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MG ガンダムエクシア リペアⅢ レビュー

今回は、MG 1/100 GN-001REIII ガンダムエクシア リペアⅢのレビューをご紹介します!

MG ガンダムエクシア リペアⅢは、『機動戦士ガンダム00V戦記』より、MS『ガンダムエクシア リペアⅢ』の1/100スケールモデルキットです。特徴的な武装のGNロングライフル、各部装甲、GN粒子貯蔵タンク等を新規パーツで忠実に再現。GNソード改やGNビームサーベルといった豊富な武装により、多彩なバトルシーンの再現が可能なキットになっています。価格は4,950円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

大破したガンダムエクシアリペアIIを再改修し、通常のGNドライヴではなく粒子貯蔵タンクを動力源とした機体で、超兵計画に対する武力介入時に使用された刹那・F・セイエイ搭乗機『ガンダムエクシア リペアⅢ』がMGでキット化。

2010年7月に発売されたMGガンダムエクシア イグニッションモードや2014年2月に発売されたMGガンダムエクシアリペアⅡをベースに、リペアⅢ用の肩部、膝部、胸部から背部にかけてのGN粒子貯蔵タンク、GNロングライフル、GNソード改の一部などが新規造形で再現されています。

成型色はブルーとホワイトを基調に、胸部周りにイエロー、腹部やソールなどにレッドを配色。その他、各部GNコンデンサーや武器のビーム刃などはクリアグリーン、内部・関節パーツ、武装類パーツの一部はグレー成型色での再現となっています。

シールはイグニッションモード用のものがそのまま付属。頭部センサー類や各部GNコンデンサー内部などを補います。一部のシールは使用しません。

グレー成型色の内部・関節パーツにはABSが使用されています。GNロングライフルなどの新造パーツの一部にはKPSが使用されているようですね。

ポリキャップはPC-130Bを各部に使用します。肘膝関節はABSパーツの組み合わせで関節強度はまずまず高め。ソールの可動が若干緩いため、多少のふらつきがありますが、特に負荷のかかるような装備はないので自立は安定します。

GNソード改、GNロングライフル、GNロングブレイド、GNショートブレイド、GNシールド、GNビームサーベル刃(長✕2、短✕2)、GNドライヴ用のスタンド、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。

MGガンダムエクシアやリペアⅡ用の余剰パーツが多数付属。エクシア用のパーツが一通り揃っているので、通常のMGガンダムエクシアを再現することができます。マントや肩部外装パーツが付属していないので、リペアやリペアⅡを再現することはできません。

GNケーブル用のホログラムパーツが付属。ただし肩部や大腿部など各部のGNケーブルはオミットされているため、頭部用のみを使用します。

専用の水転写デカールが付属します。

リペアⅢの形状が異なる部分を、手元にあるMGガンダムエクシア(一番くじのラストワン賞 MG ガンダムエクシア ソリッドクリアアナザー)と比較しながら各部を見ていきます。

頭部はエクシアと全く同じ。左右にGNコンデンサーを配する近未来的なデザインになっています。頬のダクトもパーツによる細かい色分けを再現。とさか左右にはホログラムパーツによるGNケーブルが再現されています。

ツインアイととさか前後のセンサーはクリアパーツにシールを貼っての色分け。GNコンデンサー内部のシールには文字がプリントされています。

胸部・腹部をエクシアと並べて。外観はエクシアと殆ど同じですが、腹部のGNケーブルがオミットされているため、脇腹の形状が少し違っています。腹部のグレーとレッドのパーツはリペアⅡからの流用。

肩は細かなパーツ構成で、適度に前後や上下にスイングさせることができます。

肩のクラビカルアンテナは上下に可動。胸部エアインテークや腹部コックピットハッチも幅広く展開させることができます。

GNドライヴは側頭部と同様、シールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現で、ドーム部分はLEDユニットの発光を活かすタイプと通常用の文字入りシールがチョイス可能。今回は文字なしのLED発光用を貼り付けています。クリアグリーンパーツには文字が印字。

コックピットにはパイロットスーツ姿の刹那・F・セイエイフィギュアが内蔵。刹那・F・セイエイフィギュアはパイロットスーツの形状が異なるものが新造されています。

腰部をエクシアと並べて。フロントアーマーは同形状ですが、リアアーマーはリペアⅢ用に幅があってメカニカルなものが新造。リアアーマーのダクトはパーツによる色分けが再現されています。

サーベルホルダーはリペアⅡからの流用で、リアアーマーではなく大腿部の付け根に配置。前後など360度ロールさせることができます。基部を引き抜くと、脚の付け根から簡単に抜けてしまうので注意です。

腰アーマー裏は前後とも適度なモールドが入った裏打ちパーツが造形。股間部にはスライドギミックがあり、展開させることで脚部の可動域を広げることができます。

腕部をエクシアと並べて。ショルダーアーマーがリペアⅢ用に新造。シルエットは似ていますが、カラーリングやデザインが変更されて少し垢抜けた感じになっています。上腕部はリペアⅡ用のパーツが使用され、GNケーブルのないタイプに。前腕はエクシアと同じです。

前腕は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちなどでモールド化。前腕は合わせ目が出来ないパーツ構成です。ハンドパーツは親指と人差指、残り3指がそれぞれ可動するタイプ。

前腕のGNコンデンサーもシールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現。シールには文字がプリントされています。

ショルダーアーマーをエクシアと並べて。ショルダーアーマーは細かなパーツ構成で合わせ目はモールド化。エクシアにあった後部GNサーベルホルダーはオミットされています。

脚部をエクシアと並べて比較。近未来的なデザインでまとまりが有り、細身でスタイリッシュ。大腿部はリペアⅡと同じでGNケーブルがオミットされ、後部もリペアⅡと同じくスラスターが造形。膝はリペアⅢ用に青い装甲が新造されています。

各部とも内部フレームに外装パーツを細かく組み合わせていく構造で合わせ目はありません。

膝側面のGNコンデンサーは他の箇所と同様、シールの上からクリアグリーンパーツを被せての再現。こちらもシールには細かな文字がプリントされています。後部のスラスターはグレーのパーツが別パーツ化されているので、塗り分けると雰囲気が違ってきそうですね。アンクルガードは上下に可動。

ソール部はエクシアと同じ。近未来的で脚底が少し浮いたような独特のデザインになっています。

足裏はつま先、かかと共にグレー成型色の裏打ちパーツによるメカニカルなモールドが造形。つま先は適度に反らすことができます。つま先の可動が緩く、バランスが悪いと自立させても徐々に傾いてくるので注意です。

つま先側は左右へも少し角度変更が可能です。

背部をエクシアと並べて。コーン型のGNドライヴがGN粒子貯蔵タンクに変更され、それに伴って周りのロック用アームも異なる形状に変化しています。

3本のアームを展開することで、GN粒子貯蔵タンクが取り出し可能。内部はエクシアと同じでメカニカルなモールドが造形されています。

GN粒子貯蔵タンク。大部分はGNドライヴと共通ですが、後部のコーン型可動部がシンプルな筒型のタンクに変更されています。表面にはメカニカルなモールドが造形。

GN粒子貯蔵タンクは前後に分解可能。後部は発光しないため、LEDユニットは1基のみ組み込むようになっています。

LEDユニット(緑)を組み込んで発光させてみました。付属のクリアスタンドに設置することで、GN粒子貯蔵タンクを単体で飾っておくことができます。

リペアⅢ本体にGN粒子貯蔵タンクを組み込むことで、胸部のGNドライヴが鮮やかなグリーンに発光します。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。ジム・コマンドよりも若干大きいくらいで、MGとしては特別大きい方ではありません。ガンダムエクシアリペアIIIの全高はガンダムエクシアと同様18.3m。

一番くじの一番くじ ラストワン賞 MG ガンダムエクシア ソリッドクリアアナザーと並べて。大きな変化ではないですが、肩や膝のカラーリングが違っていたり、腰部にサーベルホルダーが配置されているため、少しメカニカルな雰囲気が強くなっているようです。

RGガンダムエクシアリペアⅢとサイズを合わせて比較。どちらも程よい情報量ですが、MGのほうが少し細身でスタイリッシュな印象です。

可動域をエクシアと並べて比較。頭部は少し見上げることができます。エクシアではGNケーブルが干渉して制限された腕部の可動ですが、リペアⅢではGNケーブルがオミットされたため、少し上まで上がるようになっています。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

腰は少し干渉しますが、360度回転させることができます。

腰のサーベルホルダーが干渉するため、左右への開脚はエクシアに比べて少し制限されます。がそれでも十分に広く可動します。足首も45度程度まで可動。

全体的に可動域は広めでポージングの自由度は高いです。エクシアと同様、ABSの関節でヌルヌルと動くので、ヘタれなどが少し気になるところではありますね。

GNソード改。リペアⅢの主兵装になります。ソード刃が新素材で強化されているため、通常のGNソードyおりも切れ味が増しているとのこと。形状はエクシアのGNソードと殆ど同じですが、刃の部分がクリアグリーンパーツを交えて新造されています。こちらは刃を折り畳んだライフルモード。

ライフルモードの銃口部分は別パーツによる色分け。

通常のGNソードと同様、バックラー部分はロールや前後スイングなど、アームによってフレキシブルに可動します。

グリップやビームライフル本体部、ソード刃など各部が展開可能。

各部を展開してソードモードに。

エクシアなどに付属している通常のGNソードと並べて。刃の部分が新造されたことで、解説の通り切れ味が増したようにも見えますね。それ意外の部分の形状は全く同じです。

GNロングライフル。リペアⅢで新たに採用された大型武装になります。秘密裏の武力介入用に開発され、射程距離と威力に優れるとのこと。この形態はコンパクトに折りたたんだ収納状態になります。

砲身又は後部を展開することで、ロングサイズのライフルに変化。グリップも展開可能です。

グレーの砲身部は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化。

後部の青い装甲部分も左右パーツの組み合わせ箇所はありますが、合わせ目はモールド化されています。

左右のフォアグリップは展開可能。中央上部のクリスタルセンサーは左右にスイングさせることができます。クリスタルセンサーはクリアグリーンパーツでの再現。

GNシールド。左腕部に装備するエクシア専用のカーボン製シールドになります。エクシアなどに付属しているものと全く同じ。裏面はグレーの裏打ちパーツが造形されています。ジョイントはロール可能。上下へのスライドギミックはありません。

左右の青い装甲は少し展開可能。

GNロングブレイドとGNショートブレイド。こちらもエクシアなどに付属しているものと同じです。近未来的なデザインで、各部が細かく造形されていてメカニカル。腰部のブレイドホルダーがオミットされているため、腰にマウントすることはできません。

GNソード改とロングライフルを装備して。

アクションベースやスタンドへは、エクシアと同様、股間部に付属のジョイントパーツを組み付けてのディスプレイです。

ジョイントパーツは少し外れやすいですが、リペアⅢは細身で重量もそこまでではないので、落下するほどではないようでした。

GNソード改はエクシアのGNソードと同様、グリップを手のひらのダボで固定させ、前腕にバックラーのジョイントを組み付けます。

GNソード改をライフルモードで。GNソード改はグリップと前腕の2箇所で固定されますが、どちらもあまり固定強度が高くないので保持に少し不安がありますね。射撃ポーズを取る際は武器に触らず、腕だけを弄るようにしたほうが良いかも。

ABS関節でヌルヌル動くので、強度の弱い箇所への負荷が少なく、自由な動きを付けることができます。武器の保持にだけ注力すれば良いので、浮かせた状態でのポージングは割りとラク。

ロングライフルは前腕に筒型のジョイントパーツを組み付けて装備させます。

ジョイントパーツのお陰で腕部にしっかりと固定できているので、全くストレスなく取り扱うことができます。GNソード改やGNシールドとはシルエットが異なる武装なので、エクシアに装備させると新鮮な感じがしていいですね。

肩があまり広くスイングしないため、少しぎこちなさはありますが、GNロングライフルの両手持ちは問題なく再現可能でした。

GNソード改をソードモードで。

GNソード改とGNロングライフルのクリアグリーンパーツはブラックライトで照らすと発光します。GNコンデンサーのクリアグリーンパーツは発光しません。

GNシールドは前腕にダボ固定します。少し外れやすいですが、ストレスを感じるほどではないかなという印象。

GNロングブレイド、GNショートブレイドは小型の軽武装なので、保持に関して不自由さはありません。手のひらとグリップのダボが浅めですが、指で握らせれば不安なく保持させることができます。軽快なポーズが演出できるのが良いですね。

GNビームサーベル刃はクリアピンク成型色での再現。こちらもGNブレイドと同様、柄がハンドパーツにダボ固定できるので、可動指と組み合わせることで、まずまずの強度で保持できます。短いビーム刃が付属するので、投擲するようなポーズも演出可能。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。改修機という名目でリデザインされているため、全体的にプロポーションバランスが良くなっていますし、肩部や膝部の配色が変更されていることでよりメカニカルで、デザイン性の高いエクシアに変化しています。リアアーマーの形状も幅のあるものに変更されてバランスが良くなっていて格好良いですね。

気になる点は、エクシアと同じですが、つま先の固定強度が弱く、踏ん張りが効かないため、自立時にキットが前方に倒れやすいです。重心のバランスが悪いとすぐに前方に倒れてしまうので、予め強度を上げておいたほうが良いかも。

武装が豊富に付属するのでポージングバリエーションが多彩に演出可能。新造されたGNロングライフルのお陰で重厚感あるポーズも再現出来ますし、エクシアから既存のソード系武装で軽快なポージングにも対応することができます。リペアというよりは新エクシアとも言えるくらいの優秀なデザインで、新鮮な気持ちでエクシアを楽しめるのが良いですね。

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1件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2023年8月3日 at 23:30 - 返信

    いつもわかりやすいレビューありがとうございます。本当に小さいことを言うようで気が引けるのですが、いつもエクシア系のレビューの際にGNソードのソードモードの持ち方の劇中でメインで使っていた(グリップを立てずライフルモードのまま刃を展開させてソードモードにする)持ち方の写真がほぼないのが少しモヤッとしてしまいます。
    説明書でも選択式で記載されていたと思いますので、次にエクシア系のレビューをされることがあったらそちらの持ち方をしている写真もあれば嬉しいです。

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