、コックピット窓部、底面ブースター、4本腕、腕部基部装甲、底面や背部ブースターが新規パーツを用いて再現されています。
成形色はライトブルー(薄紫)を基調に、コントロールブロックの窓枠や側面センサーがワインレッドとクリアブルー成形色での再現。その他、上部の180mm低反動砲がダークグレー成型色での再現となっています。
こちらも一部のジョイントやアーム、台座などにはABSが使用されています。他はPS素材でKPSは不使用。
■各部形状
通常版(HGUC ボールツインセット)と比較しながらK型(第08MS小隊版)、シャークマウス仕様の各部をまとめて見ていきます。
■コントロールブロック
窓枠部分を通常版と並べて。K型は上部にフレーム状のヘッドライト、下部にウインチが造形。それに伴って窓枠周りも新造され、一部にモールドなどが追加されています。ヘッドライトのフレームは一部をオレンジやシルバー、ウインチは一部をオレンジに塗り分けが必要です。
一方のシャークマウス仕様は通常版と同様にシンプルですが、窓枠下部にフックが造形。それに伴って基部装甲も新造されています。
コックピット内部は通常版と同形状。シートのモールドがきっちりと造形されています。
側面の形状はシャークマウス仕様は通常版と全く同じ。一方、K型は腕部の付け根が角型になり、表面には円型のスラスターモールドが追加されています。スラスターモールドはグレーに塗り分けが必要。
頭頂部を通常版と比較して。通常版は一部が切り欠いた丸型なのに対し、K型、シャークマウス仕様は共に四方に小さなバルカン砲のようなモールドが造形。モールドはパーツでの色分けで先端部は適度に開口されています。
■各部スラスター
後部を通常版と比較して。通常版はシンプルな筒型でスラスター口が下方を向いているのに対し、K型、シャークマウス仕様共に後方に向いた2基バーニアが造形。内部も網状のモールドで見栄え良く造形されています。
底面スラスターは各種とも別形状。K型は一口バーニアのみとシンプルですが、シャークマウス仕様は通常版と同じ小型の4口バーニアと、中央には大型の一口バーニアも追加されています。より機動性に優れた構造。
腕部を比較して。通常版の腕部は1本のみとシンプルなのに対し、K型とシャークマウス仕様は二股の腕部が新造。より機能性に優れた造りになっています。
二股の腕部。基部(ボールジョイント側)は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができますが、クロー側のアームは上下共に1個パーツ構成で合わせ目はありません。
腕部の中間部分は可動式。上下のアーム共に可動し、表情を変化させることができます。
先端のクロー自体も上下にスイング可能。
クローの付け根もロール可能。アーム自体可動箇所が多く、表情を細かく変えられるのが良いですね。ただし殆どのパーツはABSなので塗装する場合は注意が必要。
付け根ボールジョイントが柔軟に可動するため、腕部を左右やロールなど可動させることができます。固定強度がやや高めなので、ロールさせる際はボールジョイントがねじ切れないように注意です。
腕部基部を通常版と比較して。K型は基部が角型なのと、後部がグレーの筒型装甲になっています。一方のシャークマウス仕様は通常版と同じ。(後部のマルイチモールドは横向きが正解。なので画像は間違いです;反面教師でお願いしますm(_ _)m)
■連装式フィフティーンキャリバー(2連装キャノン砲)
K型の上部には連装式フィフティーンキャリバー(2連装キャノン砲)が装備されています。主に補給艦の護衛機に採用され、ゼロ距離射撃も可能とのこと。こちらも通常版(HGUCボールツインセット)に付属しているものと同じです。
キャノン砲基部は上下の組み合わせですが、後部にできる合わせ目は段落ちモールドっぽく造形。側面円筒状のジョイント部分はABS素材なので塗装する場合は注意です。
キャノン砲基部は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。砲口部分は別パーツ化。ある程度モールドが入っていてそれなりに見栄えのする造りにはなっています。
砲口は適度に開口。上部センサーは特にシールによる色分けなどはありません。内部はグリーンに塗り分けが必要です。
キャノン砲は左右で個別に上下しますし、コントロールブロックとの接続部(ターレット)も前後にロールします。
■180mm低反動砲
シャークマウス仕様の上部には180mm低反動砲を装備。ボール上部のターレットに装備する実体弾砲です。こちらも通常版が装備しているものと同じ。深みのあるダークグレー成形色での再現となっています。
基部、砲身部分各部とも左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。砲口のみ別パーツ化。
基部は造りが細かくメカニカル感が強め。
こちらもコントロールブロックとの接続部(ターレット)がロールし、上下にもスイング可能。砲口の向きを細かく変化させることができます。
付属の台座。カラーリングは異なりますが、K型、シャークマウス仕様どちらも通常版と同形状の台座が付属しています。ボール底面の円形スラスターをはめ込むことでしっかりと固定させることができます。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ)と並べて大きさを確認。高さは一般的なHGの2/3程度、幅もHG一体分ほど。アームや180ミリ低反動キャノン砲があるので全長はHG2体分ほどとやや長めです。
通常版(HGUCボールツインセット)と並べて比較。大まかなシルエットは同じですが、それぞれ各部が細かく違っています。K型やシャークマウス仕様は4本腕なので、通常版よりはまだ安心して乗れるかなって感じですね(笑)
HGUCジムと並べて比較。ジムとボールは共に小隊として出撃するのが定番でしたが、何気にK型とシャークマウス仕様、どちらもジムと共に出撃するシーンはほぼありません。(おそらく・・・)IGLOO版の一般仕様であればどこかにあるかも・・・?
IGLOOで一般機仕様と戦闘を繰り広げたEXモデル 駆逐モビルポッド オッゴと並べて比較。オッゴのほうが若干情報量が多く造りが緻密な感じがしますが、組み合わせても違和感を感じるほどではないかなと。
■ポージング
まずはK型(第08MS小隊版)でディスプレイ。台座の輪型パーツは支柱との接続部が3.0mm穴なので、コレを使えばアクションベースや他社製スタンドを使ってのディスプレイが可能です。
輪型パーツは底面スラスターにしっかりと固定されるので、キットに角度を付けた状態でのディスプレイもある程度再現することができます。
上部フィフティーンキャリバーを上下したり、手前のアームを可動させることで適度に動きと変化を付けることができます。
小型キットで特にポロリなどもないので弄りやすいです。ポージングの自由度は高め。ですが欲を言えば、高機動試験型ザクを追い詰めたウインチがリード線などで再現されていると良かったかも。
上部のフィフティーンキャリバーを180mm低反動砲の組み替えて。こちらのシルエットのほうがボールらしさは強くなります。
ガンダムベース限定 デブリパーツセットに付属のデブリパーツを掴ませて。こちらを使用することで、高機動試験型ザクへの接近時のようなシーンを再現することができます。(デブリ裏のダボはボールの腕と組み合わせにくいので一部にクリアのジョイントパーツを使用しています。)
ボールの腕に武器を保持させるのは少し難しいようでした。クローと幅が合うようなものであれば、一応持たせることは可能です。MGのビーム・サーベル柄くらいのサイズであれば保持できるかも。
続いてシャークマウス仕様でポージング。形状、カラーリング共に通常版に近いですが、4腕でややワイルドさが増しています。
こちらも台座の輪型パーツを使ってのディスプレイ。しっかりと固定されますし、安定したディスプレイが可能です。腕を動かしたり、上部180mm低反動砲を動かしたりすることで表情が付けられます。
少し味気ないので、シャークマウス仕様のマーキングシールを貼ってみました。
第2次世界大戦時の米軍戦闘機のノーズアートで有名ですが、ボールにもとても良く合っていて印象的。安上がりに強く見せるという意味ではとても効果的かなと思います;
HGUCヅダと組み合わせて劇中っぽく。ちなみにシャークマウス仕様はIGLOO第2話冒頭、ヅダが合流信号?を打ち上げる直前に少し登場し、撤退していきます。
駆逐モビルポッド オッゴと組み合わせて。オッゴと交戦したボールは白いラインが入った一般機仕様。なのでシールを貼り替えて表現してみました。とても真面目そうな感じがして良いですね。。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。素朴ですが全体的に造りはよく、バーニア内部モールドなども細かく再現されていますし、ボールといえど完成度は高いです。地味ながらも何気に格好良く、飾り映えするのも面白いですね。特にシャークマウス仕様は、素組みだけだと通常のボールとの差が分かりにくいですが、シャークマウスや一般機のマーキングシールを貼ると印象がガラリと変化します。
気になる点は、腕の付け根ボールジョイントの組み合わせがやや固めなので、無理に動かすとネジ切れる可能性も。(個体差ありそうです。)硬いようならグリスを塗って動きをスムーズにするのもありかと。
できればもう少しクローが武器保持に対応などしていればとも思いますが、それが逆にボールの無謀さ、理不尽さを感じさせる要素でもあるかなと。いずれにせよ戦場の生々しさを表現するには十分なキットので、世界観を広げる一体として楽しみたいですね。
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