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HGUC ザクII F2型(連邦軍仕様) レビュー

今回は、2010年3月に発売されたHGUC 1/144 MS-06F-2 ザクII F2型(連邦軍仕様)のレビューをご紹介します!

HGUC ザクII F2型(連邦軍仕様)は、『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー 』に登場するMS『ザクII F2型(MS-06F-2 ザクII)』の連邦軍仕様1/144スケールモデルキットです。連邦軍仕様の白いカラーリングを成型色で再現。F2ザクの特徴的なプロポーションを再現しつつ、組み立てやすさが追及されたキットになっています。ザクマシンガンやMMP78、ミサイルランチャーといった武装や組み替え可能な3種頭部パーツが付属し、モノアイ可動ギミックも再現。価格は1,650円(税込み)です。

劇中ではチャック・キース他が搭乗し、操縦性の良さから新兵の操縦訓練用や模擬戦の際のアグレッサー機として運用された量産型MS『F2ザク(MS-06F-2ザクⅡ)連邦軍仕様』がHGUCでキット化。形状、付属品は2010年2月に発売されたHGUC MS-06F-2 F2ザク(ジオン軍仕様)(以下、ジオン軍仕様)と同じですが、連邦軍仕様の特徴的な白いカラーリングが再現されています。

成型色はクリームホワイト(デザートピンク)をベースに、胸部にダークブルー、脚甲やソールなどにダークグレーを配色。バーニア内部やヒートホークなどを塗り分ける必要がありますが、大部分はパーツで色分けされているため素組みでも十分な仕上がりになっています。ホイルシールは付属せず、モノアイはマーキングシールを貼っての色分けです。

関節や内部パーツにはグレー成型色のPS素材が使用されています。ABSやKPSは不使用。

ポリキャップはPC-001を多数使用し、関節各部に組み込みます。関節強度はまずまず高め。一方に負荷のかかるような装備はなく、軽装で自立は安定しています。

120mmザク・マシンガン、90mmマシンガン、予備ドラムマガジン、ヒート・ホーク、ヒート・ホーク用マウントパーツ、3連装ミサイルポッド(左右)、武器持ち手(右)、平手(左)、指揮官機用とアップリケアーマーのメット部パーツが付属。付属品はジオン軍仕様と全く同じですが、メット部パーツとハンドパーツ手甲の成型色がグリーンからクリームホワイトに変更されています。

連邦軍やトリントン基地エンブレム、トリントン基地MS中隊のエンブレムなどが収録されたマーキングシールが付属します。

薄型にデザインされたメットが印象的に造形。細身のモノアイスリットや動力パイプによって威厳さえ感じさせる雰囲気を持っています。連邦軍仕様のクリームホワイト成型色で全身ともうまくマッチ。

モノアイは内部パーツのモールドにピンクのマーキングシールを貼っての再現。下部レバーによって左右に移動させることができます。

指揮官機用のメット部パーツが付属。組み替えることで、F2ザク連邦軍仕様の指揮官機を再現することができます。

額にアップリケアーマーが造形されたメット部パーツも付属。こちらも組み替えることで、ツギハギ的ながらも厚みのある頭部を再現することができます。

指揮官機仕様とアップリケアーマー仕様を全身から。どちらも劇中に登場していない仕様なので新鮮味がありますね。

胸部はF2特有の重機的なデザイン。連邦軍仕様は左右がダークブルー、中央がグレーでジオン軍仕様とは少し配色が違っています。腕の付け根部分はポリキャップにカバーパーツを被せる仕様で前方に展開可能。

腰部は縦型スリットの入った装甲が造形。背広をモチーフとしたおなじみのデザインになっています。サイドとリアアーマーには武器マウント穴と共に細かな角型モールドが造形。

腰アーマー裏にモールドの造形はなし。サイドアーマー裏には表面のモールドに沿った凹凸があります。

腕部は左右とも同じ形状です。ただし肩アーマーは右にL字シールド、左にスパイクアーマーを装備。肩部は前後の組み合わせで上部などに合わせ目ができます。単体化できるので合わせ目消しはラク。二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせですが、合わせ目は段差モールド化されています。

L字シールドはシンプルな2枚パーツ構成。裏面には重機的な段差モールドが造形されています。基部がボールジョイント型ポリキャップ接続で適度に可動します。

スパイクアーマーは前後の組み合わせで上部と側面に合わせ目ができますが、肩から分離するので合わせ目消しはラクそう。スパイクは側面のみ別パーツ化されているので、全て塗り分ける場合はマスキングが必要です。

脚部はザク特有の曲状スタイル。オリジン版ほど緻密なモールドはありませんが、部分的にアポジやスラスターが造形されるなど、シンプルながらも味のあるデザインになっています。スラスター内部は赤に、アポジの周りはグレーに塗り分けが必要です。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右と前側パーツの組み合わせで後部の裾に少し合わせ目ができます。

動力パイプは軟式素材ではないので少し突っ張る感じはありますが、特に膝関節の可動に影響はありません。膝を曲げ伸ばしするとふくらはぎ側が抜けやすいので注意。

ソール部もザクやグフなどのジオン系機に見られる曲状デザイン。モールドも殆どありません。足首の関節パーツは左右の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化。適度に可動します。

足裏は肉抜き穴のない作り。マルイチモールドやスラスターがリアルにデザインされています。

バックパックはモールドの少ないボックスタイプ上部にはシンプルなアポジ、下部には基部がメカニカルなバーニアが造形されています。側面で動力パイプを固定するため、脱着はしないようになっています。

下部のバーニアはボールジョイント型ポリキャップ接続で上下に可動します。バーニア内部は赤く塗り分けが必要。バーニアを動かすと基部がふらつきやすいので取り扱いに注意です。

HGUC F2ザク(ジオン軍仕様)と並べて。形状は全く同じですが、カラーリングがベーシックなザクグリーンからクリームホワイトに変わっているのでその分特殊な感じがありますね。

劇中で共闘した関連機各種(上画像:HGガンダムGP01ゼフィランサスHGガンダムGP02Aサイサリス、下画像:HGUCジム改HGUCパワードジム)と並べて。どれも個性的な機体(キット)ばかりなので、劇中シーンを再現するとよく映えそうです。

可動域はジオン軍仕様と全く同じ。頭部はわずかに上下する程度ですが、左右へは水平まで広くスイングします。腕はL字シールドやスパイクアーマーを避けることで左右とも水平まで上げることが可能。腰はボールジョイント接続ですが、動力パイプが連結しているため、上半身はわずかに前後する程度。

動力パイプが固定されているため、腰は殆ど回転できず。膝は90度程度曲がりますが、腰アーマーがあまり展開しないため干渉しやすく、立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。

肘は1重関節で90度曲がります。左右への開脚はハの字程度まで展開可能。足首はわずかに向きが変えられる程度です。肘や膝、腰といった主要可動部分はの可動域はそれほど広くはないものの、内股、ガニ股、肩のスイングといった細かい部分がわりと広く可動するので、ある程度の表情付けはできるかなといった印象です。

可動域の詳細については以下のリンクからジオン軍仕様のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HGUC F2ザク(ジオン軍仕様) レビュー

MMP-78 120mmザク・マシンガン。ザク・マシンガンの後期型で、銃身下部にグレネードランチャーを装備したタイプになります。

上部のドラムマガジンは脱着可能。予備マガジンと交換することができます。フォアグリップやセンサーは可動式。本体部は最中割で上下に合わせ目ができます。

予備のドラムマガジンはサイドアーマーとリアアーマーにマウント可能。ダボが浅めで固定強度はあまり高くはないですが、特にポロリなどはないようでした。

MMP-80 90mmマシンガン。一年戦争後期に生産された対MS用マシンガンで、90mm実体弾を射出することができます。主にデラーズ・フリート所属機が使用。左右でモールドの形状が若干異なります。後部ストックの展開やマガジンの脱着ギミックなどはありません。

銃口は別パーツ化されていますが、それ以外は最中割で上下に合わせ目ができます。

ヒート・ホーク。近接戦闘用の斬撃装備になります。1個パーツ構成ですが、肉抜き穴などはありません。柄の部分をホワイト、ブレード部分をシルバーに塗り分ける必要があります。

付属のジョイントパーツを使用することで、ヒート・ホークをサイドアーマーにマウント可能。個体差か、ジョイントパーツが簡単にポロリしてしまうので、ヒート・ホークをマウントさせた後は手が当たったりしないように注意します。

ハンド・グレネードはシンプルな1個パーツ構成で裏面は全て肉抜き穴。右のサイドアーマーにマウントさせます。固定強度はまずまずあり、簡単にぽろりすることはないようでした。2個繋がっているので投擲シーンは再現しにくそうですね。

脚部に装着する3連装ミサイルポッド。構造自体は簡易的ながら、ミサイル先端などが細かく造形されています。ポッドは前後の組み合わせですが、合わせ目はモールドっぽく造形。ミサイルの脱着ギミックなどはありません。

3連装ミサイルポッドは大腿部以下を外して上からはめ込みます。

簡単に武装して。

120mmザク・マシンガンは付属の武器持ち手で保持させます。手のひらでダボ固定され、ハンドパーツも分解しにくいのでしっかりとした保持が可能。

後部のストックが長く、前腕と干渉しやすいですが、そこまで派手に支えるわけでもないので銃口の向きは定まりやすいです。

フォアグリップが前後に可動し、肩も前方にスイングさせられるので、120mmザク・マシンガンの両手持ちもラクに再現可能。ポロリがほぼないのでポーズが取らせやすいです。不自由と感じるのは膝を曲げると動力パイプがやや抜けやすいことくらい。

平手が付属するのでポーズにも柔らかい表情が付きやすいです。指揮官機用の頭部もいい味出していますね。足首があまり可動しないですが、接地でのポーズはそこまで不安定ではありません。ですが念のため、スタンドを使ってポーズを取らせています。

90mmマシンガンも付属の武器持ち手での保持。ダボ固定で安定しています。ザク・マシンガンとはまた違ったミリタリー調の武装でポージングの幅が広がります。

ヒートホークはグリップが細いため、ハンドパーツとの隙間が大きくズレやすいです。簡単に移動したりクルッと反転したりしてしまうので注意が必要。予め腕のポーズを取り、その後でヒートホークの角度を調整するか、詰め物などをして固定させると良さそうです。

脚部に3連装ミサイルポッドを装備して全身から。軽装のF2ザクにちょっとした重厚感が生まれます。HGUC 量産型ザクと同じく、ベルト部分を脚部に被せるだけなので外れやすいです。ですが抜け落ちるわけではないのでストレスはかかりません。

アップリケアーマーと組み合わせれば泥臭い地上戦シーンが再現できそうですね。

適当に何枚かどうぞ。

キース機から受け取ったのはビームライフルではなくて90mmマシンガンでしたね;

以上です。形状こそジオン軍仕様と同じですが、クリームホワイトの成型色なので少し雰囲気が違っていますし、ミリタリー感があってかっこよく見えます。武装も同じですが、地上戦仕様の武装が豊富に付属しているのでポージングバリエーションも多彩。平手や指揮官機用、アップリケアーマーのメット部パーツも付属し、様々な演出を楽しむことができます。

気になる点はジオン軍仕様と同じで、ヒートホークが保持しにくいのが少し面倒。ジョイントパーツもサイドアーマーからかなりの頻度で外れるので、予め固定強度を上げておいたほうが良さそうです。

白いザクはいくつか存在しますが、F2型の白ザクは新鮮味がありますし、重機的で泥臭さい表現もし易いです。ディスプレイ映えもしやすいので、他のHG0083シリーズと組み合わせ、劇中のリアルな地上戦を演出するなどして楽しみたいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く、長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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